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2014年2月

(26.2.28) ベンチの補修を住民たちの手で行うことにした!!

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  さてどうしたものだろうかと考え込んでしまった。最近の私の生活についてである。一般に老人になればゆったりと旅行をしたり、好きな山登りをしたり、小説を読みふけったり、囲碁や将棋をして残りの人生を過ごすものと思っていたが、まったくその反対の状況になりつつある。

 このところ生活がやけに忙しくなってきてしまった。
私は日常的に四季の道を清掃したり、落書きを消したり、ベンチに塗布剤を添付したり、遊歩道の草刈りをしてきたのだが、さらにもう一つ老朽化したベンチの補修作業をしなければならなくなりそうになっている。

 このベンチの補修はさすがに私は避けてきたのだが、理由は全く手先が器用でないからだ。以前この地区の円卓会議の一環として市の指導の下に公園の焼け焦げていたテーブルの板の張替え作業をしたのだが、板にあけた穴とボルトの位置が違ってしまい非常に苦労をした経験がある。実はこのボルトの穴の位置決めをしたのが私で、みんなに迷惑をかけてしまったが、どのボルトの位置も一定間隔だと勝手に思ったのが間違いだった。
私には穴の位置を定規で図って位置決めをするような用心深さがない

注)この時のベンチ(テーブル)の補修実験の経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-566f.html

 ところが最近になってこのおゆみ野地区のベンチこの地区が開発された30年前のものでかなりのベンチの板が朽ち果てている)の板の張替えを住民が主体的になって行おうという話が円卓会議で話し合われた。
そしてその主体に私が会長をしているおゆみ野クリーンクラブになってもらえないかとの話が来ている。

 千葉市では財政状況の厳しいおり、部署を設けて住民参画を呼び掛けているがその一環として対応することになる。
だがしかし私は手先が器用でない。こうした作業が得意なメンバーを集めないとせっかく補修されたベンチにクレームが付きかねない。
業者がするような完璧さは望むべくもないが、最低でも市の担当者がOKを出せるレベルには到達しなければならないだろう。

注) 市の住民参画事業の一環としておゆみ野クリーンクラブの活動もNHKのクローズアップ現在で取り上げられたことがある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-8187.html

 幸い私が活動しているおゆみ野森のメンバーに大工顔負けの技術を持った人がいるので、その人達と共同で作業をしたいのだが、最低でも毎月1回程度はしなければならないだろう。
補修対象のベンチは100程度はありそうなので、かなり大変な作業になるかもしれない。
これじゃ、老人になって静かに余生を過ごすという計画がおじゃんだ・・・・・・・・

 私はこのおゆみ野クリーンクラブの活動以外に、おゆみ野の森の活動と、さらに年2回程度のハーフマラソンの主催ただし個人的な呼びかけ)や四季の道駅伝の指導、それと月曜日から金曜日の毎日ボランティアの塾教師をしているので、何かひどく忙しくなっている。

 だからそこにベンチの補修を入れるのはとてもきついのだが、このブログのキャッチコピーが「おゆみ野四季の道を世界で一番美しい遊歩道にするために、残りの人生をささげよう」だからそうした活動の一環は断るわけにいかない。

 老人になればゆったりと山歩きか徒歩旅行をするのが私の目標だったが、なぜかそうした目標からだんだんと遠ざかっている。
腰痛や膝痛に悩まされているものの、そうした痛みは我慢ができるから体が動く間はこうした活動を続けなければならないと神様から言われているようなものだ。

 

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(26.2.27) ビットコインの衝撃 「大変だ、取引ができなくなってしまった!」

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  一体何が起こったのだろうか。ビットコインの大手、マウントゴックス社が26日「技術的な理由で取引を停止した」と発表した。
ビットコインはコンピュータ上の仮想通貨だから、コンピュータ取引ができなくなればビットコインの価値もなくなる。
マウントゴックス社の口座数は約100万評価額は300億~400億円だから、この金額が宙に浮きそうだ。

注)ビットコインがどのようなものかについては以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6bdf.html

 通常技術的な理由と説明されるものはコンピュータ上のトラブルを指す。
詳細は不明だが考えられる理由は二つだ。
一つはマウントゴックス社の口座がハッキングを受けてビットコインを盗まれてしまった場合で、銀行でいえば銀行強盗によって金庫の金塊が残らず奪われてしまったようなものだ。
もう一つはビットコインの顧客が急激に増大したことにより、システム負荷が増大してコンピュータが作動しなくなった場合だ。みずほ銀行でのシステムトラブルのようなもので、こちらは顧客の信頼はひどく落ちるがシステムが再稼働すればビットコインの残高がなくなることはない。

 
 今のところマウントゴックス社が明確な説明をしていないので何とも理由がわからない。もしこれが金融機関だったら金融庁がすぐに乗り出して検査を行い業務改善命令を出すところだが、あいにくとこの業界は完全に自由市場に任せられて誰も管理していないから手の出しようがない。
裁判に訴えようにもどの法律に基づいて裁判を起こしていいのかもわからない。法的に定義されている商品ではないからだ(いわば骨董品市場のようなものだ)。

 ビットコインの値動きは激しすぎてついていけない。ほぼ1年ぐらい前には1ビットコインが20ドル程度だったものがあれよあれよという間に昨年末には1200ドルになり、それが今年に入って急落して600ドル前後になっていた。
それがマウントゴックス社(取引所)が取引停止した直後は、1ビットコインが420ドルに急落し、前日比▲20%になったが業界の安全声明を受け翌日550ドルに持ち直している。

注)上記の価格推移は日経の資料を参考に記載したが、毎日新聞のデータでは200ドルにまで落ちていた。どうやらどこの取引所のデータを使用するかで価格が異なるようだ。

 ビットコインの市場規模は世界で1兆円だから日本の資金供給量200兆円に比べても比較にならないほど市場規模は小さい。
この小さな市場に投機資金が大量に入ってきたため価格が乱高下しており、素人が手を出すと大やけどをしそうな荒い世界になっている。
今のところ原因はマウントゴックス社の個別の案件と市場は見なしているが、技術的トラブルが業界大手のマウントゴックス社に発生したとすれば、他の6社にも同じ問題が発生する可能性が高いとみるのが普通だ。
ハッキングを受けたのなら他の企業も同様なハッキングを受ける可能性はあるし、システム障害も同様だ。

 ビットコインの世界は完全な自己責任だから、投資家が損をするのも自己責任の世界だ。
だから今回300億~400億円相当のビット・コインが凍結されても、「だからなんなのよ」という状況で、最近日本であった安愚楽牧場での投資家の被害が約4000億円程度に比較しても単位が一桁違う。
今のところは市場規模が限られた仮想通貨という世界での小さなトラブルと言ったところだが、この世界で一儲けしようとしていた投資家にとっては背筋が冷たくなった事件だとは言える。

 


 

 

 

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(26.2.26) コズミック・フロント 「宇宙の終わりに迫れ」



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 先にコズミック・フロントで放送したホーキング博士の「宇宙創成の謎を解く」と言う番組のブログ記事を記載してすっかり疲れ切ってしまったので、なるべくコズミック・フロントには近づきたくなかったのだが、今度は「宇宙の終わりに迫れだという。
創成の次は終わりか!!見ないと精神が安定しないので見てみることにした。

注)ホーキング博士の「宇宙創成の謎を解く」は以下参照
その1:http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-d869-1.html
その2:http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-a55f.html

 今回は宇宙物理学者の村山斉ひとし)さんがナビゲーターで、とても解説が親切で聞きやすかったが、理解したかと言われるといつものように心もとない。
今まで知っていた知識が皆無の場所に踏み込んで悪戦苦闘した感じだ。

 現在までのところ宇宙の終わりの仮説は3つあって、当初は「その1」だと思われていたのだが、現在は「その2」「その3と考えられているのだという。
内容を簡単に記載すると以下の通りだそうだ。

① ビック・クランチ仮説(重力の力でひき潰されて宇宙は消滅する)
② ビッグ・フリーズ仮説(宇宙はだんだんと膨張し温度が下がって絶対零度になって死滅する)
③ ビック・リップ仮説(宇宙は爆発し物質は粉々になって素粒子に分解する)


 今から約80年ぐらい前までは宇宙は収縮も膨張もせず一定の大きさだと考えられていた。
このころアインシュタインが唱えた理論に宇宙方程式と言うのがあったのだが、この理論を素直に読むと宇宙は重力にひきつけられて最後は芥子粒のように縮小してしまうのだそうだ。
アインシュタインは自ら発見したこの方程式にたじろいでしまった。
この方程式はどこかに問題があるのではなかろうか、重力でひきつけられる力以外に何か重力に反発する力があって、それで宇宙は一定の大きさにとどまっているに違いない
アインシュタインはこの重力に抵抗する力を「宇宙定数」として、等式のバランスを図った。

 しかしそれから10年後にハップル望遠鏡にその名を残しているハップルが観測によって過去の宇宙が膨張していることを突き止めた。
これは信じられないような発見だったが、膨張している以上最初は宇宙は存在しなかったことになる(これがビック・バン仮説になって、無から有が生まれることになる)。
そして宇宙のあちこちには暗黒だがX 線を発するブラックホールという星が無数にあるかとが分かってきた。すべてを無にしてしまう星だ。

 宇宙は膨張し、一方でブラックホールに物質が引き込まれている。この二つの現象をうまく説明するためにビック・クランチ仮説では以下のように考えた。
今は膨張しているが重力によって膨張速度は低下し、将来的には一つの大きなブラックホールに宇宙全体が閉じ込められる。
宇宙はビック・バンによって生まれ成長しそして、最後は巨大なブラック・ホールに引き込まれて消滅する

 この仮説のもとに天文学者は宇宙膨張のスピードが低下していることを突き止めようと超新星の観測を行った(膨張速度が低下しないとブラックホールに引き込まれない)。
超新星が発する光を観測して赤い光が多ければその分析で超新星が遠ざかるスピードが分かるのだという。
しかしこの観測結果は驚くべき内容で、宇宙の膨張速度は加速されており、ますます宇宙は膨張していたのだという。
何ということだ、宇宙はとどまるところを知らない・・・・・・・・

 そこで新たに現れたのがビック・フリーズ仮説ビック・リップ仮説でこれは宇宙の膨張速度の違いに注目した仮説だ。
ビック・フリーズ仮説では膨張速度は速くなっているが爆発的ではなく、あまりに広がった宇宙には十分なエネルギーがいきわたらなくなり宇宙は冷えて最終的には絶対零度になって死滅するというものだ。
一方ビック・リップ仮説は膨張速度が加速度的でありあまりの速さに凍る時間もなく宇宙は大爆発を起こし、あらゆる物質は最終的には素粒子にまで分解してしまうというものだ。

 私は「ほんとかい!!」と一瞬自分が宇宙の終わりに遭遇した気持ちがしたが、これは数百億年後の世界の話で、現在の生物種にとってはどうでもいい話だから特に恐れたりする必要はないようだ。
単なる知的な推論と言ったところだ。

 この番組を見て私は初めて知ったが、この宇宙には膨張しようとするエネルギーとそれを押しとどめようとするエネルギー、それと地球や太陽や銀河系のような物質からなり立っているのだという。
元々物質とエネルギーは同じで、エネルギーを閉じ込めたところが物質だから宇宙はエネルギーだらけというところだが、この膨張しようとするエネルギーをダークエネルギーと言いい、一方引き付けようとする重力エネルギーをダーク・マターと物理学者は定義した。
ダークとは目に見えないが確実に存在するという意味だ。

 そしてこれがとても重要なところだが、138億年前の宇宙創世期には物質の割合が36%、ダーク・マターが64%だったのが、現在は物質が5%、ダーク・マターが27%、そしてダーク・エネルギーが64%なのだという。
何だい、それじゃ宇宙は膨張するエネルギーだらけじゃないか・・・・・・・
だから最後の宇宙は凍り付くか爆発するしかないのだそうだが、私にはダーク・マターやダーク・エネルギーをイメージすることは非常に難しいものの、これが最新の宇宙物理学の到達した結論だそうだ。

なお、コズミックフロントのシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_5/index.html

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(26.2.25) G20 「 ドイツさん、あんたが世界経済を引っ張って!」!

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 シドニーで開催されていたG20(財務相・中央銀行総裁会議)では財政規律ではなく成長路線が採択された。
財政規律のチャンピオンはドイツで、一方成長路線のチャンピオンはアメリカだが、アメリカがドイツを押し切ったと言うところだ。

 ドイツの13年度の経常黒字がGDPに占める割合は6%で断トツのパフォーマンスを示している。13年度の世界経済はドイツの一人勝ちと言ってもいいくらいだ。
ドイツさん、あんたそんなに金をため込んでどうするの。少しは世界経済拡大のために使いなさいよ
IMFのラガルド専務理事やFRBのイエレン議長がドイツを責めたてた。

注)なぜドイツ経済が好調かの理由は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/2448-4d47.html

 今回の会議では 5年間でG20の全体の成長率を2%引き上げ、約200兆円のGDPの増加を図ることになり、ラガルド専務理事は数値目標が明確になったと大はしゃぎだが、実際はあまり明確でない政策目標なのだ。

 第一にG20全体で2%UPだが、個別の国の成長率目標にはなっていない。本音はドイツに頑張ってもらいたいというところだからドイツが世界経済をけん引すれば他の国は2%以下でよいことになる。
次にどの数字を基準とするかもわかっていない。各国はそれぞれの成長目標を掲げているが、いづれも政治的な思惑のもとで掲げており、成長目標と実質的な成長余力とは乖離がある。
またIMFの予想数字を基にすることもできるが、こちらはIMFの思惑が加算された数字だ。

 だからもとになる数字が明確でなく、かつどの国が責任を持って成長路線に進むかが玉虫色なのだ。
この玉虫色の決定に具体的内容を添えるために11月に行われるG20までに各国が政策目標を出すことになっている。
この段階でどのように計算して2%UPにするかはともかくとして、実際は5年後に2%UPを図ることはかなり難しそうだ。

 日本を見ても分かるように2%目標が実際は1%程度になっており、またヨーロッパも成長が図れるか否かのギリギリの水準で推移している。
アメリカはFRBが湯水のごとく資金をばらまいた結果ようやく3%前後の成長率になったが、いまは資金の引き上げを始めており、これ以上の成長は望み薄だ。
新興国はアメリカの資金で成長してきたのにその成長資金がなくなれば、経済は減速しかねない。中国理財商品で青息吐息で財政出動をすればするほどバブルだけが拡大する。

注)日本が金融政策で無理をしていることは浜矩子氏がしばしば指摘している。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9f20.html

 リーマンショック後の世界経済は中国、インド、ブラジル、トルコと言った新興国がけん引してきたが、こうした新興国の高度成長の時代は終わり中成長の時代に入っている。
先進国はもともと成長余力がないから無理をして公共投資を増やすか株式や不動産価格を上げて見かけだけの経済成長を図る以外に方策は残されていない。
アフリカが高度成長に入ればけん引役になるがまだテイクオフには時間がかかりそうだ。

 結局財政出動が可能なのはドイツだけで、世界は今ドイツに圧力をかけているが、ドイツだけでG20 のGDPを2%引き上げるなんてことは不可能だ。
だから今回のG20の数値目標設定はラガルド専務理事がどんなに自画自賛しても絵にかいた餅に過ぎないと言えるだろう。

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(26.2.24) ウクライナの政治的混乱と経済情勢 誰が国債の償還を引き受けるか?

