« (26.2.5) 都知事選は舛添氏で決定 毎日新聞も細川氏支持を諦めた! | トップページ | (26.2.7) アメリカの時代の終わり ドイツ・メルケル首相との確執 »

(26.2.6) 世界の株式は金融相場 FRBの緩和縮小で大パニック!!

2224_011 

 世界の株式市場は企業業績ではなく、FRBの量的緩和策だけで持っている
この1月からの相場の動きを見てつくずくその感を強くした
昨年までFRBは毎月9兆円規模の紙幣の増刷を続けてきたが、この1月から8兆円、2月からは7兆円にし年内には量的緩和措置を停止すると発表したので世界中がパニックにおちてしまった。

注)昨年12月、FRBが金融緩和措置の縮小を宣言した時の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6d1d.html

 世界の株式市場は年初来安値の連続で日本の株式も2月4日は610円の安値を付け、年初来14%の安値と成り、昨年の8月の水準まで落ち込んでしまった。
この安値はアメリカもまた新興国も同様で、世界の株価はFRBの量的緩和措置の縮小に合わせて下降曲線を描いている。

注)この日の各国の下落率は以下の通り。東京▲4.18%、韓国▲1.12%、香港▲2.89%、フィリピン▲2.15%、ニューヨーク▲2.10%

 なぜ株式は業績相場ではなく金融相場で動くのかは少し考えてみればわかる。
FRBが毎月9兆円の紙幣を印刷して金融機関にばらまいても、それを調達して生産を増やす企業などほとんどない。大手企業は自己資金で生産拡大できるし、中小企業は業績に問題があるところが多く融資対象にならない。

 仕方がないので余剰資金は金融機関が自身で使用するか(自己ディールという)、ヘッジファンドに押し込むが、使用先は株式や不動産と言った生産に無関係な投資物件だけになる。ここはいくら価格が上昇しても全員がハッピーに感ずるまれな市場だ。
含み資産が1億増えて俺は金持ちになった

 これはマネーゲームだが、何しろこの資金の胴元はFRBだから、世界中の金融機関やヘッジファンドが安心してマネーゲームに明け暮れていた。
ところが胴元のFRBが「お客さん、今日はこのぐらいでばくちはお開きにしましょう」と言いはじめたため、この賭場から灯が消えてしまった。

 何度も言ってきたが十分に成熟した先進国経済はこれ以上成長することはない。私の例で考えてみればわかるが家も購入済みで家庭内には電化製品であふれている。たまには旅行はしたいが老齢になればそれも体力の範囲のことだ。自動車など運転するのも嫌だから自転車にしか乗らないが、自転車の価格などしれている。
時に家の修繕費がかかったりパソコンを購入しなおさなければならなくなるが、それは現状維持の範囲を出ない。
一体どこに成長要因があるのだろうか。

 さらに先進国では人口は停滞したり減少したりしており、増えるのは年寄りばかりで、年寄りはそもそも消費意欲などわかない。だから私の事例は特殊ではなく先進国の一般的な事例に過ぎない。
国内ではデパートもスーパーもコンビニも飽和状態になって互いに他のシェアを食い合うことで生き残りを図ろうとし、電機メーカーは電化製品を作っても売れなくなった。
スマートフォンも携帯も行き渡り携帯各社も市場拡大に限界を感じている。

 先進国ではほとんど成長余力がないから無駄でもリニア新幹線を開通させたりして、公共投資を積み上げるが、効果より保守費用がかかってかえって成長を阻害してしまう。
最後に残された手っ取り早い成長策は見かけだけ成長させる方法だ。

 それが紙幣を印刷することでこれがFRBの量的緩和策や日本のアベノミクスの正体だが、確かに株式や不動産が値上がりし、その値上がり益で不要な不用品の購入は増える。
だから一見成長しているように演出できるが、これは金の出し手がいればの話でFRBが資金を閉めたとたんに株式も不動産も暴落する。
リーマン・ショック以降の世界経済はその繰り返しで、バブルの清算をバブルで行うという方式だ。

 一方新興国や後進国は確かに成長余力はあるがFRBや日銀の資金が流れなくなれば国内市場だけが頼りで、その潜在的な成長率は5%前後だろう。10%やそれ以上の成長は先進国の資金バブルの影響だ。
ここにきて中国・ブラジル・トルコ・タイ・インドネシアと言った新興国のGDPの成長率が落ちているが、自力で成長しなければならない以上致し方がない点がある。

注)中国は為替の自由化を行っておらず閉じた金融市場を持っているのでその範囲で通貨元の印刷ができる。これはFRBが世界市場で行っていることを中国市場だけで行っていることになる。中国だけは見かけの成長を維持できるが政府が金融を閉めると経済は大失速してしまう。

 私などはいつまでこんな経済を続けるのだろうかと暗澹たる気持ちになるが、これ以外に有効な手段がないのだから為政者としては致し方がないのかもしれない。

注)こうした現状に経済学者の浜矩子氏も嘆いていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9f20.html

小林幸子が歌う「おもいで酒」が虚空に響いている。

「いつかは 崩れる 株なのに・・・・・・・・
バブルの未練が またつのる・・・・・・・・
FRBはどうして いるかしら・・・・・・・・・・
暮らしも荒れた このごろは・・・・・・・・・
緩和の酒に 酔うばかり・・・・・・・・・・・・」






 



 

 

 

|

« (26.2.5) 都知事選は舛添氏で決定 毎日新聞も細川氏支持を諦めた! | トップページ | (26.2.7) アメリカの時代の終わり ドイツ・メルケル首相との確執 »

評論 世界経済 金融問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (26.2.5) 都知事選は舛添氏で決定 毎日新聞も細川氏支持を諦めた! | トップページ | (26.2.7) アメリカの時代の終わり ドイツ・メルケル首相との確執 »