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2013年12月

(25.12.30) 新聞は生き残れるのだろうか? 時代から遅れだした新聞事情

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(お礼参りラン タナタカちゃん撮影)

  新聞にはほとんど掲載されない記事がある。それは新聞の発行部数が傾向的に減少していることで、ちょうどデパートの売上高と同じように回復の手がかりがないことだ。
日本新聞協会の調査では2000年に54百万部あった部数が2013年には47百万部まで減少した。減少率は約12%だから、ほぼ毎年約1%の速度で減少している。

 新聞を読む人が少なくなった原因は他に代替する情報入手の手段が多くなったためだ。
しばらく前まではテレビに新聞は圧倒されてきたのだが、この原因は速報性でテレビにかなわないからだ。
東日本大震災の時の津波の襲来や福島第一原発の大爆発などは私はテレビでリアルタイムで見ていたが、新聞の報道はどうしても半日は遅れる。
大災害や事故の報道はテレビの独壇場で新聞報道は二番煎じになっている。

 さらに最近はネットでいくらでもニュースを検索できるし、天気予報もリアルタイムで確認できる。株価情報は昔は新聞の株価欄で確認していたが、いまは証券会社並みの情報を誰でも簡単に見ることが可能だ。
またスポーツ情報なども結果がすぐにわかるし、ユーチューブなどで主要場面の確認もできる。しかもこうした情報はほとんど無料だ。
新聞を見なければ分からないような情報はほとんどなくなった。

 私のような老人はそれでも新聞を日常的に読むことになれていて宅配をしてもらっているが、私の子供などは「ネットで見ているので新聞などいらない」といって普段は新聞を読まない。そして日本では人口が傾向的に減少しており、当然老人から死亡していくから老人が死ぬたびに新聞の購読者が減ってしまう

 
 日本では宅配方式が非常に発達しており、新聞販売店が毎日新聞を配達してくれるのでとても重宝しているが、この販売店も新聞の部数の減少に合わせて毎年1%の速度で減少している。
私などは「それでも毎年1%程度の縮小ならまずまずではないか!!と思っていたが、実はこの発行部数はかなり水増しがされている。

 この水増し方法を押し紙というのだが、新聞社が販売店に販売数のノルマを課すため、そのノルマを達成できない販売店が自分で新聞を購入することでつじつまを合わせている。
なぜそのようなことが可能かというとノルマの部数に応じて新聞社から一種の補助金が出て、この補助金で販売店が新聞を購入し続けるのだという。
タコが自分の足を食べて生き延びているがそれと全く同じ構造だ。

 この「押し紙」がどのくらいあるかは闇の中だが、2009年に週刊新潮が滋賀県下の数字としてすっぱ抜いた数字がある。
それによると読売18%、朝日34%、毎日57%、産経57%だというから半端な数字ではない。一般に発行部数の2割から3割は紙くずになっているというのが業界の常識だ。

 だから2012年上期の段階で読売998万部、朝日767万部という数字もかなりメタボな数字で、実際の実力はその8割程度(読売798万部、613万部)だとみておくのが妥当だろう。
読売は1000万部、朝日は800万部を経営の目標ライン(デッドライン)にしていたが、実質部数は到底この数字に及ばなくなっているようだ。
それでも各社が発行部数の水増しを続けているのは広告主との契約金がこの発行部数に左右されるからだ。
経営安定化のために何としても発行部数は維持しろ。たとえ紙くずになっていてもいいから印刷しろ」という訳だ。

 しかし客観的に見て新聞がはたしてきた役割はなくなりつつある。
速報性でははるかにテレビやネットに及ばないし、株価やその他の経済指標などもネットでいくらでも検索できる。
海外情報などはNHKのBSを見ていればたちどころに把握できるし、しかも海外メディアの放送そのものを直接見ることも可能だ。
スポーツ情報などはテレビが力を入れて放送しているので、まず見たいスポーツはリアルで結果を知ることができる。
一体新聞を読まなければならない理由は何なの?私でも疑問に思うほどだ。

 従来新聞記事はオピニオンリダーとして精練された第一級の情報を提供していると思われていたが、ネット情報等と比較してそれほどすぐれているとは思われなくなったことも大きい。
特に安倍内閣への対応を見ていると朝日新聞とか毎日新聞は安保闘争時の左派系新聞そのもので時代に完全に立ち遅れてしまったし、日経は中国経済を完全に見誤って相変わらずの中国礼賛には驚かされる。
なんだい、A社は単なるプロパガンダの垂れ流しかい・・・・・・」読者がいろいろな情報をに入手して比較判断すれば新聞のオピニオンリーダーとしての情報独占権は崩れてしまう。

 今急速に新聞の社会適応性が失われつつある。21世紀にこのメディアが生き残っていくことはほとんど不可能だろう。
 

 

 

 

 

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(25.12.30) 「英語教育を充実せよ!!」 財界と自民党の怒り

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(軽井沢のトレイルラン  しまちゃん撮影)

 財界と自民党が怒ってしまった。文部科学省の英語教育のレベルの低さにである。
あんたら、いい加減にせいよ。中学から大学まで10年間も英語教育をしながらまともに英語がしゃべれん生徒ばかりなのはどういうこと。教育の仕方が間違っているんじゃないの!!

 実際に日本人の英語力、わけても会話の能力の低さには定評がある。TOEFLが2010年に行った各国別英語力テストでは日本は163か国中135位で、アジアの中では30か国中27位だった。日本人と並んで英語が下手と言われている韓国の後塵を拝してしまったのだから問題だ。
日本人は世界でも屈指の英語下手な国民といえる。

注)なお英語以外の数学と科学と国語の分野では日本の教育水準は上昇しつつある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-609e.html

 人のことは言えず私も10年間英語を学んだ口で、その後も英会話のトレーニングをそこそこ行ったがまともな会話力を持っていない。読解力はあるが英字新聞を読めないのだから程度がしれている。

 それでも生きていくうえで私の場合は全く支障がなかった。
私が勤務した金融機関の公用語は日本語で、反対に言えば日本語以外の言葉を使用する人はいなかったからこれで十分足りたのだ。

 確かに外国に支店を持つようになってからは外国人の従業員が増え海外職員は相応の英語力を求められたが、私は国内が職場だったので相変わらず日本語で十分コミュニケーションが取れた。
はっきり言えば英語は不要な言語だったから、覚えてもすぐ忘れてしまったのが実態だ。

 だが昨今の日本の企業が置かれている状況は様変わりしてきた。日本経済は完全に成熟し企業が生き延びるためには海外に進出する以外に方策は残されていない。
その時従業員をどのように確保するかが問題になるが、最も最適な従業員は日本語と英語をバイリンガルに話せる人材だ。
日本語だけでも英語だけでも駄目で、この2言語を駆使できる人材が必要になる。

注)特に製造業などの場合は日本の技術を移転しなければならないから日本語マニュアル等が読めないと仕事にならない。

 しかし実際はそうした人材を見つけることは非常に難しい。時に日本語を理解する外国人がいると非常に大事にされるが、必ずしも実務にたけているとはいいがたいので、語学専担のような立場になってしまう。
これではだめだ。使い物にならない。日本人の優秀な職員で英語力のある者が一番だ

 楽天や日産などは社内の公用語を英語に切り替えているが、だからと言って十分才能のある日本人を採用できているわけではない。
そこで文部科学省の尻を叩いて、英語教育を充実させることにした。
小学校で英語を正式教科にし、中学の授業は英語で行い、高校卒業時には英検2級以上にするのが目的だが、このためには英語教員の資質向上を何としても果たさなければならない。

 何しろ日本の英語教員の質は会話力という点に関しては全くレベルが低く、私とさして変わりがない。
強いのはリーディングと文法だから、何かラテン語の勉強のように文法一辺倒になっていたりする。生きて使用されている英語をすでに滅んでしまったラテン語のように教えているから会話力など磨かれるはずがない。

注)ラテン語の勉強法がどのようなものだったかは、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」を読むとよくわかる。この教育方法と日本の英語教育が酷似しているので私は笑ってしまった。

 それでも支障がなかったのは本当は英語など覚えなくても問題なく生活できていたからで、英語を学ばなくても済んだ稀有な国民だったといえる。
しかし今状況が変わり、日本人も英語力がないとまともな職場を得ることができなくなった。
こうした時文部科学省がラテン語教育並みの英語教育を続けていては、日本人はコンビニのバイトのような最下層の職場しか就けない。
財界と自民党が危機感を持って文部科学省の尻を叩くのも当然といえる。
あんたら、このままでは日本はつぶれる。いい加減明治期の勉強法を止めろ!!


注)一年前に大阪市長の橋下氏が教育問題で吠えていたがその時の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/2411-f0a8.html

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(25.12.29) 浜矩子氏の「円安の幻想」と安倍内閣の金融政策

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(ちはら台走友会のお礼参りRUN 平山薬師)

 浜矩子氏と言えば私が最も好きな経済学者の一人で、その文章は経済学者とは思われないほど諧謔に富み文学的だ。
その浜矩子氏がPHPビジネス親書で「円安幻想 ドルにふりまわされないために」という本を最近出版した。

 私はさっそく買い込んで読んでみたが、基本的スタンスはアベノミクス批判でその経済政策は豊かな経済力を持っている日本にはふさわしくないというものだった。
このスタンスは私と同じで大いに共感するところがある。

注)なおNHKが一年前に行ったアベノミクス批判の番組があって、それをブログ記事にしてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/241225-nhk-82f9.html

 私は安倍首相の外交政策は非常に高く評価しており、特に中国を封じ込めるためのアセアン外交などは目を見張るほどの手際の良さで思わず「イヨー、大統領、いや、首相!!と声をかけたくなるぐらいだが、アベノミクスという経済政策は単なる通貨膨張策に過ぎない。

 この通貨膨張策はアメリカやEUや中国がリーマンショック後大々的に採用していたのだが、日本では日本銀行の白川前総裁がこの通貨膨張策に反対していたため、安倍政権が誕生するまでは採用できなかった。
安倍首相は白川氏の首を切り、通貨膨張論者の黒田氏を採用して物価が毎年2%上昇するまで通貨を供給することにした。

 もっとも通貨を供給するとしても一定の手続きが必要で、ロシアのエリツィンがしたように印刷した紙幣をそのままばらまくわけにはいかない。
日本では国債を金融機関に購入させその国債をさらに日銀が購入することで市中に円資金をばらまいている
途中に金融機関を挟んでいるが、実質的に日銀が国債を購入していると思えばいい。

 こうして円の価値を低めることで円安は1ドル80円前後から今は105円まで上昇した(価値は減価した)。25%程度円安に持ち込んだのだから輸入物価は高騰して物価も1%前後の上昇を始めている。
株価は1万6000円台と6年ぶりの高水準になり、有効求人倍率は1.0近くになり、製造業者の顔はホクホク顔だ。

注)ただし貿易収支は赤字が続いている。輸出産業が息を吹き返すのには時間がいるが、一方原油等の輸入代金はすぐに跳ね返ってくる。
また日本の株式市場はヘッジファンドのカモになっていて、上昇と下降が実に激しい。その辺の事情は以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-a55f.html

 だがしかしこれで暮らしが楽になったかというと全く違う。私のような年金生活者は特にそうで、スーパーに行ってもコンビニでも物価が10円単位で上昇しているのには閉口している。
コンビニのチキンは私の好物の一つなのだが、従来は120円相当だったのがいつのまにか150円前後になってしまった。
おかげでチキンを食べるのをあきらめて、他の安価な食材にしているのだが本当に不満だ。

 デフレとインフレのどちらがいいかは立場によって全く異なる。デフレは物の価格が傾向的に下がるのだから生産者にとって地獄、消費者にとって極楽で私のような完全年金生活者はデフレで実に優雅な生活を享受させてもらってきた。
毎年給与が上昇するサラリーマンのような立場だったが、今この歯車が逆転し始めた。

 浜矩子氏はこのような通貨膨張策をドーピング経済と名付けているが言いえて妙だ。
日本やEUやアメリカのような先進国経済は本質的に成長が止まる。それはあたりまえで電化製品も衣類も家もその他公的インフラも十分すぎるくらい整っているのだから、せいぜい代替品を購入するだけで新たに物を追加する意欲がわかない
こうなるとどこの経済も停滞するから無理に成長させるにはドーピングしかない。紙幣を印刷して市中に放出すれば、不用品の価格が上昇する。

 不用品の最たるものは株式で次が投資用不動産と相場が決まっているのでこの二つがドーピング経済の効果で上昇する。
株式や不動産を持っている人は自分が金持ちになったと思って、これもまた不要な物、たとえばゴルフの会員権絵画等を購入し始めるからGDPは確かに増大する。
しかしこの状態で膨らむのは本来不要なものばかりで生活必需品は従来のままだが価格が高くなっているから一般生活者の生活は苦しくなるのだ。

 こうしてドーピング経済では紙幣を手に入れられる立場の人の生活は向上し、そうでない人の生活は低下するので、中産階級がいなくなり富の偏在化が進む
アメリカでも中国でもヨーロッパでもそうなっており、今日本が急速にそうなりつつある。

 だから浜矩子氏は言う。「大多数の人が貧困化する経済成長をなぜ望むのですか」。
前にも記載したが資本主義体制はこの無駄の生産を続けない限り体制がもたない。本来はそうした体制が21世紀社会には不適で、有るを足りて満足する社会に変換しなければならないのだが、先進国の為政者はほとんどが成長論者だ。
そして通貨膨張はやりすぎて必然的にリーマンショックのようなパニックを引き起こすが、その傷をいやすために再び通貨膨張策をとる。

 何とも不合理極まりないが、こうした不合理に挑戦していたのは日本では白川前日銀総裁だけだったのが実に懐かしい。
21世紀のどこかで人々はこの通貨膨張策の愚を悟るはずだが、そうなるとGDPの時代が終わるから資本主義体制が終焉することにもなる。

注)資本主義体制が終了すると新しい中世が始まるが、それは以下のような世界になる。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/post-4a0a.html

 

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(25.12.28) 靖国神社への安倍首相の参拝 A級戦犯者まで参拝するのは問題がある!!