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 ウクライナ情勢がさらに緊迫している。首都キエフ反体制派が占拠し、ヤヌコビッチ大統領はドネツク空港からロシアに逃亡しようとしたが、ウクライナの国境警備隊に阻止されやむなく東部の都市ハリコフに潜伏しているという。
一国の大統領が飛行機にも乗れず地方都市に逃げ込むなどとは前代未聞だが、この情報をそのまま信じることはかなり難しい。

 大統領の出国を国境警備隊が阻止するとはとても考えられず、実際はロシア側が入国を拒否していたのだと私は思っている(他の要人は易々とロシアに逃げ込んでいる)。
この段階でヤヌコビッチ大統領を受け入れればロシアは完全にヤヌコビッチ氏を支持したことになるので、時間的余裕がほしかったのだろう。

注)ヤヌコビッチ氏はロシア派だが完全なロシア派と言うことはなくかなり曲者なのでプーチン氏との仲は必ずしもよくない。

 首都キエフは親西欧派が占拠し国会(最高会議)を開催して大統領を罷免したが(大統領派の議員はみんな逃げ出している)、この罷免の手続きはかなり乱暴で憲法にも抵触するのでヤヌコビッチ大統領は「これはクーデターだと非難している。
現状ではウクライナはキエフを地盤とする親西欧派とハリコフを地盤とする親ロシア派が国を二分して対立する構図になっている。

 この情勢下で最も問題になるのはウクライナ政府の国債約6兆円の行方になってきた。
従来この国債の利回りは約10%だったからヘッジファンド等からは格好の資産と見なされ購入されてきたが、高利回りとリスクは楯の裏と表だ。
市場では現在ウクライナ国債の利回りは30%に跳ね上がり、これでは誰も利子支払いなど不能だからデフォルトも同然だ。

 特に問題なのは14年度に償還が来る82億ドルで、ヤヌコビッチ政権はロシアから150億ドルの借款をして乗り切ろうとしていた。しかし親西欧政権が誕生すればロシアが支援する意味がなくなってしまうのでプーチン氏はこの借款を凍結した。
では誰がこの資金の面倒を見るのだろうか。

 もっともギリシャ問題と比較すると国の借金は相当少ない。問題発生時ギリシャは約33兆円の借金をしていてそれをEUからの支援約24兆円と借金の棒引き5兆円、残りは自己努力といったところで抑え込んでいる。
それに比較すれば6兆円の規模(民間の借り入れを含めると12兆円規模)は大したことはなく、プーチン大統領はロシア一国の支援で金融問題を収められると判断したが、ウクライナ経済は完全に崩壊しているのでその立て直し資金も必要になるだろう。

 はたしてウクライナは一国として自立できるのだろうか。
政治的には西部と東部は犬猿の仲だし、今後親西欧政権ができれば東部が反発する。特に今回はクーデターだから親西欧政権に正当性はない。最高会議は5月23日に大統領選挙を実施すると公表しているが、東部はこの選挙をボイコットして実質的に独立を図る可能性が高い。

 さらに経済的にも問題がある。
東部の工業地帯は、安いロシアの天然ガスでかろうじて成り立っていたのに国際価格では競争力は全くなくなった。一方西部は農業以外の産業はないのだから経済支援を得る以外にウクライナが生きていく道はない。

 ヤヌコビッチ政権の時はロシアが支援を約束したが、親西欧政権をEUが支援するだろうか。
ギリシャはEUの一員だったからしぶしぶEUは支援したが、ウクライナはもともとロシアの地盤だ。全く混とんとした情勢になってきた。

ウクライナの政治的混乱については3日前にも記載した。ウクライナの歴史は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-77e3.html

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(26.2.23) ボランティア教師繁盛記 だんだん大変になってきた!!

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  だんだんと大変になってきた。私はボランティアで子供たちに勉強を教えているのだがここにきて希望者が増大し始めた。
当初はこちらから声をかけて何とか教える相手を見つけていたのに様変わりだ。
私自身は人にものを教えるのはとても好きで、教え方も相手が理解しやすいように教えているからとても評判がいいのだが、しかしそれにしても私自身の時間的な制約もあって誰でも受け入れるという訳にはいかない。

 今教えている子供たちは中学2年生3名小学生6年生1名だが、もう一人中学1年生を受け入れることになりそうだ。
我が家で炬燵を取り囲んでの寺子屋なのだが、だんだんとそうした場所での教え方も難しくなってきた。
たまたま空いている部屋が一か所あるので、そこに文机を置いて教えるように変更しようかとかみさんと相談中だ。
何しろボランティアでやっているので金をかける設備投資は厳禁だ。

 教えている学科は数学と英語で数学は趣味で学んできた経緯があるし、英語は直接仕事で使用することはなかったがそれでもそこそこなじんでいるので教えることはできるが、最近理科を教えてもらいたいと言われて頭を抱えた。
理科と言っても物理の電気である。

 正直言うが私は物理が最も苦手だ。高校生の時この物理ほど分からない学科はなかったが、柔道部の学友でおそろしく数学と物理が得意な友がいた。
その友が「物理ほど簡単な学問はない」と言ったので私は目をむいてたまげ、それ以来この学友を尊敬してしまった。

 だから本当は物理はおしえたくないのだが、試験前になるとどうしても理科物理)も指導対象になってしまう。仕方がないので中学の物理を非常に丁寧に解説した本を購入して特訓をしている。

 物理の中で私が特にびっくりさせられたのは電流とマイナス電子の移動についてだ。私など電流の流れが電気そのものと思っていたがこれは一種の仮定で、実際はマイナスの電子がマイナス極からプラス極に移動しているのが電気だと聞いて驚いた。
じゃあ、電流というものは本来存在しないのですか???

 さらに私は静電気と乾電池やコンセントからとっている電気とは全く別物と思っていたが、同じ電気で一方は瞬間に放電し、他方は長時間の放電に耐えられるものと聞いてこれも驚いた。
こんな感じだから物理を教えるのは四苦八苦している。
俺は数学と英語しか教えない」と本当は居直りたいのだが、中学の勉強は主要五科目国語、数学、英語、理科、社会)でまんべんなく得点することだから子供たちにとってはどの学科も必須だ。
理科の点数が低ければ公立高校の受験が不利になる。

 ボランティア教師を始めて2年、ようやく軌道に乗ってきたら急に忙しくなってきてしまった。土日だけはマラソンや地区のボランティア活動にとってあるが、平日は実に忙しい。
朝起きて清掃作業を2時間して、さらにブログ作成に3時間程度かけ、終われば自転車で長柄方面にサイクリングを3時間、そして夕方からは学習指導で3時間で一日が終わってしまう。
まともに夕食を食べる時間が無くなってきており、昔のサラリーマン生活みたいになってきた。

 自ら望んだこととはいえこれでは病気もできず健康でいなければならない。
幸い病気は腰痛や膝痛と言った整形外科マターで、他には問題ないが、本当に病気になったら一発でアウトだ。
日本の子供たちのためにひと肌脱ぐ決心をしたのはいいが、健康な間だけと条件付きなのがつらいところだ。

私がなぜボランティア教師を始めたのかの理由は以下に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-cf26.html

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(26.2.22) 自分の歴史を残しておこう。 21世紀の生き方!!

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 私はいつも本を読んだらその感想文を書き、映画を見たら映画評を記載し、時事的な記事を見たらそれに対する自分の判断を書き、テレビのドキュメンタリーを見たらその内容について記載している。
このブログ記事は時事問題からNHKのスペシャルシリーズの感想や読後感や旅行記やありとあらゆるジャンルの記事で満たされているが、それは見たり聞いたりしたことに自分なりの感想を必ず記載することにしているからだ。

 私が意図的にそうしている理由は一つには私の記憶力が極端に悪いことがある。何しろ昨日何をしたか思い出すのも大変で「いやー、久しぶりですね!」なんて挨拶した相手から「何言ってるの、昨日会ったばかりじゃない!なんて言われて赤面するのがしばしばだ。
だから記憶が薄れないうちに記録を残しておこうという衝動がとても強い。

 だがそれだけでなくこの書くという行為は内容の把握に非常に役立つことを知った。テレビなどただ見ているだけでは一日もたてば内容を忘れるが、書いて分析しておくと自分がその時どのような思考をしたか明確になる。
私はブログ記事を書くときに必ず過去に自分が記載した関連記事を読み直すのだが(検索システムがあってすぐに見つけられる)、「何と鋭い分析だ。これは非常に参考になる」なんて自分で自分の記事に驚いている位だ。
私の場合は記憶がすぐに薄れるのでほとんど他人が書いた記事と言う感覚だ。

  私のブログ作成方法はその時に集められた資料と合理的推論によって記事を作成しているだけで、特別なニュースソースがあるわけではない。よく時事関連の著者の中には外国の要人と知り合いてそこからシークッレト情報を入手しているというようなことを言う人がいるが、私にはそのような人はいない。

 したがって私が利用しているのは新聞やテレビや雑誌やインターネット情報だけであり、あとはその情報の相互関係をチェックして論理を合理的に組み立てているだけだ。
これはかつて戦前のロシアの大物スパイだったゾルゲが採用していた方法で、ゾルゲは当時の公開されていた情報だけで日本軍は南進を行い、満州方面でのソビエトとの交戦はないとの情報をスターリンに発信した。
この情報を基にソビエト軍は満州国境に張り付いていた軍隊をヒットラーの戦いに振り向けることができ、名将ジューコフはスターリングラードの攻防戦でドイツ第6軍を破ることができた。
合理的推論が第二次世界大戦の帰趨を制した例だ。

 この合理的推論というものほど面白いものはない。私はこのブログ記事を半分は自分のために書いており、いわば知的ゲームの遊びだと思っている。
私が時に大胆な推理をするのは自分の推論が当たるかどうかを試しているからで、書いて外部に発信しておけば弁解が効かない。
よく事件が発生した後に「私もこうなると思っていた」などと言う人がいるが、後知恵でいうのは誰でもできるが、先知恵で言うことはとても難しい。
合理的推論こそがブログ記載の基本だと思っている。

 この私の推論に合理的な反論のコメントをしてくださる方がいるが、そうしたコメントは大事に読ませていただきそのまま掲載している。一方感情的なコメントはこのブログ記事には全く適さないので、直ちに抹消し読むこともしない。
私は知的ゲームをしているので知的に対応してほしいからだ。

 ブログを記載して7年、自分史が残っていく感覚がひしひしとしている。かつてはこのような行為は日記等でひそかに記載されていただけだが、今は大げさに言えば世界中に発信されている。個人の生きていた歴史がこれほど公開された時代はない。
21世紀はとても興味深い時代だ。私は老人だから21世紀の前半部分だけしか生きれないが、生きている間はこうして記録を刻み続けようと思っている。

なお21世紀が情報革命の時代だということは先日述べておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-6907.html


 

 

 

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(26.2.21) ウクライナが分裂の危機に陥っている!!

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 ウクライナ情勢
が緊迫している。
この18日に首都キエフで治安部隊とデモ隊が衝突し、その後20日までに64名の死者が出ている。死者のうちに治安部隊の要員もかなり含まれているが、これはデモ隊側が武装しているからだ。
ソビエト連邦崩壊後の混乱で多くの武器弾薬がウクライナから紛失したが、そうした武器が使用されているらしい。

 かつてウクライナはロシア発祥の地と呼ばれ、ルーシと呼ばれていたがこれはロシアを現す古語だ。
日本でいえば「大和」と言ったところで、だから連邦崩壊後にウクライナがロシアから独立した時は本当に驚いた。

注)隣国の「ベラルーシ」は白いロシアの意味


 8世紀というから日本では奈良時代だがキエフを中心にキエフ大公国という現在のロシアの原型ができたが、この公国が13世紀にモンゴルに滅ばされてしまった。
15世紀このモンゴルを破って再びルーシの伝統を復活させたのが、モスクワに本拠を置くモスクワ大公国元はキエフ大公国の貴族)で、いわば亡命政権の復活のような形になった。
モンゴル帝国が崩壊した後はウクライナの東部はモスクワの支配下にはいり、一方西部はポーランドやハプスブルグ家の支配に入って分断されてしまった。
そのため東部ではロシア語がそして西部はウクライナ語が主として話されている。

注)ロシア語とウクライナ語の相違は外から見るとあまり分からない。相互に意思疎通できる程度に似ている。

 ウクライナはソビエト時代は一つのまとまりのように見えたが、その実はロシアとヨーロッパがせめぎ合っていた場所で、それが分からなかったのは鉄のカーテンに仕切られていたからだ。
しかしウクライナが1991年に独立するとこのスラブとヨーロッパの問題が表面化してしまった。
当初ウクライナはヨーロッパになびいていたのだが、EU統合の実態が明確になるにつれ少しづつロシアに軸足を移してきており、現在のヤヌコビッチ大統領は完全にロシア派だ。

 現在のウクライナ問題は昨年11月にウクライナがEU参加の前提になる連合協定の署名を見送ったことが発端になっている。これはウクライナが西欧でなくロシアを選択したことを意味するのだが、おさまらないのは西部の親西欧派だ。
西部の人々は自らをヨーロッパ人と認識しており、一方ロシアは自分たちを植民地にした憎き相手だと思っている。

注1)ヤヌコビッチ政権がロシアに取り込まれていった経緯は以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-88bf.html

注2)ソビエトに併合された後ウクライナは食物供給の植民地となり特に1932年ごろの大凶作で5百万〜6百万人が餓死している。

 一方東部は昔からロシアに組み込まれていたから、完全にロシア人になっておりロシアとの親和性が非常に強い。ロシアとの連携こそが自国経済の命綱だと認識しており、ヨーロッパに対して敵意を持っている。
だからもともとこの国がウクライナとして自立するには厳しい環境にあった。

 最も独立後経済が飛躍的に伸びて生活水準が向上していればウクライナ人としての自覚が芽生えただろうが実態はその逆で、かつてロシアの安価な燃料でかろうじて成り立っていた東部の工業地帯は競争力を失い、一方新たな産業は生まれていない。
こうした情勢下でウクライナが取りうる手段は結局二つしかない。
一つはEU に加入して出稼ぎ先を確保する道、もう一つはロシアに頼って安い天然ガスの輸入を図る道だ。

 ヤヌコビッチ政権は後者の選択をしようとしているが、2004年のオレンジ革命から2010年までは親西欧派が優勢でEUへの加盟を積極的に推し進めていた。

 現在ウクライナ情勢は極度に緊張しておりキエフ等に空挺部隊が派遣されたりして戒厳令下に置かれているような物々しさだ。
特に西部の都市部では軍の武器庫が破られ西欧派が武装し始めた(実際は西部の軍も協力している)。

 ロシア派と親西欧派の確執はほとんど修復不能の状態になっており、このまま経済情勢が回復しなければ、ウクライナの再分裂が行われる可能性がある。
アメリカも西欧もこの問題に深入りすることを避けており(渡航の制裁等の形式的制裁しかできていない)、一方ロシアは積極的にヤヌコビッチ政権を支援している。
第一次世界大戦前のスラブとヨーロッパの対立が100年を経て噴き出してきたという感じだ。

