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(26.3.25) 負け犬になった橋下大阪市長 大阪都構想の落日

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  ひところ飛ぶ鳥を落とす勢いだった大阪維新の会の橋下徹氏の影響力はますます低下の一途をたどっている。
この3月23日に投票が行われた大阪市長選挙は投票率が過去最低の24%になっただけでなく、こうした選挙では異例とも見える13%もの無効票が発生した。白票を入れた有権者が多かったということで、ほとんど最低の選挙だったと言える。

 そもそもなぜこの大阪市長選挙が行われたかについて、大阪都構想に関心を持っている人以外はさっぱり分からなかったのではないだろうか。
私も正直に言うと「なぜまた選挙なんだ?と思った一人だが、大阪都構想で橋下氏が目指す区割り案を法定協議会が否決したからだと知った。

 各党が参加する法定協議会で区割り案を策定し、来年4月には大阪府と大阪市の合体を進めるのが橋下氏のスケジュールだったが、自民、民社、共産の反対にあい、さらに橋下氏と盟友関係にあった公明党にも反対され、ついに橋下氏は切れてしまった。
そうかい、なら選挙をして民意を聞き法定協議会と私のどっちが大阪市民の民意を反映しているか聞こうじゃないか

 選挙の結果は橋下氏の再選だったが、民意の反映とは到底思えない結果だ。そもそも主要政党は全く候補者を擁立しなかったし、投票率は過去最低で有権者の5人に4人は投票所に向かわなかったし、さらに投票した10人に一人は白票を投じた。
こんなつまらない選挙には関心がないよ!!!というのが民意と言える。

 橋下氏の影響力が低下したのは2年前の衆議院選挙で自民党が圧勝し、さらに昨年の参議院選挙で自民・公明の与党が安定多数を占めてしまったことによる。
それまで国政は中小政党がキャスティングボートを握る薄氷の上の戦いだったが、すっかり安倍政権は安定し野党などまるで存在しないも同然になってしまった。
もはや安倍政権にとっては日本維新の会など目ではなくなり、当然のこととして橋下氏が進める大阪都構想に関心がなくなった。
予算でも法律でも自公でいくらでも通せるのに何で維新の会の言うことを聞く必要がある

 もっとも安倍政権が目指す憲法改正の発議は両院の3分の2以上の賛成が必要で衆議院では自公で3分の2をとっているが、参議院では過半数を確保できたところだ。
安倍政権としては2年後の参議院選挙で民主党を蹴落として3分の2の確保を狙っており、もしこれに失敗したらその段階で各党との提携協議に入ろうとしている。
だから今の段階では日本維新の会は存在していないと同然なのだ。

 橋下氏としては何とも無念な気持ちだろう。
もし自民党がこんなにも圧勝しなかったら、俺が進めていた大阪都構想は実現したのに・・・・・
現実は盟友関係にあると思っていた公明党からもそっぽをむかれ、孤立無援になっている。
そもそも大阪府下の市会議員や府議会議員はこの構想に反対で、もし両者が合併なんぞしたら議員の半分は必要なくなる。
また市役所や府庁も合理化されて多くの職員が馘首されるだろう。
今までは橋下氏の勢いに押されて沈黙を守っていたこうした抵抗勢力が大合唱を上げている。
首切り反対だ!!!!

 大阪は江戸時代は天下の台所として栄え戦前までは日本を二分する勢力だった。それが戦後は大阪が繊維産業が主体だったこともありその地位が低下し、今では自動車産業のメッカの名古屋に追い抜かれてしまった。
産業は育たず大学の地位も低下し文化もない(これには異論もあるだろうが)大阪はローカルな都市に衰亡しつつある。
橋下氏としては大阪の復権は制度改革しかなく、新たな産業育成のためにも地方分権を推し進めてユニークな産業や大学や文化を持った地域にしたいと思っているが、今回の選挙結果を見ると残念ながらこうした大阪の復権も遠のいたようだ

注)橋下氏がなぜ大阪都構想を打ち上げたのかの理由の詳細は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/231130-f99d.html

 

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