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(26.2.24) ウクライナの政治的混乱と経済情勢 誰が国債の償還を引き受けるか?

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 ウクライナ情勢がさらに緊迫している。首都キエフ反体制派が占拠し、ヤヌコビッチ大統領はドネツク空港からロシアに逃亡しようとしたが、ウクライナの国境警備隊に阻止されやむなく東部の都市ハリコフに潜伏しているという。
一国の大統領が飛行機にも乗れず地方都市に逃げ込むなどとは前代未聞だが、この情報をそのまま信じることはかなり難しい。

 大統領の出国を国境警備隊が阻止するとはとても考えられず、実際はロシア側が入国を拒否していたのだと私は思っている(他の要人は易々とロシアに逃げ込んでいる)。
この段階でヤヌコビッチ大統領を受け入れればロシアは完全にヤヌコビッチ氏を支持したことになるので、時間的余裕がほしかったのだろう。

注)ヤヌコビッチ氏はロシア派だが完全なロシア派と言うことはなくかなり曲者なのでプーチン氏との仲は必ずしもよくない。

 首都キエフは親西欧派が占拠し国会(最高会議)を開催して大統領を罷免したが(大統領派の議員はみんな逃げ出している)、この罷免の手続きはかなり乱暴で憲法にも抵触するのでヤヌコビッチ大統領は「これはクーデターだと非難している。
現状ではウクライナはキエフを地盤とする親西欧派とハリコフを地盤とする親ロシア派が国を二分して対立する構図になっている。

 この情勢下で最も問題になるのはウクライナ政府の国債約6兆円の行方になってきた。
従来この国債の利回りは約10%だったからヘッジファンド等からは格好の資産と見なされ購入されてきたが、高利回りとリスクは楯の裏と表だ。
市場では現在ウクライナ国債の利回りは30%に跳ね上がり、これでは誰も利子支払いなど不能だからデフォルトも同然だ。

 特に問題なのは14年度に償還が来る82億ドルで、ヤヌコビッチ政権はロシアから150億ドルの借款をして乗り切ろうとしていた。しかし親西欧政権が誕生すればロシアが支援する意味がなくなってしまうのでプーチン氏はこの借款を凍結した。
では誰がこの資金の面倒を見るのだろうか。

 もっともギリシャ問題と比較すると国の借金は相当少ない。問題発生時ギリシャは約33兆円の借金をしていてそれをEUからの支援約24兆円と借金の棒引き5兆円、残りは自己努力といったところで抑え込んでいる。
それに比較すれば6兆円の規模(民間の借り入れを含めると12兆円規模)は大したことはなく、プーチン大統領はロシア一国の支援で金融問題を収められると判断したが、ウクライナ経済は完全に崩壊しているのでその立て直し資金も必要になるだろう。

 はたしてウクライナは一国として自立できるのだろうか。
政治的には西部と東部は犬猿の仲だし、今後親西欧政権ができれば東部が反発する。特に今回はクーデターだから親西欧政権に正当性はない。最高会議は5月23日に大統領選挙を実施すると公表しているが、東部はこの選挙をボイコットして実質的に独立を図る可能性が高い。

 さらに経済的にも問題がある。
東部の工業地帯は、安いロシアの天然ガスでかろうじて成り立っていたのに国際価格では競争力は全くなくなった。一方西部は農業以外の産業はないのだから経済支援を得る以外にウクライナが生きていく道はない。

 ヤヌコビッチ政権の時はロシアが支援を約束したが、親西欧政権をEUが支援するだろうか。
ギリシャはEUの一員だったからしぶしぶEUは支援したが、ウクライナはもともとロシアの地盤だ。全く混とんとした情勢になってきた。

ウクライナの政治的混乱については3日前にも記載した。ウクライナの歴史は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-77e3.html

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