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  安倍首相が12月26日についに靖国神社に参拝した。6年前の第一次安倍内閣で「首相在任中に参拝できなかったことは痛恨の極みだ」と述べていたので、これでようやく目的を達成したことになる。
2006年の小泉首相以降靖国参拝は途絶えていたが、それをとだえさせたのが自分だという責任を人一倍感じていたのだろう。

 今回の首相の靖国参拝に対して中国と韓国が激しく非難をしているがいつものことなので別段目新しいことではない。中国は2005年の日本の国連安保理常任理事国入り問題2012年尖閣諸島国国有化問題のたびに大規模な官制デモを組織し、日系商店や日本メーカーの焼き討ちを行ってきたのでまた今回も起こるかもしれないが、これも日常的な景観になっている。
一方韓国はありもしない従軍慰安婦問題を取り上げて日本をひたすら非難することでその存在意義を確認している国家だから非難するのは当然でこれもいつものことだ。

 中国と韓国は日本の仮想敵国なのだから、相手が好意的な反応をすることは全く期待できないが、アメリカが「米国政府は失望している」とのメッセージを送ってきたのには注意がいる。
小泉首相が靖国参拝をしていた6年前まではアメリカは「これは日本の国内問題だから関与しない」という立場だったから、アメリカ政府の方針に変化が生じている。
実際この10月に来日したケリー国務長官やヘーゲル国防長官は千鳥が淵の戦没者墓苑で献花をささげたが、これは「ここがアーリントン墓地だ」とのメッセージだ。

注)千鳥ヶ淵戦没者墓苑は身元不明の戦士の遺骨を納める無宗教墓地。


 アメリカの動きに注意がいるのは現在が民主党政権だからで、民主党は伝統的に親中国反日本であり、一方共和党は親日本反中国である。
小泉首相の時にアメリカが「関与しない」としたのは当時は共和党ブッシュ政権だったからで、共和党は共産主義国家に敵意を持っている。
反対に現在のオバマ民主党政権は中国を囲い込んだうえで友好関係を結ぼうとしており、中国と正面から敵対することを好まない。
中国、日本、韓国の関係が安定しているのが一番だというのが本音だ。

注)共和党は反共路線で一方民主党は容共路線で日本の民主党と非常によく似ている。

 一方なぜ靖国神社の参拝が問題になるかというと1978年東条英機元首相等A級戦犯の合祀を靖国神社が認めたからだ。それまで靖国神社は戊辰戦争(官軍側)、日清・日露戦争、太平洋戦争の戦没者の慰霊が納められてきたが、長い間太平洋戦争の戦争責任者の合祀を拒んできていた。
それが1978年から合祀されることになったため靖国神社に参拝することは同時に戦争責任者に参拝することにもなってしまった。

 アメリカが反発するのは、A級戦犯が合祀されていると東京裁判史観に抵触するからだ。
東京裁判では日本は中国に侵略戦争を行い、それに対しアメリカが正義の戦いをしたことになっている。
安倍は侵略戦争の責任者を参拝し、アメリカの戦後体制に対して異議を申し立てようとしているのか????アメリカに疑念を呼び起こしている。

 私自身の意見としてはA級戦犯を靖国神社に合祀したことは間違いだったと思っている。
A級戦犯とは敗戦の責任者で、会社でいえば倒産会社の経営者に相当する。会社を倒産させたら責任を取ってもらうように、国家を倒産させた責任は重い。

 私は戦争に正義や不正義を入れることに反対で東条英機が悪人だとはいささかも思っていない。
一方で敗北した場合の責任は明確にとるべきで、戦争をする以上は勝利かイーブンでの痛み分けが最低の条件になる。
太平洋戦争では完膚なきまで敗北し国家倒産させたのだから拝まれる資格はなくA級戦犯者は靖国神社に合祀されてはならない。

 このことを誰より知悉していたのは昭和天皇で、靖国神社宮司松平永芳氏が1978年に東条英機首相等A級戦犯者の合祀を認めたことにひどい不快感を示され、靖国神社の参拝をおやめになられていた(元宮内庁長官の富田氏のメモにそのように記載されていた)。
東条も松岡も白鳥も私をだまして戦争に引きずり込んだ張本人で、こんな連中のために参拝することはできない」というお気持ちだったのだろう。

注)松岡とは元外務大臣松岡洋右、白鳥とは元駐イタリア大使白鳥敏夫

 やはり靖国神社でA級戦犯者の慰霊の合祀をすることには問題があり、これを1978年前に戻したうえで、首相はじめ閣僚が参拝すべきだと私は思っている。
安倍首相は積極的な平和主義者なのだから、何もアメリカにまで疑念を持たれる形で参拝を続けることは国益にならない。

注)中国・韓国包囲網を完成させなければならない時に、最も重要なメンバーのアメリカを敵に追いやることは外交上得策とは言えない。

なお、安倍内閣の外交政策については以下にトレースしてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54917474/index.html

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(25.12.27) すべては天才野茂から始まった。楽天の田中選手の大リーグ挑戦

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 楽天の田中将投手がはれて大リーグへの挑戦が可能になった。楽天球団が田中選手の移籍を了承したからだ。
日本のプロ野球選手が大リーグに移籍するにはいくつかの条件がある。
一般的にはFA(フリーエージェント)権を獲得した選手が移籍する場合だがFA権を獲得するには最低9シーズン同一球団に在籍しなければならない。

 もし9シーズンを待たないで移籍を希望すると、日米間の取り決めであるポスティングシステムにのっとって処理される。
FAとの最大の相違は移籍先球団から移籍元球団に対して譲渡金が支払われることで、一種のペナルティーに相当する。
まだ約束の期限が到来していないのだから、違約金として金を支払ってもらいましょう
プロ野球は一種の年季奉公なのだ。

 田中将選手6シーズンを楽天で過ごしたので、まだFAの対象選手でない。したがってポスティングシステムでの移籍ということになるが、今年の12月からこのポスティングシステムが大幅に修正された。
従来は入札金額に上限がなく、最も高額の入札をしたチームが独占交渉権を得ていた

 しかしこの制度だと入札金額に上限がないため、大リーグ側は金がいくらあっても足らないようになってきた。セリでおもいきりマグロの値段が高騰するようなものだ。
松坂投手約50億円ダルビッシュ投手約60億円の譲渡金が支払われたが、田中投手の場合は事前の予想で100億円と言われていた。
まずい、このままでは大リーグは倒産する。何とか日本からもっと安価に有望選手を獲得する方法を考案しよう・・・・」大リーグ側が動いた。

 この12月に改定された新ポスティングシステムの譲渡金の上限は20億円と決められた。これによって日本側球団の得る金額は20億円が上限になってしまい、ポスティングシステムのうまみが全くなくなってしまった。
特に楽天球団がこの新システムに反対し「駄目だ、こんな新制度は受け入れがたいと一人息巻いていたが、100億円の予定が20億円では楽天の収支が大幅にくるうから当然だ。
だが田中選手は日本人の資質の最も良い面を持っている好青年だから、誰でも田中選手を応援したくなる。
田中の将来の芽を摘むことはできない。イチローやダルビッシュのように世界で羽ばたいてもらおう!!球団と星野監督が決断した。

 田中投手にはヤンキースを始め10球団程度が獲得に乗り出すはずで、選手個人との契約金は6年契約で100億円程度になるのではないかと言われている。
田中選手の大リーグ挑戦は慶賀の至りだが、だがこうした挑戦ができるようになったのはすべて野茂投手のたった一人の反乱から始まったのをご存じだろうか。

 かつて1995年野茂英雄投手が大リーグに挑戦した時は、当初はマイナー契約で給与も普通のサラリーマン並みだった。
野茂は任意引退選手だったから当時の規定では日本のどのチームとも契約ができなかった。野茂は日本野球界から外堀を埋められある意味で致し方なく大リーグに挑戦したのだが、そのことがかえって野茂の人生に幸いし、そして日本選手が大リーグに挑戦する道を切り開いた。

 野茂が挑戦した当時は日本選手に対する評価は全く低く、また日本側でも日本選手が大リーグで活躍できるとは誰一人として想像していなかった。
野茂が所属していた近鉄バッファローズの鈴木啓示監督は「あんなのはマスターベーションにすぎない。成功するはずがない」と皮肉を込めて言っていたものだ。

注)その時の経緯は「天才野茂が引退した」という記事で詳細に記載してある。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/20722_6bd4.html

 それから約20年、野茂の活躍を契機に日本選手に対する大リーグの需要は爆発的に増大し、譲渡金と個人との契約金を合算すると100億円程度の選手がごろごろ出てくるようになっている。
日本選手が大リーグで活躍しているのを見ていると、「日本人も大したものだ!」なんて私はとても嬉しくなってしまう。

 だがこうして田中選手が日本人のほとんどから祝福されて大リーグに挑戦できるのは、日本野球界からムチ打ち追われた野茂のドンキホーテ並の決意と勇気のおかげであることを忘れてはならないだろう。

すべては天才野茂から始まったのだ。

 

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(25.12.26) 愚かで見栄っ張りな韓国パク・クネ政権 「日本の銃弾など必要ない!!」

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   おそらく国際社会の中でこれほど無知で自分勝手な行動はないだろう。
南スーダンでのPKO活動で韓国軍の弾薬不足を日本部隊が支援したことに対し、本来は不必要な銃弾を日本が提供したと言ったからだ。

 南スーダンでは大統領派と元副大統領派の部族衝突が発生し、すでに1000名近い人命が犠牲になっており、特に北部の油田地帯では元副大統領派の反乱軍の勢力が勢いを増している。
韓国は紛争地帯に近いボルという地点に280名の工兵部隊を駐屯させていた。主に道路建設や橋梁の建設に従事しており、戦闘部隊ではない。
ここに紛争を逃れた約15000名の避難民が殺到し、さらにそれを追って反乱軍部隊が追ってきそうだったので、韓国軍部隊は上を下への大騒ぎになってしまった。

 韓国軍兵士は工兵が主体だから十分な武器弾薬を保持していない。
ここを守っていたゴ・ドンジュン大佐はこの緊急事態に日本の派遣部隊の井川一佐に緊急連絡を入れた。
わが軍は十分な弾薬が装備されていない。どうか自衛隊が持っている5.56mmの銃弾1万発を提供してほしい。ここボルにおける状況は緊急を要する

注)日本と韓国は小銃の銃弾の大きさを揃えてある。これはもともとアメリカ軍の指示で対共産圏包囲網の一環。

 井川一佐は東京の官邸とテレビ電話で連絡をとり、安倍総理の許可のもと韓国軍に1万発の銃弾を提供した。
韓国軍のゴ・ドンジュン大佐からは「日本隊と韓国隊の強いきずなの象徴だ」との感謝のメッセージが送られてきた。これでようやく韓国軍兵士を守り避難民を保護できる装備が整ったのだから心からのの感謝の気持ちだ。

 私は「日本と韓国は角突き合わせている仲だが、いったん緊急事態が発生すると互いに助け合う仲なのか」と感心したが、それはまったく勘違いで韓国政府が「こうした措置は必要なかった」と居直ったのにはびっくりした。
韓国国防省は「予備量を確保するため臨時で借りた(だから本来は必要ないものだ)とコメントし、韓国外務省は「国連UNMISSに弾薬の提供を依頼したが、それ以上でも以下でもない(だから日本にお礼など言わない)」と木で鼻をくくるようなそっけないコメントを発表した。

 現地軍司令官と韓国政府の対応にはほぼ180度の隔たりがある。
現地軍司令官としたら280名の韓国軍兵士と、15000名の難民の生命をすくうため、何としても弾薬がほしかったから日本派遣隊に弾薬提供を依頼した。
しかし韓国政府は見栄だけで「そうしたものは必要なかった。日本などに弾薬を依頼するくらいなら南スーダンの地で全員玉砕せよ」と言っているに等しく、何ともアナクロニズムな判断をしている。

 パク・クネ政権はありもしない従軍慰安婦問題を取り上げて日本を非難し続けているが、さらに日本からの緊急援助を受けた後も「そうした措置は必要なかった歴史を捏造している。
おかげで政府は「韓国が必要としない弾薬を提供したのではないか」と民主党から攻められる立場になりそうだ。

 民主党は韓国政府の発表を信じて安倍政権の「緊急の必要性と人道性の極めて高い措置で、武器輸出三原則の例外措置とする」という説明を了承しないという立場だが、私は反対に韓国政府の説明を了承しない。
パク・クネ政権はタダひたすらに歴史を捏造するための政権で、今回の弾薬提供がその化けの皮を明確にはがしている。

 現地司令官と韓国政府の対応の違いは実務者で実際にことを処せねばならない人と、観念的に日本を罵倒することだけで生きている人間との差だ。
ゴ・ドンジュンのやつ、日本から弾薬の提供など受けやがって韓国の恥さらしだ!!」ということだ。

 かつてと言っても豊臣秀吉が朝鮮に日本軍を送り込んだ時期だが、これに敢然と戦った李舜臣という将軍がいる。
亀甲船を駆使して日本軍を蹴散らした祖国防衛の英雄だが、この人に対する当時の政権の対応は政府の指示に従わなかったとして一兵卒に降格して獄舎につないだ。
ゴ・ドンジュン大佐と李舜臣の立場は同じで、戦場で臨機応変に対応すると観念論者が目をむくのが韓国だ

 韓国は昔からイデオロギー過剰な国で、現実を見るのではなく自らイメージした理念だけで生きている国で、特に現政権のパク・クネ大統領はその傾向が激しい。こうした愚かな大統領を持った韓国民は実に不幸せとしか言いようがない。

注)現在の韓国は日本から仏像を盗んでもそれを返還しない強奪国家であることは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c0f8.html

 

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(25.12.25) 世界通貨体制への激震  ビットコインの登場

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(ちはら台走友会のクリスマスプレゼント)

 ビットコインと言われても普通の人には何のことかわからないだろう。インターネットの世界で現れた世界通貨のことだが、そういわれてもますます混乱するかもしれない。
通常世界通貨と言えばドルで、それ以外で世界で広く使用されている通貨はユーロであったりであったりする。

 こうした通貨はFRBECB日銀が厳しく(本当はユルフンで)通貨量を制限しているからその価値が維持されているのだが、一方ビットコインはコンピュータで管理されており、管理主体はプログラムである。
イメージ的には言語におけるエスペラント語の通貨版が現れたようなものだが、現在はまだ海のものとも山のものとも分からない。

 ビットコインが現れたのは2009年だが、現在この利用者が爆発的に増えており、ちょうどインターネットの普及の初期のような状況になっている。
アメリカから利用され始めたのはいつものことだが、2013年に入って中国で爆発的に利用が増えるようになったため中国政府が慌てふためいて通達を出した。
中国国内でのビットコインの取引を禁止する!

