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(26.5.17) ベトナム人の愛国無罪 中国人をやっつけろ!!

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  笑ってしまった。「自業自得」とはこういうことを言うのだろう。
今ベトナム全土で吹き荒れている中国企業に対する「愛国無罪」の運動である。
2年前尖閣諸島を国有化した直後、中国人は「愛国無罪」を叫んで日本企業を焼打ちしていたが、いま中国企業がベトナムで同じ運命にさらされている。
ベトナム政府は中国に対する抗議行動ならば暗黙の了解を与えており、従来は取り締まりの対象だったデモも大手を振って実施されている。

 中国はベトナム沖120㎞のベトナムの排他的経済水域で石油の掘削事業を行っているのだが、これに抗議してやめさせようとしたベトナム艦船を中国の海上保安庁の船が放水と体当たりで蹴散らしている。
中国艦船は最新鋭であり、一方ベトナム艦船はおんぼろだから全く歯がたたず、ベトナム政府はこの映像を世界に配信することで世界の世論を味方に付けようとした。
そこまでは計算通りだったのだが、ベトナムの民衆、特に若者が本当に怒ってしまった。
中国企業をぶっ潰せ、愛国無罪だ!!!
63省のうち22の省でデモが発生し、その一部が暴徒化して中国企業と、看板が漢字で書かれている企業が次々に襲われた。

注)西沙諸島をめぐるベトナムと中国の海戦については先に詳細に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-594d.html

 もちろん対象は中国企業だが、この中には台湾の台湾プラスチックや韓国や日本の企業もとばっちりを受けている。
ベトナムはかつては漢字を使用していたが、今はアルファベットの世界で若者はほとんどが漢字を読むことができない。
漢字で企業名が書かれていれば中国企業だ」とばかり襲撃され人的被害まで出てきたので、弱り切った台湾政府は急遽2万枚のステッカーをベトナムに送った。
私は台湾人です」とベトナム語で書かれている。

注)外国企業は現地に溶け込むために自国の国旗の掲揚などはしていないが、災難を逃れるためには国旗を掲揚しなければならないほどだ。

 さすがにベトナム政府としても関係のない台湾や韓国や日本の企業にまで被害が及ぶのは問題だから規制に乗り出したが、中国に対しては強硬姿勢だ。
国民が領海を守るのに愛国心を持つのは当然のこと」と言って一歩も引く気配がない。
こうして今ベトナムでは愛国無罪」の運動が吹き荒れている。

 二年前の尖閣諸島を国有化したことに伴う中国の抗議運動がそのままの形でベトナムに吹き荒れた形だ。
あの時日本資本のデパートやスーパーや工場が焼打ちにあったり、日本大使館にペンキや卵が投げつけられたが、中国政府は「国民の怒りの表現だ」と言ってこうした行為を取り締まることも損害賠償にも応じなかった。
しかし「因果応報」のたとえはあるものだとつくづく思う。

注)尖閣諸島国有化に伴う中国の「愛国無罪」運動については以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-3e0c.html

 中国は今や世界の嫌われ者になっている。これは戦前日本が世界の嫌われ者だったのとうり二つで、帝国主義的侵略は侵略された民衆の怒りを買う。
現在の中国の戦略は南シナ海を内海にしてそこの資源を独り占めにすることで、ベトナムやフィリピンと言った弱小国から資源を強奪することだから、民衆の怒りに火が付くのは当然だ。

 日本は第二次世界大戦の敗北を契機に帝国主義とは決別したが、21世紀の現在この帝国主義的侵略を行っているのが中国で、何ともアナクロニズムの国家だ。しかし本人たちは(戦前の日本人がそうであったように)自国の当然の権利だと主張してやまない。
アメリカも明確に反中国の姿勢に転換し、太平洋岸の諸国で中国の衛星国は北朝鮮と韓国だけになってしまった。

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募集の趣旨は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-e7bf.html

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