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(26.5.23) 無国籍の子供をどうするか? 裁判による救済が機能していない!!

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 日本には戸籍のない子供がかなり多いのではないかとクローズアップ現代で報じていた。どのくらいいるかは実際は闇の中で国の調査もなく、NHKが独自に各自治体に聞き取り調査をして、出生届を拒否した事例があるかないかを確認していた。
それによると調査をした約9割の自治体で受理をしなかった事例があり、無国籍はかなりの数にのぼるのではなかろうかというのがNHKの推定だ。

 普段私たちは戸籍のことをほとんど意識しない。戸籍謄本を絶対に必要な時は子供が生まれたり、結婚したり、または死亡したりした時や、後は遺産相続の時に正当な相続者か確認する時ぐらいだ。
またパスポートや運転免許証の取得の時もいるが、昔は就職する場合も住宅を購入して登録する場合も、学校に入学する場にも提出を求められたが、最近は住民票で代替されることが多くなった
だから今はどのような場合に戸籍謄本が必要なのかさっぱり分からない

注)戸籍は日本国民であることの証明で、一方住民票は日本に住んでいることの証明である。通常は日本戸籍のある人が住民票を持っているのでほとんどイコールになってしまい、相違が分からなくなっている。

 しかし今回クローズアップ現代で報じた32歳の女性の場合は、母親が夫のDV(ドメスティック・バイオレンス)に耐えかねて逃げ出し、その後新たなパートナーとの間に子供を作ったが(この子供が32歳の女性)、そのパートナーとも別れたため、実質的に無国籍になっていた事例だった。
現在の戸籍制度のもとでは両親が戸籍上結婚していると生まれた子供は必ずその戸籍の子供となる。
この例のように実質的に別れていても戸籍がある以上は、自治体は他の子供として登記してくれないからだ。

 どうしても他の男性の子供にしたい場合は裁判を起こして判決を出してもらわないといけないのだが、そうなるとせっかくDVの夫から逃げ出してひっそりと暮らしていたのに元の夫に住所や現在の生活状況が知られてしまう(元夫が証人として出廷して自分の子供でないことを証言することになる)。
そんなことなら届を出さないでそのまま静かに暮らそうとなるようだ。

 本人はそれで済むのだが、問題は子供で子供が入学時期になると問題がいっぺんに表面化する。戸籍がないということは同時に住民票がないということだから行政の網から完全に外れてしまって教育を受ける権利がない(義務教育は地方自治体の権限)。
この人の場合は母親が自治体と掛け合って義務教育までは受けることができたが、その後は全く無国籍のままの生活が続いていた。

 運転免許証が取れないので移動はもっぱら自転車だし、パスポートがないから海外旅行もできない。銀行口座を開くのにも携帯の契約をするにも確認書類がないからできない。保険にも入っていないから医療費は全額自己負担になる。
本人は調理師になりたかったが無国籍で日本人でないことになっているため資格も取れないと言った状況だった。

 仕方がないので一種の名前借りをして銀行口座を開いたりしていたが、それも支援者が居ればの話で、本来違法だからおいそれとは名前を貸してもらえないだろう。
なるほどね、無国籍ということは大変なことなんだ・・・・・・同情した。
本来は両親に祝福されて日本人として育てられるはずの児童が、DVから逃れるために完全に法の目からこぼれ落ち、いわば外国人のように生きているということのようだ。

注)こうした場合は支援者がひそかに名前を貸して、その人名義で日本人になっていることが想定されるがこれは完全に闇の中の世界の話だ。

 ゲストで出演していた早稲田大学の教授は「戸籍制度が明治の古い時代に作られ現在にマッチしていない」のだと述べていたが、もともと戸籍制度は家を中心とした家族制度で、その家長のもとに秩序を維持しようとした制度だといえる。
結婚すれば主婦は家長の支配下に入り、その子供は離婚しない限り自動的に家長の子供になるという制度といえる。

 だから昨今のような離婚が当たり前だったり、DVに耐えかねて逃げてしまう状況下では、現実に沿わない。
家を維持するだけの目的の戸籍制度は問題が多く、実際にそこから落ちこぼれると日本人としての保護を国家や自治体から受けられなくなってしまう。
裁判による救済制度があるが、実際は裁判を起こせないことが多く機能していない現実を始めて知らされた。

 
注)クローズアップ現代のシリーズは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html

 

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