 ビットコインがどのようなものか分からない人のために説明すると、利用の仕方はネットバンクの口座登録と同じようなもので、ビットコインを扱っている業者(マウントマックス等)に口座を作って、日本人ならば円を振り込む。すると業者の口座にビットコインという残高ができて、あとはこのビットコインで支払いが可能な商店やレストラン等で商品を購入したり食事をすればいい。

 「だからなんなの??という感じだと思うが、実はインターネット通貨独自のメリットがあって、たとえば顧客がクレジットカードで支払いをすると、業者は1%前後の手数料をクレジット会社に支払わなければならないが、この手数料がビットコインでは0.5%程度になる。
業者にとってはビットコインで受け取るほうが手取りが大きいのだ

 もう一つのメリットはビットコインで支払えば通貨の交換手数料がいらなくなる。通常円・ドルの交換を行うと1ドル当たり1円の交換手数料を銀行に払わなければならないが、これが不要だ。
さらに海外送金を行うと送金手数料がかかるが(これはかなりな金額を取られる)、ビットコインはインターネットという公衆回線を使用するから送金手数料がかからない
通貨の交換手数料も、また送金手数料もかからないところがミソだ。

注)金融機関は独自の閉じた通信網を構築してその中で安全かつ正確に送金を行っている。これに対しビットコインはインターネット回線を使用している。高速道路を使用せず一般道を走っているトラックのようなもので、高速道路料金がかからないのとおなじ。

 そして中国で爆発的にビットコインの取り扱いが増加したのは通貨元は他通貨と自由に交換できない通貨だからだ。
中国では為替の自由化が行われておらず、輸出入業者以外が元と他通貨(ドル)の交換をすることができない。
一般の人民がオーストラリアやアメリカに預金できなかったのだが、このビットコインを使えば海外に預金口座を持てる。
中国で人民元をビットコインに代えてそれを海外の口座に送金すればいい。

いつ元が紙くずになるかもしれないから今のうちに資金を海外に移してしまおう!!
中国の小金持ちがこのシステムを利用して資金の海外逃避を始めたために中国政府が目をむいた。
なんと愛国心のない奴らだ。このままいくと中国人民の預金が国内にとどまらずオーストラリアやアメリカに逃げてしまう。まずいじゃないか!!
為替の自由化をなし崩し的にされてしまったようなものだ。

注)為替が自由化している国の国民(日本人もそう)は自由に外貨預金を持てる。一方中国人は元以外の預金ができないが、ビットコインを使えばそれが可能になるので飛びついた。

 ビットコインは自由な市場で取引されているから、需要者がいれば当然高くなる。アメリカで始まったころは1ビット当たり10ドルが相場だったのだが、中国の小金持ちが参加し始めて一気にフィーバーし始めた。1ビットが200ドルを超えてさらに300ドル前後に跳ね上がった。

注)ビットコインの価格推移は以下のグラフを参照
http://gigazine.net/news/20131106-bitcoin-price-record/

 中国人にとりビットコインは通貨元を海外に逃避させる手段だが、中国人が海外に資金を逃避させようと焦ったため、その動きを見て投資資金がこのビットコインの市場に流れ込んだ。ビットコインは高騰し、それ自体が投資の対象になってしまった。
信じられん、これならビットコインを海外の口座でそのまま持っていれば俺は大金持ちだ
ますますフィーバーし始めた。

 その通貨の希少性はきん)並になってきて、この先どこまで上昇するか分からない。
何しろ中国を含め世界中が自国の通貨を大量に印刷し切り下げを行っているので、ビットコインはますますその価値を高めている(ビットコインは通貨量に上限を設けている)。
ビットコインは、一人最強の通貨みたいだ。

 今後ビッドコインはどうなるのだろうか。インターネットがそれまでの通信インフラを駆逐したように、世界の通貨インフラを駆逐するのだろうか。今は生まれたばかりで使用がってもそれほど良いものではないが、時間がたつにつれてその重要性が増しそうだ。
ビットコイン通貨の交換や海外送金インフラが劇的に変わってしまう恐ろしい可能性を持っているといえそうだ。

なお、金融問題については以下に記事をまとめております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat50073508/index.html





 

 

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(25.12.24) 電子図書の時代 だがまだまだ欠点も多い!!

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 私は電子書籍としてアマゾンのキンドルファイアHDを使用しているのだが、できうる限り本は電子書籍で購入したいと思っている。
理由は二つあって一つは紙の本に比較すると大体2割程度安価なことと、もう一つは本箱の棚を占有しないからだ。

 私の書斎には本箱が二つあるのだが、すぐさま紙の本でいっぱいになり数年に一回は本の大整理をしなければならない。
かつて高価で購入した本を場所をとるというだけの理由で処分するのは何とも惜しいものだ。
古書ショップに持っていくという方法はあるのだが、こと私の本の場合は全くその方法が使用できない。

 何しろいたるところにマーカーが引いてあるし、表紙は邪魔なのですぐにゴミ箱に捨ててしまうし、いたるところでページを折り曲げてある。
こんなに使い古した本は古書ショップでは引き受けてくれない。
仕方がないのでゴミとして処分するのだが、あとになって「しまった、また見たかったのに」なんてことがしばしば発生する。

 だからこの電子図書が現れて私は小躍りしてしまった。
よかった、これで本箱問題は片付きそうだ
現在キンドルストアの電子図書の蔵書数はおよそ16万部でその内半分はマンガだ。
まだまだ品ぞろえが少ないことが欠点だがそれでも毎年のように増加しているので、そのうちにほとんどの本が電子図書化してくれるだろう。

注)なお信じられないかもしれないが、私もキンドルストアで電子出版をしている。その経緯は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-e673.html

また私の電子図書の一覧は以下に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/kdp-6819.html

 一方で電子図書で本を読んでみて今までの紙の文化とひどく異なることに驚いている。
紙の本の良さはいたるところに線を引けることだが、この楽しみが半減する。
機能として辞書機能文字の色を反転する機能メモ機能があって、紙に線を引っ張たり、横にメモを記入するのとさして変わらないようにはなっているが、実際に使用してみると何とも使い勝手が悪い。
個別の単語の色彩を変えられても、文章全体を扱うときには不都合で一気にマーカーを引くようなわけにはいかない。

 それと私の目的の一つにマンガ(ゴルゴ13)をキンドルファイアで読もうとしたのだが、漫画はこのタブレットの大きさと相性がとても悪い。画面が小さいのだ。もちろん拡大してみることはできるがそうすると画面からはみ出してしまい、漫画独自の躍動感がなくなる。
こまったな、漫画が一番場所を取るから電子書籍にしたかったのに、これでは目がちかちかしてまともに見えない・・・・・

注)我が家にはゴルゴ13の本が溢れかえっていてこの整理が急務になっている。


 もう一つ失敗したのは一ページをキンドルファイアの画面の大きさに固定して拡大できない本があることだ。私は自転車の構造を知るために自転車関連の本をダウンロードしてみて驚いた。
これじゃ図が小さすぎて何が何だか分からないじゃないか・・・・」無理をすれば読めるのだが目が非常に酷使される。
自由に拡大できない本もあるので要注意だ。

 こうした問題点があって、まだ紙の本も手放せないのだが、そのうちにタブレット端末の機能が充実し、また電子書籍の数も増加して私の要望に応えてくれるだろう。
今一番ほしい機能は検索機能で、自分の保有している本の中から自由に情報を引き出すことだが、これがうまくいかない。図書名や作者名はともかく、内容については検索がかからない。
イメージはGoogle検索の自己の保有する本の内容検索だが、これができるようになれば鬼に金棒なのだが残念に思っている。

 それでも時代は本当に便利になった。私は最近本屋には全く出向かずアマゾンで紙の本か電子書籍を購入しており、必要な本はすべて見つけることができる。
最もこうした読者が増えてしまったために特に中小の本屋は存在することができなくなってきた。
ここおゆみ野でも古書ショップ以外の本屋が成り立たなくなっているが、それでも全く不自由しないのはこのアマゾンのおかげだ。

注)本屋の数は2000年に21495軒あったが、2013年には14241軒と3分の1が淘汰されてしまった。特殊な本屋(大型店、古書ショップ等)を除けば本屋が存在する基盤がなくなりつつある。

 

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(25.12.23) エコと自転車革命の時代 いつの間にか時代の先端にきてしまった!

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(現在私が乗っているクロスバイク)

 私は基本として自動車を使わない。貧しいから自動車を買えなと思われた方もあるかと思うが、断じてそうではない。
数年前まで私も一人前に自動車を保有していた。しかしこの利用率たるや年に1~2回で、それも近くのゴミステーションに大量のごみを運ぶためだったから、あまりに馬鹿馬鹿しいので自動車の保有を止めた。

 日常的な移動は歩くか、走るか、自転車に限られ、東京などに行く場合にだけ電車に乗っていてこれで十分なのだ。
時にD2あたりで大きな資材を購入しなければならない時は娘や友達に自動車での運搬を依頼するが、そう度々あるわけではない。

 そうした中で最近の私の移動手段は自転車が圧倒的に多くなった。
今まで軽くJOGなんかで行っていた場所も腰痛と坐骨神経痛が併発してとても走ることができなくなったからだ。
正確に言うと痛みは最初の30分ぐらいは悲鳴をあげたい位痛いのだが、そのうちに神経が麻痺して痛みが消える。だから走り続ければいいのだが最初の痛みのことを思うとつい自転車に頼ってしまう。

 自転車は腰痛持ちの人は気が付いているが不思議なことに全く腰が痛まない。おそらくJOGに比べて圧倒的に腰への負担が少ないせいだと思われるが、私のようにJOGができなくなった人間にはこの自転車だけが最後の砦になってしまった。
私はほぼ毎日2時間程度おゆみ野から南方に位置する長柄町方面にサイクリングしているが、小高い丘の繰り返しで結構な運動量になる。

 今私は丘を登るのがすっかり趣味になってしまい、自動車が登れる坂ならば自転車でも登れるとの信念で、ギアチェンを全く行わず体力だけで登りきることにしている。
心臓がパクパクするのだが、これは最近の私のJOGでは味わえない感触だ(私のJOGは遅すぎて心臓の負担にならない)。
私は根っからのスポーツマンだから心臓に負荷がかからないと運動した気にならないのだ。

注)このあたりの事情については前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-ef7c.html

 乗っている自転車はしばらく前まではマウンテンバイクだったが、今はクロスバイクを使用している。自転車に詳しくない人は何のことか分からないだろうがクロスバイクとはロードレーサーに似ているが町でも走れるようロードレーサーよりタイヤが太く、そしてハンドルは並行でドロップハンドルでない仕様の自転車だ。
そしてロードレーサーが初心者用で10万円台の後半もするのだが、このクロスバイクは3万円前後で購入できる。

 ロードレーサーがなぜ高価かというと部品をできるだけ軽量に作っているからで、私の自転車好きの友達が「自転車の値段は軽さを買っているようなものだ」と言っていた。
私のクロスバイクは12kg程度だから軽いとはいいがたいが、この程度の重さは体力でカバーするのが私のポリシーだから、全く気にならない。

 私は自動車嫌いだから単に自動車に乗らないだけだったのだが、最近「山崎さんはエコの意識が高くて自転車に乗っているんですね」なんてやけに感心されることが多くなった。
いや単に自動車が嫌いで・・・」と言うのも面倒なので、「ハハハ!!と笑っているのだが、世の中では自動車の時代からエコを重要視した自転車の時代に代わりつつあることを知った。
オランダのアムステルダムでは町から自動車を排除して移動手段は自転車とトラムだけなんですよ」なんてエコ好きの人は嬉しそうに説明してくれる。

 私は知らなかったがヨーロッパ、わけてもオランダやドイツやベルギーやイギリスと言った諸国で自転車革命が起こっているらしい。
自転車革命とは町から自動車を追い出すことで、これによって町の空気が浄化され、さらに自動車がいないから自動車事故が減り、みんなが自転車に乗り出して俄然健康な中高年が増えだしたのだそうだ。
人類を救うのはこの自転車革命です」えらく熱が入っている。

 だがこのエコマニアには申し訳ないが、日本では自転車革命が起こるほどインフラが整備されていない。
幸いに私が住んでいるおゆみ野は広い遊歩道があり、長柄方面の道は自動車が相対的に少なく、その割には実に立派な道路が整備されていて白線の外を自転車が安全に走れる区間が多い。

 しかし反対に大網街道のような昔ながらの街道は、歩道でさえ50cm幅程度しかなく、白線の外側などほとんどないに等しい。こんな場所で自転車を車道で走らせていたら命がいくらあっても足りないくらいだ。
自転車革命のためには絶対に自転車専用レーンが必要なのだが、昔の古い道はこの専用レーンの確保ができない。

 最近警察庁の通達で自転車は車両で車道を左側通行で走るように指定されたが、これをまともに守るママチャリはいない(ロードレーサーに乗っている人だけが守っている)。
それは当然でママチャリのような低速(ほとんどが時速7km程度)で走っている自転車は、歩行者とさして変わらないスピードだから、これでは歩行者が急に車道を歩き出したようなものだ。
警察庁の通達は日本の交通事情を全く無視した通達で、本気で守ったら交通事故が爆発的に増えてしまう(だから現場の警察官はこの通達を無視していて私が歩道を自転車で走っていても何も言わない

注)ママチャリとは日本独自の規格の自転車で、わざと低速にして歩道を走るように設計された自転車。
なお、警察庁の通達の基本的問題点は以下に記載しておいた。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/231028-bcb1.html

 自動車嫌いの私はいつの間にかエコ最前線に躍り出てしまい自転車ばかり乗っているが、日本全体がそうなるには専用レーン一つをとってもこれからの自転車用インフラ整備を待たなければならないだろう。

 

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(25.12.22) 政府と仲井真知事とのチキンゲーム 辺野古への移設作戦

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  普天間基地の移設先は辺野古以外にはありえないのだが、沖縄県の仲井真知事は相変わらず「県外移設」を主張し抵抗している。
一方で政府は当初予定通り辺野古への移設を進めるため、先に自民党沖縄県連が主張していた県外移設」を撤回させた。
お前たち、もういい加減にしろ。選挙の時は目をつぶってやったが、しばらく選挙はない。これ以上駄々をこねると除名するぞ!石破幹事長が吠えた。

