« (26.6.13) 文学入門 中村文則 「掏摸(スリ)」 | トップページ | (26.6.15) なぜソニーだけが浮上しない? 悲しいほどの惨状・・・ »

(26.6.14) シャープの大復活の予感 アベノミクスの効果とシャープのリターンマッチ

Dscf6667

 
私の大好きなシャープが大復活しそうだ。12年3期、13年3期と大幅な赤字経営に陥り、ホンハイに支援を求めたものの十分な支援が得られなかったため銀行団に頭を下げて3500億の与信枠を得てかろうじて資金繰りをつけていたのがうそのようだ。

注)シャープの経営危機の詳細は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-ac4d-1.html

 14年3月期は営業利益で1085億円の黒字になり、15年3月期はさらに収益が改善するだろう。
シャープが経営危機に陥ったのはテレビ用の大型液晶で全く競争力をなくしたからで、リーマンショックまで120円程度だった円が80円前後まで円高になり、シャープ製品は世界で駆逐されてしまった。
この間大型液晶で世界を席巻したのは韓国のサムスン電子とLGディスプレーでシャープ製品の約半額の値段で世界で売り歩いていた。

 もはや大型液晶では全く勝ち目がなくなったため経営資源をスマートフォンとタブレット端末向けの中小型液晶に特化したが、このところの円安でこの戦略が図星になってきた。
もともとシャープはIGZO という液晶画面でオンリーワン技術を持っていたのだから負ける方がおかしいぐらいなのだが、円高には勝てない。

 だが安倍政権ができてから全く様相が変わった。安倍政権は日銀の尻をひっぱたいて国内に資金をばらまいたために瞬く間に円安になって、それまで青息吐息だった輸出産業が一気に息を吹き返した。
韓国のサムスン電子やLG電子、台湾の群創や友達と互角に戦っている。
輸出産業にとっては円高は鬼門で、特にシャープは主要工場が国内の亀山と堺にあっため円高で決定的な打撃を受けたといえる。

 私は安倍政権が発足する前までは日本の円高が半永久的に続くと思っていたので、シャープに未来はないと思っていたが全く予想が外れた。
円安になれば国内に工場を持っているシャープにとって今度は完全な追い風になる。実に嬉しい誤算だ。

 シャープは大型液晶パネルを生産していた堺工場を実質的にホンハイに売却したために営業基盤が強化されている。
大型液晶パネルはテレビ用だが、テレビはもうすでに技術的に確立された商品でこれ以上大型化したり精密化してもどうしようもない商品だ。

 現在テレビの液晶は解像度が1Kや2Kから4Kに変わりつつあると大騒ぎをしているが、これは消費者無視のから騒ぎに過ぎない。
我が家では32型、1Kのハイビジョン液晶だがこれで全く支障ないし、これ以上大きくなると置いておく場所に困る。そして今でも十分に細密でこれ以上細密になっても目の方が付いていけない。
一体どこが違うのですか?なんて状況だ。

注)テレビの解像度を上げても単なる技術的なから騒ぎに過ぎないことは前に述べた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-2b28.html

 
 スマートフォン用液晶は従来はアップル向けだったが、成長著しい中国のスマートフォン向けにも液晶を提供し始めているし、再びシャープが液晶王国を築くことも視野に入ってきた。
シャープの復活は即韓国メーカーの後退になる。サムスンはまだしもLG電子あたりはウォン高でシャープが味わった苦悩を今度は味わいそうだ。
日本は輸出産業で活力を維持してきた国家だから、輸出産業で競合している韓国企業を蹴落としていくリターンマッチが今始まっている。

注)日本の家電メーカーの中で唯一赤字経営で苦吟しているのはソニーだが、その最大の要因はいまだに液晶テレビにこだわっているからだ。テレビなどという20世紀の技術に拘泥していてはソニーに未来はない。

|

« (26.6.13) 文学入門 中村文則 「掏摸(スリ)」 | トップページ | (26.6.15) なぜソニーだけが浮上しない? 悲しいほどの惨状・・・ »

評論 日本の経済 シャープの経営問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.6.13) 文学入門 中村文則 「掏摸(スリ)」 | トップページ | (26.6.15) なぜソニーだけが浮上しない? 悲しいほどの惨状・・・ »