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(26.8.6) 夏休みシリーズ NO3 中南海の黄昏

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(トシムネさん撮影)

(20.3.7)中南海のたそがれ
(再掲)

「今から6年前に中国が黄昏に入ったこと記載した記事。かなり早い時期から現在の中国の状況を予測していたことが分かるので自慢の記事だ」


 どうやら中南海にもたそがれが来たようだ。中南海とは中国要人の住居が存在する場所で、日本で言えば霞ヶ関のような場所だ。

 ここ20年近く中国経済の発展を見てきただけに、中国経済にたそがれが訪れたとはなかなか実感がわかないが、日本のバブル崩壊もそれが来るまで実感がわかなかった。
直前まで「ジャパン アズ NO1」と言って浮かれていたのが、ついこの間のような気がする。

 私が中南海のたそがれを実感したのは、例の毒物冷凍餃子事件の中国側の報道を見たからである。

 新聞報道によると中国の検疫の責任者が以下のように述べたのだと言う。

 『中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長は6日、「中国での製造過程で人為的に毒物が混入された可能性はきわめて低い」とし、
中日関係の発展を望まない極端な分子によって引き起こされた可能性がある」と述べた。

 魏氏は、訪中している日本政府調査団と北京市内で会談した際に発言し、「食品安全の問題ではなく、人為的に行われた事件だ」と、故意の犯行との見方を中国当局者として初めて示した。
製造元の天洋食品に問題はなかったとの考えを示し、「
日本の調査団も異状はなかったと言っている」と、中国側の安全性の高さを強調した


 なんてことはない中国は「冷凍餃子の毒物混入は日本で行なわれた」と主張しているのだ。

 メタミドホスの成分分析結果や、流通経路からの推定、および餃子の袋の内部からメタミドホスが検出した事実を日本側の捜査官が提供しても、かえるの顔にしょんべんだったようだ。

 日本政府もこれには頭に来たようで、胡 錦濤国家主席の来日が4月から5月に延期されるらしい。
毒物冷凍餃子事件の犯人を挙げるまでは日本に来るな」というメッセージだ。

 しかし、今回の中国側の対応をみてさすがに中国だと感心した。
中国こそが世界の中心で、正しいのはすべて中国人であり、東夷の倭人は黙っておれ。
姑息な倭人が科学的根拠なぞ示しても、中国4000年の歴史の前には何の役にもたたない」

いよー、大統領******
おもわず拍手をしてしまった。

 しかし、これは中国の政治・経済にとって決定的な判断の誤りになることがだんだんと明らかになるはずだ。
中国が中華帝国の栄光をもって四海を睥睨(へいげい)するのは勝手だが、その実質的な影響範囲は中国国内だけだ。

 中国要人の発言がどのようなものであろうと、日本人を含む世界の主要国では中国政府の発表が眉唾だと知っている。
こりゃ、やばい。中国食品は毒入りだ
これから中国製品に対する静かな不買運動がはじまるはずだ。
少なくとも食料品は絶対にそうなる。

 今までは価格の安さで世界の市場を席巻していた中国食品も、これからは「安いが毒が混入している可能性のある中国製食品」と「中国製品より高いが毒の混入がない食品」との競争になるからだ。

 すでに日本では中国産の冷凍食品の輸入はほとんどストップしている。日本の消費者が中国製品を恐れて購入しない以上、輸入しても販売できない。
これは欠陥マンションが売れなくなった構造とまったく同じで、欠陥食品は誰も買わないと言うことだ。

 私は当初、中国政府は威信をかけて犯人逮捕に取り組むと思っていた。北京オリンピックを控え対外的なイメージダウンになることを恐れると思ったからだ。
中国4000年の警察国家の威信を守れ

 しかし信じられないことは中国は居直った。
悪いのは日本だ。中国ではない。毒の混入は袋の上から日本人が行なったのだ

  どうやら中国はすでに日本が食品安全基準最も厳しい国になったことを知らないらしい。
雪印乳業、ミートホープ、赤福、吉兆と続いた不当表示問題で日本人が食の安全に完全に目覚めていることを読み間違っている。

 もはや「安いが毒を混入している可能性のある中国食品」を購入する人はいなくなるだろう。

 中国食品の威信は地に落ちたのだ
一度威信が地に落ちればどうなるかを、日本人は失われた10年で経験した。
長銀、日債銀、北拓銀行が次々と倒産していったではないか。

 NHKの報道を見ていたら、「中国から輸入している業者の60%が、中国以外からの輸入を検討している」と言っていた。
消費者が購入しない以上、中国製品は在庫となるだけだから、他国からの輸入に切り替えざる得ない。
中国は世界の工場から滑り落ちようとしている

 これが中南海のたそがれでなくてなんであろうか。
はっきりと2008年が中国経済のピークアウトした年だと後年の歴史家が記すに違いない。

中国史を学んでいて非常に驚くのは、その停滞のプロセスが突然にやってくることである。中華人民共和国の停滞の端緒も、当初は東北部の冷凍餃子工場の毒物混入事件に過ぎなかった。

 この事件が瞬く間に世界各地に広がり、当初は中国食品の不買運動だったが、だんだんと中国製品全体に対する不信へと拡大した。

 中国経済はいっきに停滞局面に入り、中国経済も日本が経験した失われた10年に突入したのである

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