注)ウクライナの親西欧政権(2004〜2010年)とロシアとの確執は天然ガスの価格交渉として現れていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-7697.html



 

 

 

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(26.2.20) 人類史の大転換 第二次情報革命時代に生きている

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 人類の情報史大転換時代に私も参加して生きている。情報革命と言うのだが個人が自由に情報発信ができ、しかもほとんど費用がかからないという驚くべき時代だ。
このブログが典型だが、こうした情報発信は20世紀までは全く不可能だった。そのころまでの主要な情報発信装置はテレビ、新聞、雑誌、書籍だったがこうしたメディアは個人には解放されておらず、発信権は一部の情報エリートたちだけの所有だった。
この情報革命は人類の情報史の中で二番目の大変革だが一番目はいわずと知れた紙の発明だ。

 井沢元彦氏が、情報革命以前の人類の歴史の中で最も重要な発明は紙の発明だったと「逆説の世界史」の中で強調していたが、言われてみればまことにもっともな指摘だ。
現在我々が使っている意味の紙の製法を確立したのは中国後漢時代蔡倫だが、これがイスラムやヨーロッパ世界まで広がったのは8世紀唐とアッバース朝との間で中央アジアの覇権を争ったタラス河畔の戦いの結果である。
この戦いで唐は大敗北を喫したが、捕虜の中に製紙技術を持ったものがいて、これがイスラム社会を経由してヨーロッパ社会にまで広がった。

 紙の発明がなぜそんなに大事かと言うと歴史や技術や制度をこの紙に落としさえすれば、それを見ることによってその情報伝達が誰に対しても(ただし文字を読める人だけ)可能になるからだ。
それまで木簡や粘土やパピルスや羊皮紙というものはあったが、いづれも大量生産に適さずまた保管にも難点のある物ばかりだった。
したがってこうした情報は神官のような一部インテリだけに秘匿され一般の人々が知りうる情報にならなかった。

 さらに15世紀にグーテンベルグが活版印刷術を発明すると本が西洋社会に爆発的に出回るようになり、今までは秘匿されていた情報が一挙に大衆のもの(といっても知識階級だけだが)となった。
マルチン・ルターの宗教改革が成功したのは聖書をドイツ語で印刷して大量に配布できたからで、一方それができなかったフスは火炙りの刑で憤死している。

 なるほどね、紙と印刷術の発明は世界に衝撃を与えたのかと感心したが、だが本にも弱点があり、少なくとも20世紀までの間は一般人がその意見や思想を公表する手段にはならなかった。
印刷された本が出版できるのはインテリ層大学教授や小説家や新聞記者や雑誌記者等)だけの特権で一般人は読むばかりだったからだ。
私などもやむなく懸賞小説や懸賞シナリオに何回も応募しては落選の憂き目にあっていたから「物を自由に発言できるのは特別才能ある人ぐらいか・・・なんて諦めていたものだ。

 しかし長生きはしてみるものだ。情報史の二次革命に遭遇しインターネットとディスク媒体の天文学的な低下に支えられて、情報伝達は紙から電子媒体に移ってきて、個人が自由に情報発信が可能な時代が出現した。

 私はブログを書き始めて7年だがすでに2500近いブログ記事を書いているが、その記事に対し約300万のアクセスが行われている。
注目すべきはこの作業はほとんど費用がかからず、しかもたった一人で作業ができ一つの記事の発信にかかる時間は資料調査から作成まで含めても最大で4時間程度だ。
さらにリアルタイムでの発信が可能だからテレビとまではいかないが新聞並のスピードでブログ記事は作成できる。

注)Twitterやfacebookについては以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/24215-twitterac.html

 メディアはその情報発信の独占権を奪われ、新聞は毎年のように部数が減少し雑誌は次々に廃刊になり本も電子書籍にとって代わられようとしている。テレビもユー・チューブの前におたおたしている。
私でも自由に電子書籍を発行できるのだから(あまり売られていないことを別にすれば)紙の書籍を中心としていた情報エリ-トの時代が終わったといえる

注)新聞社が時代に合わなくなってきたことは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-1b72.html

 歴史の変革期に遭遇し、それに参加しているのは歴史を生きている感覚がする。
紙革命から電子媒体革命までおよそ1200年間かかったが、今の情報革命はいつまで続くのだろうか。
生きている間はこの革命に参加し続けてその行く先を覗いてみてみたいものだ。

なお紙の時代が終わったため書店の倒産が相次いでいることは前に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-18f2.html


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(26.2.19) 日本経済の成長余力 なぜGDPが急拡大しないのか?

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 安倍内閣が超金融緩和策を実施し成長の後押しをしているが実際の日本経済の足取りはほとんど千鳥足と言っていい。
内閣府が17日発表した2013年10〜12月期のGDP前期比0.3%増で年率にすると1%の増加だという。
このGDPの増加率は当初想定していた年率2%程度と比較してその半分であり、毎日新聞ではアベノミクスが失速したという評価をしていた。

注)アベノミクスの金融政策の特色については以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9f20.html

 確かにこの1%という伸び率はほとんど成長していないのと同じだから、安倍首相の目指す力強い経済成長からは程遠いと言える。
内容を見てみると内需の寄与度が+0.8%で、一方外需の寄与度が▲0.5%で、結果として+0.3%のGDPの増加になっていた。

 内需はそこそこ堅調だが、外需がさっぱりと言うのがこの期の特徴で、輸出がわずかに0.4%の増加なのに対し輸入が3.5%増加したことがGDPを0.5%押し下げる原因になっている。輸入の増加が止まらないのだ。

注)GDPの計算では「輸出 - 輸入」がプラスであればGDPの増加、マイナスであればGDPの減少になる。

 現状の日本経済の実態はいくら内需を拡大しても輸入の増大速度が速すぎてとても経済成長を図ることはできないでいる。旦那が懸命に稼いできてもかみさんが浪費するので貯金ができない家計のようなものだ。
日本経済の病巣は輸入の増加速度であり、これは火力発電用の天然ガスや石油や石炭の購入費用が増大し続けているからだ。

 約3年前の東日本大震災以降、日本の原発は基本的に稼働しておらず震災前まで約30%の電力供給を行っていたのがゼロになってしまった。
この代替を火力発電所が行っているのだが、その燃料費が増大の一途をたどっている。
余りの急激な原子力発電の消失に日本経済が全く対応できない。

 これほどの急激なシフトは世界広しと言えども日本だけで、たとえば原子力発電ゼロを目指しているドイツでは現行の15%程度のシェアを毎年計画的に1.5%程度づつ低下させ、経済実態に対する影響をできるだけ少なくしようとしているが、それでも電力料金のアップにドイツ国民はクレームをつけ始めている。

注)原発政策の問題点については先に以下の記事で述べておいた。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/

 はっきりしていることは日本はどんなに金融緩和を行い内需拡大を行おうとも、GDPの大幅な増加は期待できない。出血のように増大している燃料費を圧縮する方法を取らない限り焼け石に水だ。
何しろ13年の貿易赤字約10兆円のうち燃料費の増大分がその35%程度3.5兆円)を占めている。

 現在電力会社は原子力発電の再稼働に向けて9原発の稼働申請を原子力規制委員会に申請しているが、規制委員会は活断層の有無で電力会社と論争しており、結論はほとんど棚上げ状態だ。
日本の地下はほとんど断層だらけで、これは日本が太古からの地震国だったので当然だが、問題はその断層が活断層かそうでないかの論争になっている。
見る人の立場で「活断層だ」「いやそうでない」となっており、現状の地震学の水準で結論を出すことはほぼ不可能といってよい。

 そうなると後は決断の問題になる。
今国民に問われているのは経済成長はあきらめて原発ゼロで行くか、それとも成長のために比較的安全と想定される原発を再稼働させるかという選択なのだ。
私などは老人で今更成長しても仕方ないと本音では思っているから原発ゼロでいいが、それは私が老人だからで若者にとってはつらい経済状況と言える。

 若者が望ましい職場に新規参入するには経済が成長していることが絶対的な条件で、実際私が就職した1970年ごろは企業は若者の雇用に必死だった。
私は4か所の職場から内定をもらったが、行けばどこでも採用してくれた。どこも現在の若者から見たらうらやむような職場ばかりだったが、私は内定を断るのに苦労したものだ。

 経済成長のためには金融緩和策だけでは限界があり、原発ゼロ政策をとる限り力強い経済成長は望めない。
だから今原発ゼロ政策で行くか否かを国民は問われているのだと私は思っている。

 

 

 

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(26.2.18) 韓国経済の凋落 自動車も鉄鋼もさっぱりだ!!

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 ここにきて韓国経済に急ブレーキがかかった。日本との競合商品である自動車と鉄鋼の輸出に陰りが見えている。
韓国は典型的な輸出依存の国で輸出が伸びなければ経済は停滞する。
現代自動車ポスコ鉄鋼メーカー)の低迷は韓国が日本との競争に再び負け始めたことを示している。

注)韓国経済の輸出入を合わせた額はGDPを100%以上になっている。日本は約30%程度だから如何に貿易のウェイトが高いか分かる。この韓国経済が急停車し始めたことは以前にも記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-03c8.html

 アベノミクスが発動された1年以上がたつが、その間ウォンは対円で3割程度上昇した。このウォン高で経営を維持できるのはスマートフォンで世界的シェアを誇るサムスン電子だけで、自動車と鉄鋼は日本との競争に耐えられない。

注)サムスン電子の13年度の営業利益は3兆6千億円で対前年比27%UP

 現代自動車は13年度の営業利益対前年比▲1.5%の8000億円になった。数字そのものは立派なものだが、問題は従来破竹の勢いでシェアを伸ばしてきた欧米市場で減少に転じたことだ。
直接の原因は12年度の発生した燃費の誇大表示が原因だが、一方で円安で勢いを取り戻した日本勢のトヨタやホンダや日産に追い上げられたという側面も強い。
もはや安からろう悪かろうでは欧米市場から見放される。
かくして現代自動車は中国やブラジルと言った安ければ購入する市場しか拡大できなくなってしまった。

 一方トヨタは経常利益が過去最高の2兆4千億と対前年で82%も上昇している。このトヨタと現代自動車との明暗の差に注目してほしい。現代は明らかに凋落のトレンドに入りつつある。

 ポスコの苦境は中国の鉄鋼メーカーのダンピングに対抗して価格引き下げを余儀なくされたのが大きい。中国では鉄鋼生産が有り余ってしまい低品質の鉄鋼製品の値下がりは激しく、中国との競合製品が多いポスコの経営を圧迫している。
ポコスは超非常経営体制を宣言して背水の陣を引いているが、今期は経常利益で赤字に転落しそうだ。
一方日本の新日鉄住金は経常利益が3000億を越えそうでこれは昨年より4倍の利益だ。

 結局韓国経済はサムスン電子以外の自動車、鉄鋼、造船と言った日本との競合企業は軒並み経営が悪化して一部は赤字に転落している。
サムスングループの韓国経済に占める割合は約20%だから、表面的にはまだまだ健全のように見えるが実際はサムスン以外は総倒れに近くなっている。

注)なお大財閥以外の中小財閥はすでに倒産のラッシュに入っている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-4df2.html

 韓国総合株価指数KOSPI)は2011年に2200のピークを打った後は完全に停滞局面に入り、その後は1800から2000の間を上下している。
日本がアベノミクスでここ1年で7割程度上昇したのと比較してみれば如何に韓国経済に対する評価が低いかよくわかる。

 パク・クネ大統領は最後のフロンティアが中国だと中国との経済連携に熱心だが、実際はその中国経済も大ブレーキになってきた。
表面的なGDP上昇率は7.5%前後と発表されているが、これは政府の目標数字に合わせて地方政府が数字を丸めているからで、長谷川慶太朗氏は実質3%程度だろうと推定していた。

注)パク・クネ大統領の中国シフトは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/2571-historic-m.html

 実際の電力消費や鉄鋼産業の過剰生産、地方政府による誰も住むことのない住宅建設(鬼城という)等から見て、中国の経済発展の時代は終わったとみてよさそうだ。
韓国はそうした中国と心中するつもりだから、経済成長率が今後とも低迷(2%前後)になるのは已むおえないだろう。

  アベノミクスは韓国経済を窮地に追いやることには見事に成功し、パク・クネ大統領を追い込んでいる。世界各地に従軍慰安婦の像を建てることだけが趣味のパク・クネ大統領にはこの苦境を乗り越えるだけの力量はなさそうだ。



 

 

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(26.2.18) ピラミッドが墓でないとするといったい何なんだ? 井沢元彦 「逆説の世界史」

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 私のように古い世界史を学んだものにとって最近の発掘結果から導き出されたエジプト考古学の新しい歴史イメージを描くのはことのほか苦労する。
井沢元彦氏の「逆説の世界史」の「古代エジプト文明の崩壊」で強調されていたことは、ピラミッドは王の墓ではなく、ピラミッドの建設は奴隷労働ではなかったということだった。

 なぜ最近の仮説はそうなったかというとピラミッドの中にはミイラも財宝も全く存在していないことが最近になって明らかになったからだという。従来はすべて盗掘されたからと思われたが、盗掘の痕跡がないピラミッドでも、ミイラも財宝も存在しないという。
では一体ピラミッドとは何かというと、今日のキリスト教会の大聖堂または日本の寺院のようなものだという。
 
 そこはファラオの魂が冥界に旅立つ儀式を行う場所で、ピラミッドの中には冥界に向かう船まで用意されており、そうした儀式が終わると王のミイラは王家の谷のような場所に埋葬されたのだと推定されている。
じゃ、いくらピラミッドを発掘してもミイラも財宝も出ないのか・・・・・・・・

 さらにこのピラミッドの建設は奴隷労働ではなくいわゆる熟練労働者の仕事なのだそうだ。
ピラミッド建設地の周りにはそうした労働者の宿舎があって、そこでは妻も子供もおり、何か炭鉱の宿舎のような感じで、その証拠には墓からは女性や子供の遺骨が発掘されるのだそうだ。
最近の学説ではピラミッドは公共工事の一種で、冬季に農作業が終わって収入が途絶えた労働者をファラオが国費を投入して雇用していたのだという。

注)私はピラミッドの建設風景は映画「十戒」で描いたような奴隷労働で成り立っていたと思っていた。実際の古代エジプトの庶民の生活は以下のようなものだったらしい。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-9da8.html

 何ともまあ現在の日本の公共工事と同じで笑ってしまったが、そうしないと経済が回らないからファラオは無理をしても費用の支出をしていたらしい。
そして公共工事であるから一人のファラオがいくつものピラミッドを建設したり、あるいは数世代をかけて中世の寺院のように少しづつ建設していったらしい。

 なぜそれが分かるかというとたとえばエジプト最大のクス王のピラミッドは、かつては20年で建設されたと想定されていたが(クス王の在位に相当する)、これだとあの世界最大のピラミッドはどう計算しても建設不能なのだそうだ。
計算では積み上げられた200万個の石を、想定される労働力で積み上げたと仮定すると1個あたりにかけられる時間はたった2分半になってしまうという。
こんな時間でどうしてピラミッドができるのだ。これは宇宙人の仕業ではないか」とまことしやかにかたられてきた理由がそこにある。

