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(26.7.15) 習近平氏の虎退治 その2 江沢民派の追い落とし!!

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 習近平氏の虎退治
第二弾がさく裂している。第一弾江沢民派の牙城だった石油閥に対する取り締まりで、すでに国営石油会社の利権を牛耳ってきた石油派のボス蒋潔敏氏とその取り巻き200人以上が逮捕拘束されている。
さらに本当の石油閥のゴッドファーザー周永康氏も軟禁状態になっており、石油閥の利権については習近平氏の手に落ちた。

注1)この石油閥との闘争の詳細については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-0008.html


 今問題になっている第二弾軍の腐敗撲滅闘争で、軍のNO2徐才厚氏が逮捕され党籍をはく奪された。
党のNO1は習近平氏だから日本的なイメージでいえば首相が防衛大臣を罷免したようなものだ。
理由は軍隊内の止まるところを知らない汚職だが、中国では汚職はつきものでどんな組織でも存在し、プロジェクトの2割相当は贈収賄の費用だ。

 軍隊の場合は年間予算が各軍管区に毎年配布され、そこから装備品の調達等を行うのだがその調達に当たって贈収賄が発生する。
特に軍管区の中で瀋陽軍管区が最大規模の軍閥なのだが、ここは北朝鮮へのにらみとロシアへのにらみを利かせており、予算配布も多く最新鋭の装備が配備され、それだけに汚職も蔓延している。

注)瀋陽軍管区と習近平氏の戦いについては長谷川慶太郎氏が以下の指摘をしている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-8c33.html


 徐才厚氏はこの瀋陽軍管区に長くいて閥を形成し、さらに江沢民元国家主席に取り入って権力の階段を上り詰めた。胡錦濤前国家主席の時は江沢民の番犬として胡錦濤氏の動きをチェックしていたが、ここにきて習近平氏は徐才厚氏のパージを行ったことになる。
本来なら徐才厚氏は江沢民氏のワンちゃんだからそんなに簡単にパージされないのだが、習近平氏は首相で胡錦濤派(団派という)の李 克強氏とタッグを組んで江沢民派の追い落としをしている。
江沢民派の石油閥が落ち、ここに来て同じく江沢民派の軍閥徐才厚氏が堕ちたのだから、江沢民派は総崩れだ。

 習近平氏の汚職撲滅運動は撲滅運動に名を借りた反対派追い落とし運動で、検察機構と裁判機構を握って反対派を逮捕拘禁しては拷問にかける。
中国では逮捕された高官に自白を強要させるためにひどい拷問をしており、その過程で死亡するか、あるいは拷問を避けるために自殺をする。
かつて自分たちが地位を得るために反対派を拷問してきたが「あんなひどい拷問を受けるくらいなら死んだ方がましだ」ということだ。

注)中国青年報によれば逮捕された高級幹部のうち54名の高官が不自然な死亡をしており、うち40%(22名相当)は自殺をしたと伝えている。

 だが、習近平氏のこの汚職撲滅運動のしつこさはどうだろう。もともと中国では汚職は文化であり、「水清ければ魚棲まず」の世界で、日本でいえば田沼意次の世界なのだから叩けば誰でも埃は出てくる。
今ではあまりの撲滅運動にねを上げて地方政府は新たなプロジェクトの立ち上げを控えており(プロジェクトが立ち上がれば必ず贈収賄が発生する)、地方経済にも支障が出始めたと伝えられるほどだ。

 習近平氏は心の中で何を考えているのだろうか。胡錦濤氏が江沢民派にがんじがらめにされたのを見てそのわだちを踏むまいと決心したのだろうか。
中国の汚職文化を本当に一掃しようとしているとは思われないから(習近平も李克強氏も汚職をしているという意味では同罪)江沢民派の陰湿な抵抗を排除するために江沢民一派の追い落としには手段を選ばないというのだろうか。
習近平氏の虎退治は実に興味深々だ。





 

 

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