 自民党県連が賛成に回ったので、あとは仲井真知事から埋め立て承認の許可を得ればいいだけになってきた。
しかし仲井真知事はなかなかの狸だ。
今度は承認のハードルを上げて、① 普天間基地の5年以内の閉鎖、② 日米地位協定を改正して環境条項を新たに導入する案を政府に突き付けた。
どちらも一筋縄ではいかない案件で、特に普天間基地の5年以内の返還などあり得ない
また地位協定の変更についてはさっそくアメリカが応じない旨の報道官の発表があった。

 仲井真氏が本気でこのような無理難題を押し付けているのか、それとも交渉の手段としてまず条件を厳しくしたのかは定かではないが、私は交渉のためのブラフだと思っている。
仲井真氏としても苦しい立場なのだ。
沖縄県民の総意としては普天間基地の県外移設だが、アメリカが反対しており、また日本国内で基地を受け入れる他県などあり得ないのだから、結果的に辺野古に移設せざる得ないことは分かっている。

 もし駄々をこねて「それなら普天間を半永久的に使用する」とアメリカに言われれば返す言葉などない。
だから結果的には沖縄の要望が相当程度聞き入れられたという形で矛を収めざる得ないのだが、その落としどころを探っているのだろう。
俺は沖縄県の知事だ。沖縄振興策を代わりに手に入れないと住民から見捨てられる・・・・

 一方政府としてはこの問題でいつまでもぐずぐずしているわけにいかなくなった。
尖閣諸島周辺では中国の海軍が常に日本に対し戦争の機会をうかがっており、いったん事が発生すれば戦争状態に突入するつもりだ。
そうした時沖縄の在日米軍は最も頼りになる味方で、通常戦力では日本が優っても中国には核による報復攻撃の手段が残っている。
東京と大阪が焦土になってもいいのか」という中国の脅しに唯一対抗できるのはアメリカの核だけで、「ならば北京と上海を中国は焦土にするつもりか」と脅し返してもらわないと、日本は中国の侵略戦争に勝てない。

 普天間基地問題は単に沖縄住民だけの問題でなく、日本の生き死にの問題なのだから、米軍の攻撃力が減少するような妥協は日本政府としてはできない。
中国はこの日本の弱点を十分認識して沖縄左翼の背後でうごめいて、米軍の沖縄からの撤退を画策している。
中国としては尖閣諸島の領有に成功した後は、沖縄左翼を扇動して沖縄の日本からの独立を図る計画だが、そうなれば中国は完全に西太平洋を自国の内海にすることが可能になる。

注)沖縄の独立運動とそれを背後で支援している中国の動きについては以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-8809.html

 
 仲井真氏もそのことは十分知悉しているから、ハードルを高くして日本政府から沖縄支援策を十分勝ち取った段階で妥協を図るつもりなのだろう。
このチキンゲームでは政府が沖縄支援では大幅に譲歩をしても、辺野古への移設については絶対に譲れないし、5年後に普天間基地を返還させるなどとは論外だ。

 中国の侵略戦争を防ぐ唯一の方策は沖縄の防衛力を強化して中国に付け入るスキを与えないことだから、沖縄の軍事基地負担の軽減でなくその充実が実際は求められている。
沖縄は日本と中国がつばぜり合いをしている最前線で、ここで負けるわけにはいかないからだ。

注)アメリカの世界戦略と中国包囲網については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/24211-2e2b.html

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(25.12.21) FRBの量的緩和は手探り状態 「するべきか、すべきでないか、それが問題だ!」

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 FRBの量的緩和の縮小策に世界の金融市場関係者が安心してしまった。FRBのバーナンキ議長が12月の連邦公開市場委員会FOMC)で、「来年一月から市場からの資産購入は100億ドル減らして750億ドルにすると公表した」からだ。
なんだ、量的緩和の縮小だなんて脅かしやがって、相変わらず資金の垂れ流しか!!

 FRBは12年9月から金融緩和第3弾(QE3)で毎月850億ドル(約8.5兆円)の債券を市場から購入して資金を市場にばらまいてきた。
このうち450億ドルは長期国債400億ドルは住宅ローン担保債権だから、400億ドルは紙くずと何ら変わらないあのサブプライムローンの焦げ付き債権を担保としたものだ。

注)FRBは金融機関救済と市場への資金供給を目的に金融機関から焦付き債権を購入し続けた。これは実質的に紙幣の印刷と変わりがない。

 このようにしてFRBはドルを印刷し続けた結果アメリカでは再び株式と住宅市場でバブルが発生している。株式は史上最高値を更新し不動産市場ではヘッジファンドと所得の高い個人層が住宅市場に群がっている。
老後のために絶対不動産投資ね!!

注)住宅関連の金融商品の中には年率15%程度の利回りを誇るものがでてきて、この市場規模は36兆円程度と見積もられている。リーマンショック前の金融商品の氾濫と同じだ。

 なぜFRBが資金を供給しバブルを演出するかというと、資本主義体制はバブルがないと生き残れないからだ。それは少し考えてみればわかることでアメリカやヨーロッパや日本という先進国は物が溢れかえってしまい、「もうこれ以上何を買ったらいいの??という状況になっている。
物が売れなくなれば景気は低迷し成長率は日本がそうであるように1%前後になるが、こうした状況下で景気を下支えするには紙幣を印刷する以外に方法がない。

注)資本主義体制の本質については前にも述べてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-656c.html

 印刷された紙幣は市場に出ていくが設備投資などに投資しようものならさらに物があふれかえってしまうから、一番いいのは物として増えないものだ
かくして資金は株式市場と不動産市場に流れ込み(自分が住む住宅でなく投資だけの住宅)ここで、「俺は金持ちになったんだ!!」という成金が続出して高級品で不要なもの(絵画のようなもの)を購入し始めるから景気が回復するのだ。

 FRBが行ってきたことはまさにこれで、昨年9月以降100兆円を超える金を市場にばらまいてきた(安倍政権の物価が2%上昇するまで資金緩和を行うとの措置も同じ)。
これで株式や不動産価格が上昇しない方がおかしい。
そしてこの資金バラマキ方式は成熟した資本主義国には必須のアイテムだが、最大の欠点は薬が効きすぎてバブルが一気に崩壊することだ。

 日本の1990年代のバブル崩壊も、2008年のリーマンショックもそれでバブルは本質的にババ抜きだから、最後にババを持っていた金融機関や企業や個人が大損する(株式や投資不動産はババ)。
金融機関が倒産すれば次は国家倒産だが、アメリカのような大国は持ちこたえられてもギリシャやアイルランドやスペインあたりになると国家倒産に陥ってしまう。

注)IMFからの支援とは国家倒産が起こったということ。

 だからバーナンキ議長としてはいつまでも金融緩和をおこなう訳にはいかず、どこかで水道の栓を閉じなければならない。
だが今回のFOMCの決定は、これでは何とも中途半端でドリフターズの加藤茶がよくギャグで言っていたちょっとだけよ!!」というサインだったからヘッジファンドをはじめとする金融業者は全く強気のままだ。
よっしゃ、カネはFRBから降ってくる。株も不動産も買いだ、買いだ!!
世界市場で株式の上昇が起こり、不動産価格は強気のままだ。

 資本主義体制は常にバブルと隣り合わせで、クラッシュが発生すると大騒ぎになるが喉元を過ぎればまたバブルになるのはいつものことだ。
かくして次のリーマンショックはいつか」という状況になってきた。

なお、金融政策については以下にまとめて記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat50073508/index.html

 

 

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(25.12.20) 安倍首相の現実的平和外交 アセアン特別首脳会議と防衛大綱の見直し

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 安倍首相
の外交政策についてはほとほと感心する。この13日から14日にかけて日本でアセアン特別首脳会議が開催された。アセアン各国の元首がすべてそろった会議で、そこに日本が加わっている(タイのインラック首相だけは国内問題で忙殺されて副首相が出席した)。
この特別会議は2003年に第一回会議が開催されているから2回目だが、この会議の最大の特色は中国と韓国を排除した日本とアセアンの特別会議ということだ。

注)安倍外交の成果については前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54917474/index.html

 現在アセアン各国の中で特にフィリピンベトナムは中国の海洋侵略に悩まされ、次々に領土を実力で奪い取られている。日本の場合は海上保安庁や自衛隊がしっかりしているから尖閣諸島の領有を何とか持ちこたえているが、中国の海上覇権の野望は尽きることがない。
私には中国海軍は日本の戦前の日本陸軍のように見える。何しろ言っていることが同じなのだ。
満州は日本の生命線だ!!」
尖閣諸島は中国の核心的利益だ!!」


注)中国はフィリピンからはスカボロー岩礁、ベトナムからは西沙諸島、南沙諸島を奪っている。

 今回のアセアン特別首脳会議は前回2003年の会議と異なり経済協力だけでなく、安全保障面の協力を目指したことが全く異なる。
特にベトナムとフィリピンには巡視船を供与し、安全保障面の強化を図った。フィリピンの巨大台風被害の救援にもトモダチ作戦を展開し、1180人の自衛隊員を派遣したが、これは東日本大震災の時にアメリカが示したトモダチ作戦と同様の意味を持つ。
ともに安全保障で協力する仲間ではないか!!」

 さらに中国が設定した防空識別圏に対抗し明確に反対の共同声明を発することができた。
飛行の自由および民間航空の安全を確保するための協力が必要だ
この共同声明にはラオスカンボジアと言った現在中国の衛星国になっている国が躊躇したが、最終的には採択された。

 安倍首相はこうした外交で中国を包囲しその帝国主義的進出を抑えようとしているが、外交だけで中国に対抗するのは不可能だ。自身も相応の防衛力を持たなければ結果的に弱者集団になってしまい、中国の切り崩しにあってしまう。
今回安倍政権は防衛大綱の見直しを行い、今後5年間で整備する防衛力を明示したが、その内容は尖閣諸島で戦闘が発生した場合の即応力の強化といえる。

 現在陸上自衛隊は15の師団・旅団があってそれぞれの方面を防御する役割を与えられていたが(方面軍という)、このうち7つを機動師団・旅団に編成替えすることにした。
これによって陸上自衛隊は尖閣諸島に問題が発生すれば、沖縄等に陸上自衛隊を機動的に集中することができるようになる。
さらに尖閣諸島では海からの上陸が必要になるので、陸上自衛隊に水陸機動団を設置することにしたが、これは日本版海兵隊だ。

注)島の上陸作戦には海兵隊が必要で、これは太平洋戦争でアメリカが実証した。

 戦闘機についてもF35ステレス戦闘機に代えるのは中国空軍のスホーイ改良型に対抗する措置だ。また戦闘機の戦闘能力を高めるために空中給油機をさらに3機増やすが、尖閣諸島上空は本土から遠いので給油機がないと長時間の飛行ができない。
また海上自衛隊の護衛艦(本当は戦闘艦なのだが護衛艦という名前にしてある)を7隻増加させて54隻にして、中国海軍の増強に備えている。

 防衛力というものは相手があってのもので、中国の侵略に対して日本はそれを躊躇させるだけの防衛力を整備せざる得ない。中国が軍事費の増額に走り海軍力や空軍力を充実させれば、対抗上日本も防衛力の強化を図らざる得ないのだ。
安倍首相の外交努力と防衛力の整備が中国に日本侵略を躊躇させる唯一の方策なのだから、こうした安倍首相の努力を国民の一人として私は強く支持している。

 中国は21世紀に残ったまれな帝国主義国家で、日本が70年前に放棄した侵略戦争を今でも起こそうとしているアナクロニズムの国家だ。
こうした国家に対抗するためには鳩山元首相のような空想的平和主義者では平和を守ることができず、安倍首相のような現実的平和主義者だけが平和を守ることができるのは歴史が教えてくれている。

注)ヒットラーの侵略戦争にイギリスが勝利できたのは妥協派のチェンバレンが首相を辞めて、抗戦派のチャーチルが首相になったから。

なお安倍首相の外交政策についてのブログ記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat54917474/index.html

 

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(25.12.19) なぜボランティア教師が必要なのか!! ボランティア奮闘記

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(会津西街道雪景色)

 私は昨年から中学生小学生にボランティアで数学と英語を教えているが、さすがに2年間教えると子供たちが現在陥っている勉学上の問題点が分かってくる。

 数学などは定理や定義を正確に理解して積み上げていけば簡単に理解できる学科なのだが、数学ができない子供はそうした積み上げ努力を手抜きしている場合が多い。
また英語が苦手な子供は語彙の習得をしていないので、何としても読むことも書くこともできない。
英語は語彙が生命で勉強の6割から7割を語彙の習得にかければたちまちのうちに上達する。

 中学校までのレベルはそれほど高いわけではないから、いづれもちょっとした勉強の仕方の工夫で劇的に成績が改善する。
私の現在の生徒は中学生3名と小学生1名で、我が家で寺子屋のような形で勉強している。
私自身のイメージは松下村塾で、吉田松陰になったような気持ちだ。

注)なお著名中学受験問題が極端に難しく相応のトレーニングがいることは前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-0a4b.html

 私がボランティア塾を始めたのはあまりに塾の費用がかかりすぎ、また場合によったら塾の経営のためだけに生徒を募集している例が散見されるからだ。
いわば家庭が塾の費用のために圧迫を受け、その割に成績が上がらない場合が多い

 成績を上げるためにはその生徒が陥っている現状を正確に把握し、どこに弱点があるかを知ってその改善に取り組むことだが、多人数の生徒がいる塾だとそんな悠長な教え方はできない。
いわば学校と同じで塾についてこれないものはほっておかれる。そして授業料だけを収めてくれればいいということになる。
この現状はあまりにひどいので自分ができる範囲で改革に乗り出した

 私が前々から提案しているのは、引退したシニアボランティアで子供に勉強を教えることで、かつて学業が優秀だった人はぜひこの取り組みに参加してほしい。
私が大学に入学したころは国立大学の授業料は月1000円だった。こうした安い国費で大学を卒業させてもらい、当時の高度成長期の波に乗り給与はうなぎのぼりに上がった。
そして定年退職するときは相応の退職金をもらい、生活に不自由しない年金をもらっている。

 そうしたシニアが単に自分だけの楽しみで旅行をしたりスポーツをしたり、グルメを楽しんでばかりいてはいけない。
自分の時間のいくばくかは、この社会に対する恩返しをする時間にあてるべきで、特に将来を担う児童の手助けに立ち上がってほしい。
私はそうした気持ちで児童の勉学の手助けをしている。

注)シニアに対するボランティア教師のすすめは過去に何回も記載している。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/24111-898b.html

 日本という国は資源に恵まれているわけでなく、人口密度は高くあるのは人的資源だけだ。
この人的資源の開発に最も効果的なのは勉強で、世界に通用する人材を育て上げることだ。
日本の子供の学力を世界最高に保っていなければ、この国はたちどころに衰亡してしまう。
一頃ゆとり教育と言うような愚かな政策が実施されて日本の児童の学力低下が進んだ。
ゆとり教育を止めたことでようやく学力低下のカーブは上向きに転じたが、まだまだ十分とは言えない。

注)ゆとり教育の弊害とそこからの回復については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-609e.html

 
 日本全体でシニアが立ち上がり、子供の勉強の手助けをするようになれば、日本の将来は明るい。私が教えている子供も成績が劇的に改善している。
私は当初おっかなびっくりだったが、今では自分のコーチとしての能力に「ヤマチャンやるじゃないか!!と感嘆しているほどだ。
恐れることはないので、ぜひシニア塾を開設してほしいのだ。

 

 

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(25.12.18) コズミックフロント ホーキング博士 宇宙創成の謎を解く その2 宇宙を支配する力とは?

