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(26.1.15) 文學入門 三浦綾子 「愛すること 信じること」

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(私がよく自転車で行く関宿の公園のゴリラ)

  私は普段小説を読まない。だから三浦綾子さんと言われても氷点」の作者であることを思い出すまでしばらく時間がかかった。
氷点は1963年に朝日新聞の記念行事として、当時としては破格の1000万円の賞金で応募を募ったもので、まったく無名だった三浦さんが見事に一席に選ばれた。

 この小説はその後映画やテレビで放映され、私も一部は見ているのだが、私はこうした種類の小説を好まないから最後までドラマを見ることはなかった。
いわゆる人間の持つおぞましさ(原罪)を扱っており、なおかつそれをキリスト教の愛で救うというのが基本的なテーマだが、原罪にも教会にも私は関心がなかったからだ。

 今回の読書会のテーマ本は三浦綾子さんのベストセラーエッセイ「愛すること、信じること」だった。文章はとても平易で難しい単語など皆無であり、また私小説と言っていいほど自身と夫の関係を語っているので、人生の生き方の一つの指南書にはなる。
特に夫に対する賛辞は激賞と言っていいもので、夫本人でなくとも気恥ずかしくなってしまいそうだ。
2時間から3時間あれば読み切れるので私はすぐに読んでしまったが、やはり三浦さんの人間の持つ精神の暗さを原罪としてとらえるスタイルにはどうしても違和感を持った。

 どんなに明るくふるまっている人でも心の奥にはドロドロとした悩みや嫉妬や激情が渦巻いているが、私はそれが当然だと思っている。
それでも社会人はそうした心の動きを調整して、人と接するときは穏やかな紳士であったり、心優しい淑女であったり、常に論理的に物事を判断する冷静な人間であったりするのだが、それは心の奥の葛藤の相克を経て最終的に外部に現した姿だ

 だから私はその最終的な姿こそが本人のキャラクターであり、その心の内部は本人だけが知る闇であって第三者はあずかり知らぬことなのだから、外部に現れたキャラクターで人を判断することにしている。
私は本当は悪女なのよ!!などと善良な人が言っても私はそうした言葉を無視する。
あなたが社会に対して見せている姿が私には大事で、心の内部の相克はあなただけの問題だ」と思うからだ。

 しかし三浦さんは自身の持つ内部のこころの動きに敏感であり、それがどうしても気になるようだ。
自身の性格として以下のような内容をあげていた。
① だらしがない。
② ひどくわがまま勝手だ。
③ 物事をおそろしくはっきりいう。
④ 人の顔を忘れる。
⑤ 行儀がわるい。
⑥ 家事が下手。


 しかしこうしたことは多かれ少なかれ誰にでも当てはまる性格であり、少々度が過ぎることを捨象すれば人間一般の標準的性格に過ぎない。
だから何なの!!と私などは思ってしまう。
社会的に接するとはこうした自身の欠点を包み隠して何とか世間と折り合いをつけることだ。
自分の心の中にあるこうした一種の邪悪な精神が「原罪」などと言われては人間をしているのも大変で、私はこうした自己中心的な心の動きや行動は「生存を維持するための人間に備わっている本能」だと割り切っている。

注)この点についてはブログ「梅爺閑話」で梅爺さんが鋭い分析をしているのでそちらを参照してください。
http://umejii.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-a99b.html

 だから三浦さんがこの本の後書きに記載した「わたしたちの家の主人は・・・・キリストの父なる神であると。そして神は…これを許し、導き、愛と信の中に置いてくださる方である」と言われても、それはそう思っている人だけの真実だろうとしか思われない。
三浦さんにケチをつけても仕方がないが、宗教とは心の問題を取り扱っておりその心は他人があずかりしらぬ世界だから、本人だけの問題だというのが私の立場だ。

なお、文学入門については以下にまとめて記載されております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43898465/index.html

http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat31264874/index.html

(別件)四季の道ミニマラソン大会(約5km)の募集が始まっています。

・日程 2月16日(日) スタート9時35分(四季の道駅伝の一環です)
・集合場所  有吉中学校正門前
・具体的なレースの詳細、およびエントリー方法は以下の「おゆみ野四季の道駅伝公式ホームページ」

http://www.oyumino-shatai.com/ekiden/

を参照して下さい。
ここからエントリーできます。





 

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