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(25.12.17) 崔竜海(チェ・リョンヘ)の時代 「俺が北朝鮮を乗っ取った」

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  何とも信じられないようなアナクロニズムだ。今北朝鮮に吹き荒れている粛清の嵐である。
張成沢国防副委員長が逮捕されたと思ったら、その4日後には銃殺されてしまった。
国防副委員長とは日本的センスでいえば副首相麻生さんの地位に相当する。
そうした地位の人がたった4日の軍事裁判で銃殺刑に処せられるのだから北朝鮮は恐ろしいところだ。

 しかも銃殺刑に処せられた人は張成沢氏だけでなく、このグループに所属していた人々が次々に殺されている。罪名は国家反逆罪であったり、収賄罪であったりするがすべてでっち上げられているところがすごい。
張成沢氏は「私が首相になって生活の問題を解決すれば、人民と軍隊は私に万歳をささげ、クーデターを達成できると考えた」と自白したが、そのことが国家反逆罪に相当するのだという。

注)北朝鮮の幹部は利権を利用して収賄するのが普通で、日本でいえば赤信号をみんなで渡っている感覚だ。だから収賄罪が成立するかどうかはすべて政治情勢で決まる。

 そもそも張成沢氏がそのように自白したかどうか怪しく、また拷問によって自白させられたとしても本心でないことは確かだ。
この張成沢氏の拷問と張一派の追い落としをしたのはNO3の崔竜海(チェ・リョンヘ)氏である。

 崔竜海氏キム第一書記に取り入りそしてマインド・コントロールを図った。
キム第一書記としては張成沢氏がいつ自分を裏切るかもしれないという恐怖感にさいなまれていたからだ。

 張氏は海千山千の政治家で北朝鮮経済のかじ取りをすべて任され、中国との間で経済特区の建設や中国企業との合弁事業を推し進めていた責任者だ。
一方キム第一書記としたらまるでやることがないので、せめてもと国内にスキー場を建設し外国人観光客の誘致を行う計画を立てた。
それに対し張氏が厳しくいさめた。
北朝鮮は現在外貨も底をついているのに、スキー場建設なんかで浪費している場合ではないだろう
おじさん、これは俺がぜひともしたい仕事なんだ。文句を言わず見ていてくれ
駄目だ、私はお前のお父さんから後見人を頼まれたのだ。経済のことは俺に任せろ

 常に子供扱いされていたキム・ジョンウン氏が何とか張成沢氏のくびきを逃れて自由に国家運営したかったことは分かる。
くそッたれ、張成沢のやつ、いつも俺を子ども扱いしやがって今に見ておれ!!」

 そこにやり手のNO3崔竜海氏が悪魔のささやきをした。
このままでは張成沢に北朝鮮の実権を握られます。しかも張は軍隊内に派閥を作りクーデターを画策しております。クーデターが成功すれば第一書記の命さえ狙われます。ここは先手を打って張成沢を国家反逆罪で銃殺しましょう
しかし張は親父の妹の旦那じゃないか。いくらなんでも身内を殺すわけにはいかないよ
それならば金慶喜(キム・ジョンイルの妹)と張成沢を離婚させればいいのです。これで張は身内でなくなります

 崔は実にやり手だ。先に軍事部門を実質的に握っていたリ・ヨンホ軍参謀総長を銃撃戦の末射殺している。そうして今度は自分の上にいた張成沢国防副委員長の粛清に成功した。
これでキム・ジョンウンの手足は全部切った。キム・ジョンウンは俺の手中に堕ちたも同然だ。後はこのボンボンを傀儡にして俺がNO1になる
キム第一書記は単なるおぼっちゃんで政治の裏表が分からない。自分が実力がないうちはNO2とNO3を競わせて互いの力を拮抗させておくのがNO1の生き残り策だ。
日本では室町幕府の将軍がこの手法を好んで採用していた。

 この粛清の結果北朝鮮は崔氏が実質的に仕切ることになった。キム第一書記としたら張氏を粛清して自分が一番だと思っていたら、今度は崔氏に首根っこを押さえられることになる。
だが崔氏は張氏と異なって中国とのパイプは存在しない。国内ではNO1になっても中国との関係は冷え込んでしまった。

 最も憤懣やるかたないのは中国だろう。
キムのやつ、中国に何の相談もなく張成沢をパージして、習近平総書記の顔に泥を塗りやがって・・・経済制裁を発動して首根っこを抑えつけようか・・・・・・・
中国からみたら飼い犬に手をかまれたようなものだ。
はたして北朝鮮情勢は今後どのように展開するのだろうか。今のところ混とんとして全く読めない。
確かなことはボンボンのキム第一書記が今度は崔竜海氏に悩まされることだ。
ちくしょう、こんなことなら張おじさんを殺すんじゃなかった・・・・・・・・」

注)北朝鮮の政治情勢については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48564279/index.html


 

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コメント

分かりやすい解説、ありがとうございます!

投稿: | 2013年12月17日 (火) 08時32分

失脚と粛清という言葉の意味をあらためて辞書で確認しました。
ひょっとしたら失脚という言葉には自らの脚を切り落とすという意味もあるのかしら、と思ったから。
反対する者を処刑し反対するかもしれない者を収容所に送ることでどれだけ活力が失われたか
旧ソ連の歴史を見れば気持ちが落ち込んでゆきます。
ロシアの歴史は途方もない浪費の繰り返しだと友人は嘆いています。
帝政期のアラスカ売却にはじまって革命の後どれだけの資源を大地から取り出してそれがどこに消えたのか、と
同時にどれだけの才能が失われたのでしょう。
小林多喜二の蟹工船がブームになった時のあの感情論にはついてゆけなかった。

投稿: makina670 | 2013年12月18日 (水) 02時55分

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