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(26.7.10) 巨人サムスンの黄昏と韓国経済の不振 サムスンがこければ韓国がこける!!

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 飛ぶ鳥を落とす勢いだった巨人サムスンに黄昏が訪れたようだ。14年4~6月の第2四半期の業績は減収減益でありこれは9年ぶりのことだ。
増収増益が当たり前だったサムスンにしては信じられないような業績悪化だが、営業収益はこれで3期連続の対前年比落ち込みとなった。

 サムスンの業績がここに来て急激に悪化してきたのは収益の7割を稼ぎだしているをスマートフォンに陰りが見えてきたからだ。
先進国では需要は行き渡って買い替え需要が主体になっており、一方需要が伸びている中国のような新興国では中低価格スマホしか売れないが、ここでは中国のファーウェイシャオミの追い上げが激しい。

 高価格機種ではアップルとの競争に打ち勝ったが(現在の世界シェアは31%でアップルの二倍)、中低価格機種では中国勢にシェアを奪われている。
かつてサムスンはその低価格攻勢によって世界のスマホを駆逐したが、いまその低価格攻勢を中国にかけられている。

 サムスンの業績が悪化したからと言って、「だからそれがどうした」と思うかもしれないが、韓国経済にとっては死活問題だ。何しろ韓国のGDPの約2割をサムスングループが稼ぎだし、その中心がサムスン電子だからだ。
はっきり言えばサムスンがこければ韓国がこけるほどの影響がある。

 パク・クネ大統領は中国との経済関係強化に熱心だが、韓国最大のメーカーサムスンの競争相手は今や中国のファーウェイシャオミになっている。
政熱経冷現象で、中国に安重根の記念館を建てることには習近平主席も同意しても、とても経済協力を推進していく相手ではない。
今月初めの中韓首脳会談も、すっかり色あせたものになってしまい、パク・クネ大統領が当初目指した中韓による日本非難の大合唱も取りやめになってしまった。

 中国としては実はそれどころではないのだ。日本企業をはじめとする各国の企業が雪崩を打ったように中国から撤退しているときに、日本非難などしたらこの動きに拍車をかけるだけだ。
パク・クネ大統領としては憤懣やるかたなく「習近平の意気地なしが日本非難をしないのならあたしがするわ!!」と首脳会談終了後韓国は一斉に日本非難のキャンペーンを再開したが、時勢を見る目は中国の方が一枚上手だ。

注)中国から外資系企業が雪崩をうって撤退していることは昨日記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-cbfd.html

 韓国はすでに現代自動車が不振に陥っており、サムスンも不振になればGDPの約3割を稼ぎだしてきた企業群が不振になるのだから、韓国経済に未来はない。
今年のGDPの予想は4%だったが、早くもその引き下げが検討されていて実際は3%を下回るのではないかと予想されている。
日本からはアベノミクスの円安攻勢をかけられ、一方低価格品市場では中国企業に追いあげられて韓国経済も日本と同様の低成長時代に入ってきたようだ。

注)韓国で中小の財閥グループの倒産が始まっていることは前に記した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/post-1920.html



 

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