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(会津西街道のトレイルラン 雪の中でも走ってしまった)

  いやはや参った。コズミックフロントで紹介されたホーキング博士の「宇宙創成の謎を解く」第2弾は、ほとんどの人が理解できなかったのではなかろうか。世界最先端の頭脳に追い付こうなんてことはどだい無理な話だ。

私など何が説明されているのかを記載するだけでエネルギーのすべてを使い切ってしまった。
本当はブログを書くのもつらいのだが、尊敬するホーキング博士の話だから、何とかさわりだけでも記載しておこう。

注)「宇宙創成に謎を解く」その1は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-d869-1.html

 ホーキング博士によるとこの「宇宙を支配する力」を解き明かした天才は自分を含めて7人なのだそうだ。自分を含めた天才列伝を説明するとは驚いてしまうが、最もホーキング博士が本当にそういったのか、番組の構成上そう説明したのかは定かでない。

 まず重力を発見したニュートンが最初の天才として登場していた。ニュートンの功績は重力と万有引力が全く同じもので、地球に起こる事象とおなじように宇宙に起こる事象も重力の法則で説明できることを発見したことだという。
地球と宇宙を結び付けた最初の人と言える。
この重力の法則をさらに発展させたのがアインシュタインで、彼はなぜ重力が発生するかを発見した。

 アインシュタインは水星の軌道計算がニュートン力学で説明できない謎(若干ずつ軌道がずれる)に対する回答として、物体の質量に応じて空間にゆがみが発生し、それが重力の正体だと説明した。
宇宙創成の謎 その1」で説明していたエネルギーと質量の交換法則、それをE(エネルギー)=m(質量)×C(光の速さ)の二乗という式であらわしていたが、あれである。
この数式はエネルギーと質量は同じものだという数式だが、私が理解できたことは光が太陽の近くを通ると曲がるということだけだった。
ねえ、なぜ空間が歪めばそれが重力になるの??????
さっぱり分からなかったが、番組の説明はそこで終わって次の電磁気力の説明に移っていた。

注)私のイメージは重力が大きいと空間の歪みは最大になって垂直に物を引っ張るというものだがあたっているだろうか?

 電磁気力を発見したのはマックスウェルだが、私は高校物理の授業でこの電気と磁気について程分からなかった授業はなかった。席の後ろの方でマンガなど書いて時間をつぶしていたがそれが今たたっている。
番組の説明をなぞっているだけで申し訳ないが、マックスウェルの発見の最大の功績は電気と磁気は同じものであり、さらに光も電磁気の一種だということだそうだ。
ホーキング博士は「これは科学の発見の中で最高の発見の一つだと激賞していたので、私もとりあえず同意してさすがマックスウェルは天才だ」なんてスタンディング・オベーションをすることにした。
この電磁気力はミクロの世界を説明する理論だが、人体の身体がなぜ分解もせずにまとまっているかは分子や原子をこの電磁気力でひきつけているからだそうだ。

 この番組では時に思わぬ展開をするのだが、ここでデカルトが出てきて彼こそがマックスウェルが電磁気力を発見する前にそれに気づいた天才なのだという。
われ思う、ゆえに我あり」というあの哲学的命題こそが電磁気力の説明なのだそうだ。
私などは「本当かい?と眉唾になってしまったが、思うということは心の作用で、それは脳の内部の電流の流れによって起こるからだそうだ。
簡単に言えば電気がなければ心は存在しないのだから、電磁気力こそ人類が人類であることの存在証明になるという。

 若干無理筋の説明のように私には思われたが、ホーキング博士は数学者コンウェルの実に面白い実験でこれを説明していた。
コンウェルは巨大な升目を作り、その一つ一つが生命だと仮定した。そうしておいて3つの簡単なルールを設定して升目の生き死にをシュミレーションしたら、マス目が生物と同じように生き死にを始め、ナメクジのような一方方向への運動や自己複製するものまで現れた。
心とは単純な規則で現れてくる電気的動きに過ぎない」という訳だ。

 この番組に出てきた最も愉快な天才学者はカルツァで、彼は理論こそすべてという信念のもと、水泳さえも机上で覚えてすぐさま水に飛び込んで泳いでしまったという。
カルツァの功績は重力と電磁気力が実は同じもので、アインシュタインの4次元の世界にもう一つの次元(5次元)を加えれば統一的な理論が構成できることを発見したことだそうだ。
5次元は通常の私たちの目には見えないが、素粒子の世界には存在しており、このミクロの世界の理論がマクロの世界の宇宙の理論と同じだという驚くべき発見だった。

 そしてなぜ素粒子の世界がそんなに大事かというと、宇宙の始まりは素粒子の微細な世界だったことがハップルにより確認されたからだ。
現在宇宙は膨張しているが、それでは宇宙が誕生した138億年前にさかのぼると徹底的に縮小し、芥子粒みたいな素粒子に収縮するからだ。
かくしてホーキング博士は言う。
宇宙の誕生を知ることは素粒子を扱う電磁気学を知ることである

 だが素粒子とは実に得体のしれないものだという。素粒子は確率的にしか捉えられないことを証明したのはファイマンだが、その素粒子は振動するエネルギーのひもから生まれるのだそうだ。
エネルギーと物質は同じものだからエネルギーから素粒子が生まれてもおかしくないが、これをM理論と言って現在物理学の最先端の理論なのだそうだ。

注)宇宙の始まりはエネルギーだけの世界でそこには物質が存在しなかったことは、「宇宙創成の謎 その1」で述べられていた。

 正直言って私が理解できるのは重力の世界だけで、あとは全くちんぷんかんぷんなのだが、何しろ尊敬するホーキング博士のご託宣だから、歯を食いしばってこのブログを記載した。

なお、コズミックフロントの記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_5/index.html

 

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(25.12.17) 崔竜海(チェ・リョンヘ)の時代 「俺が北朝鮮を乗っ取った」

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  何とも信じられないようなアナクロニズムだ。今北朝鮮に吹き荒れている粛清の嵐である。
張成沢国防副委員長が逮捕されたと思ったら、その4日後には銃殺されてしまった。
国防副委員長とは日本的センスでいえば副首相麻生さんの地位に相当する。
そうした地位の人がたった4日の軍事裁判で銃殺刑に処せられるのだから北朝鮮は恐ろしいところだ。

 しかも銃殺刑に処せられた人は張成沢氏だけでなく、このグループに所属していた人々が次々に殺されている。罪名は国家反逆罪であったり、収賄罪であったりするがすべてでっち上げられているところがすごい。
張成沢氏は「私が首相になって生活の問題を解決すれば、人民と軍隊は私に万歳をささげ、クーデターを達成できると考えた」と自白したが、そのことが国家反逆罪に相当するのだという。

注)北朝鮮の幹部は利権を利用して収賄するのが普通で、日本でいえば赤信号をみんなで渡っている感覚だ。だから収賄罪が成立するかどうかはすべて政治情勢で決まる。

 そもそも張成沢氏がそのように自白したかどうか怪しく、また拷問によって自白させられたとしても本心でないことは確かだ。
この張成沢氏の拷問と張一派の追い落としをしたのはNO3の崔竜海(チェ・リョンヘ)氏である。

 崔竜海氏キム第一書記に取り入りそしてマインド・コントロールを図った。
キム第一書記としては張成沢氏がいつ自分を裏切るかもしれないという恐怖感にさいなまれていたからだ。

 張氏は海千山千の政治家で北朝鮮経済のかじ取りをすべて任され、中国との間で経済特区の建設や中国企業との合弁事業を推し進めていた責任者だ。
一方キム第一書記としたらまるでやることがないので、せめてもと国内にスキー場を建設し外国人観光客の誘致を行う計画を立てた。
それに対し張氏が厳しくいさめた。
北朝鮮は現在外貨も底をついているのに、スキー場建設なんかで浪費している場合ではないだろう
おじさん、これは俺がぜひともしたい仕事なんだ。文句を言わず見ていてくれ
駄目だ、私はお前のお父さんから後見人を頼まれたのだ。経済のことは俺に任せろ

 常に子供扱いされていたキム・ジョンウン氏が何とか張成沢氏のくびきを逃れて自由に国家運営したかったことは分かる。
くそッたれ、張成沢のやつ、いつも俺を子ども扱いしやがって今に見ておれ!!」

 そこにやり手のNO3崔竜海氏が悪魔のささやきをした。
このままでは張成沢に北朝鮮の実権を握られます。しかも張は軍隊内に派閥を作りクーデターを画策しております。クーデターが成功すれば第一書記の命さえ狙われます。ここは先手を打って張成沢を国家反逆罪で銃殺しましょう
しかし張は親父の妹の旦那じゃないか。いくらなんでも身内を殺すわけにはいかないよ
それならば金慶喜(キム・ジョンイルの妹)と張成沢を離婚させればいいのです。これで張は身内でなくなります

 崔は実にやり手だ。先に軍事部門を実質的に握っていたリ・ヨンホ軍参謀総長を銃撃戦の末射殺している。そうして今度は自分の上にいた張成沢国防副委員長の粛清に成功した。
これでキム・ジョンウンの手足は全部切った。キム・ジョンウンは俺の手中に堕ちたも同然だ。後はこのボンボンを傀儡にして俺がNO1になる
キム第一書記は単なるおぼっちゃんで政治の裏表が分からない。自分が実力がないうちはNO2とNO3を競わせて互いの力を拮抗させておくのがNO1の生き残り策だ。
日本では室町幕府の将軍がこの手法を好んで採用していた。

 この粛清の結果北朝鮮は崔氏が実質的に仕切ることになった。キム第一書記としたら張氏を粛清して自分が一番だと思っていたら、今度は崔氏に首根っこを押さえられることになる。
だが崔氏は張氏と異なって中国とのパイプは存在しない。国内ではNO1になっても中国との関係は冷え込んでしまった。

 最も憤懣やるかたないのは中国だろう。
キムのやつ、中国に何の相談もなく張成沢をパージして、習近平総書記の顔に泥を塗りやがって・・・経済制裁を発動して首根っこを抑えつけようか・・・・・・・
中国からみたら飼い犬に手をかまれたようなものだ。
はたして北朝鮮情勢は今後どのように展開するのだろうか。今のところ混とんとして全く読めない。
確かなことはボンボンのキム第一書記が今度は崔竜海氏に悩まされることだ。
ちくしょう、こんなことなら張おじさんを殺すんじゃなかった・・・・・・・・」

注)北朝鮮の政治情勢については以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48564279/index.html


 

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(25.12.16) 第54回 長柄町一周駅伝に今年も参加した ちはら台走友会

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(優勝した流山南高校のメンバー)

 私は駅伝が飛び切り好きなのだが、それは個人レースでは絶対にしないほどハッスルして走れるからだ。
12月15日(日)は恒例の長柄町一周駅伝大会が開催された。第54回大会だというから日本が高度成長を開始するころから始めた由緒ある大会だ。

 私の所属しているちはら台走友会からも2チームがエントリーした。距離は約27kmでこれを一チーム6人がタスキをリレーして走る。
昨年は総選挙が行われたために中止になったのだが、ここ数年出場チームが減少していた。理由は競合する駅伝大会が各地で開催されていたからだが、今回はその競合を避ける日程にしたところ93チームがエントリーした。2年前は37チームだったから、今回は2.5倍も出場チームが増えたことになる。

注)二年前の大会の様子については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/23126-b9b7.html

 高校生の部が17チームも参加し、それも千葉県内の強豪チームが集まったのだから、何か高校駅伝の予選会みたいなレベルになってしまった。
中学生も長柄町だけでなく近在の中学陸上部のメンバーが、39チームも参加している。
今の俺は小学校3年生にも負ける走力なのにどうしよう・・・・・・・」不安感にさいなまれる。

 今回私は2区の約3kmを走ったのだが、ここは地獄のような坂道が1kmにわたって続く難所だ。1区は走友会のエースのTさんが走ってくるので、高校の陸上部の選手に負けずに12位で滑り込んできた。
しかし私に代わった途端に高校生や中学生に次々と抜かされ41位まで後退してしまった。
なんと29人に次々に抜かされたのだ。
区間順位は93名中76位だから圧倒的に遅い。Tさんの資産をほとんど食いつぶしてしまったようなものだ。

 最も最近は坐骨神経や膝の痛みがあってほとんど走っていない。代わりに自転車に毎日2時間程度乗っていたが、直前の1週間だけ近くの調節池周辺で駅伝のトレーニングをした。しかしこの程度ではとても走力を維持できない。
今回の駅伝で深く反省をした。
せめて登りぐらいは他のチームに負けないだけの走力を身に付けたいものだ
箱根駅伝で東洋大の柏原選手が圧倒的な力を見せつけたが、私も登りだけのトレーニングをして来年を期することにした。

 目標は登りの区間1kmだけは抜かされないように頑張ることで、平地では高校陸上部の現役の選手にかなうはずがない。
何しろ5000mを15分から16分台で走るような選手がいるのだからどだい競争するのが無理というものだ(私は今は25分でも走れそうにない)。

