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(26.1.12) NHKクローズアップ現代  北朝鮮の張成沢氏の粛清はなぜ起こったか。

20128_025 
(千葉 館山湾に沈む夕日)

  北朝鮮のNO2だった張成沢氏が粛清されてほぼ1か月が経過した。
当初はすぐにでも北朝鮮が暴発するのではないかと世界が緊張したが、1か月を経過しても表面的には静かなままだ。
一体、張成沢氏の粛清とは何だったのだろうか??」NHKのクローズアップ現代で特集を組んでいた。

注)張成沢氏が粛清された直後のブログ記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-86cb.html

 社会主義体制の建前では党が最高の権力を握り、軍は党に所属する(国家にではないことに注意)のが建前だが、実際は党と軍は権力の綱引きを行い力の強いほうが実権を握る
キム・ジョンウン第一書記の父親だったキム・ジョンイル総書記の時代は経済が全く振るわず、あるのは核兵器とミサイルだけだったので軍に軸足を置いた先軍政治を実施していた。
クーデターを起こされたら大変だから軍のいうことだけは聞こう」ということだ。

 そのためジョンイル総書記は従来党に所属していた鉱山資源の開発権や中国との貿易権を軍の支配下に移し軍の軍資金にしていたのだが、自分の死期が近づくにつれ考えが変わった。
ジョンウンは子供だ。とても軍の上層部を抑えつけることはできまい。ここはまた党を強化して張成沢に権限を集中して後見人になってもらい、その権威で息子を支えてもらおう

注)ジョンウン氏が後継者になった経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/24516-nhk-8ee4.html

 こうして鉱山資源の開発権や貿易権を党の行政部に移しそのトップを張成沢氏にしたため、今度は行政部の権力が絶大になってジョンウン第一書記のいうことを聞かなくなった
張おじさんが大金を独り占めにしてこっちにまわしてくれない。これでは国民へのプレゼントができない」ジョンウン氏の立場がなくなった。
それは当然でジョンウン氏は単なるお坊ちゃんだが、張氏は海千山千の政治家だ。
しかも張氏の後ろ盾は中国で、中国は北朝鮮に経済援助を行う見返りに核開発を停止させるように強く働きかけてきた。

 実際張氏は中国の意向を受けて北朝鮮の3回目の核実験に反対したが、軍部とジョンウン氏は核実験を強行した。
張の奴、金は独り占め、さらに中国の犬になりさがって核実験に反対しやがって、もう我慢ならん
軍のトップ(北朝鮮の序列ではNO3崔竜海氏とタッグを組んでジョンウン氏は張氏の追い落としをはかり、同時に鉱山採掘権や貿易圏を軍部に再び移し替えた。
ジョンイル総書記の先軍政治に逆戻りしたわけだ。

 これに激怒したのは中国だ。何しろ張氏を通じて経済を復活し同時に核兵器の廃棄を迫り、中国同様の改革開放路線を歩ませようとしていたのに、そのキー・パーソンが銃殺されてしまった。
ジョンウンは何を考えてるんだ。せっかくラソンに経済特区を作って中国式の改革開放路線を立ち上げたのに、その責任者の張を銃殺するとは正気ではない。中国に楯突く気か

 中国としたらひどい難問題を持ち込まれたものだ。日本とは尖閣諸島で角突き合わせ、安倍総理の靖国神社参拝に対して有効な対抗手段を行使できない時に、今度は北朝鮮の挑発を抑えなくてはならなくなってきた。
中国は北朝鮮に対して経済制裁を行いたいが今のところそうした動きはない。
国内の政治闘争で手いっぱいで日本や北朝鮮をかまっていられないというのが中国の実情だからだ。
くそったれ、今は黙っていてやるが国内問題が片付いたらただではおかないぞ!!!」歯ぎしりをしていることだろう。

注)中国内部の権力闘争については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/post-472c.html
 

 

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