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(26.7.13) BSドキュメンタリー 「植物の帝国」 植物と動物の間 ウミウシ人間の可能性

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 思わず身をのりだしてしまった。NHKのBSで放送されている世界のドキュメンタリーシリーズで、フランスのプロダクションが制作した「見えざる力 植物の帝国」の3部作のことである。
「征服」「対話」「戦略」という内容で3週間にわたり放映されていたが、最初私は何気なくこの放送を見ていた。
植物がにおいによるコミュニケーションをしていたり、音楽はクラシックファンだったりしていたのは微笑ましかったが、「戦略」シリーズになって、人間のDNAを植物のペチュニアに組み込んで葉脈を人間の血管の DNAで代替したのには驚いてしまった。

 このDNAは研究者のDNAを組み込んだものだが、この研究者はこのペチュニアをプランティマルと名付けていた。動物と植物のハーフという意味だ。
もともと動物も植物も同じ単細胞生物から進化したのだから、DNAの組み込みが行われても不思議ではないのだが、いくらなんでも植物と人間ではかけ離れすぎていると思うのが普通だ。
だが植物と動物のDNAが代替できるとなると動物と植物の相違は一体何なのだろうかということになる。

 一方は動き回ることができない代わりに光合成という炭素と水と太陽エネルギーさえあれば生きられるという特性を持ち、一方動物は移動ができる代わりにみずから食料を生産できないから、他から炭水化物や脂肪やたんぱく質をとりこまなくてはならない。
私はこの区別は絶対的なもので植物と動物は異なると思っていたが、境界はそれほど明確ではないという。

 番組ではある種のウミウシが紹介されていたが、このウミウシは周りに藻がある限りその藻を食べるのだが、いったん藻がなくなると体内に取り込んだ藻の葉緑素によって光合成を行い、何と1年も何も食べずに生き続けることができるのだという。
研究者が「このウミウシは私の息子と同じで食べ物がある限り食べつくすので藻がなくなってしまう。そうすると自ら光合成を行って生きるのです」と説明していた。
どうやら動物も体内に葉緑素さえあれば光合成ができ、自ら食料生産ができるようだ。

 私など年をとったせいもあるが食事が何とも鬱陶しくなっている。そのうち老齢化が進み食事そのものができなくなると胃瘻いろう)というf方法で無理やり食料を胃に注ぎ込まれる可能性がある。こうした方法は何か自然の法則を無視しており私は絶対に胃瘻は拒絶するつもりだが、この葉緑体をとりこむという方法は実に興味がある。
よっしゃ、ならばウミウシのDNAを体内に植え込んで葉緑素人間になってしまえば食事問題は一気に解決するのではなかろうか・・・・・・・
ウミウシのDNAを人間に組み込む実験の第一号はぜひとも自分にしてほしいものだと夢想した。

 最も葉緑素は緑色をしているから体中緑色になってしまい、ディズニーの映画に出てくる妖怪みたいになってしまうかもしれない。
しかしこれはあり得ない想像ではなく、すでにペチュニアに人間の血管のDNAを組み込んでプランティマルを作っているくらいだから、ウミウシ人間を作ることなど造作もないことだろう。

 この実験が成功すれば人類の食糧問題は一気に片付いてしまう。これなら人類がいくら増えても全く問題がなく、みんな海岸で日光浴さえしてくれればいい。
真っ青な海辺の白浜で緑の皮膚をしたウミウシ人間が寝そべっているなんて光景は実に壮観なものだと思わず笑ってしまった。

注)なお世界のドキュメンタリーシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nkk/index.html





 

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コメント

おおっ、ヤマザキさんには珍しくSF的展開ですね。
光合成を司る葉緑素:クロロフィルと、我々温血動物の血液色素ヘモグロビンの部品ヘムとは、実はとてもよく似た構造をしています。
ポルフィリン環と呼ばれる構造の中に抱いている金属元素が、マグネシウムだとクロロフィル、鉄だとヘム、銅だとヘモシアニンといって青い血を持つ蟹・イカ・タコなどの血液色素になるのです。
このネタはSFの世界では古くからあるテーマで、実に様々な物語が綴られています。

(山崎)さすがバイオマスおやじさんは専門的な知識をお持ちですね。

私の好みでは、海辺に寝そべるウミウシではなく、陽光豊かな丘の上に根を張り枝を伸ばしてみたいですねぇ。根を都度に引き抜くのが、大変で歩けなくなるかもしれませんけど、、、

投稿: バイオマスおやじ | 2014年7月13日 (日) 21時34分

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