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(26.3.7) ためしてガッテン 「30代で骨粗しょう症」は誇大広告

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 最近のためしてガッテンはネタ切れなのだろうか。今回の「30代で骨粗しょう症」という番組は、日本初の大スクープ志の輔師匠が騒いでいたが、何がスクープなのか分からなかった。
話は骨粗しょう症になりやすいタイプの人がいて、簡単に言えばやせ形で母親が骨粗しょう症になっていれば子供もなりやすいという話だった。

 しかしそれを証明するデータは以下の通りだったが、これが本当に骨粗しょう症の要因と言っていいのかさっぱり理解できなかった。

   何が影響するか         要因の割合
①  やせ型                 8%
②  母親が骨粗しょう症         7%
③  身長が低い              2%
④  運動不足               1%


 これで証明されているのだろうか。要因の割合の数値を足してもたった18%だ。後の82%は一体何なのだろうと誰でも思う。
このデータを基にやせ形で母親が骨粗しょう症の子供は30代でも骨粗しょう症になるというのだからあきれてしまった。
もしその要因が50%を超えていればそれが原因だと断定してもほぼ間違いないし、30%でもかなり有力な原因だ。しかしやせ型と母親の遺伝は合わせて15%程度で主要な要因とはとても言えず、その他大勢の中の一つに過ぎない。
なぜこのデータが本邦初の大スクープなのだろうか。

 また骨に刺激を与えれば骨が丈夫になり健康な生活がおくれることは前から知られていた。番組では骨細胞を刺激すると臓器を活性化する物質が出ると言っていたがそうしたことは経験的に知られていた。
だからこそ私たちはできるだけ散歩やランニングをしてきたのだから、これも大スクープとはいいがたい。

 最も運動の種類によって骨細胞に対する刺激の度合いが異なるらしく、女子高校632人を対象にした調査では① 陸上部 ② 新体操部 ③ 帰宅部(何も運動をしないということ) ④ テニス部、 ⑤ 水泳部 の順に骨細胞に対する影響が大きさが異なっていたという
しかしこの調査もかなり問題がある。
帰宅部とは何もしないで帰宅をしている人たちだが、他のクラブメンバーも帰宅をしているのだから帰宅する運動量は同じだ。
運動種目によって骨細胞に対する影響が異なることを見たかったら運動種目だけを比較対象にすべきで、また何もしない人比較したいなら運動選手全般と比較をするのが適切だ。
この調査結果も本邦初公開とはしゃいでいたが実にくだらない。

 今回の番組で唯一の親知識は昨年の6月以降デノスマブという新薬が利用できるようになり、半年に1回注射をするだけで骨密度が大幅に改善されるという情報だろう。
それまでの薬は非常に取り扱いが難しく、1週間に一度決まった時間に飲んで、その間は食事ができずかつ薬を飲んだ後30分は立っていなければいけなかったのだそうだ。
骨粗しょう症の患者を30分立たせるなんて最初から無理な話で、とても有効な治療法とは言いかねたが、デノスマブが出たおかげで半年に一回の処置に代わって患者は大助かりになっていた。

 志の輔師匠がいくら「本邦初公開」と騒いでも、この番組はデノスマブだけが新たに付け加わった情報で、あとは番組を構成させるための時間つなぎに過ぎなかったと私には見えた。
ためしてガッテンはネタ切れなのだろうか?

なお、ためしてガッテンのシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html


 


 

 

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