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(26.8.15) 夏休みシリーズ NO12 中国の聖火リレーは散々だ。

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(トシムネさん撮影)

(20.4.22)中国の聖火リレーは散々だ(再掲)

「このころから中国は世界の嫌われ者になっていたが、その象徴がこの北京オリンピックに抗議をしたフランスで、聖火を守るために派遣された中国の官憲が逃げ惑った。こわもての中国の武装警察も海外ではからっきしいくじがないことが分かった」


 中国の聖火リレーは散々な状態になってしまった。世界5大陸の21都市を回り、中国本土を含めて130日間、世界最大規模の聖火リレーのはずが、中国のチベットに対する人権抑圧の象徴になってしまったのだから、愛国的な中国人が切れてしまうのは無理もない。

 武漢では、ネットで抗議行動が呼びかけられ、聖火リレーが2度も中断したフランスへの抗議として、スーパーカルフールを約2000名の群集が取り囲む一場面があったが、3年前の反日暴動のような騒ぎにはならなかった。
さすがに日本に対しては何でもありの中国だが、フランスが相手だと少しは理性的になれるらしい。

 人民日報が「大国としての態度を養い、中国人の団結と理性、知性を世界に見せよう」と呼びかけデモを中止させた。
3年前の反日デモの時には「これは愛国心の発露だ」と言ってあおっていたのだからえらい違いだ。

 しかし中国にとって返す返すも残念だったのは、聖火リレーのスタート地点が人権問題のやかましいヨーロッパだったことだろう。
ロンドンがスタートになったのは、次期オリンピック開催地だからだが、ここでひどい出迎えにあってしまった( あとで確認したら、聖火はカザフスタン、トルコ、ロシアを回って4番目にロンドンに来ていた。ロンドンの騒ぎが印象深かったのでロンドンが最初と思ってしまった

 次から次にチベット問題の抗議者が飛び出してきて、聖火リレーはさながら障害物競走になってしまった。
中国自慢の聖火警備隊もまったく役立たずで、もう少しで聖火が奪われそうになってしまったのだから、中国首脳部は激怒したに違いない。
お前達を派遣したのは、何のためだと思っているのだ。命を懸けて聖火を守れ

 しかし、パリではさらにひどい出迎えを受けてしまった。パリ警察はロンドン警察を1000人上回る3000人の警備体制を引き、さらに聖火そのものを聖火警備隊パリ警察白バイ隊3重のバリケードで守ろうとしたが、こちらは2度も聖火を消してバスに逃げ込まなければならなかった。

 中国首脳部は切れてしまったはずだ。
お前達を派遣したのに、このざまは何だ。もしこれ以上不始末をしでかしたら生きて中国に戻れないことを知れ

 しかし、中国人には理解できないと思うが、イギリスもフランスも人権を重要視する民主主義国家としての誇りがある。平和なデモを禁止するような野暮なことはしない。
聖火と人権とどちらが大事か。両方だ」あっさりとしている。

 さすがに中国も単に聖火警備隊だけを脅しつけても駄目だと悟ったらしい。次のサンフランシスコでは、「どんな手を打ってもいいから、聖火が奪われたり、デモ隊に囲まれたりする醜態は避けてくれ」とアメリカに依頼したはずだ。
ヨーロッパだけでなくアメリカまでもトラブルが発生したら、先進国はこぞって北京オリンピックに反対していることになってしまう。

 おかげでサンフランシスコでは第一走者が倉庫に入って消えてしまった。
その後バスで移動して、コースとは関係のない場所で聖火ランナーが走った。アメリカとしても中国との関係を悪化させてまで、醜態を見せるつもりはなかったようだ。
ブッシュ大統領は、ヨーロッパの首脳とは異なり開会式に出席する予定なのだから「聖火リレーなんてどうでもいいから、混乱だけは避けろ」と言ったはずだ。

 しかしこれでは聖火リレーは何のためにしているのだか、訳が分からなくなってしまった。
もともと聖火リレーはナチスドイツベルリンオリンピックから始まったのだから、「聖火リレーは血のにおいがする」なんていわれてしまい、国際オリンピック委員会も立つ瀬がなくなってきた。

 その後は幸いに人権問題などそっちのけの国で聖火リレーがおこなわれており、さらにリレーの距離を減らしたり、ルートを変更したりして何とか中国の面子も保てるようになった。
特にブエノスアイレスでは、群集の中から水風船を投げ込まれたが、聖火警備隊がこれをブロックするシーンまで全世界に放映されて、中国首脳部としてはようやく安堵の気持ちになったろう。
これで、あいつらを刑務所にぶち込まなくてもすみそうだ

 しかし17日のインドはかなり問題であったはずだ。何しろここには亡命チベット人約10万人もいる。数千人規模のデモや聖火リレーの妨害が予想されたのだから、中国としてはインド政府に猛烈な申し入れをしていたはずだ。
もし聖火リレーが粛々とおこなわれなければ、貴国との外交関係に重大な懸念が発生することを理解されたい

 インド政府の警備体制は異常なほどだった。まずリレーの距離を9kmから2kmに短縮し、周りをバリケードで固め、さらに15000人の武装警官を配置してデモに備えた。
平和なデモであったにもかかわらず拘束された人は180人に上り、ほとんど戒厳令さながらだ。

 しかしこうまで聖火リレーがもみくちゃにされたのは、もともと中国がチベットを植民地にして、弾圧したのが原因なのだから自業自得と言うものだが、中国人には到底理解できないだろう(詳細は最後の植民地帝国中国の苦悩を参照)。
中国は世界の中心で、中国は文明を四方に広げて、その恩寵を施しているのに、なぜ野蛮なヨーロッパ人はそのことを理解しないのだ

 また血が頭に登ればカルフールを焼き討ちしそうだ。

 さて、26日はいよいよ日本に聖火がやってくる。すでに善光寺からの申し出でコースは変更になっているが、日本の聖火リレーは粛々とおこなわれるだろうか。

 私の予想 日本の警察官は優秀なこと、 人権団体の入国は拒否することにしていること、 日本にはチベット人は多くないこと、 日本の人権意識はヨーロッパより低いこと、からみて何事もなく聖火リレーがおこなわれ、あってもブエノスアイレスと同じ水風船レベルだというものだが、果たしてどうだろうか。

(20.4.29追加
 日本での聖火リレーは大きなトラブルもなく終了した。沿道での小競り合いで中国人4名が負傷したが、聖火リレーそのものへの影響はなかった。

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