 しかしこれが公共工事であれば、日本の八ッ場ダムのように50年以上かかって完成してもおかしくない。
何しろエジプトの歴史は3000年で、その間に作ればいいのだから予算の許す範囲内でコツコツと作ればいい。
しかもそこはファラオが冥界に旅立つ儀式を行う場所に過ぎないから、まだ完成していなければすでにある代替施設で執り行えばいいことになる。

 あれほどの見事な建造物は相応の技術者集団が無ければ完成できず、そうした集団は普段は半農半工の生活をしており、ファラオに対しもっと公共工事を実施してほしい」などと嘆願していたのだろう。
経済現象などはどこであってもまたどの時代であっても経済合理性を追求するから、景気が後退すればケインズ政策をとるという同じようなパターンを繰り返すらしい。

注)日本でも江戸時代尾張藩主徳川宗春がこのケインズ政策を採用していた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-c645.html

 古代エジプトは今の日本とさほど変わらない世界なのだから、人類は一体進歩しているのだろうかと疑問に思ってしまうぐらいだ。
何はともあれピラミッドは宗教儀式を執り行う場所でファラオの墓でないという認識を持つことが必要なようだ。

なお世界史のシリーズは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat49743035/index.html






 

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(26.2.16) 井沢元彦氏の「逆説の世界史」が発売された

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 驚くべき本が出版された。井沢元彦氏の「逆説の世界史」である。私は井沢氏のファンだから、「逆説の日本史全20巻はすべて読んでいるが、まさか「逆説の世界史」まで出版するとは思ってもいなかった。
第一巻は「古代エジプトと中華帝国の荒廃」だが、私はエジプト史については全く知識がないので、特にヒエログリフエジプトの絵文字)の説明などにはついていくのに苦労した。一方中国史については相応の知識があるので非常に啓発される。

注)私は学生時代中央公論社の「世界の歴史」シリーズの中国史をよく読んでいた。

 私が日本史や世界史を本格的に学んだのは高校生の時だが、今思えばこの時学んだ日本史ほどひどい教科はなかった。
いまから50年も前のことになるが、私が学んだ日本史の教科書は唯物史観に彩られた史観を教える学科だった。
歴史ではない、史観である。

 日本史の教師は共産党員で当時の学生からは尊敬の念で見られていた。進歩的で良心的な教師というのがその評価だったし、教育法はゼミ方式で新鮮ではあった。
その教師は利用していた教科書を「この日本史の教科書は実によくできている」と紹介したが、私にはその意味が少しも分からなかった。
何しろ強調されていたのは民衆の抵抗史であって体制に抵抗した人は最大限の賛辞が送られていたが、一方体制側は常に民衆を抑圧することしか考えない極悪非道な人物に描かれていた。

 そして極めつけは日本陸軍による中国侵略で、日本人は中国人民を虫けらのごとく殺しまくったのだから、深く反省して中国人民に謝罪すべきだというのが基本的トーンだった。
私はすっかり日本史と日本人が嫌になり「何とかして日本人を辞めることができないか」と考え、当時はあこがれの国家だったロシアの大使館に「ロシアで暮らす方法がないか」聞きに行ったものだ。

注)当時ロシアは低開発国から授業料なしで大学生を受け入れるルムンバ大学と言う制度があり、それに応募可能か確認しに行った。当時日本はロシアからは低開発国扱いだった。

 だから私は日本史は学ばないのが最善だと判断してその後日本史の勉強を全くしなくなったが、そうした態度が改まったのは井沢氏の「逆説の日本史」を読んだからで、ここで初めて史観ではなく歴史を学ぶことができた。

 私が唯物史観に同意できなかったのは、歴史は必然的で一方方向で進み最後は共産主義社会になり、それが進歩だという主張にはどうしても納得しなかったからだ。
歴史とは必然でなく偶然の繰り返しでたまたまその時の社会状況にあった人物や組織がその後残っていくのではないかと思っていた。
ダーウィンの言う適者生存こそが歴史ではないかと思っていたからだ。

 今回の井沢氏の「逆説の世界史」では「中国文明の力量と停滞」について述べていたが、そのテーマはなぜ明代まで世界の最先端にいた中国がその後6世紀にわたって停滞したのかということだった。
確かに考えてみれば不思議なことだ。最先端ランナーがその後は最後尾についたのだから何か原因があると考えるのは当然だ。
井沢氏の結論は儒教の一派であった朱子学が中国停滞の最大の要因だという。
朱子学などと言われてもほとんどの人はどんな学問か知らないだろうが、12世紀に宋が金に滅ぼされて南に逃げて南宋という亡命政権を作ったが、その南宋で朱熹によって作り出された原理主義的な儒教である。

 何しろそこで強調されたのは親(祖先)に「孝」という考え方で、何にもましてファミリーを大事にしろという思想だった。
これは徹底していて戦争の最中に最高司令官の父親が病気になれば、戦争をほっぽり出して介護に駆け付けねばならないとするもので、「公」より「私」を大事にする恐るべき思想だ。
これによると父母や先祖の言葉「祖法」は絶対に守らなければ「孝」に背くから、革新などは持ってのほかで、当然武器を含めて技術改良はしてはならないことになる。

注)日本で江戸時代に採用された朱子学は中国のそれを変容させており。「公」と「私」は同列に扱かわれている。

 清はイギリスとの阿片戦争に負けながら日本のような改革をしようとしなかったが(正確にいうとそうした動きはすぐつぶされた)、それが「祖法」を破ることになり近代化などは持ってのほかということになるためだと知った。
さらに朱子学では商業は最も卑しい職業で士農工商の身分差別の中で最低のランクに位置づけられた。
祖法」を守り決して変革などをせず、一族の利益のみ図り、農業を重んじることが朱子学のエッセンスである。

 この影響は20世紀の共産党革命後も引き継がれた。毛沢東は中国から士(共産党員)と農民以外を追放するために文化大革命を起こし、インテリは殺害されるか特別ひどい農業労働に従事させられた。
進歩より原則を守り、共産党員と農民以外は必要ないとしたのが毛沢東思想だがこれは遠く朱熹による朱子学の影響だと井沢氏は述べていた。

 また中国ではファミリーの汚職が絶えないのはこの朱子学の影響で、政府高官は一族の栄達だけをはかって蓄えた資産を海外に持ち出すのはこれも朱子学の影響だという。

 このシリーズはとても興味深く読みごたえがあるので、その都度テーマごとにブログに落としていきたいものだ。

なお、「逆説の日本史」については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/2379.html

 

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(26.4.15) 四季の道駅伝とミニマラソン中止 がっくりだ!!

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(千葉は雪におおわれてしまった)

 すっかり気落ちをして立ち直るのが大変だ。この16日(日)はこの地区の駅伝大会が開催される予定だったが、この雪で中止になってしまった。
コースの四季の道は除雪した場所を除くとまだ積雪が10cm程度残っており、しかも信じられないことに14日(金)は再び雪になっている。
千葉はとうとう雪国になってしまった。

 わたしの冬場はほぼこの駅伝の準備一色になる。この駅伝は今年で6回目だが当初から実行委員としてかかわっており、毎年事前に4回の練習会を開催し、さらにおゆみ野南小の児童のマラソン教室を1月から週1回の割で実施していた。
そして本来なら今日(14日)から16日までフル稼働になって、遊歩道に設置してある自動車止めを撤去してその自動車止めの穴をべニアでカバーしたり、前日は路面にテープを張ってコースを明確に指示する作業がある。

注)かつて千葉マリンマラソンでコースの指示を間違えて大事になったことがある。この作業はとっても大事なのだ。

 路面にテープを張るのは撤去した後がきれいだからだが、今年は前日が雪か雨と予想されていたのでテープでは対応できず(濡れていると張り付かない)急遽ビバ・ホームで白線引きと石灰を購入してきた。
12日は何とかして路面上の雪をなくそうと雪かきをしてみたが一人では300m程度がやっとだ。6kmあまりの雪かきには大人数の動員が必要なことが痛感された。
ちはら台走友会のメンバーから人員を動員して雪かきをしようとの提案が出されていてとてもありがたかったが、14日に再び降雪が予想されていたのと、集合場所の泉谷小学校のグランドが雪で覆われていたこともあり、本部では実施を取りやめることにしたのだ。

 四季の道の駅伝は年々盛況になり今年は1000名以上の参加が見込まれていたし、私が昨年から提唱して実施されたミニマラソン5km)は今年は61名の参加が予定されていた。
それが6年目にして雪のため中止になったのだから何としても悔やまれる。
これが大人の大会だったら無理をして実施しても大丈夫だが、子供の大会の場合はやはり安全性が優先される。

 私自身はかつて台風の中を走ったり、豪雪の山中を走った経験があるからサバイバル訓練としてとても面白いと思ってしまうが、それを子供に強要するわけにはいかない。
かくして今回は取りやめになったものの、とても落ち込むのは致し方ない。
今日から3日間の予定がすべて空白になりうつろな日々を過ごしている。

 千葉は雪国になってしまい、吉幾三さんが歌う「雪国」の歌詞が頭をよぎる。
好きよあなた 今でも今でも 暦はもう少しで 今年も終わりですね・・・・

 こうした時は精神を奮い立たせる事をするのが大切だ。
そうだ、やまチャン。ココロを奮い立たせよ!!!!!
ミニマラソンの中止を補うためにも今年の4月27日(日)に第2回おゆみ野・ちはら台ハーフマラソンを計画することにした。
コースは昨年と同様におゆみ野のさくら公園をスタート・ゴールにするハーフマラソンだ。

以下の内容で募集を行おう。

・ 日程 4月27日(日) 午前10時スタート 雨天決行
・ 申し込み方法 当日スタート時点で申し込む  費用300円
・ ゼッケン等は主催者側で用意 ただし基本的にはエイドはない(自主的エイドは出してもらえる可能性が高い)
・ すべて自己責任で信号では止まって待つ(この時の時間はロスタイムとして認める


 今年は何とか50名程度の大会にしたいものだ。今回四季の道ミニマラソンが中止になったので参加できなかった人にはこのハーフマラソンに是非参加を呼びかけよう。

(別件)ちはら台マラソンのご案内

3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
   種目は10km、5km、2km、1kmです。
   コースはすべて公道を使用して、白バイの先導もあります。

コースは以下のとおりです。

(10km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=561210b401f2b16a5c8bdc88ecb
b0880

(5km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=52a9cd953c0833d66bc02ab0c21
cf318


runnetの参加申し込み締め切りは 2月17日までです

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(26.2.14) 奥州藤原氏はなぜ敗北したか! 経済大国・軍事小国の末路

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(千葉でこれほどの雪が降ることは珍しい)

(これは昨日の「東北はなぜ寂しいのか? 奥州藤原氏の敗北と平泉の衰退」の続きです。昨日の文章を読まれてない方は以下参照)
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/02/post-d27a.html

  当時奥州藤原氏はロシア方面とも南宋とも交易ルートを持っていたというから相当手広い経済活動だが、何と言っても北方の蝦夷地とさらに北の現在のロシアとの交易が重要だった。そしてその富は膨大だったという。

注)狩猟民族(当時東北は半狩猟、半農業)は稲作民族に比較して進取の気風が強く、外国貿易を積極的に行った

 一方頼朝率いる鎌倉武士団は関東平野の痩せた土地に群生する農民兼武士で農業以外の生産方法を知らなかったから貧しく、東北の富が垂涎の的だったという。
何とかしてあの土地の富が手に入れられたら俺の政権の基盤は強固なものになる
頼朝は機会さえあれば奥州を鎌倉武士団の手で奪おうとしていたが、その絶好の機会が訪れた。
平家を滅ぼした後用済みになった義経を奥州藤原氏の秀衡ひでひら)がかくまったからだ。
頼朝は後白河法皇を脅しあげて義経追討の院宣を出させていたが、今度は奥州藤原氏に対する院宣を出さすことに成功した。
義経の首を差し出せ。さもないと奥州藤原氏を成敗する

注)頼朝が奥州に執着したのは、かつて後三年の役(1087年)では源義家が奥州藤原氏と組んで清原氏を打ち破ったのだが、その戦後処理で手柄はすべて奥州藤原氏のものになってしまった(朝廷は源氏が大きくなるのを嫌った)。
だから源頼朝とすれば「あの時源氏の土地になったはずだ」との思いは強かった。


 平氏滅亡後の政治情勢はちょうど中国の三国志のような状況と思うとイメージがわく。
京都には権威はあるが権力も金もない後白河法皇率いる公家勢力があり、鎌倉には金も権威もないが権力はある頼朝率いる鎌倉武士団がおり、そして東北には権威も権力もないが財力が豊かな奥州藤原氏が存在していた。

注)金持ちだが防衛力が弱いと世界から食い物にされるのは戦後の日本の歴史がしめしており、当然奥州藤原氏は鎌倉から狙われる立場にあった。

 この情勢下で後白河法皇は強大な鎌倉武士団を分裂させるための策略として、源義経に官位と褒賞を与えて取り込みを図った。
義経は軍事以外のことには全く素人だから易々と後白河法皇に取り込まれてしまったため、頼朝は怒って義経追討の院宣を後白河法皇に強引に出させた。

 そこで後白河法皇は義経追討の院宣を出す一方、義経を奥州藤原氏に逃して奥州藤原氏と手を組ましめ、鎌倉と奥州を鼎立させ、京都の権威を守ろうとしたという
だが実際は京都と奥州の連携は容易でなかった。
当時は通信事情が極端に悪く江戸期でも京都・平泉間は(徒歩で)1か月程度かかったから、このころはこの倍程度の時間がかかったとみてよさそうだ。
往復で4か月で、もたもたして返事を伸ばしていたら半年はかかる。これでは提携など夢のまた夢だ。

 こうした時は明確な意志のもとに行動する方が勝だ。結局頼朝が勝利したのは武家政権を確立するという明確なビジョンを持っていたからで、一方奥州藤原氏は一族の存続は考えていたが、それ以上のビジョンはなかったため防戦一方に押しやられた。

 当主秀衡は義経を軍事総司令官にして鎌倉と戦う決心をしたが病死してしまい、秀衡の後を引き継いだ泰衡は1年間の逡巡ののち義経を殺害したのに、頼朝はすぐさま奥州追討に乗り出した。
後白河法皇は「停戦せよ」と命じたが、頼朝は無視した。
奥州はもともと源氏の土地で奥州藤原氏は源氏の配下だから棟梁が部下を成敗しているのだというのがその論理だったが、相当強引だ。

 私には奥州藤原氏の滅亡が、豊かだが防衛力が劣った国は軍事大国に滅ぼされるという典型的な例に見える。
泰衡はただ恭順の姿勢さえ取れば軍事大国の魔手から逃れられると判断したが、侵略の意図のある軍事大国はどんな理由をつけても侵略の手は緩めない。
現在の中国が日本を含めた周辺地域の支配を狙っているとき、泰衡のわだちを踏まないことが最も重要な教訓だろう。

(別件)ちはら台マラソンのご案内

3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
   種目は10km、5km、2km、1kmです。
   コースはすべて公道を使用して、白バイの先導もあります。

コースは以下のとおりです。

(10km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=561210b401f2b16a5c8bdc88ecb
b0880

(5km)
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=52a9cd953c0833d66bc02ab0c21
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runnetの参加申し込み締め切りは 2月17日までです


 




 

 

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(26.2.13) 東北はなぜ寂しいのか? 奥州藤原氏の敗北と平泉の衰退

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(雪の四季の道を走っていたランナー)

(お知らせ)
2月16日に予定されていた四季の道駅伝は積雪が深く中止することになりました。昨日(13日)NAS近辺の遊歩道300m程度の雪かきをしたのですが、溶雪していない場所の雪かきはかなり苦労しました。準備を懸命に行ってきたのでとても残念ですが、子供の怪我等を考慮した決定ですのでご了承ください。



(ここからが本文)

 私がどうしても理解できなかったことは「どうして北はさみしいのか?ということだった。
北と言う言葉は何かそうした物悲しさを漂わせる言葉だ。それを端的にあらしているのが演歌で、石川さゆりさんの代表曲「津軽海峡冬景色」では恋に破れた女性が青函連絡船にの乗って「さよなら あなた 私はかえります。ああ津軽海峡冬景色」と絶叫し、さらに東北よりさらに北の北海道については山川豊さんが「函館本線」で「さよなら あなた 北へ北へ 北へかえります。心の糸が消えたまま 男と女は暮らせない・・・」と歌っている。
演歌では恋に破れた女性は北に帰ることが定番で決して南には帰らない。どうしてなのだろうか??