 走友会の他のメンバーも十分駅伝を楽しんだようだ。走っているときは苦しいが終わってしまうとこんな面白いゲームはまたとないものだ。
長柄町の温泉に入り、メンバーの一人が保有している別荘で手作りのカレーを食べさせてもらって、マラソン談義をたっぷり行ってから帰宅した。

 私の走力は最悪の部類だが、それでもこの駅伝だけは引退するわけにいかない。苦しいのは走っているときだけで終われば実に楽しい思い出になる。ちはら台走友会のメンバーには申し訳ないが、来年も出場するつもりだ。
山崎さんは総監督になられた方がいいのではないですか」なんてやんわりと引退を勧告されてもサッカーの三浦知良の精神で頑張ることにする。

なおちはら台走友会に関する記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44088639/index.html


 

 

 

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(25.12.15) NHK 歴史ヒストリア よみがえる幻の安土城

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 NHK の歴史秘話ヒストリアで「よみがえる幻の安土城」という番組を放送していた。
先日は「信長公記」を記載した太田牛一を取り上げていたから、今回は信長シリーズの第二弾だ。
安土城は建設してからわずか3年で、本能寺の変があった1582年に消失してしまったために資料が少なく、太田牛一の記載が唯一の信ぴょう性のある記録になっている。

注)太田牛一の「信長公記」については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-c645.html

 この安土城には通常の城に見られない数々の特色があったのだが、そのことがこの城の実態を知ることを複雑にしてきた。
謎には大きく分けて3つあり、以下のようにまとめられる

① 残された部屋数の広さと天主台の広さが不都合なほど合わない。
② 野面(のづら)積みの石垣としては当時の常識からみると異常に高い
③ バルコニーのようなものがあった。


注)なお「てんしゅ」という文字は天守と天主の文字があてられるが、この時代は天主と記載していた(太田牛一もそう記載している)。

 
 については昔からその不思議な構造に注目されて多くの研究者がさまざまな仮説を発表していた。
何しろ部屋の面積は360㎡なのに対し天主台の広さは1090㎡あって数が合わないのだ。
その中で最も有名な仮説が1974年に建築家の内藤氏が発表した吹き抜け方式である。
真ん中が巨大な空間で周りに部屋が配置されていたというものだ。

 しかしこれは2002年から始まった発掘調査で間違いであったことが判明した。吹き抜けがあったとされる部分に2mおきに柱が立っていて上の重量を支えていたからだ。
広島大学の建築家三浦氏はこの構造から、部屋は真ん中に集められ周りを廊下がぐるっと囲っていたと推定しており、現在ではこの説が認められている。

注)なお三浦氏は安土城内部の構造を太田牛一の資料を基にCGで再現しており、内部は実に豪華絢爛たる様式だったという。

 では、当時野面積みの技術の限界は3mと言われていた。これを11mの高さまで可能にしたのは4層に分けて石垣を積んだからだと推定されている。
石垣を設置するのに二またという当時のクレーンを設置しなければならないが、このクレーンの設置する位置を3m積み上げるごとに土塁で高さを増して(いったん平坦にして)次の層を積み上げるという方式だったようだ。
クレーンの強度と高さの関係から3m以上の石垣を積めなかったからだ。

 については特に信長好みの趣向だったようだ。西洋にバルコニーというものがあって、王侯貴族や法皇がそこで民衆の歓喜に答えるということを知っていたらしい。
天守閣からバルコニーをせり出して、眼下の白州に年賀に集まった織田一党や諸国の大名、および町衆に答えていたようだ。

 こうして安土城天守閣の謎はほぼ解かれたのだが、太田牛一が記載した最後の謎はまだ解決していないのだという。
それは1582年の年賀に訪れた群衆から一人当たり5000円の入場料を徴求し、これを信長が直接に受け取ったというのだ。
番組ではなぜ信長はそんなこと(テロリストが紛れていると非常に危険)をしたのか分からないと述べていた。

 私は単に信長はホストとして最後のあいさつをして、その時群衆が入場料を払っただけではないかと思うのだが、どうだろう。
信長は自信家だったからよもやテロリストなどいないと思っていたし、いたとしてもすぐに取り押さえられると思っていたのではなかろうか。
この半年後に本能寺で小姓を含む少数の取り巻きだけで宿泊して明智光秀に襲われて死亡したことからみても、敵はもはやいないと思っていたことが分かるからだ。

 それにしても世紀の名城がたった3年間で消失してしまったのは惜しいことだ。現在残っていれば間違いなく世界遺産に登録できたのにと残念な気持ちがする。

なお日本史シリーズは以下のまとめて記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47308511/index.html

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(25.12.14) 世界政治の余震 多極化の時代が始まった。

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(会津近辺の山里の景色)

  余震が続いている。それも相当ひどい余震で大地震の前触れのような感じだ。
ここで私が言っている余震とは政治的余震のことで大地震とは現在の世界のフレームワークがひっくりかえってしまうような政治変革のことだ。

 私が感じているひどい余震の一つに北朝鮮のNO2張成沢氏が失脚し処刑されたことがある。
張氏は中国との強いパイプを持ち、はっきり言えば中国のワンちゃんだったのだからこれには驚いた。
北朝鮮は中国の経済支援を得なくても自立できると考えたのだろうか????この北朝鮮の中国無視には一体どんな意味が隠されているのだろうか????

注)張成沢氏の失脚(その後処刑)については以下の記事を記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-af68.html

 タイにおけるインラック首相はずしも驚きの余震だ。インラック首相は正当な選挙で選出された首相でこれまでかなり順調な政権運営をしていたが、兄のタクシン氏恩赦法案を下院で通したとたんに上を下への大騒ぎになってしまった。
タクシン氏自身も正当に選出された首相で2006年の軍事クーデターで国外追放になったのだが、タイでは総選挙が政権の正統性を保証するのではなく、軍隊や最高裁判所が正当性を保証するという信じられないような民主主義が行われている。

 実はタイは民主政治王政混合社会で民主主義が左傾化すると反動で王室が右傾化の揺り戻しをする。インラック首相の基盤は北部農民層や都市部の貧困層だが、近時この階層に中国が秘かに物心両面でテコ入れをしていた。それをタイ保守層が嫌って一気にタクシン派を追い落とそうとしている。
ここでも中国の影響力が後退しているのだ。

注)タイの政争については以下にまとめてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-7edc.html

 ウクライナのEUへの参加拒否も驚きだった。もともとウクライナは東部はロシア派、西部はEU派と分裂していたが、基本姿勢はEUへの加盟だった。
しかしここにきてヤヌコビッチ大統領が明確にロシア寄りの態度をとり始めた。
EUはもうだめだ。入っても何の利益もない。それよりロシアから安い天然ガスを供給してもらう方がよっぽど利益がある
ウクライナではEUが見捨てられロシアが歓迎されている。

注)ウクライナの政争については以下にまとめてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-88bf.html

 中国による東シナ海の防空識別圏設定も意外だったが、それに対するアメリカ政府の弱腰はさらに意外だった。
ヘーゲル国防長官が「防空識別圏そのものは目新しいものでなく各国が自由に引くことができるが、関係国との協議をせず一方的に設定することには反対だ」と言ったからだ。

 そもそも防空識別圏は冷戦期にアメリカが中国とロシアを封じ込めるために設定したラインで、それを日本と韓国が引き継いだものだ。だから中国の防空識別圏の逆設定は戦後のアメリカシステムへの明確な挑戦だったのにかかわらず、このヘーゲル長官の弱腰はどうだろう。アメリカはアジアへの関与を止めたとのメッセージを発しているようなものだ。

注)オバマ大統領が外交でなく内政に注力せざる得なくなった経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-0557.html

 これに対して猛然と反発したのが日本の安倍政権で、安倍首相中国の防空識別圏の撤回を明確に要請した。
もちろんいくら口で言っても聞く相手ではないので、防衛予算を増額し、特に沖縄における自衛隊の装備の充実と普天間基地の移設を急ぎ始めた。
また集団的自衛権を容認する姿勢に転換し、中国のスパイ活動を取り締まるための特定秘密保護法案を国会で成立させた。
東シナ海の中国の海洋進出ではアメリカの弱気と日本の抵抗が特に際立っている。

 アメリカは国内に共和党保守派をかかえ、予算や国債発行限度額一つとってもオバマ大統領の政治力を発揮できない。とても外国になど行っている余裕はなく、オバマ政権は内政の時代に入っている。
一方EUはかつての輝きが完全に失われ、経済的にはEUはドイツの単独市場になってしまった。メルケル首相はギリシャやポルトガルやスペインに自助を求め、ドイツ資金のバラマキを止めたためウクライナが造反した。

 そして中国ではその経済力が衰えるにしたがって周辺国が中国離れを始めた。北朝鮮、タイ、ミャンマー(さらにアフリカの資源国)に対する中国の影響力は激減している。
一方で海軍力だけは意気軒昂で、日本を標的に戦争を仕掛けようと盛んに挑発行動を繰り返しているが、ここには安倍政権が立ちはだかっている。
中国はその経済の黄昏を戦争を起こすことによって挽回しようとしており、戦前の日本軍部とそっくりのメンタリティーをしている。

注)安倍政権の奮闘ぶりについては以下に記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-bd16.html

 こうした北朝鮮、タイ、ウクライナ、そして尖閣諸島をめぐる紛争の新展開は一体何を意味するのだろうか。
私にはこうした余震は大きなフレームワークの変革の予兆にみえる。
世界ではアメリカ、EU、中国が退潮し、日本、ドイツ、ロシアが復活する多極化の時代を迎えた。21世紀にはいって新しい時代が始まったのだ。

注)日本は中国の戦争の脅威にさらされているが、もし安倍政権が中国に対する防衛をうまく強化して中国の挑発に乗らなければ、中国を含めアメリカ、EUの世界的退潮を日本(とドイツ)は静かに見守っていられるだろう。

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(25.12.13) ためしてガッテン 脱腸を知っていますか?

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(会津西街道の雪道)


 笑ってしまった。ほとんどの人が脱腸のことを知らなかったからだ。
ためしてガッテンのスタッフが街頭で調査すると、たいていの人がいぼ痔と間違えていた。
いぼ痔とは直腸の一部やその周辺が腫れて肛門の外にはみ出している病気を言うのだが(内痔核の痔)、これが脱腸だと思っているらしい。

 しかし私は子供のころから脱腸とはおちんちんフクロに腸がはみ出している病気だと知っていた。実際にそういう子どもがいて「おめえ、脱腸じゃねいか」なんてよくからかっていたからだ(子供とはどうしようもないものだ)。
また子供の遊びでフクロの中にあるタマタマを押すと腸の中に入っていくので、そうした遊びもよくしたものだ。タマ隠しと言った。
誰が一番金玉を隠せるか競争しよう!!!

 今回ためしてガッテンでこの脱腸を取り上げていたが、医学的には腸を取り巻くように守っている筋肉腸壁)が破れて腸が腸壁の外に飛び出している病気だという。
なぜ腸が飛び出すかというと腸壁には一か所先天的誰もが)に穴が開いているからだそうだ(通常はそこを閉じているので腸がはみ出さない)。
イメージは江戸時代の関所で特別な者しか通さないところが似ている。

 その特別な者とは精巣タマタマ)で、人間は母の体内にいるとき背中あたりで精巣を作りそれを徐々におちんちんフクロのところに運んでくるのだという。
その時腸壁が閉じているとフクロに到達できないので、腸壁の一部を解放して精巣を通すのだそうだ。
私が子供のころよく遊んだタマタマを腸に戻す遊びのあの通路のことである。

 だから脱腸は男の病気だと私は思っていたが意外にも4対1の割合で女性にも発生するのだそうだ。男も女も特に胎児期は区別がなく、あるものが精巣になりあるものが卵巣になるだけだから、同じように女性も腸壁の一部に穴が開いているのだそうだ。

 子供のころから教わった脱腸の対処方法はフクロに落ちてきた腸を押し上げればいいというもので、手で押し上げると実際に腸に戻っていった。
当時この脱腸になっていた子供が「ほら、すぐなくなるからなんでもねえんだ」と自慢していたのでそうしたものかと思っていた。
しかし常時タマタマに腸が落ちていると運動するにも支障があるのでやはり手術が必要なのだろう。実際脱腸の手術は腸関連の手術では極めて多いのだそうだ。

 通常は脱腸は死に至る病気ではないが、無理やり腸が狭い穴から出てきたりすると根元の血管が圧迫されて血流が滞り腸が壊死する。ちょうどひどい凍傷になったのと同じで、こうなると猛烈な痛みが発生して場合によったら死に至る病になるという。
脱腸については私は意外に子供の頃から正確な知識を持っていたものだと感心したが、そうした子供が周りにいたからだろう。
腸壁に穴があることも遊びで実感していたが、これは通路を常に開ける遊びだからやりすぎると本当に脱腸になってしまうことを初めて知った。

 脱腸の検査方法は太ももの付け根に手を当てて咳をしてみるのだそうだ。この時腹の内部から何かが押し上げてくるようだとそれが脱腸だという。
映画エイリアンでは腹の中からエイリアンが出てくる恐ろしい場面があったが、脱腸ではエイリアンでなく腸が出てくるのだそうだ。
そしてそこが痛むようだと壊死している可能性が高いので、すぐさま泌尿器科に行くことを勧めていた。

なお、ためしてガッテンのシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html



 

 

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(25.12.12) 四面楚歌の猪瀬都知事 辞任以外にとるべき道がなくなった!!

