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(26.3.5) ロシアの復権とアメリカ一国支配の終わり ウクライナに手を出せないアメリカ

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 こういうのをカエルの顔にしょんべんというのだろう。
オバマ大統領がウクライナ情勢で「いかなる軍事介入にも代償を伴う」と2月28日に最大限の警告を発したが、その後の経緯を見ているとプーチン大統領に全く無視されている。
おう、その代償とやらを見せてもらおうじゃないか!!!」全く意に介していない。

 クリミア半島は実質的にロシア軍の支配下に置かれ、ウクライナの海軍司令官はロシア軍に投降し寝返った。またクリミア駐留のウクライナ軍は武装解除されその多く(5000人規模と言われている)がこれもロシア側に寝返っている。
元々クリミアはロシア共和国の領土だったし、住んでいる人はロシア系が6割で公用語はロシア語だから、ウクライナよりロシアに親和性を持っている。
ロシア国旗をたなびかせて「ウラー」とときの声を上げている住民の映像が流れている。

 ウクライナの暫定政権はアメリカとEUに軍事的・経済的支援を求めているがアメリカもEUも口先だけは激しいが、それ以上の介入におよび腰だ。
それは当然でロシアはアメリカと二分する軍事強国で正面から戦ってロシアを打ち破れるような国家はどこにも存在しない。
アメリカも本気になってやれば共倒れになるから、アメリカとて軍事力の行使ができずせいぜいG8への出席をボイコットする程度がせきのやまだ。

注)軍事超大国に勝利するのはベトナムやアフガンでのようなゲリラ戦しかない。しかしゲリラ戦は住民がゲリラ側に味方しているのが前提で、クリミアのように住民がロシア側についている場合はゲリラが逃げ込む場所がない。

 ロシアは典型的な資源輸出国だが、西欧が天然ガスの禁輸措置をとっても困るのはかえって西欧諸国で、代替のエネルギー供給先を急遽探さなくてはならない。
しかしそのようなことをすれば高価な天然ガスを中東から輸入しなければならず、福島原発事故後の日本のようになってヨーロッパ経済は急速に悪化する。
せっかくECBが大量の資金供給をしてどうにか持ちこたえているヨーロッパ経済に激震が走るので経済制裁などもともとできないのだ。

注)またウクライナの経済は実質的にロシアが握っている。ウクライナの主要輸出先(約3割)はロシアで、特に農産物の主要輸出先。またエネルギーの5割はロシアからの天然ガスの輸入。ロシアが無ければウクライナの経済は成り立たない。

 アメリカのオバマ政権はシリアへの軍事介入失敗以来全く指導力を失っている。国内問題(予算案の成立、国債発行の上限枠問題、銃規制問題、健康保険制度の改革問題等)に忙殺されて海外のことなどどうでもいいというのが本音で、イラク、アフガンと全く無駄な軍事介入にへとへとになっている。
これでウクライナへ出ていくなんてとんでもない」というのが本音だ。
現在世界の指導者のなかで実力において軍事介入ができる大統領はプーチン氏だけだ。

 すでにクリミア半島はロシア領になり、あとはウクライナ東部の帰属がどうなるかにかかってきた。ヤヌコビッチ前大統領は選挙によって正当に選ばれた大統領だから、これを正式な手続きを経ずに解任したのはクーデターとなる。
ロシアはヤヌコビッチ氏を保護下に置いているから、ヤヌコビッチ氏の復権を求めて動くだろう。
正当な大統領の要請に従ってロシア軍は秩序維持に協力しているというところだ。

注)プーチン氏が強気にでられるのは親西欧政権に正当性がないからで、ヤヌコビッチ亡命政権の支援をしているという立場を強調できる。
プーチン氏としては2月21日にロシアを含めて合意した12月選挙の線はどうしても譲れないところだ。


 ウクライナ問題についてはアメリカは全くと言っていいほど影響力がない。G8への参加の拒否やビザの発行停止や経済制裁をちらつかせているが、もともとアメリカとの貿易額は多くなくロシアの輸出入の4割から5割はヨーロッパである。
なまじ貿易制限などしてロシアから天然ガスを止められてしまえばドイツなどは根を上げる。
オバマ大統領はシリア問題で軍事介入に失敗し、今またウクライナ問題で無策を露呈しており、アメリカ一国支配の時代が終わったことは誰の目にも明らかになっている。

なお、ウクライナ問題のブログ記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat58097426/index.html

 

 

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コメント

オバマさんはノーベル平和賞ですから・・・
プーチンさんの次に中国と韓国もオバマを「なめて」いるように思えます。
やはり、アメリカは共和党でしょうか、中間選挙で勝ちそうですね。

投稿: アブラコ | 2014年3月 5日 (水) 10時34分

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