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(26.7.19) 韓国現代自動車の急停車 「現代、君もか!!」

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 やはりと言おうか当然と言おうか、ここに来て韓国の製造業に急ブレーキがかかっている。
これまで増収増益で破竹の勢いだった現在自動車も13年度は増収減益に転じ、14年度は減収減益になりそうだ。
すでに収益は13年度から減少していたが、売り上げ自体も陰りが見えだした。

 現代自動車が破竹の勢いでアメリカや新興国市場で販売を伸ばした最大の理由はその経済性、はっきり言えば安かったからだ。
2011年といえば日本が急激な円高で輸出産業が悲鳴を上げていた時期だが、競合車種と言われた「現代」のエラントラと「ホンダ」のシビックの間に約1割程度の価格差が存在していた。
日本車との競合車種でいずれも1割程度割安だったことが現代躍進の原動力で、今では世界第5位の自動車メーカーとして押しも押されもしない地位を築き上げている。

 しかしここに来て安倍政権の円安政策で円が80円程度から100円に2割程度値下がりして、日本の自動車産業の競争力が急回復してきた。
もともと現代は日本車のモデルをまねて急成長してきた企業で、ロゴでさえホンダと見間違うようなロゴを採用している。
かつてはホンダと勘違いさせて販売を伸ばしてきたが、今では売上高が逆転しているので、現代と間違えてホンダ車を買う人が出てきそうだ。

 円安ウォン高が現代躍進の急ブレーキをかけているが、それ以外に現代は韓国で屈指の強硬な労組をかかえていて、年間平均所得を1700万円にするように要求実際の所得は1000万円程度)されていたから日本の労組が聞いたらびっくりするような要求だ。
当然要求は蹴られたがこれを不満としてストが発生し約5万台の生産がストップした。

注)なお現代には正規社員以外に非正規者社員が多くいて、この賃金格差は天と地ほどだと言われている。

 さらにアメリカで12年に燃費の誇大表示が明確になって400億円程度の賠償金を支払ったばかりだが、今年の新車の投入においても再び燃費性能の誇大表示が発生して散々な評判になってしまった。
韓国内でも誇大表示に対する集団訴訟が始まっており、国内市場の8割を抑えて世界に打って出る作戦も足元が揺らぎだした。

 国内市場でのシェアもじりじりと後退しているがさらに炭素税導入問題で「現代」が悲鳴を上げている。
15年1月から導入される炭素税では燃費効率の良い車の所有者には補助金が支払われ、反対に燃費効率の悪い車の所有者はペナルティーを支払わされるのだが、ペナルティー対象車種に現代の車がずらりと並んでしまったからだ。
これでは輸入車を優遇して現代をつぶすのか!!」現代が息巻いているが、もともとといえばただ安さだけを追求し性能には目をつぶってきた結果だから自業自得ともいえる。

 今までは安かろう悪かろうの車を虚偽表示で乗り切ってきたが、アベノミクスの攻勢で安さが剥がれ落ちてしまえば残るものは何もない。
現代は初めてまともな車を作らなければならなくなって労組を甘やかす余裕もなくなってきたのはかつてのGMと同じだ。

 アベノミクスとは国家の安売りで輸出力をつける政策だから私のような完全な消費者にとっては迷惑な政策だが、輸出産業にとっては福音だ。
長い間日本輸出産業の凋落と韓国輸出産業の躍進ばかり見せられてきたので、こうした攻守交代も必要なのではなかろうかと最近では思っている。

注)巨人サムスンの急停車については先に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-081f.html

 

 
 

 

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