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(おゆみ野の朝焼け)

 四面楚歌とはこうした状況を言うのだろう。徳洲会から5000万円の借り入れを行ったと主張している猪瀬都知事の立場である。
都議会の総務委員会が開催され猪瀬知事は針のむしろに座らされている。
自民党の高木議員からはおかしいだろうていうんだよ、そんなの。人間としておかしいって言っているんだよ」なんてひどいため口までたたかれてもただ平身低頭するばかりだった(通常なら怒鳴り返すところだ)。

 与党の自民党からは馬鹿にされ公明党からは辞職勧告が出されているのだから、知事をかばう人は誰もいなくなってしまった。額や首筋からは玉のような油汗が流れ落ちており、私などは猪瀬都知事の健康状態の方が心配になったくらいだ。
おそらく猪瀬氏は毎日眠れぬ夜を過ごしているに違いない。
くそ、徳洲会なんかに金をせびりに行く必要はまったくなかったのに、黙ってついていった俺も愚かだ・・・・・」歯ぎしりをしているだろう。

 徳洲会は東京都に介護老人施設病院を持っており、都からは補助金7.5億円を受領している。
また新たに介護施設等の建設を行っており工事費の補助金10億円程度が支払われることになっている。
マスコミの主張は「だからこの5000万円は工事費のキックバックではないか」というのだが、徳洲会が石原、猪瀬二代に続いた都政の便利な財布だったことは確かだろう(だから猪瀬氏は挨拶に行った)。

注)猪瀬氏が徳洲会に金をせびりに行ったことについては前に記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-c0f8-1.html

 猪瀬氏の功績は東京オリンピックの開催にこぎつけたことが最大の功績だが、それ以外にも水道事業の海外進出羽田空港のハブ化東京湾岸地域の民営化高齢者のケア付き住宅の建設等に積極的に対応しており、一言でいえば有能な都知事だ。
だから猪瀬氏が「この失敗は都政を全うすることでお返ししたい」というのはもっともだが、現実の都政は5000万円問題で完全にマヒしてしまった。

 誰が見ても選挙資金の裏金の調達をしたことが明らかだから、こうした場合の対処の仕方は一つしかない。知事を辞任しそのうえで禊(みそぎ)選挙をすることだ。
それは早ければ早いほどよく、反対に時間が経てばたつほど傷口が深くなる。
すぐに選挙を行うことの最大のメリットは対抗馬が立つ時間的余裕がないことで、反対に「どうやら知事は辞職するな!!!なんて読まれて自民党と公明党の公認候補が出てきたら完全にアウトだ。

注)すでに東国原衆議院議員が出馬を検討している。

 「私はミスをしました。都民の許しを乞うてもう一度都知事に再任してください」というのがこの場合のベストの方法で、運よく禊が済めばまた知事としての職務を全うできる。
もちろんこの場合も5000万円は借入金だったと押し通すことが必要で、間違っても「政治資金だ」なんてことを言えば政治資金規正法に引っかかる。

注)5000万円は政治資金だとの証明は徳洲会関係者からの証言が必要だが、おそらく証言しないだろう(自身も政治資金規正法等に引っかかるため)。


 しかし猪瀬知事を見ていると、人間落ち目になるとひどいたたかれ方をされるものだとつくづく思ってしまった。
猪瀬は権力亡者で、しばしば名誉職を露骨に要求するなんて言われていたが政治家が権力を志向するのは当然で、名誉職なんてかわいいものだ。
また、「底上げ靴を履いて恰好を付けている」とも言われたが、女性はハイヒールを履いてスタイルを美しく見せているのだから、男性がそれをしても何ら非難されることではない。

 普段は絶対言われないようなことを週刊誌や新聞が取り上げるのだから、猪瀬氏としては選挙の禊以外に復活するすべはなくなった。
あんたらいろいろ言うが東京都民は私を支持してくれたということが絶対の免罪符になるのだから、下手な弁解などせずに選挙に打って出ることを私なら勧める。

 最近の猪瀬氏は明かに精神的に追い詰められており、健康状態が悪化してこのままいくと政治家の自殺にまで発展する可能性もある。
猪瀬氏はたまたま私と同じ67歳だが、幾つになってもまたどんなに地位が高くても世間の指弾には弱いものだ。
ぜひとも早々に辞任をして、禊選挙をされることを勧める所以だ。

注)東国原氏は相当の強敵だから選挙で敗北する可能性も高い。その時は潔く敗北を認めるのが男というものだ。

 


 

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(25.12.11) ネルソン・マンデラ氏の遺産と南アフリカの現実

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 おそらくこれほど多くの人からその死を悼まれた政治家はほかにはないだろう。南アフリカのネルソン・マンデラ氏のことである。
アパルトヘイト人種隔離政策)に反対し、それを止めさせただけでなくそれまで黒人を差別してきた白人と、憎悪と怒りに満ちていた黒人の融和を図り「虹の国(人種間の融合した国)を作った政治家だからだ。

 葬儀には日本からは皇太子殿下福田元総理が出席するが、アメリカからはオバマ大統領を始め歴代の大統領がほとんどが出席することになっており、他にフランスのオランド大統領やオーストラリアのアボット首相も出席する。
安倍総理は日本でASEAN特別首脳会議が13日より開催されるため出席を見送ったが、私は無理をしても出席したほうがよかったのではないかと思っている。
世界のマンデラ氏に対する哀悼に比較して、日本はやや消極的な感が免れない。

 南アフリカでアパルトヘイトが終了したのは1990年のころだから、ほんの20年前だ。このころまでアパルトヘイト自体があったのが不思議なくらいだが、この年マンデラ氏が27年間の獄中生活から解放され、その4年後の選挙で大統領に選出された。
一般に白人支配の国から黒人支配の国に変わると白人に対する迫害が始まり財産は没収され場合によったら殺害されるのが普通だった(隣国のジンバブエではそうなっている)。

 この時マンデラ氏が唱えたのは「融和」で「私の理想はすべての国民が平等な新しい南アフリカだ」と演説して憎しみと憎悪からなる黒人の復讐を許さなかった。
世界がマンデラ氏の功績を認めたのはこの融和策の採用で、のちにマンデラ氏はノーベル平和賞を受賞している(一般にノーベル平和賞を政治家が受賞した場合は胡散臭さが付きまとうが、マンデラ氏は正真正銘の平和主義者だった)。

 マンデラ氏は大統領を一期でやめてその後政界を引退したが、南アフリカでの政界や産業界には黒人の一定割合を雇用する法律を制定したことで、黒人の地位向上が図られてきた。
さらに2000年以降は中国の資源外交のおかげで鉱物資源や貴金属の輸出が順調に伸び年率5%前後の経済発展が遂げられた。
2010年にはワールドカップ南アフリカ大会が開催されたが、この時が南アフリカの最も輝いた時だった。

注)南アフリカの貿易相手国としては中国が最大の相手国。中国人も40万人近くが南アフリカで働いている(日本人は1400人程度)
中国と日本の資源争奪戦(実際は中国の一人勝ち)については以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat55384608/index.html

 その後中国経済の急減速により、中国への資源関連の輸出が急停止し始めると景気は一挙に下降し、経済成長は年を追って低下し13年度は2%以下となりそうだ。
日本であればそこそこの成長率だが、新興国にとっての2%は経済成長がないのも同然だ。
失業率は40%程度に跳ね上がり、首都ヨハネスブルグでは殺人事件は日常的に発生して、今では世界で最も危険な都市と言われている。

注)南アフリカは新興国としてテイクオフする寸前に中国経済が失速し、資源以外に主要な輸出品がないため(輸出の50%が資源関連)、急激な景気後退に見舞われている。

 自動車産業では賃上げを求めてストが頻発し、また鉱山労働者が外国人排斥を求めて暴動を起し、これに対して警察が実力行使をしたため12年8月の衝突では34名の死亡者が発生した。
現在南アフリカでは黒人の約10%と言われる富裕層が残りの90%を支配するという構造になっており、黒人間の富める人と貧しい人の対立が激化している。
これじゃ新アパルトヘイトだ。富める黒人が貧しい黒人を差別している」怨嗟の声が満ち満ちている。

 マンデラ氏は黒人と白人の融和を唱えてそれには成功したが、今は黒人内部の富める者と貧しい者との対立が激化し、それを解決する手段を持たない。
アフリカの資源大国は中国の成長とともに成長したが、今は中国の失調に合わせて経済が失速し国内問題が先鋭化している。

  21世紀の最初の10年間は中国の時代だったがそれが終わりを告げ、アフリカの資源国は新たな成長機会の模索にとりかからざる得なくなっている。

注)なお南アフリカを含めアフリカが資源大国であることは以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/22518nhk-f3d0.html

 

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(25.12.10) 「ぽっぽや」とJR北海道 乙松の精神を引き継げない職員と経営者

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(おゆみ野道のシラサギ)
 
  久しぶりにBSで放送されていたぽっぽや(鉄道員)を見た。高倉健主演の映画で監督は降旗康男氏、1999年の作品である。
私はこの作品を何回か見ているがそのたびに泣いてしまう。
高倉健が演じる佐藤乙松という、何とも時代に適合しない武骨なまでの生き方が涙を誘うのだ。

 映画を見たことのない人のために説明すると、乙松は「ぽっぽや」としてカマタキから始め、蒸気機関車の機関手になり、その後幌舞線の終着駅、幌舞の駅長になる。最も駅長と言っても他に職員はおらずたった一人でこの駅を守っているという設定になっている。
元々は幌舞炭鉱石炭積み出し駅で、石炭産業が斜陽となると町は寂れ、ほとんどの人がこの街を去ってしまっている。
日に数本の列車しか運航されず、それも乗客はほとんどいない。完全な赤字線で本当はすることがほとんどないのだが、それでもひたすら乙松は職務を全し幌舞駅を守っている。

 妻(大竹しのぶ)との間には長く子供がなかったが17年めにようやく子供ができ雪子と命名したが数か月後には夭折する。また妻も身体が弱く町の病院に入院したがやはり死去する。
乙松は幌舞駅を一人で守っているため、雪子の時も妻の死去の時も死に目に会えない
ほとんど乗客がない駅を守るために妻子への情を抑えるという男の物語だ。

 乙松は正月のある日、豪雪の中を列車を待ってプラットホームに立ち続け凍死をするのだが、死ぬ直前に夢の中に死んだ雪子が現れ、夢の中で成長し17歳になって乙松をあの世の旅に迎えるという内容だった。
私はひたすら泣いてしまったが、この鉄道員一筋の乙松の死も、乙松の死と相前後して廃線になった幌舞線も、そして見捨てられた幌舞炭鉱もJR北海道の今をよく暗示させていた

注)私は幌舞線も幌舞も幌舞炭鉱も実在していたと思っていたが、これは原作者の浅田次郎氏の創作だった。映画の舞台になった幌舞駅は実際は根室本線幾寅駅だということだが、この場所を訪問すると幌舞駅という看板が立ち観光地化している。

 北海道は炭鉱と農業と観光で持っているような場所だったが、炭鉱は夕張炭鉱がそうであるように閉鎖され、農業は担い手不足になって特に自然条件が厳しい東部と北部で過疎化が進んでいる。
北の国から」は倉本 聰氏の脚本だが、富良野の六郷でも農業の担い手が次々に村を去っていく場面が何回も画がかれていた。

 乙松が勤務していた幌舞線は廃線直前のローカル線だから、乗客はほとんどいない。幌舞駅の日誌には乗客がいないので書くこともない。駅の前の食堂はかつては炭鉱夫でにぎわったが今では誰も食事に来る人がいなくなってしまった。
それでも几帳面に列車だけは走らせ、また駅には駅長がいる

 なぜそのようなことができたかというと、昭和62年の国鉄民営化前は国鉄は全国一律のどんぶり勘定で、都市部の黒字で僻地の赤字を補てんしていたからだ。
そして民営化後は政府による補助金によってJR北海道の職員の給与を支えていた。
だが、こうした役割を終えてしまった鉄道を、あたかも重要なものとして演じ続けるのは精神的につかれる。

注)JR北海道が補助金で支えられている構造については以下参照

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-f650.html

 JR北海道の役員も職員もどこか投げやりなのは、誰もが本当のことを知っているからだ。
必要もない線を保線したり、乗客のいない列車を走らせ続けるのはいやだが、そうしないとおまんまの食い上げになるから、何とか仕事をしているふりだけしよう
映画「ぽっぽや」の乙松はその無駄な努力をひたむきに続けてきたが、実際のJR北海道の職員は手抜きをすることで精神のバランスを保ってきた。

注)JR北海道の職員の手抜き作業については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/jr-7011.html

 人はその仕事が重要であり人の役に立っているときは頑張るものだ。しかし反対に何の役にも立たないことをただ給与をもらうために行うのはむなしさが漂う。そして次第に精神的に崩壊していく。
乙松は嵐の中をプラットホームに立ち続け凍死したが、今JR北海道では職員がひたすら仕事をしているふりだけをしてJR北海道を凍死させようとしている。

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(25.12.9) 四季の道駅伝の季節 マラソン指導が始まった

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(これは第5回大会の時のスタート写真)

 例年の四季の道駅伝の季節がやってきた。この駅伝は今回で6回目を迎えおゆみ野の風物詩になった。
私はこの駅伝の実行委員を1回目から引き受けているが、嬉しいことに毎年毎年参加者が増え、今年は1000名程度の参加者になる見込みだ。

 この駅伝は小学生中学生を対象にした駅伝で、約6km四季の道小学生は5名、中学生は4名でタスキをつないでもらっている。それ以外に昨年からは一般の部を作って、駅伝ではなくこの約6kmを一周してもらうことにした。
昨年は30名の参加だったが、今年は人数を増やして50名の規模にしようと思っている。

 この四季の道は遊歩道で一般道との交差が少ないので実に走りやすい。高橋尚子選手が推奨したJOGコースの一つで、実業団の選手も時々練習している。
四季の道駅伝の開催日は来年の2月16日の日曜日だが、それ以前から準備が始まる。
私の担当は子供たちへのマラソン練習の指導と、当日のコース設定、それに一般参加者の募集とエントリーの受付だ。

 昨日(12月8日)から、子供たちへの駅伝の指導が始まった。指導は都合4回あって、今回はその1回目だった。
指導には四季の道ランナーズやちはら台走友会のメンバーが当たる。私の所属はちはら台走友会だ。
約1kmの道を往復してもらい、その後に近くの公園を使って駅伝のリレー練習をする。一周200m程度のコースだが、始まると全員一生懸命に走る。
特に低学年になるほど手抜きをしない。

 この12月から2月の開催日までは私の日程は駅伝一色になってしまう。この4回の指導以外におゆみ野南小学校でのマラソンの指導を引き受けているので、さしずめ私はマラソン教室の先生だ。
しかし本音を言うと毎年毎年走るのが大変になってきて、今では小学校3年生の児童にも負けてしまう。
67歳なのだから致し方ない点はあるが、体力が追いついていかないのだ。
うぅーん、もうそろそろ引退だろうか!!!しかしそれを言い出せないのがつらい。