注)正確にいうと「京都から博多まで」という演歌もあるが圧倒的に少ない。

 私は長い間、東北は寂しい場所でさらに北海道は江戸時代まで日本の領土とは明確にされていない場所だったから、さらに寂しかったからだろうと思っていた。
はっきり言えば辺境地帯で人も物もすくなく今も昔もそうだったと思っていた。
しかしこの考えはかなりおかしいことに気付いた。かつての辺境が今は繁栄のただなかにあることはいくらでも例があるからだ。

 たとえばイギリスは16世紀ごろまではヨーロッパの田舎だったが19世紀にはパックス・ブリタニカとして世界に君臨していた。19世紀アメリカはイギリスから見たらど田舎だったが20世紀はパックス・アメリカーナの時代なっていた。
そのアメリカの西部は19世紀をとおしてインディアンの住む荒野だったが、今はアメリカのIT産業やアミューズメントパークのメッカになっている。
だから辺境がその後世界の中心に変わることはいくらでもある。

 しかしなぜ東北は大和政権の昔から現在に至るまで辺境の地位にとどまっているのだろうか。その答えは奥州藤原氏の敗北とその都であった平泉を奥州の都として残せなかったからだと気が付いた。
最もそう気が付いたのはNHKのBSプレミアムで奥州藤原氏の「英雄たちの選択 頼朝か義経か 北方の王者の挑戦」をみたからだ。

 奥州藤原氏とは12世紀の約90年間平泉を拠点に奥州に君臨した独立政権だが、源頼朝の政治力と軍事力によって1189年に滅亡させられた。
それもかなりあくどいやり方で滅ぼされており、以来東北には独立した政権が存在しない。
当時の奥州は意外にも都人からも鎌倉政権からもは非常に豊な土地と思われていたが、その経済力の源泉は金の独占的採掘と北方貿易による交易収入だったという。

 この時代奥州は狩猟・採集・漁労と稲作がまだら模様に点在していた地域で、縄文時代が半分弥生時代が半分という土地柄だった。
したがって富は農業というその後の日本の基幹産業ではなく鉱山業や貿易業から成り立っていた。
近代的な感度でいえば重商主義であり、鎌倉政権が農業生産だけの農本主義政権だったのに比較すればはるかに進んでいたと言える。

 しかし実際は奥州藤原氏は28万の関東武士団に攻められ、あえなく当主の泰衡やすひら)は敗走したがその途中で部下に裏切られて殺害されている。
当時奥州藤原氏には17万人の軍隊があったと言われており、また福島県の交通の要所に阿津賀志山あつかしやま)防塁(馬で越せられない)を約3kmにわたって築いて応戦したのに実にあっけない敗北だ。

注)私が日本史を見ていつも驚くのは最終的に勝利するのが常に農業政権であることだ。鎌倉幕府は平氏と奥州藤原氏を滅ぼしたが、平氏も藤原氏も交易を重視する重商主義政権だった。
また江戸幕府も典型的な農業政権だが、滅ぼされた豊臣政権は交易を重視していた。
また現在でも農業団体の力は実に強大でTPP一つとっても政府はまともに決めることができない。なぜ日本は農業集団がこれほど強大なのだろうか。不思議でならない。


 番組の説明では鎌倉武士団が平家との5年にわたる激闘でいわゆるベテランぞろいの戦士だったのに比べて、奥州藤原氏の軍勢はまったく戦争の知らない新兵ぞろいだったことがあげられるが、それなら当代一と言われた義経を総大将にしてなぜ戦わなかったのか非常に疑問だ。
頼朝の要請形式的には後白河法皇の院宣)で「義経の首を指しださなければ奥州藤原氏を打ち取る」と脅されていた関係はあるが、義経の首を差し出しても頼朝は奥州に攻めてくることを見抜けなかったのはやはり泰衡は甘かったのだと思う。

注)泰衡は1年余り逡巡した後、頼朝軍28万の勢力を恐れて義経を殺害しその首を頼朝に届けた。


 そして何より不思議なのは当時東北随一の都市と言われた平泉がその後中尊寺を残して跡形もなく消えてしまったことだ。鎌倉や京都に匹敵する大都市が単なる農村地帯になってしまうことがあるのだろうか。
せめて平泉がその後の歴史においても都市として機能していれば、東北がこれほどさみしさを漂わせる場所にはならなかったのだと思う。
しかし実際は芭蕉が歌う「夏草や 兵どもが 夢の後」という状況になってしまっており、歴史が断絶している。

 この時泰衡が義経を総大将にしてゲリラ戦で頑張れば、冬に弱い鎌倉武士団はナポレオンの退却を余儀なくされたと思われる(なお頼朝が攻めあがったのは7月)。
そして平泉が東北王国の都市として存続すれば、東北が鎌倉武士団の植民地になることはなく、精神的に追い込まれることはなかっただろう。
やはり頑張り切れなかった泰衡の敗北がその後の東北人のメンタリティーを決定づけたと言えそうだ。

 その後東北は鎌倉武士団や江戸武士団の植民地の扱いを受け、現在に至るも東京の支配を受けている。

注)京都や大阪が東京に対抗できるのは過去に政治経済の中心があったからで、そうした歴史も遺跡もない場所は精神的にさみしい場所と言える

なお東北関連の記事としてアテルイの敗北があるがそれは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-d27a.html

(別件)ちはら台マラソンのご案内

3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
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(26.2.12) 経常収支赤字の恐怖 日本経済の瀬戸際

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(この女性が一人で坂道の雪かきをしていた)

 今日(12日)四季の道を一周してみたが、雪かきをした場所を除いて15cmぐらいに積雪が残っている。京成おゆみ野駅に下る坂道を一人の女性が雪かきをしていたが、幅50cm程度の道を作るのがやっとだと言っていた。

(ここからが本文)

  一般の人にとって経常収支が黒字だろうが赤字だろうが「だから何なの?という感じだろうが、国家経営者にとって赤字になることは実に由々しき事態だ。
会社経営のイメージでいえば赤字会社になることで、また個人の家計でいえば借金をしなければ生活できない状況になることを意味する。
そうした場合企業経営者であれば責任を取らされて辞任せざる得なくなり、個人であればサラ金に駆け込み借金地獄に落ち込むことになるだろう。
そして国家経営者にとっては国民を地獄に落とした無能な政治家として歴史に名前を刻まれる。

 従来日本の経常収支は基本的に黒字で貿易収支がその稼ぎ頭だった。しかしその貿易収支が2011年の東日本大震災以降急激に悪化し、2013年はついに10兆円の赤字になってしまった。天然ガスや石油の輸入が増大し、かつ円安で支払金額の増加がやまないからだ。一方所得収支16.5兆円の黒字だから、13年度の経常収支は3.3兆円の黒字になったが、実はこの黒字幅は第二次石油ショックの影響で経常収支が赤字にまでなった1979年から82年以降では過去最低の経常収支になっている。。

注)経常収支=貿易収支+所得収支+サービス収支
なお、グラフでの確認は以下参照

http://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_eco_bop-balance

 しかも問題はこの経常収支の改善が当面望めそうもないことにある。アベノミクスによる円安で輸出の増大を期待したが実際はなかなか輸出は増大しない。理由は明白でかつて国内にあった大企業のほとんどがグローバル経済に対応して国外に生産拠点を構えてしまったからで、少々の円安で国内生産が増えると言った性質のものでない。

 一方で発電用のLNGや石油の輸入は増大し、円安で価格が高騰したことから輸入金額を押し上げている。
なにしろ東日本大震災前は原子力発電のウェイトが約3割あったのが、今現在稼働している原子力発電所はゼロだから、それをLNGや石油を使用した発電に切り替えており日本は世界の中でLNGや石油のガリバーの輸入国になってしまった。

注)日本はもともとLNGの輸入が大きかったがさらにそれが増大している。
http://www.rist.or.jp/atomica/data/fig_pict.php?Pict_No=01-03-03-02-06

 これがどんなに大変なことかは原発ゼロを目指しているドイツと比較すれば分かる。
日本は東日本大震災後原子力のウェイトがゼロだが、ドイツは現在15%程度のウェイトだ。
ドイツはこれを22年までにゼロにする計画で、毎年1.5%づつ減らしているが、このような段階的対応で経済実態に対する影響を最小限にとどめようとしている。

注)それでも消費者と企業は原発代替エネルギーの価格上乗せが高いと政府にクレームをつけている。ドイツエネルギー政策の実際は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-eb79.html

 一方日本は11年3月以降は基本的に原発ゼロになっているから、たった1年で30%のウェイトを0%にしてしまった。これで日本経済を維持しようというのがそもそも無理だ。
実際13年第4四半期には経常収支は大幅な赤字に転落しており、日本経済の赤字体質がこのままいくと定着しそうな雰囲気だ。

 この日曜日に投票があった東京都知事選では原発ゼロを唯一のスローガンにして戦った細川候補は舛添氏に大きく水をあけられただけでなく宇都宮氏にも負けて得票率は第3位だった。
都政に国の原子力行政を持ち込む無理はあったが、一方で都民からは原発ゼロ政策は否定されたことになる。

 私は将来的に原発をゼロにすることに賛成だが、そうするならばドイツのように時間をかけて戦略的に行うべきだ。やみくもにゼロにしてそれでよしとする対応は、日本経済に対し甚大な影響を与えるし、経常収支が赤字になれば国債は国内で消化できず、一方で円安は限界を超えて進行してしまう可能性がある。

 そうなると副作用が大きすぎて国民生活は輸入物価の高騰で悩まされることになるから、何もいいことはない。
すべて物事には適切なレベルがあり、小泉氏や細川氏のような原発反対原理主義者の主張に乗らないのが大人の対応だ。

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(26.2.11) 瀋陽軍管区と習近平氏の戦い 中国共産党は軍を抑えているか?

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 信じられない。今朝(11日)起きてみたらまた雪が降っており10cm程度積もっている。千葉はすっかり雪国になってしまい今週末の駅伝大会が危ぶまれる。私は雪の中でいくらでも走ったが、子供たちを走らせるのは酷だ。なんとも残念な結果になりそうだ。

(ここからが本文)


 中国の先軍政治について長谷川慶太朗氏が自身の本(「破綻する中国 繁栄する日本」)で非常に興味深い指摘をしていた。
先軍政治とはもっぱら北朝鮮が使用している政治用語で、経済も民政も無視して何よりも軍事を優先するという意味だが、中国も同様に先軍政治になってきているという。
元々中国の人民解放軍は共産党の軍隊で(国家の軍隊でないことに注意)、共産党を守ることだけを目的に存在し、そのトップの軍事委員会主席は共産党総書記の習近平氏である。

注)日本も首相が自衛隊の最高指揮権を持っているが、中国では党総書記の地位より軍事委員会主席の方が地位が高い。したがってこの軍事委員会主席の地位を誰が占めるかによって最高権力者が分かる。

 こうして建前上は習近平氏が人民解放軍を指揮することになっているが、軍事優先で軍拡を行ってきた結果人民解放軍がすっかり共産党の指示を受けつけなくなってしまった。
中国には7つの軍管区があり、その中で瀋陽軍管区が最大の規模を誇っている。
瀋陽軍管区とはかつての満州に展開している軍隊だが、陸海空軍をその指揮下に持っており昔のイメージでいえば軍閥と言ったところだ。

 そしてこの瀋陽軍管区がなぜ最大の戦力を保持しているかの理由は、朝鮮半島で第二次朝鮮戦争が勃発した時の備えであり、北朝鮮との密約ですぐにでも中国軍が北朝鮮を支援できる体制を整えておくことになっているからだそうだ
北朝鮮と瀋陽軍管区の関係は韓国と駐留アメリカ軍の関係と同じで、実質的に支配・被支配の関係が成り立ち北朝鮮は瀋陽軍管区の傀儡になっているというのが、長谷川慶太朗氏の指摘だった。

 長谷川氏によれば北朝鮮の核実験もミサイル発射もそして張成沢氏の粛清も瀋陽軍管区の指示のもとに行っており、それは意図的にアメリカとの間で緊張関係を作り出す瀬戸際政策だという人民解放軍が直接行うと国際問題になるので北朝鮮に代わって行わせている)。
このため北京政府と瀋陽軍管区の間には非常な緊張関係にあり北京政府は何とかして瀋陽軍管区の支配権を取り戻そうとしていたが、人民解放軍がシャドーバンキングまで手をだし手広く商売を始めて大失敗をしたのを機会に習近平氏の巻き返しが効を奏しているという。

注)軍隊の存在意義は外部に緊張関係があることだから意図的にアメリカや日本を刺激して一触即発の関係にしておくことが軍が北京から金を巻き上げる手段だと長谷川氏は指摘する。

 人民解放軍が当初は国家から給与が支給されなかったため自給自足体制をとっていたが(自分で商売をしていた)、その後中国経済の急成長の波に乗って軍の経済活動も大飛躍した。
特に瀋陽軍区は北朝鮮の鉱物資源を中国経由で輸出する(北朝鮮は経済制裁を受けているので直接輸出できない)ことで莫大な利益を上げていた。
こうした資金を元手にシャドーバンキングにも乗り出し地方政府に金を貸しまくっていたのだが、住宅バブルの崩壊で非常な痛手を被ったらしい。
習近平氏は瀋陽軍管区関連のシャドウバンキングを普通銀行に格上げし、中央銀行から融資可能な体制をとることを餌に瀋陽軍管区を習近平氏の支配権を確立したと長谷川氏は言う。
本当だろうか???若干出来すぎた話のように私には思える。

 瀋陽軍管区が北朝鮮を傀儡政権にしているという指摘は、かつて日本の関東軍が満州国を傀儡政権にしていたのでイメージがわくし、強気一辺倒で瀬戸際政策をしているのも理解できる。
しかしそれとシャドーバンキングの関係はどうだろうか。
中国には約3万のシャドーバンキングがあり、国有企業以外はシャドーバンキングからの融資で成り立っていた(民間企業、特にデベロッパー)。
シャドーバンキング自体は怪しげな債権を発行して高利回りで資金を集めていたから、融資レートは非常に高かったが、高度成長期にはそうした高レートでも耐えられた。

