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(26.5.29) アフリカ象が絶滅しそうだ!! 密猟の横行

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 象牙などといわれても私のように印鑑にも彫り物にも興味がないものにとっては、なぜそんなものが必要かさっぱり分からないが、中国人や一部の日本人にとっては象牙はぜひともほしい素材になっている。
今この象牙を巡ってアフリカ各地で密猟が横行し、年間でアフリカ象が2万頭ベースで殺害され、10年後には絶滅するのではないかと言われていることを知って驚いた。
それじゃ、マンモスと同じじゃないか・・・・・・

 かつては日本人が最大の象牙の顧客だったが今は中国が最大の顧客になっている。中国では象牙の彫り物が縁起物として珍重されるため、現在では密猟された象牙のほとんどが中国に輸出されている。
取引価格は象牙1本が400万円で、2本で800万円だから、象一頭殺害すれば日本人の年収程度の収入が得られることになる。

 さらに密猟が問題なのはアフリカに基盤を持っているイスラム過激派組織の資金源になっていることだ。
NHKのクローズアップ現代のレポートによると、ケニアの密猟は過激派組織アッシャバードの資金源で、貧しいケニア人に自動小銃等を貸し与えて象を密猟させているが、ケニア人にとり一頭殺すとほぼ1か年分の年収が入手できるのだという。

注)13年9月にケニアの首都ナイロビで67人のテロ殺人事件が起きたが、これを指揮したのがアッシャバード。象の密猟で活動資金の約4割をまかなっていると推定されている。

 象牙取引そのものは1989年のワシントン条約によって国際取引が禁止され基本的には取引ができなくなったが、いくつかの抜け道が作られた。
一つはワシントン条約締結以前の象牙は自由に取引できたことと、もう一つは死んだ象の象牙の取引を解禁したことである。
1998年と2002年にこの死んだ象の象牙取引が行われたが、2002年の時は日本が39t、中国が62t、合法象牙として輸入している。

 だが問題はワシントン条約以前の象牙合法象牙死んだ象の象牙)か、それとも密猟によるものかさっぱり区別がつかないことで、日本では登録制度があるものの登録証を偽造した取引が横行し実際は野放しの状態になってしまった。
現在取引されている象牙の多くは密猟によるものと想定されているが、実際に取り締まるのは至難の業になっている。

 象牙の輸入がなくなれば象の殺害はそれ自体意味をなさなくなるからアフリカ象を守るために輸入を止めるべきだが、特に中国の資産家は象牙に対する欲求が強くおいそれとはなくならない。
これに目をつけた中国マフィアがバイヤーとして暗躍し、一方アフリカの過激派組織が格好の資金源として象狩りをしているという構図になっている。

注)映像では中国マフィアの現地責任者とその運び手の女性がケニア政府に逮捕されていた。

 私はつくづく思うのだが人類という種に問題があり、他の種を絶滅してもその欲望を満足させようとしている姿は人類種そのものの業のように見える。
人間だけが地球にはびこる姿は異常で、他の種との共存レベルまで人類を人口制限することが正しい態度なのでなかろうかと、アフリカ象の身になって思ってしまった。

注)コンゴの内戦ではタンタルという携帯電話用の鉱物資源が争奪の対象になっていて、これが内戦の双方の資金源になっていたことのレポートがあった。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/nhk-05b5.html

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