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(25.1.27) NHK ドーピング最前線 ドーピングは止まらない!!

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 かつてはドーピングと言えば筋肉増強剤がほとんどで、それも社会主義国の女子選手に多かった。まだ東ドイツが存在していたころ東ドイツ女子水泳選手が金メダルを量産していたが、身体を見ると男勝りで誰もがドーピングを疑っていた。
その後は中国の女子水泳選手がドーピングを行っていたが、これは失業した東ドイツの医者やコーチが中国でドーピングを行っているからだと言われていた。

 あまりのひどさに世界の他の国の選手が「中国選手と水泳競技をするのは嫌だ」とボイコットしたため、その後はこうした国家単位のドーピングは少なくなったが、これに反比例するように個人レベルでのドーピングが問題になりだした。
その現状をNHKのクローズアップ現在でレポートしていた。
ツール・ド・フランスで7連覇したアームストロング選手や、1998年のソウルオリンピックのベン・ジョンソン選手や、最近ではヤンキースのホームラン王ロドリゲス選手の薬物使用が明らかになっている。

 従来の国家単位のドーピングはもっぱら国威発揚のためだったが、最近のドーピングは個人単位かグループ単位の利益のために行われる。
何しろロドリゲス選手などは年俸が30億円だから、禁止薬物の価格が高くても入手することが可能だ。
そしてそうした高年収を確保するためにもドーピングは必須のアイテムになってしまった。

注)いまだに国家単位でドーピングしているのは北朝鮮ぐらいになっている。柔道で1996年のアトランタ大会で谷亮子選手を破ったケー・スンヒ選手は信じられないような持久力を示していた。

 私はドーピングと言えば筋肉増強剤とばかり思っていたが、現在はそうした初歩的なレベルは当に通り越して、特に自転車競技のような持久力系のスポーツでは、赤血球を増やすエリスロホエチンと言った薬物が使用されている。
専属のドクターがこの薬の指導法を細かく指示して発覚しないようにするのだが、時に手違い等で発覚してしまうことがある。

 薬品系はどうしても検査で引っかかるので、今度は血液ドーピングと言って自分の血液を外部に保管しておき、競技実施日にその血液を輸血して赤血球を増加させる方法が採用されていた。
これは違反だが自分の血液だからへまをしない限り判明することはない。

注)自転車競技の金メダリスト、ハミルトン選手がこの血液ドーピングをしていたが医者がへまをして他人の血液を輸血したため、血液検査でばれてしまった。

 さらにすさまじいのは尿ドーピングで、尿の検査の前に他人の尿を膀胱に注射器で注入し尿検査を免れる方法があるのだという。これなどは自分の尿と他人の尿が混じってやはりへまをやって判明して分かった。

 現在最も巧妙なドーピングは遺伝子ドーピングを行うもので、筋肉増強の抑制遺伝子の力を弱めるように操作をして、筋肉が半永久的に増加するようにするのだという。
しかしこれなどはそのうちに筋肉だらけになって、キン肉マンにならないかと私などは心配してしまうが、そうした方法も開発されているのだという。

 ジョイナーと言えばベン・ジョンソンと同じくソウルオリンピックで活躍した100m女子短距離界のエースだったが、私はこの女性は明らかにドーピングをしていたと思っている。
何しろ筋肉がベン・ジョンソン並に隆々としていて、100m世界新記録10秒49を出していた。
この記録は男性のアスリートの記録であり、これをドーピングをしない女子が破るのはほぼ不可能と思われる記録だ。
ジョイナーがソウルオリンピックが済むとすぐに引退したのはドーピング疑惑から逃れるためで、また自身は早世したがドーピングの副作用だと言われている。

 ドーピング問題はいわば選手と検査機関とのいたちごっこのような状況で、検査は新種のドーピングについていけず、ようやく体制が整うとまた新たな手法が開発されてしまうという。
アームストロング選手のように後になって発覚しても名誉は剥奪されるが収益はそのままだから、やはりドーピングをしたほうが勝という何とも情けなくなるような状況が続いている。

なお、クローズアップ現代の記事は以下にまとめて記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html



 

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