« (26.5.30) 公益法人改革の問題点 100億円が消えている!! | トップページ | (26.6.1) 退職して早8年、思えば遠くに来たものだ!1 »

(26.5.31) 放射性廃棄物(指定廃棄物)の保管場所は存在するか?

Dscf6537

 NHKのクローズアップ現代の映像を見ていて唸ってしまった。「これじゃ放射性廃棄物(指定廃棄物)の保管場所なんてどこにもないじゃないか・・・・・
国は指定廃棄物が存在する都道府県単位に処分場を作ることにして、自分のところで出た指定廃棄物を保管するように説得している。

注)指定廃棄物とは8000ベクレル以上の下水処理場で処理された汚泥や焼却された麦わらや草木の灰のこと。
栃木に14千トン、茨木・千葉にそれぞれ4千トン、東京に1千トン、すべての合計で23千トン存在している。

 しかし当然のことながら、そうした説得に応じる市町村などあるはずがない。
なぜ東京電力がまき散らした放射能を我が市で保管しなければならないのだ。東京電力に引き取らせろ」反対同盟の気勢が上がっている。

 国の方針で1kg当たり8000ベクレルを越える放射性廃棄物については特別の措置を取るよう基準を決めているが、特別な措置とは焼却後コンクリートで覆われた特別な処分場に永久保管することである
国は都道府県別に国有地か県有地で人口の少ない場所に保管場所を建設したいとしており、宮城県の場合は栗原市と加美町、大和町がその候補地にあがっていた。

 今現在指定廃棄物は汚水処理場の倉庫や農地の傍らに保管されている。しかし台風や竜巻に襲われるとこうした指定廃棄物は簡単に拡散してしまい、再び放射能被害が発生するので、何とか早急にコンクリート詰めにして永久保管するのが国の方針だ。

 しかしどの自治体もこうした指定廃棄物を受け入れるつもりは全くなく反対運動が燃え盛っており解決のめどは立っていない。
国は50億円の地方交付金を用意して金で釣ろうとしているが、この問題ばかりは金での解決が不可能そうだ。

 この指定廃棄物にしろ福島原発周辺の極度に汚染された土地や家屋や器材ははっきり言えばどうしょうもないのだ。
そのまま現在ある場所に保管し続けるよりほかに手はないのだが、それが極度に危険な状況になれば最後の手段が用意されるだろう。

 それは福島第一原発の10km圏内のような、二度と人が住めないと想定された場所にすべての放射性廃棄物を集めて、地下に保管することだ。
どうせ人が住めず、すでにひどく汚染された場所であれば、「指定廃棄物を保管してもたいして問題ないじゃないか」という判断に傾くはずだ。

 元住民からは反対意見が出されるだろうが、「ではあなたがこの地区に住みますか」と聞かれれば誰もが躊躇するはずだ。すでに地方を離れた若者が故郷に戻ってくることは考えられず、特に幼児がいれば絶対に戻ってこない。
戻るのは故郷に郷愁を持つ老人ばかりだから、そうした自治体は老人の寿命がその自治体の寿命になる。

 さらに日本は国全体で人口が減少しており、特に地方からの人口流出が激しいが放射能に汚染された地域はさらに人口が減ると予想するのが自然だ。
だから福島原発周辺には人が近づくことのないいわばデッドゾーンが出来上がることになり、結果的に放射性廃棄物はここ以外に保管場所がないことになる。

 現在政府は都道府県単位での説得を続けているがどこからも断られ、仕方なしに現状維持を続ける間にさらに由々しい問題が発生する。そうして最終的には人が金輪際すまない福島第一原発の周辺が、こうした放射性廃棄物を保管する唯一の場所になるというのが私の想定だ。

注)福島原発事故に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43206851/index.html

|

« (26.5.30) 公益法人改革の問題点 100億円が消えている!! | トップページ | (26.6.1) 退職して早8年、思えば遠くに来たものだ!1 »

災害 東日本大震災」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.5.30) 公益法人改革の問題点 100億円が消えている!! | トップページ | (26.6.1) 退職して早8年、思えば遠くに来たものだ!1 »