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(26.5.7) テレビはやっぱり液晶か! サムスンの有機ELテレビの失敗

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 「やはり技術先行だったのかと思ってしまった。サムスン電子有機ELテレビへの追加投資を止めて当面テレビの販売は4Kの液晶テレビを中心におくと発表したことである。
しばらく前にこの有機ELテレビは次世代テレビと華々しく登場し、しかもその開発がサムスンLGという韓国の二大メーカーが先行し日本勢が全く太刀打ちできないと言われたものだ。
日本メーカーは完全に韓国にしてやられた。ELテレビの開発も駄目か・・・・・

 世界的規模でいまだにテレビの開発競争が続いているが、生産過多であり販売されたとたんに値崩れが発生して日本メーカーなど完全に赤字部門に陥っている。
我が家ではシャープの32型ハイビジョンテレビを使用しているが、このテレビの解像度は横1280でこれで全く問題がない。画面はすこぶる鮮明だし別に色がにじむことはないから私は満足している。
このテレビを購入したのは10年くらい前だが当時18万円程度していたが、今では8万円前後で購入できる。おかげでシャープは倒産間際まで追い込まれた。

注)シャープの苦悩については以下にまとめて記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat50580440/index.html

 もはや解像度1280のテレビなどは値崩れの最たるもので、1280程度の解像度で満足されては新たなテレビがさっぱり売れないから(正確にいうと売れても赤字だから)、フルハイビジョン解像度1920)だ、4K(解像度3840)と言った商品を開発して盛んに売り込みを図っている。
だが4Kの大型画面は通常の家庭では全く無駄で、学校や公民館等で大勢の人が授業やワールドカップを見るために役立つぐらいだ。
だからテレビに関してはもはやこれ以上技術開発をしてもしょうもない」段階に達している。

 そこに現れたのが有機ELで昨年からサムスンとLGが韓国やアメリカで販売していたが、案のじょう全く売れなかった。より薄くなって鮮明だと言われるが現在の液晶だって十分薄いし鮮明だから、「だから何なのよ」という段階だ。
価格は同型で液晶より6倍程度高く、消費電力は3倍程度多いのだから消費者がそっぽを向くのは当然だ。
アメリカでの1年間の販売量が4000台程度なので、すっかりサムスンも嫌気がさしてきた。
これじゃ巨大な投資を全く回収できないではないか!!

 技術先行の商品開発は消費者から受け入れられることはない。現状の液晶テレビで十分満足している顧客をあっと驚かせるぐらいのインパクトがないと、誰もばか高く消費電力多消費型の商品を購入するはずはない。第一テレビなどは若者を引き付ける商品とはとても言えない。
ソニーも東芝もこの有機ELテレビの惨状を見てほっとしているだろう。
サムスンも失敗したか、やはり本命は液晶テレビで、それも4Kだ!!!!

 市場予測では4Kテレビは数年後には市場全体の10%を占めると予想されているが、それは値崩れが発生して現在の1K(1280)と同様の値段に近づいた場合だけだ。
メーカーにとっては作れば作るほど赤字になる成熟製品といえる。
この成熟しきった商品に経営資源を投入して開発競争などしても無駄というものだろう。
スマートフォンタブレット端末が現れた時のようなブレークスルーからは程遠く、サムスンやLGも有機ELテレビに固執してつまらない開発競争をしたと臍を噛んでいる。

別件)1名生徒を追加募集します。
以下の条件に合致した場合はメール機能を使用して連絡ください。面接いたします

① おゆみ野在住者(遠距離ではやってこれない)
② 中学生、または小学高学年
③ 今教えられる時間帯は金曜日の5時からと、日曜日の9時からのみ
④ 数学または英語でつまずきを感じている児童

募集の趣旨は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/post-e7bf.html

 

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コメント

サムスン「ELTV投資中断」の記事検索よりたどり着きました。

私、おゆみ野在住の旬を過ぎた技術者をやっております。

記事の内容を拝読し、同じ地域の方とのことで思わずコメント致します。

液晶黎明期よりディスプレイ関連に携わっているものとしては、誠に的確な論評。プロファイルより金融関係の方でしたか合点いたしました。

素通りできずにご挨拶まで、失礼しました。

(山崎)もしかしたら四季の道であっているかもしれませんね。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: blowfish | 2014年5月 7日 (水) 21時50分

技術屋というのは、消費者ニーズを満足させることよりも、自分たちの知的好奇心を満足させるために邁進してるような所がありますからね。
これは或る、インクジェットプリンターやカラー複写機を作っている会社での実話なんですが、上層部の判断は、人間の通常視力では100画素以上の画像を見分けることは困難なのだから、プリントアウト画像は80万画素で十分、だったのですが、開発担当者は幹部を説得するため、肌の綺麗な有名女優の露出写真を100万画素を超える鮮明画像と、
そうでないものを比較対象させるプレゼンを行ったところ、開発続行の許可が下りたそうです。
開発担当者の作戦勝ちでしたね。
風景写真やサッカー選手の写真では絶対に許可は出なかったでしょうね。

(山崎)三太郎さんの話はいつも興味深いです。三太郎さんは技術関連のお仕事をされているのですか?

投稿: 三太郎 | 2014年5月 8日 (木) 00時05分

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