注)シャドーバンキングの崩壊については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-f658.html

 それが低成長になったとたんこのビジネスモデルが崩壊し、ちょうど日本で住宅ローン会社がつぶれたように次々に崩壊しているのは確かだ。
私は単なる経済現象でバブルが崩壊しただけかと判断していたが、長谷川氏は北京政府が軍関連のシャドーバンキングを存続する条件と引き換えに軍への支配権を確立した政治闘争と判断していた。

 現状で長谷川氏以外からはそうした情報は入っていないので何とも判断できない。この件に関しては中国経済の推移をもう少し見守らないと何とも言いようがないというのが実態だ。

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(26.2.10) 東シナからガスも石油も出ないという!! 長谷川慶太朗氏の報告

2023_009 

 昨日(8日)の大雪には本当に驚いた。45年ぶりの大雪で千葉の積雪は33cmと発表されていたが、私の住んでいるおゆみ野はもう少し深く、特に吹き溜まりなどは50cmを越えていた。
朝はどこの家庭も雪かき一触になって、私も前の道路の雪かきをしたが、午前中いっぱいかかってしまった。腰の痛さは尋常でなく私は雪国の住民だったら生きていけないだろう。

 昨日は一日中雪が降っていたので、テレビを見たり本を読んでいたのだが、長谷川慶太朗氏の「破綻する中国、繁栄する日本」(14年2月発行)という本の一節に非常に興味深い記載があった。
東シナ海の油田開発問題に関する記載で、ここで中国は一方的に油田開発の試掘を行っており試掘用パイプからフレアガスの炎を見ることができるが、この試掘は大失敗だという。

 当初この地域には商業化可能な量の石油と天然ガスが埋蔵されていると思われていたが、実際はそうした量はなく試掘に参加を表明していたロイアル・ダッチ・シェルエクソン・モービルも手を引いてしまい、日本の帝国石油開発もこの地域での試掘はしないという。
駄目だ、とても採算にあわない。こんな場所の試掘をするのは金をどぶに捨てるようなのだということらしい。

 長谷川慶太朗氏によればもしこの天然ガスなり石油なりを中国本土に運ぶためには400㎞海底パイプラインの敷設が必要になるが、中国にはそうした技術はなく、もし敷設したとしても産出される天然ガスも石油もほとんど存在しないのだという。
だから仕方なしにフレアガスを燃やして採掘するふりをしているのです

 何とも不思議な気がする。東シナ海の海底油田とは日本と中国の排他的経済水域をめぐる開発権の争いだが、日本が従来の日中中間線を互いの排他的経済水域としているのに対し、中国は大陸棚が及ぶ範囲として対立している。
中国の主張を認めると東シナ海全域がほぼ中国の排他的経済水域沖縄の近海の南海トラフまで大陸棚がせり出している)になるため日本側としては到底認められないが、中国は実力でこの地域を中国の海にしようとしているようだ。

注)地図での確認は以下参照

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E3%82%B7%E3%83%8A%E6%B5%B7%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%94%B0%E5%95%8F%E9%A1%8C

 現在試掘が行われている油田は日中中間線の中国側の海域で行われているが、日本は油田の層が日本側の海底にも広がっている可能性があるため、日中で共同で開発すべきだと主張してきた。
だが、実際は天然ガスも石油もほとんど採掘ができないとなるとこの試掘用パイプの役割は全く違ったものになりそうだ。

 長谷川慶太朗氏によると共産党中央人民解放軍との間には緊張関係があり、党中央の意向を無視して解放軍が権益の確保に走っているという。
この海域は南京軍区の東海艦隊が仕切っている場所で、党中央が日本との共同開発の意向だったのを軍が無理やりに単独開発に突き進んだのだという(当時は胡錦濤の時代)。
そしてこの試掘用パイプを東海艦隊の駆逐艦が守っているのだが、軍の意図は石油や天然ガスが産出されようがされまいが試掘用パイプを建設することで、そこが中国の海であることを日本に認めさせるのが目的だという。

注)油田は6つありうち2つは日中中間線の日本側に存在する。ここに試掘用パイプの建設ができれば中国は実質的に南海トラフまでを中国の海にすることができる。
なお東海艦隊の実力については以下参照

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/22429.html

 軍が勝手に動いて領土拡大に走るところはかつての関東軍にそっくりだが、中国は党中央が軍を抑えられずに軍の言うがままに動かされているのが現実だという。
軍にとっては東シナ海を中国の海にすることが戦略的に重要で、経済的利益は二の次になり、石油が出ようが出まいがそんなことはどうでもいい。

 最近になり東シナ海の石油試掘問題があまり話題にならないことが私には不思議だったが、試掘そのものは失敗していたからだと知った。
それでも軍がこの地域でフレアガスを燃やし続けているのは尖閣諸島の領有権問題と同じで「ここが我が国の領土だ」と主張するためだ。

 人民解放軍と共産党との確執はちょうど日本の戦前のパターンと同じで、先軍政治では軍の単独行動を結果的に北京政府がすべて承認していくことになる
現在の中国は戦前の日本とそっくりであり、その行動パターンは帝国主義的侵略そのものだから、日本軍国主義を研究すれば現在の中国の動きはいたって簡単に分析できる。

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(26.2.9) カンボジア経済の夜明け 日本との連携が未来を切り開く

2023_073_2 

 外は大雪が降っている。千葉で10cm以上積もることはまれだが、今回は30cmを越えそうだ。テレビでは交通機関がマヒしていることを伝えており無理な外出を控えるように言っている。
仕方がないのでソチオリンピックの開会式をテレビで見たり、ビデオを眺めていたら取りだめていたビデオの中にNHKのアジアインサイト紛糾するストライキ カンボジア」という番組があった。

 「へー、なぜカンボジアでストライキが頻発するのだろうか??とても不思議な気がした。
昨年あたりからストライキが頻発するようになり、特に12月に野党が呼びかけて10万人規模のストライキが発生していた。参加したほとんどの労働者は縫製工場の労働者だった。
カンボジアには現在9000社アパレル工場があり、ほとんどが中国、韓国、シンガポールの資本で占められていて日本の工場はほとんどない。
労働条件はお世辞にもいいとは言えないが、それでも工場が全くなく働く場所のなかったカンボジア人にとってはありがたい場所と言えそうだ。

 縫製工場と言えばバングラディッシュが有名だが、今カンボジアにはその低賃金を求めてかつては中国にあった工場が進出ラッシュしている。工場労働者の賃金は平均で1万円だそうだから、確かに中国の4分の1から5分の1の水準だ。
一方カンボジアには多くの小労働組合があって、この組合が互いに覇権を争うように工場争議に介入していた。
なぜカンボジア人の賃金はこんなに低いのか?とアジって労働争議を組織しており、いつまでも低賃金のままでいることはなさそうだ。

 このカンボジアに中国は多額のインフラ投資を行いいわば中国の子分扱いにしているが、カンボジアが中国に接近しているのは隣国ベトナムをひどく嫌っているためである。
カンボジアとベトナムの互いの嫌悪感は日本と韓国のそれと似ていて第3国からは理解不能なところがそっくりだ。

 私などはカンボジアというとポルポト政権約200万人の大虐殺を行ったキリングワールドを思い出してしまう。1975年から約4年間にわたったポルポト政権は1000万人程度しかいない国民のうち200万人を虐殺したが、ほとんどが高等教育を受けた人ばかりだったのでカンボジアはアホばかりになってしまった。
なぜポルポト政権がこうした残虐行為をしたのかいまだに理解不能だが、毛沢東が仕掛けた文化大革命のカンボジア版だというのが一般的な理解だ。一方インテリや上流階層にベトナム系華僑が多かったことからベトナム人排斥運動の側面もあった。

 それ以来先進国はカンボジアを無視するようになっていたので中国だけが支援国になり、結果的にカンボジアは中国のイエスマンになっていた。ところが昨年11月に安倍首相がプノンペンを訪れフンセン首相と会談し、特に医療方面での支援を約束したころからかなり様相が違ってきた。
同時に2000億円の円借款でプノンペン国際空港と市内を結ぶ高架鉄道と地下鉄の建設を約束したので、カンボジアは今までの中国シフトを微妙に修正し始めた。
中国一辺倒では搾取されるだけだから日本との関係を強化しよう!!

注)安倍首相のカンボジア・ラオス訪問の詳細記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-7263.html

 カンボジアはまだ十分な電力が確保されていないので重工業の進出は難しく軽工業中心で、しかも中国や華僑資本がほとんどだ。しかし電力事情が改善していけば日本の資本の進出も可能になるだろう。
観光業を除けば今は縫製業ばかりで、あくどい中国資本がカンボジア人を搾取しているというのが実態だが、カンボジアも日本との連携で徐々に近代化が図られそうな雰囲気になってきた。

注)日本の会社は従業員を大事にするので中国資本のようなあくどさがない。

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(26.2.8) 佐村河内さんのどこが問題なのだろうか? ゴーストライター事件

22115_029
(何が問題なのだろうか?)

 私のように音楽と言えば演歌しか聞かないものにとって、佐村河内さむらごうち守氏と言われても、交響曲第一番HIROSHIMAと言われても何のことかさっぱり分からなかったが、連日新聞やテレビで報道されているので嫌でも目についてしまった。

 佐村河内氏全聾ぜんろう)の作曲者でかつ被爆者二世で、今回のソチオリンピック・フィギュアスケートの高橋大輔選手が使用する「ヴァイオリンのためのソナチネ」の作曲者だったことを初めて知った。

 この佐村河内さんには新垣隆さんというゴーストライターがいて、いままで佐村河内さんの作品と言われていた曲のうち20曲余りが、新垣さんが実際は作成したものだという。
新垣さんは自身の作品があまりに有名になってきたこともあり、佐村河内さんとのゴーストライターとしての契約を破棄して独り立ちしようとしたが、佐村河内さんが受諾しないので思い余って週刊誌にその事実を暴露したものだという。

 佐村河内さん自身は簡単な曲が弾けるぐらいで、譜面作りは全くできなかったというから、実際は曲のオーダーであり、この世界の言葉でいえばプロデューサーだったようだ。
自分のイメージを曲の指示書に落して新垣さんに渡し、できた曲について二人で推敲して最終的に曲が出来上がっていった関係らしい。

注)佐村河内さんの作品は20曲以上あるから新垣さんが代作した以外の作品についてもゴーストライターがいる可能性がある。

 どこかで聞いたことのあるような話だなと思ったが、NHKで放送した刑事コロンボの「構想の死角」というドラマの筋にそっくりなことを思い出した。
この筋書きを知らない人のために説明するとケンとジムという二人の推理小説家がいて共著で大人気の「メルビル婦人シリーズを書いていたのだが、実際はジムがすべての小説を作成し、ケンはもっぱら出版者との交渉や講演等を行っていた。
ある時ジムがもう「メルビル婦人シリーズ」はやめて、シリアスな小説を一人で書くので共著を辞めたいと申し出たので、それまでの優雅な生活ができなくなることを恐れたケンが、相互に生命保険が掛けられていることを利用して殺人を犯すという筋立てだった。

 佐村河内さんとしては急に作曲ができなくなって世間から訝られてしまうことを恐れて、新垣さんのゴーストライター解消の要請を何とかとどめようとしたのだろう。
せっかくここまで日本のベートーベンと言われる名声を確保したのに、新垣がいなくては作曲ひとつできないではないか・・・・・この名声を確保するために俺はどんなに努力したことか・・・

 私もシナリオを書いたことがあるからよく知っているが、どんなに上手な素晴らしいシナリオが書けても、それだけでテレビドラマになったり映画で使用されることはない。
いわばそれを売り込むための仕組みが必要で、作者に特別に人を引き付ける話題性があったり(全聾の日本のベートーベン)、プロデューサーとの特別な関係があったり、放送局の実力者とコネがあったりしたプラスαが必要で、それなくして無名の新人が世間に認められることはほとんどない。
だから新垣さんが佐村河内さんのゴーストライターとして作品を発表していたのはある意味で致し方がない点があった。
 
 よく政治家が総理大臣になると急に本を出版したりするが、これなどはゴーストライターが書いているのは誰でも知っている。
第一現役の政治家が本を記載しているような時間はないので、せいぜい政治家の抱負や生い立ちをテープに落として後はゴーストライターが最大限に脚色して記載したものだ。

 また売れないが才能ある小説家のために著名な小説家が名前を貸して支援することもあり(川端康成氏も当初は菊池寛氏の代筆をしていた)、またシナリオライターの世界では弟子が著名な先生のシナリオを共同で作成しているのは常識だ。
また漫画の世界は今では多くの弟子の共同作業になっている。
そして学問の世界でも教授の論文が実は弟子の論文であることはよくあることだ。

 だから私などは音楽の世界でもそうした名前貸しのようなものがあってもおかしくないのではないかと思っていたので、「だから何が問題なの」と思ってしまった。
今回の問題はたとえてみれば独り立ちしたい弟子を親方が何とかして押しとどめようとして失敗した例のようなもので、弟子が十分独り立ちできればそれを認めるのが親方の度量だ。
今回の件はその度量が佐村河内さんにはなかったと言うお粗末な事件に過ぎない。

(別件)ちはら台マラソンのご案内


3月15日(土)に第1回市原ちはら台マラソンが行われます。
   種目は10km、5km、2km、1kmです。
   コースはすべて公道を使用して、白バイの先導もあります。


コースは以下のとおりです。

  (10km)
   http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=561210b401f2b16a5c8bdc88ecb
b0880


   (5km)
   
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=52a9cd953c0833d66bc02ab0c21
cf318


runnetの参加申し込み締め切りは 2月17日までです。

 

 

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(26.2.7) アメリカの時代の終わり ドイツ・メルケル首相との確執

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 アメリカは世界のいたる場所からその影響力を低下させ始めた。
昨年10月にドイツのメルケル首相の携帯電話の盗聴が暴露されてからアメリカとドイツの関係は冷え切っている
メルケル首相旧東ドイツ出身者だから若いころから東ドイツの秘密警察シュタージの監視下に置かれていた。そして東ドイツの国民は基本的に全員盗聴されていたのが実態だから、NSAアメリカ国家安全保障局)によるメルケル首相の盗聴は昔の悪夢を思い起こさせている。
アメリカはシュタージと同じだ!!!!

