« (26.6.6) STAP細胞の論文撤回 世紀のお粗末事件の幕引き | トップページ | (26.6.8) 中高年の覚醒剤依存者の増加 若者は脱法ドラックに走る!! »

(26.6.7) ウクライナ問題はもういいや!! G7の本音

Dscf6723

  ベルギーのブリッセルで行われていたG7が閉会したが、何とも気の抜けたビールになってしまった。
共同宣言ではウクライナのポロシェンコ次期政権を支持し、ロシアによるクリミア半島の併合を非難し、これ以上ロシアの挑発が続けばG7の各国はロシアに追加制裁を科すとしたが、どうおどしてもどうにもならないというのが実情だ。

 もともとウクライナはソビエト連邦の一員だったし、クリミア半島のセバストーポリはロシアが最も重視した軍港だから言ってみればロシア領と言っていい。それがソビエト崩壊のどさくさに紛れてウクライナ領になったのだが、それが元のさやに納まったのに過ぎない。
だからドイツも日本も本音では「ロシア領でいいじゃないか。これ以上問題が拡大しないことが一番だと思っているが、いまだ世界の警察官と思っているアメリカがこぶしを振り上げているのでG7でおつきあいしているに過ぎない。

 ドイツはウクライナ問題よりロシアから輸入している天然ガスの方が大事で、エネルギーの安全保障が第一だし、日本も原発の停止でばか高い天然ガスを中東から買わされていることに悲鳴を上げている。
ロシアから何とかして安い天然ガスの供給を得たい。ロシアとの対立は得策でない」と思っている。

 ドイツと日本はロシアとの対話戦略を求めていて、アメリカの言う更なる制裁には消極的だ。
特に安倍総理はプーチン大統領との個人的信頼関係を築き上げてきており、ロシアと日本による中国包囲網を目指していたのに、このウクライナ問題が火を噴いてからロシアが中国に急接近し始めた。
40兆円規模の天然ガスの供給をロシアは中国に約束したが、価格面では中国に相当値切られておりロシアとしては痛しかゆしのようだ。

注)プーチン大統領と安倍総理の特別な関係は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-d583.html

 ロシアとウクライナとの間では常に天然ガスの料金問題が内在しており、ウクライナの支払いが滞るとロシアはウクライナへの天然ガスの供給を止める(今回も40億ドルが未払いになっているとロシアは主張している)。しかし東欧諸国やドイツへの供給は止められないのでその分の供給はするが、それをウクライナが抜き取って使用するので結局危機に陥るのは東欧諸国やドイツになってしまう。
ウクライナがパイプラインを抑えている限りロシアにとってもどうにもならないというのが実情だ。

注)過去何度もウクライナとロシアは天然ガスの料金問題で角を突き合わせたが、その詳細は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/01/2117-a928.html

 一方で世界の警察官のオバマ大統領がレームダックなって久しい。国際問題ではシリア制裁など全くできず、国内ではオバマケアが暗礁に乗り上げている。予算案一つと通すのも容易ではなく国債の発行限度額で常に議会に手足を縛られている。
ウクライナなんかどうでもいい。俺は国内問題に専念したいのだ」というのがオバマ大統領の本音だ。

 こうしてG7と言ってもさしたる成果がなく終わってしまった。どの国もウクライナ問題で深入りすることを避けようとしており、オバマ大統領は口先介入はしているがこのあたりで手打ちをしたいと考えている。
6月6日はDデイノルマンディー上陸作戦が成功した日)で、久方ぶりにオバマ大統領とプーチン大統領が顔を合わせるから、何らかの水面下の妥協が図られるだろう。


 

|

« (26.6.6) STAP細胞の論文撤回 世紀のお粗末事件の幕引き | トップページ | (26.6.8) 中高年の覚醒剤依存者の増加 若者は脱法ドラックに走る!! »

評論 世界経済 ウクライナ経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.6.6) STAP細胞の論文撤回 世紀のお粗末事件の幕引き | トップページ | (26.6.8) 中高年の覚醒剤依存者の増加 若者は脱法ドラックに走る!! »