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(26.1.26) アルゼンチン・ペソの大暴落と新興国経済の凋落

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(友達のワンちゃん。私には犬の友達が多い)

  世界の金融市場はアメリカの余剰資金で持っているようなものだとつくづく思ってしまった。
一昨年まではヨーロッパの金融不安があれほどかまびすしかったが、今度はアルゼンチンで火が噴き始めた。今年に入りすでにアルゼンチン・ペソ20%近く下落している。

 世界には経常収支が赤字の国が多いが、こうした国がその赤字をファイナンスするためには外国から借り入れて帳尻をあわさなくてはならない。
最近までアメリカのFRB月に8兆円の規模で資金の垂れ流しをしてきたので、そうした資金が経常収支赤字国にも流れて何とか収支を賄ってきた。だがついにアメリカが金融緩和策を見直し始め、規模を7兆円に縮小しただけだが金融市場はパニックになってしまった。
金が絞られるから経常赤字国から資金を引き揚げろ!!ヘッジファンドが一斉に動き出して、アルゼンチン、トルコ、南アフリカと言った諸国から資金が流出し、アルゼンチンペソやトルコリラや南アフリカランドが年初来最安値を付け始めている。

注)アメリカFRBの金融政策については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-6d1d.html

 特にアルゼンチンの置かれている状況が厳しいのは、この国がデフォルトの常習国だからだ。2001年にアルゼンチンは国債の償還ができず倒産したが、その時の借金を踏み倒したままになっている。
その後は中国をはじめとする好景気とアメリカや日本の資金緩和に支えられて毎年8〜9%程度の高成長を続けてきたが、ここにきて急ブレーキがかかってしまった。

 原因は好調だった穀物輸出に陰りが出てきたことで、得意先の中国やブラジルが景気失速で購入が減ったことが大きい。もっとも隣国のブラジルの景気後退は中国への鉄鋼石の輸出が停滞しているからだから、アルゼンチンの景気失速の原因は貿易面では中国の影響、そして金融取引ではアメリカの影響によると言える。

注1)アルゼンチンは農業生産物輸出国で、輸出の約6割が農産物か農産加工品。中国には大豆の輸出を行っている。

注2)ブラジル経済の分析は以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-5760.html

 よくもあしくも現在の世界経済は中国との実物貿易とアメリカとの金融取引によって支配されている。中国が風邪を引けば世界中に肺炎患者が現れ、アメリカが資金を引き揚げると世界中で不動産価格と株式が下落する。
中国の湯水を飲むような鉱物資源や農産物の輸入と、アメリカの紙幣の輪転機経済が世界経済を引っ張ってきたがここにきて歯車が逆回転している。
それでも日本やEUと言ったそれ自体しっかりした経済や金融システムを持っている国や地域は持ちこたえられるが、新興国と言われる国はそうはいかない。

 軒並み貿易収支が悪化し、資本収支も赤字になって後はひたすら通貨の切り下げで何とか切り抜けるより仕方がない。
通貨が切り下がればしばらくすると貿易収支が好転するからだが、しかし当座は輸入価格が上昇してひどいインフレになる。
アルゼンチンのインフレ率は年間30%に達し、これでは暴動が起こらないほうが不思議という状況になってきた。

 今年は新興国経済が失速し、デフォルトに陥る国が出てきそうだ。アルゼンチン、南アフリカ、トルコ、インド、インドネシア、ブラジルと言った国が候補だが、一昨年までは飛ぶ鳥を落とす勢いの国々なのだから世の転変は激しい。
行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまることなし」とは方丈記の言葉だが、新興国経済が方丈記の世界になってきた。

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