注)NSAによるメルケル首相の携帯電話盗聴の実態は以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-03a6.html

 オバマ大統領メルケル首相から「なぜ友好国の首相の携帯電話の盗聴をするのか、私をテロリストと思っているのか」と責められ全く立場をなくした。
オバマ大統領は先月「今後は友好国の元首の盗聴は止めさせる」と妥協案を示したが、その程度でドイツは収まらない。
NSAを解体しろ、盗聴は止めろ!!とドイツのマスコミは大騒ぎだ。

 先日アメリカの下院議員も出席した討論会がドイツで開催されていたが、アメリカの下院議員がこうしたテロリストの情報はドイツにも提供される。だからNSAは有効だ」と言ったのに対し、ドイツの当局者が「そのような情報を受け取ったことはない」と気難しい顔で反論していた。

 もともとは元CIA職員スノーデン容疑者がNSAの盗聴の実態を暴露したのが始まりだが、現在スノーデン容疑者は実質的にロシアに亡命中だ。
アメリカは再三にわたってスノーデン容疑者の引き渡しを求めているが、プーチン大統領は首を縦に振らない。
それは当たり前でスノーデン容疑者が持っている情報を利用すればいくらでもアメリカの弱点を突けるので、利用価値がある間は保護し続けるだろう。

注)スノーデン容疑者のロシア亡命の経緯については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-a332.html

 さらにアメリカの威信の低下を如実に示したのがシリアへの空爆実施の失敗で、「アサド政権が化学兵器を使用したのは明白で、これに懲罰を与えるために空爆する」とこぶしを振り上げたが、プーチン大統領の反対で空爆ができなかった。
かつてW・ブッシュ政権はロシアが何と言おうがイラクにもアフガンにも軍隊を送り込んだが、今はロシアが反対すればアメリカは何もできない。
オバマ大統領は頭にきてソチオリンピックの開会式出席をボイコットしていたが、こうした子供じみた反抗しかできないのがアメリカの実態だ。

注)アサド政権に対する空爆失敗については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-fdc3.html

 オバマ大統領のレイムダックはひどすぎる。予算案一つとして議会を通過させるのがやっとで、赤字国債上限枠の引き上げ法案は常に野党共和党の反対で国債の発行もままならない。
すべてのエネルギーを国内問題につぎ込んでいるから、国際問題に首を突っ込んでいる暇などなくなってしまった。

 安倍首相はこうしたアメリカの世界からの後退を読んで、ロシアとの関係強化に乗り出しており、一方中国は西太平洋を中国の海にしようと海洋進出を強化している。
アメリカはスノーデン容疑者一人を逮捕することもできず、シリアのアサド政権に対する空爆もできず、そして西太平洋からは中国から追い落とされようとしている。
よくもあしくもアメリカが仕切っていたパックス・アメリカーナの時代が終わり、今は春秋戦国時代に突入したようなものだ。

注)両院で多数を取らないと政権はレームダックになる。安倍政権以前の日本の政治がそうだったが、今はオバマ政権がそうなってしまった。
 

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(26.2.6) 世界の株式は金融相場 FRBの緩和縮小で大パニック!!

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 世界の株式市場は企業業績ではなく、FRBの量的緩和策だけで持っている
この1月からの相場の動きを見てつくずくその感を強くした
昨年までFRBは毎月9兆円規模の紙幣の増刷を続けてきたが、この1月から8兆円、2月からは7兆円にし年内には量的緩和措置を停止すると発表したので世界中がパニックにおちてしまった。

注)昨年12月、FRBが金融緩和措置の縮小を宣言した時の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6d1d.html

 世界の株式市場は年初来安値の連続で日本の株式も2月4日は610円の安値を付け、年初来14%の安値と成り、昨年の8月の水準まで落ち込んでしまった。
この安値はアメリカもまた新興国も同様で、世界の株価はFRBの量的緩和措置の縮小に合わせて下降曲線を描いている。

注)この日の各国の下落率は以下の通り。東京▲4.18%、韓国▲1.12%、香港▲2.89%、フィリピン▲2.15%、ニューヨーク▲2.10%

 なぜ株式は業績相場ではなく金融相場で動くのかは少し考えてみればわかる。
FRBが毎月9兆円の紙幣を印刷して金融機関にばらまいても、それを調達して生産を増やす企業などほとんどない。大手企業は自己資金で生産拡大できるし、中小企業は業績に問題があるところが多く融資対象にならない。

 仕方がないので余剰資金は金融機関が自身で使用するか(自己ディールという)、ヘッジファンドに押し込むが、使用先は株式や不動産と言った生産に無関係な投資物件だけになる。ここはいくら価格が上昇しても全員がハッピーに感ずるまれな市場だ。
含み資産が1億増えて俺は金持ちになった

 これはマネーゲームだが、何しろこの資金の胴元はFRBだから、世界中の金融機関やヘッジファンドが安心してマネーゲームに明け暮れていた。
ところが胴元のFRBが「お客さん、今日はこのぐらいでばくちはお開きにしましょう」と言いはじめたため、この賭場から灯が消えてしまった。

 何度も言ってきたが十分に成熟した先進国経済はこれ以上成長することはない。私の例で考えてみればわかるが家も購入済みで家庭内には電化製品であふれている。たまには旅行はしたいが老齢になればそれも体力の範囲のことだ。自動車など運転するのも嫌だから自転車にしか乗らないが、自転車の価格などしれている。
時に家の修繕費がかかったりパソコンを購入しなおさなければならなくなるが、それは現状維持の範囲を出ない。
一体どこに成長要因があるのだろうか。

 さらに先進国では人口は停滞したり減少したりしており、増えるのは年寄りばかりで、年寄りはそもそも消費意欲などわかない。だから私の事例は特殊ではなく先進国の一般的な事例に過ぎない。
国内ではデパートもスーパーもコンビニも飽和状態になって互いに他のシェアを食い合うことで生き残りを図ろうとし、電機メーカーは電化製品を作っても売れなくなった。
スマートフォンも携帯も行き渡り携帯各社も市場拡大に限界を感じている。

 先進国ではほとんど成長余力がないから無駄でもリニア新幹線を開通させたりして、公共投資を積み上げるが、効果より保守費用がかかってかえって成長を阻害してしまう。
最後に残された手っ取り早い成長策は見かけだけ成長させる方法だ。

 それが紙幣を印刷することでこれがFRBの量的緩和策や日本のアベノミクスの正体だが、確かに株式や不動産が値上がりし、その値上がり益で不要な不用品の購入は増える。
だから一見成長しているように演出できるが、これは金の出し手がいればの話でFRBが資金を閉めたとたんに株式も不動産も暴落する。
リーマン・ショック以降の世界経済はその繰り返しで、バブルの清算をバブルで行うという方式だ。

 一方新興国や後進国は確かに成長余力はあるがFRBや日銀の資金が流れなくなれば国内市場だけが頼りで、その潜在的な成長率は5%前後だろう。10%やそれ以上の成長は先進国の資金バブルの影響だ。
ここにきて中国・ブラジル・トルコ・タイ・インドネシアと言った新興国のGDPの成長率が落ちているが、自力で成長しなければならない以上致し方がない点がある。

注)中国は為替の自由化を行っておらず閉じた金融市場を持っているのでその範囲で通貨元の印刷ができる。これはFRBが世界市場で行っていることを中国市場だけで行っていることになる。中国だけは見かけの成長を維持できるが政府が金融を閉めると経済は大失速してしまう。

 私などはいつまでこんな経済を続けるのだろうかと暗澹たる気持ちになるが、これ以外に有効な手段がないのだから為政者としては致し方がないのかもしれない。

注)こうした現状に経済学者の浜矩子氏も嘆いていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-9f20.html

小林幸子が歌う「おもいで酒」が虚空に響いている。

「いつかは 崩れる 株なのに・・・・・・・・
バブルの未練が またつのる・・・・・・・・
FRBはどうして いるかしら・・・・・・・・・・
暮らしも荒れた このごろは・・・・・・・・・
緩和の酒に 酔うばかり・・・・・・・・・・・・」






 



 

 

 

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(26.2.5) 都知事選は舛添氏で決定 毎日新聞も細川氏支持を諦めた!

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  どうやら毎日新聞舛添候補潰しも失敗に終わったようだ。
この土日をかけて一斉に東京都知事選の中盤の情勢を報道機関が報道したが、ますます舛添候補の優位が確定している。都知事選の趨勢はほぼ決定した。

 これまで毎日新聞は舛添おろしのキャンペーンを続けており、東京都知事選の第一の論争点は「原発の是非だ」と懸命に細川候補を応援してきた。
告示日の翌日の朝刊で「脱原発の主張に差」があり「安倍政権の原発政策の是非を迫る有権者の判断に注目」という記事を掲載したが、あたかも都知事選の争点は「原発の是非」だけと言わんばかりの記事だった。

 その後も原発関連の記事を掲載し続けたものの全く争点化しないことにいら立ちを感じたのか、2月1日は「つぶやき増減 全国運動 都知事選原発で顕著」と題する記事では全国的にツイッターで原発問題が採りあげられていると強調していた。
ツイッターの全国のつぶやき記事などほとんど意味がないのに、それらしい記事に仕立て上げていた。
さらに2月2日には「小泉発言が急加速 核のごみ最終処分場の議論」という記事では経済産業省が小泉発言を契機に最終処分場の設定に躍起となっていると報道していた。
如何に小泉発言の影響が大きいかを強調した記事だ。

 また舛添氏が東京オリンピックの準備作業に熱心なのを皮肉って都知事選と五輪」と社説で東京オリンピックに大金をつぎ込むようなことは全く無駄だとキャンペーンを張った。
オリンピックなど都知事選の争点ではないとの主張である。
それぞれの記事は個別に見る限り何気ない記事だか、時系列的に追っていけば毎日新聞が舛添候補を何とかして落として、細川候補を当選させたいとの意図は明確だ。
都民よ、争点は原発だ」と原発の争点化を懸命に後押ししていたのだから。

 なぜ毎日新聞が舛添潰しに躍起となったかというと、これが安倍政権に対する痛打になるからだ。
毎日新聞と安倍首相のバトル特定秘密保護法が国会で通過したことから最高潮に達し、その後は安倍首相の靖国神社参拝を中国と韓国のマスコミと和して非難し、さらに籾井NHK会長が「従軍慰安婦はどこにでもいた」といたって常識的な発言にかみついて辞任を求めていた。
これ以上、安倍首相に得点が加算されては、中国と韓国に顔向けができない」と言うことなのだろう。

 だが毎日新聞のそうした努力も水泡に帰したようだ。東京都民が都知事選で何を判断の材料にするかとしたのは 景気と雇用が30%、少子高齢化や福祉が23%、そしてエネルギー関連が18%で、原発は考慮の3番目であり結果的に細川氏の勝利はありえないことが明確になったからだ。

 とうとう毎日新聞も白旗を上げて2月3日の社説では「都知事選と福祉」というまっとうな争点を取り上げた。さらに2月4日の社説では「都知事選と防災」となり、いままでこうした課題をまともに取り上げなかったの不思議なくらいだが、舛添潰しに躍起となりすぎて自制心を失っていたからだろう。
東京は2010年〜30年の20年間で75歳以上の後期高齢者が127万人から211万人と2倍弱に増えることが明らかになっている。

 こうしたお年寄りの病院不足や介護サービス不足が緊急の課題になることは確かで、まったく権限がなくまた都知事の仕事ではない原発廃止キャンペーンを繰り広げているような余裕などないのだ。
私は毎日新聞を配達してもらっている関係で時系列的に毎日新聞の主張をトレースできるが、安倍首相の足を引っ張ることだけに喜びを感じているような紙面にはうんざりしている。

 安倍首相が中国の侵略に備えて懸命に平和を維持しようと努力し、ロシア、インド、アセアン、トルコとの遠交近攻政策をとっているときに何も中国や韓国のお先棒を担ぐことはないのにとつくづく思ってしまう。

注)中国が21世紀に残った帝国主義国家であることは何回も記載している。日本が約70年前に放棄した帝国主義を今まさに実践している国家だ。当時の中国人が日本帝国主義の侵略戦争に断固戦ったように、今日本人は中国の帝国主義的侵略に立ち上がらなければならない立場だ。そうした歴史的位置づけを欠いている毎日新聞の紙面に私は危機感を持っている。
安倍首相の外交政策については以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54917474/index.html

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(26.2.4) 英語教師奮闘記 なぜ英語の発音は難しいのか?

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 私はここ数年中学生に英語を教えているのだが、英語とは文法は非常に簡単なのに発音は恐ろしく難しい言語なのだなと痛感している。
一方日本語はその反対で文法がやたらと難しく、発音についてはこれほどやさしい発音はないのではないかと思われるほどだ。

注)私が中学生に英語と数学を教えていることは何回も記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-cf26.html

 日本語の国文法などは学生にとって鬼門で、例外だらけだからそもそも覚えないのが正解と思われるほどだ。
助詞の分類や助動詞の活用形を今でも覚えている人がいたら希少種と言える。
一方で英語を教えているときに一番困るのは発音で、書いてある通りに発音するとほとんど間違う。

 たとえば[water] という簡単な単語でも初めて英語を学ぶ児童は「ワテル」と発音する。確かにローマ字読みをすれば「ワテルに違いない。
英語は基本として綴りと読み方が異なっているのだが、これは英語圏では日本で明治期に行った言文一致運動をしなかったからだ。
日本ではこの運動の成果でひらがなはそのまま読んでほとんど間違いない。
唯一の例外は「私は」の「」を「wa」と読むことや、「どこどこへ」の「」を「e」と読ませるぐらいだからまず安心して発音できる。

 だが英語のつづりと発音の違いはほとんどキチガイ沙汰と言える。以下のような簡単な文章でさえ、読み言葉と書き言葉は完全に乖離している。
He asked his mother to cook dinner」をローマ字しか知識のない子に読ませれば次のように発音することは確かだ。
へ アスケド ヒス モゼール ト クーク ディネル

 実はこうした発音は古代の英語の発音に近い。
元々英語の祖語は今のドイツ北西部に住んでいたアングル人やサクソン人が4世紀ごろそれまでブリテン島に住んでいたケルト人を追っ払って居住し持ち込んだ言葉だ。
一方現在のドイツ人が大陸にとどまったアングル人やサクソン人だから英語とドイツ語は文法や基本的な語彙がよく似ているが昔は発音も同じだった

注)アングル人やサクソン人は文字を持っていなかったので当時の文明国ローマからローマ字を借用した。その時ローマ式発音で自分たちの言葉を記載したので、当時の言葉はローマ字読みに近い発音をしていた。

 しかしブリテン島にはその後も次々に支配者層が代わりそのたびに支配者言語と被支配者言語が異なる状況が続いた。
11世紀にデンマークの支配下に置かれるとデンマーク人が話していた古ノルド語が支配者の言葉になり、その後11世紀から12世紀にかけてフランスのノルマンジー公の支配を受けると支配者はフランス語を話した。
一方民衆は相変わらずゲルマン語英語)を話していた。

注)民衆は基本として文字を読めなかったから、発音を耳で聞いて覚えた。したがって英語の書き言葉と読み言葉はどんどん乖離していった。

 最も完全に両者が異なった言語を話していると支配者は被支配者の動向の把握が不可能だから、単語については両者で同一の単語(特に税金や裁判や商売の用語)を使うようになった。
フランスのイギリス支配は約100年間に及んだがその間に約1万の言葉が英語に採用されその約7割が今でも使用されているという。
英語とフランス語によく似た単語が多いのはこのせいだ。

 イギリスが世界史に現れてくるのは16世紀のエリザベス王朝以降で、それまではヨーロッパの片田舎のローカルな世界の国の話に過ぎない。
現代的な感度でいえばルーマニアブルガリアと言ったところで、そこでどんな言語を話されようが、また何が起ころうが他の国にとって関係なかったのだが、イギリスがスペインの無敵艦隊を撃破したことから様相が違ってきた

 その後のイギリスの躍進は目を見張るような快挙で19世紀から20世紀の初めまで世界の7つの海を支配してパックス・ブリタニカの時代を築いてしまった。
そうなると世界中で通商やコミュニケーションの手段としてこの厄介な発音の言葉を使用しなければ一日たりとも暮らせなくなってしまった。
公用語が英語になったのはイギリスのおかげだが、そのため世界中に困惑をばらまいたようなものだ。

 さらに悪いことには第一次世界大戦の後は英語の方言である米語が世界を席巻したので、今度は黒人英語のスラングだらけの米語を世界中で使用しなければならなくなった。
米語が概して品がないのはそのためで映画などを見ていると「ファック ユー」の連続だ。

 英語は幸い文法は単純なのだから読み方さえ統一してくれさえすれば素晴らしい言語だと思うが、実際はこのように何とも致し方がない言語なのだ。

 

 

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(26.2.3) BS歴史館 大塩平八郎の乱  なぜ大塩は乱を起こしたのか?

