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(26.6.8) 中高年の覚醒剤依存者の増加 若者は脱法ドラックに走る!!

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 中高年の覚醒剤依存者が増えているとクローズアップ現代が報じていた。
最近になって人気歌手のASKA容疑者演歌しか聞かない私は全く知らないが)や福岡県の校長先生や神奈川県警の警察官が覚醒剤の使用で逮捕されている。
データでも覚醒剤の使用の初犯検挙者は20歳台が減少しているのに対して40歳以上の中高年が増加している。

 表面的には若者の覚醒剤利用者がいなくなり中高年が覚醒剤にのめりこんでいる構造だが、実態は異なるようだ。
若者が覚醒剤から手を引いたのは、脱法ドラックに流れているからというのが実態だろう。
脱法ドラックはこの4月までは野放しの状態だったし、価格が相対的に覚醒剤より安くインターネットで簡単に入手できる。

 日本が景気低迷になってから20年以上経過してその若者の給与水準は低いままに置かれてきた。とても覚醒剤を購入できる資金はない。一方で脱法ドラックは覚醒剤とほとんど同様の効果がある。
いままで厚生省の麻薬捜査官の捜査の対象は覚醒剤で、脱法ドラックは捜査の対象外だったからいくら使用しても逮捕されることもなく、当然統計データに反映されない
そのため若者が脱法ドラッグを使用して覚醒剤使用者のデータから消えた。

 だが問題はなぜ中高年に覚醒剤使用者が多いかということだ。
麻薬密売人からすれば若者はインターネットで安い脱法ドラックを購入するので顧客層として魅力がない。一方中高年は金持ちで支払い能力があり、いったん顧客になれば校長のような地位があるため秘密保持を守ってくれる。
そのためオレオレ詐欺が高齢者をターゲットにするように、麻薬密売人が中高年をターゲットに狙いを定めている。

 手口はサラリーマンがよく集まる飲み屋やバーのようなところで知り合いになり、巧みにすすめる手口で最初は試しに無料で提供する。そのうち病みつきになってから代金回収を図り、いったん顧客になれば金づると言っていい状況になるようだ。
また飲み屋の店長を先に覚醒剤常習者にさせてから店長経由で客に覚醒剤を進めるケースもあるという。

 覚醒剤やたばこや酒には依存症という症状が出てくるが、これは脳内報酬系を刺激するからである。この脳内報酬系は成功体験があると非常な喜びを感ずるところで、人々が努力するのはそのためだが、覚醒剤は成功体験がなくてもこの脳内報酬系を刺激する。
そうすると何とも言えない昂揚感にひたることができ、再び覚醒剤の使用を繰り返すことになると専門家が説明していた。

 中高年になると職場で責任のある地位についており競争も激しい。
逮捕された校長先生は50才で校長になった出世頭だったが、その後自宅から遠方の校長に転勤になったことから出世街道から外れたとの思いに駆られて覚醒剤を使用するようになったという。

 心の憂さの捨て所が覚醒剤になった例だ。
だが多用してくると脳内の神経細胞が侵され幻聴や幻覚が常時起こるようになって社会活動ができなくなる。したがってこうした患者が増えると社会が崩壊過程に入り、ちょうど清朝末期の中国のような阿片患者だらけになってしまう。
厚生省の麻薬捜査の責任者がそう述べていたが、中高年の覚醒剤使用、若者の脱法ドラック使用問題はかなり根が深そうだ。

注)クローズアップ現代のシリーズは以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html

 

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