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(26.2.12) 経常収支赤字の恐怖 日本経済の瀬戸際

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(この女性が一人で坂道の雪かきをしていた)

 今日(12日)四季の道を一周してみたが、雪かきをした場所を除いて15cmぐらいに積雪が残っている。京成おゆみ野駅に下る坂道を一人の女性が雪かきをしていたが、幅50cm程度の道を作るのがやっとだと言っていた。

(ここからが本文)

  一般の人にとって経常収支が黒字だろうが赤字だろうが「だから何なの?という感じだろうが、国家経営者にとって赤字になることは実に由々しき事態だ。
会社経営のイメージでいえば赤字会社になることで、また個人の家計でいえば借金をしなければ生活できない状況になることを意味する。
そうした場合企業経営者であれば責任を取らされて辞任せざる得なくなり、個人であればサラ金に駆け込み借金地獄に落ち込むことになるだろう。
そして国家経営者にとっては国民を地獄に落とした無能な政治家として歴史に名前を刻まれる。

 従来日本の経常収支は基本的に黒字で貿易収支がその稼ぎ頭だった。しかしその貿易収支が2011年の東日本大震災以降急激に悪化し、2013年はついに10兆円の赤字になってしまった。天然ガスや石油の輸入が増大し、かつ円安で支払金額の増加がやまないからだ。一方所得収支16.5兆円の黒字だから、13年度の経常収支は3.3兆円の黒字になったが、実はこの黒字幅は第二次石油ショックの影響で経常収支が赤字にまでなった1979年から82年以降では過去最低の経常収支になっている。。

注)経常収支=貿易収支+所得収支+サービス収支
なお、グラフでの確認は以下参照

http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_bop-balance

 しかも問題はこの経常収支の改善が当面望めそうもないことにある。アベノミクスによる円安で輸出の増大を期待したが実際はなかなか輸出は増大しない。理由は明白でかつて国内にあった大企業のほとんどがグローバル経済に対応して国外に生産拠点を構えてしまったからで、少々の円安で国内生産が増えると言った性質のものでない。

 一方で発電用のLNGや石油の輸入は増大し、円安で価格が高騰したことから輸入金額を押し上げている。
なにしろ東日本大震災前は原子力発電のウェイトが約3割あったのが、今現在稼働している原子力発電所はゼロだから、それをLNGや石油を使用した発電に切り替えており日本は世界の中でLNGや石油のガリバーの輸入国になってしまった。

注)日本はもともとLNGの輸入が大きかったがさらにそれが増大している。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=01-03-03-02-06

 これがどんなに大変なことかは原発ゼロを目指しているドイツと比較すれば分かる。
日本は東日本大震災後原子力のウェイトがゼロだが、ドイツは現在15%程度のウェイトだ。
ドイツはこれを22年までにゼロにする計画で、毎年1.5%づつ減らしているが、このような段階的対応で経済実態に対する影響を最小限にとどめようとしている。

注)それでも消費者と企業は原発代替エネルギーの価格上乗せが高いと政府にクレームをつけている。ドイツエネルギー政策の実際は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-eb79.html

 一方日本は11年3月以降は基本的に原発ゼロになっているから、たった1年で30%のウェイトを0%にしてしまった。これで日本経済を維持しようというのがそもそも無理だ。
実際13年第4四半期には経常収支は大幅な赤字に転落しており、日本経済の赤字体質がこのままいくと定着しそうな雰囲気だ。

 この日曜日に投票があった東京都知事選では原発ゼロを唯一のスローガンにして戦った細川候補は舛添氏に大きく水をあけられただけでなく宇都宮氏にも負けて得票率は第3位だった。
都政に国の原子力行政を持ち込む無理はあったが、一方で都民からは原発ゼロ政策は否定されたことになる。

 私は将来的に原発をゼロにすることに賛成だが、そうするならばドイツのように時間をかけて戦略的に行うべきだ。やみくもにゼロにしてそれでよしとする対応は、日本経済に対し甚大な影響を与えるし、経常収支が赤字になれば国債は国内で消化できず、一方で円安は限界を超えて進行してしまう可能性がある。

 そうなると副作用が大きすぎて国民生活は輸入物価の高騰で悩まされることになるから、何もいいことはない。
すべて物事には適切なレベルがあり、小泉氏や細川氏のような原発反対原理主義者の主張に乗らないのが大人の対応だ。

(別件)ちはら台マラソンのご案内

3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
   種目は10km、5km、2km、1kmです。
   コースはすべて公道を使用して、白バイの先導もあります。

コースは以下のとおりです。

(10km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=561210b401f2b16a5c8bdc88ecb
b0880

(5km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=52a9cd953c0833d66bc02ab0c21
cf318


runnetの参加申し込み締め切りは 2月17日までです

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