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  歴史的人物として大塩平八郎ほど理解が難しい人物はいない。大塩平八郎の乱とは江戸後期の天保8年1837年)に発生した乱で、大阪町奉行所元与力大塩平八郎が門弟40人余りと起こしたたった一日の反乱だったが、時期とその反乱の内容が何かとても早いすぎるように感じる。
幕末より30年も早く、その内容は集団自殺のような反乱だった。

 もしこの反乱が幕末の薩摩や長州の下級武士が尊王攘夷を叫んで討幕運動をしていた時期に一致すれば、何が起きてもその文脈の中でとらえることができる。
しかしこの時代はまだそうした運動は全く発生しておらず、幕末の30年前に大塩平八郎だけが立ち上がったのだから驚きだ。
当時幕府の戦闘力はまだ健在で、ほとんど勝つ見込みのない「たった一人の反乱」(門弟40名が参加したが)が大塩平八郎の乱だった。

 大塩平八郎は元大阪町奉行所与力だから、今でいう大阪府警の警部のような立場だった。地方公務員であって大阪より外に転勤することのない身分でノンキャリアと言える。
一方町奉行所のトップである奉行は江戸より直参の旗本が赴任してきて、今でいうキャリア官僚として君臨していた。
どんなに努力しても大塩は幕府の官僚体制の下では大阪の与力以上に出世はできなかったと言える。

注)大阪には東西に奉行所があり、奉行一人、与力30人、同心50人が定員だった。

 大塩は大変有能で清廉潔白な警察官だったようだ。幾つもの難事件を解決したが、なかでも西町奉行所筆頭与力が黒幕の殺人強盗事件を解決したのが最大の功績だが、その1年後に大塩は与力を辞めている。おそらく奉行所内部の腐敗をただしたのが奉行所内での大塩の地位を危うくさせたのだろう
腐敗した官僚組織の中では清廉潔白ということは組織にとって最も危険な人物ということになるからだ。

注)アメリカ映画では腐敗警官を告発する清廉な警官がかえって警察組織の中で孤立していく様が描かれるが、それと同じだったのだろう。


 大塩はその後今でいう松下政経塾のような塾を開き塾生を教育していたが、彼の学問的バックボーンは陽明学だった。陽明学とは儒学の中で知行合一」を説く非常にラジカルな思想で「知識と行いは一致しなければならない」と主張しており、知識と行為を分離して考えていた当時主流の観念的儒学の朱子学に対するアンチテーゼだった。

 大塩平八郎が反乱を起こした直接の動機は天保の大飢饉と言われている。1835年から37年にかけての約3年間にわたった大飢饉で、冷夏の影響で東北地方の穀倉地帯は全滅し、大阪では日に200名の餓死者が出ていたという。
大塩は大阪東町奉行所奉行 跡部山城守に嘆願書をだし、特にコメを買い占めている町人からコメの供出をさせるように要請したが、この嘆願書は一蹴された。
元与力の分際でご政道に口出しするとは身分をわきまえん奴!!

 一方跡部らキャリア官僚は「大阪の窮状より江戸の窮状を救え」の老中からの指示に従って、大阪のコメを江戸に無理やりに輸送し続けていた。それが幕府中枢で出世する手段だったからだ。
お上の命令である。コメはすべて江戸表に送れ!!
こうした状況に大塩平八郎の怒りが爆発してしまった。
大塩は自分の蔵書を処分し約1億円の資金を集めて困窮者にコメを配給したがそれだけでは大阪窮民を救うのに十分な資金とはとても言えなかった。
そこでコメを買い占めていた大商人の倉庫を襲い、コメを民衆に解放しようとしたのが大塩平八郎の乱だが、この反乱はたった一日で収束してしまった。
密告があって幕府は大阪城に鎮圧部隊を配置していたからだ。

 しかしこの大塩の乱はそれだけにとどまらなかったという。大塩は幕府老中、水戸藩主徳川斉昭、昌平坂学問所林述斎あてに3通の密書を送っていたが、ここには大阪町奉行所にかかわる不正無尽の告発が記されていたという。
不正無尽とは一種のトトカルチョで一番近いイメージはサッカーくじである。

 胴元は町奉行所で一種の公的なくじだが、その胴元の上がりは約3割だった。サッカーくじの胴元の政府は約5割を取っているから、この無人のほうがはるかに良心的ではあるが、問題はこうした資金が大阪城代や奉行と言ったキャリア組に上納され、キャリア組の重要な資金源になっていたことだった。
この時期幕府官僚の懐も火の車でトトカルチョでかろうじて生計を支えていたことになる。

 これを大塩平八郎が告発したのだが、当時の老中の6人のうち4名がこの無尽により不当な利益を得ていたという証拠を突きつけている。
この密書は当然のことに老中から黙殺され最近まで歴史に埋もれていたが、今から28年前にその写しが発見され大塩が何に憤って決起したかが分かってきた。

 幕府崩壊の30年前にたった一人で異議申し立てをした大塩平八郎は、ゲストで出演していた黒鉄ヒロシ氏の言葉でいうと「人としての美しさを体現し、日本の歴史にきれいにさいた花」だと形容されていた。
知行合一」の思想の実践として、不正を不正として正して展望なき戦いに突き進んだ大塩は確かにそうした美しさを持った人物だったと言えそうだ。

なお日本史に関するブログ記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47308511/index.html



 
 

 

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(26.2.2) NHK 東大紛争秘録 45年目の真実

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(四季の道の梅)

 久しぶりに昔を思い出してしまった。NHKのクローズアップ現代で「東大紛争秘録 45年目の真実」という番組を放送していたからだ。
そうか、あれから45年たったのか!!!感慨もひとしおだ。
東大紛争とは1968年から69年にわたって戦われた学生運動で、69年1月東大安田講堂の落城によって終止符が打たれた。

 私が大学を卒業したのが1970年だから、私の学生時代はちょうどこの東大紛争の時期に重なり、私も好むと好まざるとにかかわらずこの学生運動に巻き込まれている。
当時の学生は大きく分けて3つに分類された。学生運動を行っている者、勉強に情熱を傾けている者、バイトやクラブ活動にいそしんでいる者である。

 私が通った大学は東大ではなかったが御多分に漏れず学生運動が燃え盛り、授業が1年間にわたって中止になっていた。仕方なく私は友達のY君と教室でサムエルソンの経済学や当時流行だった計量経済学経済学を数学で解こうとした経済学)の勉強会を二人でしていた。
窓の外ではいつものように対立する学生の派閥同士が殴り合いのけんかをしていたが、二人はそうした運動とは無関係にほぼ一年にわたってこうした自主的授業をしたものだ。

 最も当時は完全に東大紛争から逃れることができず、友達の民青支持者からよく動員をかけられた。本郷の安田講堂以外に駒場の教養学部でも全共闘系の学生がある建物を占拠していたが、その奪還行動に兵士の一員として参加させられた。そこでの私の役割は全共闘の学生に石を投げつけるスナイパーだった。
中学時代野球部の投手をしていた関係で抜群のコントロールとイチロー並のスピードで石を投げたので、ゴルゴ13のように恐れられたものだ。

 今回クローズアップ現代で放送した内容は東大紛争の一方の当事者だった大学当局の指導部がどのようにこの紛争を解決すべきか苦闘した会議の記録だった。
原稿用紙600枚に渡り、参加者の一人だった植村泰忠理学部教授が会議録を書き残したものである。

 もともと東大紛争は医学部の学生が当時のインターン制度を一種の奴隷制度だと告発したのが始まりで、医学部の改革闘争だった。これに対して大学当局は断固拒否の対応をしたため怒った学生が医学部を占拠し、それに対し大学が機動隊を導入して排除したことから闘争が全学部に広がった。
大学に機動隊を導入して学生を排除したのは大学が守ってきた自治権の放棄だ」というのが学生の主張だったが、その理論的支柱は羽仁五郎氏の「都市の論理だった。

 今では読まれることのないこの本は当時の学生のバイブルのような存在で「ヨーロッパで存在した都市はいづれも自治権を持ちイタリアのボローニャがそうであるように大学はこの自治都市の一つだ」というもので、「だから大学には自治権があ」と主張されていた。
大学自治の根拠は都市の自治権だという主張は当時の学生のこころを捉え、東大紛争とは東大に自治国家を作ろうとしたのだといえる。

 一方教授会側もこの自治権を守ろうとして、「自治権とは教授会の自治」だと主張していたが、こうして大学当局と学生は誰が自治権を持つかの主導権争いをしていた。
なんとも不思議な光景だったが、羽仁五郎氏が「都市の論理」でそっと伏せていたことは、都市国家はその自治を守るために軍隊(傭兵)や警察が必要で、それなくしては周りの都市国家や王国にひとたまりもなく飲み込まれてしまうことだった。

 実際医学部学生を排除した時も、またその後紛争が全学に広がり全共闘が安田講堂を占拠して立てこもった時も、これを排除をしたのは機動隊だったがそれは大学の自治とはこうして警察権力で守っていくものだと示したものだった。
当時の大学教授も学生も互いに大学の自治を叫んでいたが、警察権力を持っていない以上最後は国家権力で押しつぶされるのは致し方がないことだった

 この安田講堂陥落ののち当時の大学指導部は、安田講堂から全共闘の学生を追い払ったのだから入学試験を行いたいと文部省に哀願したが「全共闘を追い払ったのはあなたたち教授会ではなく警察だ。したがってあなたは我々の言うことに従わなくてはならない」とにべなく入試を拒否された。
入試をするかしないかの権限は大学当局にある」と一部教授は叫んだがそれは犬の遠吠えに過ぎなかったことになる。

 以来学生が大学に自治国家を作って国家に対立することはなくなったが、軍隊や警察のような実力装置を持たず自治を主張することの愚かさをこの東大紛争は示している。
あれから45年、再び大学に紛争の嵐が吹くことはなくなり、多くの大学はサロンになっている。
こうして羽仁五郎氏のアジテーションは風化し今は誰の耳にも届かない歴史のかなたに消えてしまった。

なおクローズアップ現代のシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html




 





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(26.2.1) NHK クローズアップ現代 グローバル企業の人権リスク

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 「おそらくこの問題は一筋縄ではいかないな」と思った。NHKのクローズアップ現代がとりあげていたグローバル企業の人権リスクについてである。
現在世界企業はどこでも低賃金労働を求めて労働力の安価な国々に進出している。
バングラディシュ、ミャンマー、カンボジアと言った国々だが、こうした国では昔日本でもあった長時間労働劣悪な労働環境低賃金そして児童労働が常態化している。

 特に今人権問題になっているのが児童労働で15歳以下の子供が学校に行くこともなく、最も安価な労働者として長時間、劣悪な環境で働かされていることだ。
世界のNGO団体や国連が立ち上がってこうした児童労働の撲滅に乗り出しており、一方進出企業も建前では15歳未満の児童を雇ってないと主張している。
しかし、抜け道がいくらでも存在しており児童労働は相当の規模にのぼっているのが実態だ。

 こうした最貧国ではまともな働き場所などない。どこでも雇ってくれれば恩の字だから、年齢を詐称して仕事につこうとする児童が後を絶たない。企業もそれは心得ていて作業員が必要な時は目をつぶり、一方生産過剰になって従業員を馘首しなければならなくなると年齢詐称を理由に首切りを行う。
また長時間労働や劣悪労働に不満を言えば「お前の年齢は本当は分かっているんだぞ」なんて脅しの道具にも使える。

注)アメリカ映画を見ていると不法移民に情報提供を警察が求めるときの常套句として「不法滞在は目をつぶってやるから、Aの動きを逐一報告しろ」なんてセリフがあるが、それと同じだ。

 NHKの取材にグローバル企業のアシックスが応じていた。アシックスは私が最も好きな運動靴メーカーでマラソンシューズであればアシックスを買えば間違いないし、スポーツウェアも日本人の体形に合わせてあるからすべてフィットする(アディダスなんかを購入すると欧米人向けの体形や足に合わせてあるのでいつも不満が残る)。

 アシックスの製品は中国でもベトナムでもインドネシアでも委託生産されているが、今回の委託生産の事例はカンボジアだった。
カンボジアには7つの委託会社があるそうで、アシックスは企業の責任としてそこに年2回の労働条件監査を行っていた。
監査項目は240項目で、特に児童労働については厳しく2つ以上の証明書による本人確認を求めていた。

 しかしそれだけでは世界の人権団体は納得しておらず、委託会社の再委託先についてもグローバル企業は責任を持つべきだと主張している。
しかしこのあたりになると実際は監査や調査のしようもない世界に入っており、アシックスも委託会社への研修でごまかしていた。
君たちが再委託会社を指導するんだ。そのための研修はしよう」というわけだ。

 実際問題としてカンボジアにおける労働環境を日本と同程度にしなければならないとすると企業が進出を図るメリットはなくなる。その国が主要な消費市場であればそれを目的に進出することもあるが、低賃金が目的の場合は全く進出するメリットはない
なにしろカンボジア人が1万円近くするアシックスのマラソンシューズを購入するとはとても思われないからだ。

 だから人権団体や国連がグローバル企業に先進国並みの労働条件を求めれば、進出企業はほぼゼロになるから、こんどはこうした国々は発展から永遠に取り残されてしまう。
これは「いつまでも貧乏でいれば人権問題は発生しない!!と言っているに等しい。
したがって現実的には「児童労働さえなければいいとしよう。それも委託先まででそれ以上は知らない」というところで受入国も委託先の企業も手を打っているのが実情だ。

 どこの国もマルクスのいう資本の原始的蓄積という段階を通る。マルクスは19世紀初頭のイギリス経済を見て「労働者は鉄鎖以外失うものはなにもない。万国の労働者よ団結せよ」と叫んだが、実際はその後1世紀に及ぶパックス・ブリタニカの繁栄の始まりだった。当時の長時間労働と劣悪な環境がイギリスのその後の繁栄を支えたのだ。

 個人であり国であっても苦しんで努力をしなければならない時期というものはあるのだ。
学生は学生時代に勉強をしなければその後の人生はほぼしれている。
日本は明治期にこの資本の原始的蓄積を行ったが、それは一方で女工哀史の時代だった。
どの国もこうした努力をスキップして一気に先進国並みの生活が可能になることはほとんどない。
カンボジアやバングラディシュやミャンマーはそうした段階にあり、この資本の原始的蓄積段階が終わらない限り、いくら人権問題を騒いでも致し方がないというのが実態だ。

注)上記の結論は人権原理主義者には不満だろうが、人権もその国の歴史的段階によって位置づけられるもので、抽象概念としてすべての国に等しく適用されるものではない。

なおクローズアップ現代に関する記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html


 

 

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