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(26.7.31) 習近平氏の虎退治 NO3 江沢民派を追い詰めた!!

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(トシムネさん撮影)

 中国の政争劇は外から見ていると分かりづらいが、基本は既得権益派とそれに挑戦する新たな派閥との戦いだ
日本でも既得権益派を追い落とすことは至難の業で、たとえば農業や医療と言った本来は日本が世界の最先端に踊り出られるような部門でも、既得権益集団が既得権だけの擁護に走るため、農業は最も遅れた産業になり、大規模の医療機関は赤字で悲鳴を上げている。

 中国の場合も同じだが権力が共産党に集中しているために権力内闘争となり、現在は江沢民元主席派(既得権派)と習近平+胡錦濤前主席の現政権派との権力闘争になっている。
江沢民氏は主席であった時日本に対する敵対政策を前面に押し出して、ありもしなかった南京大虐殺をホロコーストだと世界中で宣伝してきた政治家だから、「江沢民派などつぶれてしまえばいい」と習近平氏に拍手を送りたいが、実はそれほど単純ではない。
習近平氏も同じ穴のむじなだからだ。

 ここにきて昨年12月から軟禁状態になっていた江沢民氏のワンちゃん周永康氏が「重大な規律違反があった」として規律検査委員会が立件・調査を行うとの公式な表明があった。
重大な規律違反とは贈収賄事件のことだが、中国ではワイロが当たり前でどのようなプロジェクトや仕事でもその約20%はワイロに消えると言われている。
だから規律違反などといえば全員がそうなので、「重大な規律違反で立件」とは反対派追い落としの政治闘争の口実に過ぎない。

 周永康氏の場合は前胡錦濤政権の常務委員これが中国の最高権力集団)で警察・検察・裁判所を統括していた権力者で、実際の仕事は胡錦濤政権が江沢民派の汚職摘発に動くのを防いできた江沢民の犬だった。
胡錦濤前主席は不本意ながら江沢民氏を追い込めなかったのはこの周永康氏がいたからだ。

 しかし習近平現政権は王岐山氏を党中央規律検査委員会のトップに据えて、江沢民一派の追い落としを開始した。
規律検査委員会とは中国の警察、検察、裁判所の権限を越える組織だから、反対派を追い詰めることができる。
習近平氏は「虎もハエも一網打尽にする」と表明してきたが、本当の最後の虎は江沢民氏だ。
江沢民氏は石油閥や通信閥、そして軍隊と言った中国の経済と軍事の中枢を握り続けてきたため、胡錦濤前政権では薄熙来氏を追い落とすぐらいしかできなかった(薄熙来氏も江沢民氏のワンちゃんだった)。

 習近平政権は周永康氏を規律違反で立件すると表明して、周永康氏が握っていた石油閥の利権を奪い取ることに成功したが、同時に軍事委員会副主席制服組トップ)で江沢民氏の犬だった徐才厚上将を規律違反で党籍離脱にしているから、江沢民派の追い落としに相当程度成功している。

 ここにきてなぜ政治闘争が激化したのは中国経済の変調に原因がある。従来はどの産業も拡大につぐ拡大だったが、すっかり成長が止まってしまった。パイが大きくならなければ次はパイの奪い合いだ。
習近平政権としたら江沢民派から利権を奪わなければ権力基盤を維持できない。

 最近中国はベトナムともめていた西沙諸島の石油採掘を突然停止したが、これは習近平主席が石油閥と軍隊を掌握した証だと言われている。それまでは先軍政治で軍が石油閥と組んで政府のいうことを聞かず緊張関係をわざと作るように行動してきたが、徐才厚上将をパージしてようやく軍が習近平氏の指示に従うようになったということだ。

 こうして江沢民派は徐々に追い詰められ、次の既得権益は通信閥退治ということになった。ここも江沢民派が牛耳っているのだが、ここが堕ちれば江沢民氏に後がない。
江沢民氏は風前の灯になっているが、ここで一気に挽回するかそれともかつての趙紫陽氏のような晩年を過ごすのかの分かれ道に差し掛かっている。

注)なお中国の政争劇については前にも記載他記事がある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-9280.html




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