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(26.1.30) 仮想通貨ビットコインと国家通貨の攻防 国家通貨が敗退し始めた!

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 私が昔経済学を学んだ時最も分かりづらい概念が通貨だった。教科書的に言うと流通手段であり、貯蔵手段であり、また価値の評価基準であるといわれたが、そういわれても何のことかさっぱり分からなかった。
ある時は貝殻で、ある時は大きな石であったり、また長く金や銀と言った貴金属であったり、最近では有名人を印刷した紙幣になっている。
貝殻と金と紙幣じゃ全然違うじゃないか? どこに共通点があるんだ???

 だが5年前に現れたインターネット上の仮想通貨ビットコインを見ると、通貨とは所詮信用なのだということが実感として分かった。共通項は信用なのだ。
元々ビットコインが現れたのはキプロスの経済危機が発端で、キプロス政府は預金者の預金を凍結して引き出せないようにしてしまった。

注)キプロスの金融危機については以下に詳細に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-4da3.html

 国家が管理している通貨は金融機関を通じてディリバリーしているのだが、この金融機関の窓口を閉めてしまえば通貨ユーロでさえ利用できなくなることをキプロス政府が教えてくれた。
まずいじゃないか、国家の通貨は所詮お釈迦様の手の内で、いくら持っていても口座凍結されれば一銭の値打もなくなってしまう
キプロス政府の信用は地に堕ち、金融機関経由の預金も危ないということになって一気にビットコインに対する需要が拡大した。
キプロス政府より、仮想通貨を発行している仮想国家の方が信用を勝ち得た瞬間だった

 実際リーマンショック以降の世界を見ていると、各国政府が自国通貨を印刷しまくって通貨に対する信用を落とす競争をしている。
特に先進国では景気が一向に回復しないから残された手段は紙幣を増刷して株と不動産の価格を上げることしかない
アメリカも日本もEUも中国も輪転機経済になってしまい、通貨の信用は急速に低下し、そのかわり株と不動産は値上がりに転じている。

注)アメリカのFRBが行っている紙幣の増刷については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6d1d.html

 こんな国家の恣意的な通貨を見限って、仮想国家による新通貨を発行しようと気が付いた天才プログラマーいた。名前をナカモト・サトシという日本人のような名前をしているが、このナカモトの呼びかけに世界中のプログラマーが賛同し、仮想通貨の決済システムを作ってしまった。
一般の人は気が付いていないが、金融機関が金融機関としてその地位を保っていられるのは決済手段、特に世界的なスイフトという決済手段を構築したからだ。

 おかげで資金のディリバリーはすべて金融機関の口座を通さなければならなくなり、政府は金融機関の口座管理さえすればマネーロンダリングの防止も、おれおれ詐欺の防止も、そしていざというときは預金凍結もできるようになった。
政府の通貨操作の鍵を握っているのが銀行口座と言うことになる。

注)政府は銀行に預金者の本人確認を厳しく求めており、そのため人に知られたくない資金は現金で保管して自宅の庭になどに埋めておくことになる。

 一方ビットコインは金融機関の口座を通さないので、その資金の捕捉は国家はできなくなり、また金融機関にとっては重要な手終料収入の激減になる。
このビットコインは世界で数百万人が利用し、その規模は1兆円というから相当なものだ。
そしてこのビットコインの利用者の約半分は中国人なのだが、これには中国政府が目をむいた。

なんということだ。中国人民には人民元というこよなき通貨を提供しているのに、人民元を見限ってビットコインに換えて、しかもその資金を海外に送金してドルに換えている。中国人民には愛国心がないのだろうか
中国国内でビットコインの取引を禁止したが、これはインターネットの世界の通貨だから口座凍結ではなくインターネットの遮断になるが、こうしたサイトは雨後の竹の子のように発生する。

 中国人の金持は中国政府を信用していない。本当は預金はドルか円かユーロで持ちたいが、通常の人民が勝手に外国通貨を購入することはできない。だからあらゆる手段を通じて自身の人民元を海外にもち出そうとする。その最適な手段がビットコインでこれならだれにも知られずにそっと国外に資金を移すことができるからだ。

 ビットコインの将来はどうなるだろうか。すべては国家通貨との信用力との競争で、キプロスやアルゼンチンのような弱小国家の通貨よりビットコインの方が信用力はあることは確かだ。
人民元については意見が分かれる。中国政府はいつなんどき金持ちに牙をむいてくるか分からないので金持ちは人民元を信用していない。一方一般の人民にとっては人民元は相応の信用力がある。

 21世紀に入って国家通貨は仮想通貨の挑戦を受けることになった。弱小国家の紙幣は顧みられなくなり、かつてはドルやユーロや円に換えていた人々はさらにビットコインと言う選択肢が得られることになった。
今は中国人がその主要な利用者だが、ドルやユーロや円が増刷競争をすればするほどビットコインの利用者が増加することだけは確かだ。

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コメント

面白いですね、中国の権力者も金持ちも、秘かに自国通貨、元を他国のドル円ユーローに変えたがる。
これほどの、おもしろいドラマはありません。
早晩、革命の運命ですね。
また合言葉は人民の国ですか!喜劇です。
庶民が可哀そう、なんともできませんが。

投稿: プラズマ | 2014年1月31日 (金) 15時23分

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