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(25.12.30) 新聞は生き残れるのだろうか? 時代から遅れだした新聞事情

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(お礼参りラン タナタカちゃん撮影)

  新聞にはほとんど掲載されない記事がある。それは新聞の発行部数が傾向的に減少していることで、ちょうどデパートの売上高と同じように回復の手がかりがないことだ。
日本新聞協会の調査では2000年に54百万部あった部数が2013年には47百万部まで減少した。減少率は約12%だから、ほぼ毎年約1%の速度で減少している。

 新聞を読む人が少なくなった原因は他に代替する情報入手の手段が多くなったためだ。
しばらく前まではテレビに新聞は圧倒されてきたのだが、この原因は速報性でテレビにかなわないからだ。
東日本大震災の時の津波の襲来や福島第一原発の大爆発などは私はテレビでリアルタイムで見ていたが、新聞の報道はどうしても半日は遅れる。
大災害や事故の報道はテレビの独壇場で新聞報道は二番煎じになっている。

 さらに最近はネットでいくらでもニュースを検索できるし、天気予報もリアルタイムで確認できる。株価情報は昔は新聞の株価欄で確認していたが、いまは証券会社並みの情報を誰でも簡単に見ることが可能だ。
またスポーツ情報なども結果がすぐにわかるし、ユーチューブなどで主要場面の確認もできる。しかもこうした情報はほとんど無料だ。
新聞を見なければ分からないような情報はほとんどなくなった。

 私のような老人はそれでも新聞を日常的に読むことになれていて宅配をしてもらっているが、私の子供などは「ネットで見ているので新聞などいらない」といって普段は新聞を読まない。そして日本では人口が傾向的に減少しており、当然老人から死亡していくから老人が死ぬたびに新聞の購読者が減ってしまう

 
 日本では宅配方式が非常に発達しており、新聞販売店が毎日新聞を配達してくれるのでとても重宝しているが、この販売店も新聞の部数の減少に合わせて毎年1%の速度で減少している。
私などは「それでも毎年1%程度の縮小ならまずまずではないか!!と思っていたが、実はこの発行部数はかなり水増しがされている。

 この水増し方法を押し紙というのだが、新聞社が販売店に販売数のノルマを課すため、そのノルマを達成できない販売店が自分で新聞を購入することでつじつまを合わせている。
なぜそのようなことが可能かというとノルマの部数に応じて新聞社から一種の補助金が出て、この補助金で販売店が新聞を購入し続けるのだという。
タコが自分の足を食べて生き延びているがそれと全く同じ構造だ。

 この「押し紙」がどのくらいあるかは闇の中だが、2009年に週刊新潮が滋賀県下の数字としてすっぱ抜いた数字がある。
それによると読売18%、朝日34%、毎日57%、産経57%だというから半端な数字ではない。一般に発行部数の2割から3割は紙くずになっているというのが業界の常識だ。

 だから2012年上期の段階で読売998万部、朝日767万部という数字もかなりメタボな数字で、実際の実力はその8割程度(読売798万部、613万部)だとみておくのが妥当だろう。
読売は1000万部、朝日は800万部を経営の目標ライン(デッドライン)にしていたが、実質部数は到底この数字に及ばなくなっているようだ。
それでも各社が発行部数の水増しを続けているのは広告主との契約金がこの発行部数に左右されるからだ。
経営安定化のために何としても発行部数は維持しろ。たとえ紙くずになっていてもいいから印刷しろ」という訳だ。

 しかし客観的に見て新聞がはたしてきた役割はなくなりつつある。
速報性でははるかにテレビやネットに及ばないし、株価やその他の経済指標などもネットでいくらでも検索できる。
海外情報などはNHKのBSを見ていればたちどころに把握できるし、しかも海外メディアの放送そのものを直接見ることも可能だ。
スポーツ情報などはテレビが力を入れて放送しているので、まず見たいスポーツはリアルで結果を知ることができる。
一体新聞を読まなければならない理由は何なの?私でも疑問に思うほどだ。

 従来新聞記事はオピニオンリダーとして精練された第一級の情報を提供していると思われていたが、ネット情報等と比較してそれほどすぐれているとは思われなくなったことも大きい。
特に安倍内閣への対応を見ていると朝日新聞とか毎日新聞は安保闘争時の左派系新聞そのもので時代に完全に立ち遅れてしまったし、日経は中国経済を完全に見誤って相変わらずの中国礼賛には驚かされる。
なんだい、A社は単なるプロパガンダの垂れ流しかい・・・・・・」読者がいろいろな情報をに入手して比較判断すれば新聞のオピニオンリーダーとしての情報独占権は崩れてしまう。

 今急速に新聞の社会適応性が失われつつある。21世紀にこのメディアが生き残っていくことはほとんど不可能だろう。
 

 

 

 

 

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評論 日本の政治 新聞報道」カテゴリの記事

コメント

読売とっています、広告だらけでイヤになるなー新聞料払って広告見る?変な話ですね。
山崎さん一年ありがとうございました。
新年も頑張って続けていただくことをお願い致します。m(_ _)m

(山崎)私の記事を読んでいただき感謝しております。来年もよろしくお願いいたします。

投稿: アブラコ | 2013年12月31日 (火) 11時50分

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