(26.4.25) コズミックフロント 地球外生命体の探求 1千億個の地球
地球外生命体は一般に宇宙人と言われており、たいていの場合が獰猛で地球征服を狙っているというのがFSのパターンだが(スピルバーグ監督のE・Tは違っていた)、実際にどの程度惑星が存在するかというと、銀河系全体で1000億個も存在するという。
最もこの惑星にすべて生物がいるわけでなくハビタルゾーンと言われる水が蒸発もせず、凍り付かない範囲の惑星でなければ生命は存在しない。
たとえば太陽系は8個の惑星を持っているが、実際に生命が存在するのは地球だけだからその確率を適用すると銀河系には125億個の生命が存在する惑星が存在することになる。
「そんなにあるんじゃ、きっと人類と同様な高度の文明を持った生命体がいてもおかしくないな」と思ってしまう。
注)私が通常のFS映画で宇宙人を常に侵略者として描かくことに不満だったのは、はるばる地球にやってこれるほどのハイテクな生命体がいつも侵略をしているという前提だった。
それだけ高文明なら植民地などいらないだろうと思われるからだ。その点スピルバーグはさすがだ。
私は全く知らなかったが、惑星探査が始まったのは1960年のことだったという。当初は地球外生命体そのものを探す試みで地球から最も近い12光年の距離の恒星くじら座タウ星がそのターゲットだった。
「タウに生命体が居れば地球に向けて電波を発射しているに違いない」
電波望遠鏡をこのタウ星に向けて電波を捉えようとしたのだがこの試みはいまだに成功していない。
残念なことにそのような電波は存在していないからだ。
その後は生命体そのものではなく銀河系全体で惑星がどれほど存在し、その中で生命が生存可能なハビタルゾーンにある惑星の探査に的が絞られた。確率の問題としたわけだ。
ただし通常の光学望遠鏡で惑星そのものを見るのはかなり大変で、その撮影に始めて成功したのは2007年というからつい最近のことだ。
写された惑星は木星の5~7倍もある星で、太陽系の2倍の惑星軌道を持った惑星だった、それゆえ望遠鏡でも見ることができたという。
注)遠くの星を見ると恒星の光が強すぎて惑星の存在に気付かない。非常に高性能な分光器が必要でそうした分光器は最近になって開発された。
だがしかしこうした巨大な惑星はガス惑星で、地球のようなより小さな岩石惑星でないため天文学者は何とかしてこの岩石惑星の探査をする手段を考案し続けた。
その結果恒星と惑星が存在する場合恒星が万有引力の影響で微妙に揺れることが分かり、この恒星の揺れでもって惑星の存在を確認する方法が考案された。
精密な分光器があればその揺れを測定できるという。
「恒星が周期を持って揺れれば惑星が存在する証拠だ」というわけだ。
注)生命が存在する惑星は地球のような岩石衛星でないと住めない。
この方法で惑星の存在が初めて明らかになったのは1995年で、ベガサス座51番星で激しい揺れを観測することに成功した。
この揺れは信じられないことに4日周期で恒星の近くを回っていたため、ガス衛星ではなく岩石衛星と考えられた。ガス衛星ではあまりに恒星に近づくと蒸発してしまうからだ。
その後こうした惑星は数限りなく発見されたのだが、不思議なことに岩石衛星のほとんどが地球より2倍程度大型であることが分かった。
そうした岩石衛星を天文学者はスーパーアースと名付けたが、このスーパーアースがハビタルゾーンにあれば地球外生命体が存在する確率が高い。
地球外生命体の存在を計算する数式も存在しており、ドレイク方程式という。
いくつかのパラメータを掛け合わせてそれが1以上になれば生命が存在するというものだが、問題はそのパラメータを幾つに想定するかだ。
たとえば恒星が惑星を持つ割合を0.5と置けば半分の恒星が惑星を持っていることになる。
パラメータは全部で7つで、ドレイク自身は地球外生命体は存在していると計算している。
1960年代から観測の対象になったくじら座タウ星からは信号は来ていないが、データを分析すると5つの惑星が存在し、その大きさは地球の2倍程度の大きさで、うち2つがハビタルゾーンに存在することが分かってきた。
今天文学者の間では生命が存在すると思われる惑星の探査に全力が注がれているが、このくじら座タウ星はその最も有力な惑星になっている。
「タウに生命の痕跡を見つけろ」天文学者の熾烈な競争が続いている。
なお、コズミックフロントのシリーズは以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_5/index.html
別件1) 第2回ちはら台・おゆみ野ハーフマラソンのお知らせ(明日です。当日参加でもかまいません)
以下の日程でハーフマラソンを開催いたします。
① 4月27日(日曜日)
② 午前10時スタート(雨天決行.受付は9時半から)
③ スタート・ゴール ちはら台走友会のかずさの道の集合場所(前回と同じでセンドーのうえ)
ルートは以下の地図で確認できます。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=6d18ea2157947c484ad9c4ec04b246ef
④ 費用300円(実費)
⑤ 参加希望者はこのブログのコメントかメール機能を使用して参加希望を連絡してください。
⑥ なお本大会はすべて自己責任です。
*本件はかずさの道や四季の道を使用したハーフマラソンを開催するための準備大会です。
別件2) 現在おゆみ野クリーンクラブのカンパを求めております。その資金を基におゆみ野四季の道の清掃活動やベンチの補修を行っております。ご協力をいただければ幸いです。
カンパの送付先
・千葉銀行 鎌取支店(092)
・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3743511)
・郵貯銀行 店名 058 (ゼロゴハチ)
・おゆみ野クリーンクラブ 普通預金口座(3695852)
なお、おゆみ野クリーンクラブの活動の実態は以下を参照してください。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/post-9bc7.html
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