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(26.6.5) 日本の警察の捜査能力は相当なものだ! 吉田有希ちゃん事件の容疑者逮捕

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 日本の警察の捜査能力にはほとほと感心してしまった。今から8年半ほど前の事件だが、栃木県日光市で当時小学校1年生だった吉田有希ちゃんが誘拐され翌日常陸大宮市の森林で死体になって見つかった事件があった。
当時大きな社会的反響があったから私もよく覚えているが、その後捜査が進展せず迷宮入りになるのではなかろうかと私は思っていた。

 しかし昨日警察は勝俣拓哉容疑者32歳)を逮捕し、本人からの自供も得たと発表した。
勝俣容疑者は小学生の時に有希ちゃんが通っていた同じ小学校に1年間在籍しており、土地勘があって、一種の幼児虐待趣味のような性向の持ち主だという。

 私はどうやって勝俣容疑者を特定したのか大変興味を持ったが、警察庁科学警察研究所では犯人像を科学的に推定するソフトを開発しており、それによると「30歳未満の男性で、女児が連れ去られた距離から5km圏内に居住しており、小児性愛や猟奇趣味やナイフマニアの人物」というプロファイリングが示されていたという。

 勝俣容疑者は当時は24歳前後で、かつてはこの小学校の学区に住んでいたのだから、このソフトの推定能力は相当高いと言わなければならない。
警察の捜査本部は上記の年齢や住居環境にいた人物で、小児性愛や猟奇趣味やナイフマニアの人物を探していたが、その対象者の一人が勝俣容疑者だったという。

 勝俣容疑者は台湾出身で小学生の時に日本にやってきたが日本語が十分にしゃべれず日本社会にうまく溶け込めなかったようだ。
その後母親と一緒に偽ブランド品の販売をしていてこの14年1月に逮捕され現在公判中だが、どうやらこの逮捕は別件逮捕のにおいがする。
捜査本部は偽ブランド品の証拠集めとして勝俣容疑者の自宅を徹底的に洗って、その中から多数の幼児ポルノの写真やナイフ等を押収したが、消去されたパソコンの画像の中に吉田有希ちゃんとおぼしき少女を写した写真があったのだという

 捜査本部はこの写した写真の詳細については言及しなかったが、これが有力証拠となったらしい。また勝俣容疑者が乗っていた車が近くの防犯カメラで捉えられており当日勝俣容疑者が犯罪現場近くや常陸大宮市近辺にいたことが確かめられている。

 それにしても日本の警察の粘り強い捜査能力には驚嘆する。私は刑事コロンボシャーロック3のような刑事ものや探偵もののファンだが、そこでは敏腕刑事や探偵がたちどころに事件の核心に迫り犯人逮捕に及ぶ。だが実際は今回のような緻密で数年にわたる粘り強い捜査が必要であり、確信的な証拠を集めるために地味な努力が続けられるのだろう。

 私事になるが私が就職活動をしていた45年近く前、警視庁に就職が決まっていた。学生運動の真っ盛りの頃であり、当時私は警視庁の機動隊に入ろうと決心したからだ。だがちょっと説明しづらい世間のしがらみがあって、ある金融機関に勤務をした。
私が警視庁に勤務していたらどのような人生を過ごすことになっただろうかと、ふと思うことがある。こうした難事件を刑事コロンボのように解決できたのだろうか。そうした人生を歩むことができた可能性があったことが今ではとても不思議な気持ちがする。


 



 

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