 今年から私は現役のランナーを引退してもっぱらこうした駅伝やハーフマラソンの競技の主催者に転向しようと努力している。
自分が走れなければ若者に走ってもらおうということだが、プロ野球の選手でも引退した後コーチや監督になるのと同じだ。

 今はマラソンブームでどこのマラソンレースも応募するのが大変で、インターネットで一日粘っても応募できないレースが増えてきた。
参加料も毎年高騰してフルマラソンでも1万円、ハーフマラソンで6000円が普通になってきた。
いくらなんでもそれはぼりすぎだ
憤慨して私は参加料300円のおゆみ野・ちはら台フル・ハーフマラソンを主催している。個人が行う大会はこの程度の費用があれば実施できる。

注)私が主催しているおゆみ野・ちはら台フル・ハーフマラソンの内容は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-96f4.html

 5回大会から始まった四季の道駅伝の一般の部約6km走は私が提案したもので、提案した以上は責任を持って参加者を集めなければならない。すでに私が所属しているちはら台走友会や友達の四季の道ランナーズには声をかけたが、今後は四季の道の一般ランナーに声を変える予定だ。

 そのうちにこの四季の道と隣のちはら台のかずさの道を加えて、日本有数の駅伝やマラソンコースにするつもりだ。

四季の道ミニマラソン 大会要領

・開催日 2014年2月16日(日)

・種目 一般の部 ミニマラソン(距離 5.4km)
・参加資格 高校生以上
・募集人員 50名程度
・受付 当日受付 有吉中学校正門前  9時から
・スタート  9時35分
・参加料 500円



なお四季の道駅伝については以下にまとめて記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47115562/index.html

 

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(25.12.8) 特定秘密保護法案成立 安倍政権の勇気ある決める政治

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  かつての安保騒動を見る思いだった。特定秘密保護法案はようやっとのことで6日参議院を通過し成立したが、この法案の国会での攻防やマスコミの取り扱い方は安保並みだった。
かつて日米安全保障条約岸政権の下で1960年に成立したのだが、当時のマスコミの論調は「この安保条約によって戦争が引き起こされる」というものだった。
しかしそれから約50年間、反対に安保条約のおかげで日本は平和を享受できたといえる。

 今回の特定秘密保護法案についても、「これで戦争が始まる」というセンセーショナルな報道がなされていたが、なぜ特定機密の保護を行うと戦争になるのかという冷静な分析はされていなかった。
戦前に戻る」というのがその主張の中心だったが、これは安保条約締結の時も左翼が採用したお決まりのプロパガンダだ。
私はかえってこれで戦争を防止できたのではないかとほっとしている。

 今回特定秘密として指定される秘密は防衛、外交、スパイ活動、テロ活動に関する秘密の中から重要秘密を特定し、これを漏えいした公務員に厳罰を科すというものだ。
最も国家の秘密に関してはすでに従来から存在し、特定管理秘密42万件、防衛秘密4万件、特定防衛秘密(アメリカとの防衛関連秘密)1万件が指定されており、漏えいした場合はそれぞれ罰則が決められている。

 現在の罰則は特定管理秘密の漏えいでは1年以下の懲役、防衛秘密の場合は5年以下の懲役で特定防衛秘密の場合だけが10年以下の懲役だった。
今回の特定秘密保護法では一律に10年以下の懲役になるので、厳罰化が進んだといえる。

 また公務員の範囲も従来は国家公務員、自衛隊職員に限られていたのが、都道府県の職員と警察官にまで拡大されている。
国会で議論になった民間人については嘱託職員や国の委託を受けた防衛産業の民間人までが対象になる。
一般の人は当たり前のことだが防衛や外交の秘密情報など保持していないので漏えいのしようがないというのが実態だ。

注)反対のキャンペーンの中で一般人が二次情報(新聞やマスコミが報道した内容をさらに第三者に知らせること)を流布しても逮捕されるといったネガティブキャンペーンがされていたが、これはあり得ない。NHKが報道した内容をしゃべったら逮捕なんてことになると、日本人全員が監獄に入らなくてはならなくなる

 今回マスコミ関係が一斉に反対のキャンペーンを張ったのはマスコミの使命である知る権利を制限されると認識したからで、公務員から特定の情報を入手することが困難になるからだ。何しろ漏えいした場合は公務員は10年以下の懲役だからよほどの確信犯でない限り漏えいはなくなるだろう。
マスコミにとっては情報の取得範囲が狭められるのだから、反対したのは当然だろう。

 だが安倍政権がこの特定秘密保護法案を今国会で成立させたのは、今でないと絶対に成立が不可能だからだ。衆参のねじれが解消し参議院で否決されることもなくなった。そして総選挙はまだ先だ。
一部に「数の暴挙だ」という批判があるが、民主主義社会とは「決定は数で行う」という社会なのだから暴挙とは言えない。
しばらく前まで「日本の政治は何も決定しない」と嘆いていたのに、安倍政権が決定を始めると「数の暴挙」ではただ反対するために反対しているようなものだ。

 私がこの法案に賛成なのは、これにより戦争を仕掛けられる確率が低くなると考えるからだ。戦争を仕掛けたがっている国は中国で、尖閣諸島の日本の領海に艦船を遊弋し、また尖閣諸島上空に防空識別圏を設定して、スクランブルを行おうとしている。
艦船レーダーを照射したりして盛んに日本を挑発しており、海上保安庁や自衛隊が応戦すれば直ちに戦争を行うつもりだ

 一方で日本の防衛秘密のスパイ活動を熱心に行っており、自衛隊員をハニー・トラップで引っかけては潜水艦にかかる情報やアメリカからの軍事情報の入手に血眼になっている。
これは中国としたら当然で日本と戦争を行おうとしている以上敵の内情を把握し、実力を正しく知らなければ戦争にならない。

 安倍政権はこうした中国の準戦争行為に対し断固戦いを挑んだので、民主党政権の下で空洞化した日米安保体制の再構築を図り、集団的自衛権を容認することで集団安保体制を築き、国内では中国のスパイの取り締まりを強化しようということだ。

 現在の中国は戦前の日本軍部と同じ帝国主義的拡張を行っており、相手が弱ければ領土を実力で掠め取ろうとしている。
日本としたら体制を強化して中国にすきを見せないことが一番で、これでようやく中国の帝国主義的侵略を阻止できる。

注)中国の軍部は戦前の日本の軍部と同じであり、現在の日本の立場は侵略されつつある当時の中国人民のような立場だ。

 私は安倍政権が安保を再構築し、さらに今回の特定秘密保護法案を成立させて中国の侵略戦争に備えていることに心強さを感じており、こうしたカウンター能力こそが戦争を未然に防ぐ力と思っている。
平和とは力で勝ち取ることで単に「平和」と唱えているだけでは平和は勝ち取れない。

なお特定秘密保護法庵については前に一度同趣旨のブログを記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-1a0a.html

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(25.12.7) 北朝鮮に何が起こっているのか? 張成沢氏の失脚

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  世の中にはわけの分からないことが多いが、北朝鮮の序列NO2,張成沢氏が粛清されたとの韓国の報道もその一つだ。
韓国統一相によると、張成沢氏の側近二人が銃殺刑に処せられ、本人も拘束されているという。
側近とは張氏がトップだった朝鮮労働党行政部の副部長二人だそうだ。

注)北朝鮮では部が日本の省のような位置づけで部長の張氏が行政部大臣、副部長は副大臣に相当する。

 なぜそのようなことが分かるかというと、韓国の諜報部が北朝鮮の通信を傍受し「張氏の側近二人の処刑が終了した」との電文を確認したからだという。
最もこれだけで張氏が粛清されたというのは言い過ぎだが、それ以外に張ファミリーキューバ大使やマレーシア大使が本国に召還されたり、張氏本人がめっきり表に出なくなったからだそうだ。

注)金総書記に付き従っていた回数が昨年は106回に対し、今年は52回だという。

 張氏と言えば北朝鮮のNO2だが、金第一書記を凌駕する実力を持ち実質的には北朝鮮のNO1で、金第一書記を補佐し(顎で使い)特に中国との折衝の窓口を担当していた。
経済畑出身で疲弊していた北朝鮮の経済立て直しのために、中国との間で経済特区を建設し、その権力の基盤は中国との太いパイプ(中国のワンちゃん)である。
一方中国は張氏を通じて北朝鮮を間接統治してきたといえる。
飢え死にしたくなかったら、中国のいうことを聞け」ということだ。
だから私は張氏の地位は盤石で、かえってお坊ちゃんの金第一書記の方が粛清されるのではなかろうかと予想していたほどだ。

 張氏のライバルには序列NO3崔人民軍総政治部長がいて、こちらは軍部を代表し軍事緊張路線を主張していた。
核兵器の開発や大陸間弾道弾の発射実験、韓国艦艇への魚雷攻撃、島嶼部への砲撃等はすべて軍部が主導し総書記が追認するというパターンで、韓国とは一触即発の関係にある。

注)なお崔人民部長は軍の最高権力者だったリ・ヨンホ軍参謀総長を追い落として軍の最高権力者になった人物である。非常なやり手で現在は金総書記の信認が最も厚い。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-d7a4.html

 もし張氏の失脚が事実だとすると、これは張氏を疎ましく思い始めた総書記と崔政治部長が仕掛けた一種のクーデターで、中国をバックにした張氏もあえなく葬り去られたことになる。
金第一書記の言葉として「かつてどれほど党に忠実であっても、一瞬でも党に忠実でなかったら忠臣とは言えない」と述べたとされるが、この忠臣とは張成沢氏のことだと韓国当局は見ている。

 今回の副部長二人の公開処刑理由は汚職だそうだが、共産党とは汚職の巣窟だから逮捕理由はいくらでもあるのだが、ここにきて急に嫌疑をかけられてしまった。
な、なんなんだ。みんなやっている汚職なのになぜ我々だけが公開処刑されなければならないのだ!!」きっと処刑された二人の副部長は憤懣やるかたなかっただろう。
本来なら張氏が乗り出してきて国家安全保衛部の担当者を叱り飛ばせば済むことなのに、今回はそうしたこともされず、処刑が実施されたことから張氏本人の粛清も取りざたされている。

注)なぜ共産党(北朝鮮では労働党と言っている)幹部が汚職にまみれるかというと、すべての権力を集中してチェックが効かないから。警察も検察も裁判所も抑えていればあとは切り捨てごめんの世界になる。

 この韓国報道が事実だとしても、何とも私が不思議なのは張氏のバックが中国なのにその影響力が全くなく簡単に張氏の首がきられたことだ。
これでは北朝鮮は中国の顔に泥を塗ったようなものであり、「北朝鮮は中国の植民地ではない」と宣言したようなものだ。

 この5月まで北朝鮮は盛んに韓国を標的に戦争の威嚇をしていたが、軍部の勢力が増して再びそれが始まるのだろうか。
ソウルを火の海にする」というのは北朝鮮の常套句で実際戦争の一歩手前まで行くのはいつものことだが、朝鮮半島の情勢はいつも読みづらい。

注)5月まで続いていた北朝鮮の威嚇は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/255-8a31.html

 

 

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(25.12.6) NHK 歴史ヒストリア 英雄を記録した男 太田牛一

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(今頃朝顔が咲いていた)

  私は長い間信長の生涯を記した「信長公記」という書物も、またこれを記載した太田牛一ぎゅういち)という人物のことも知らなかった。
公記」というのだから信長か秀吉に命じられて記載した公文書で、太田牛一は古事記を編纂した太安万侶のような人物だと勝手に思っていた。

 今回NHK で放送した「歴史ヒストリア 英雄を記録した男 大田牛一」を見て、私の予想が全く間違っていたことを知った。
太田牛一は信長の側近ではあったが、秀吉光秀勝家と言った歴史に華々しく登場する武将とは異なり、まったく地味な一種の記録係だった。

注)私は「信長公記」を「信長の公式の記録」と読んでいたが、「信長公の記録」だとこの番組を見て始めて知った。

 しかもその記録係とは公的に命じられたものでなく、まったく個人的に信長の行動の一挙手一動を日記として書き留めていたのであり、当初は公開して世に問おうとしたものではなかった。
牛一は今でいうメモ魔であらゆることをメモに残し、それを日記として綴っていた。
その日記が「信長公記」として世に残ったのは、信長が本能寺の変で明智光秀に打たれ無念の最期を遂げた後、太田牛一が何としても信長の生涯をこの世に残しておきたかったからだ。

 太田牛一は信長の死後秀吉のもとに仕えていたが、たった一人の決心で「信長公記」という全15巻の書物を書き残す作業に取り掛かった。
メモと日記が基礎資料で、1巻の内容は1年間の記録とし、全15巻は太田牛一が信長に仕えた15年間の記録に相当する。

 今私たちが信長という人物の性格や立ち居振る舞い、そして戦国の雌雄を決した武田軍との長篠の戦いの詳細、および焼け落ちてしまって今はなき安土城の内部の様の詳細が分かるのはすべて大田牛一が残した「信長公記」があるからだ。
太田牛一は今なら才能豊かなルポライターや戦場カメラマンと言ったところで、信長のそばにいてその詳細な記録を私的に残し続けてきた。

 本能寺の変が起こった時は太田牛一は本能寺におらず災厄を免れたが、主君の無念の最期を知るべく生き残った人物を探し求め、生存していた信長の侍女から信長の最後の言葉を聞き取った。
是非に及ばず」というのがその言葉で「天が命じたことなら致し方がない」という意味だ。
また牛一は信長を討った光秀の最後の言葉も、落ち武者狩りに参加した農民から聞いている。「首を知恩院に葬ってくれ」というのがその最後の言葉だったそうだ。
この言葉を聞いても信長と光秀の人間のスケールの差が分かる。天が命じたならその運命を引き受けようという信長と、あくまで成仏を願って首を収める場所を指定する光秀の差だ。

 私は今回の太田牛一の生涯を知って、この牛一という人物に非常なシンパシーを感じた。大田牛一自身は戦国武将としては全く無名の存在で、歴史に名を残すような武勲は何もしていないが、「信長公記」を書き残したことで、当時のどの武将よりも大きな足跡を歴史に刻んだ。
私たちが信長の時代を知るのは主としてこの「信長公記」によってであり、大田牛一が見た目で信長を見ているのだ。

 太田牛一は秀吉の死後は秀頼に仕え87年の生涯を終えている。日本史に残る英雄の生涯を15年間の書物にまとめて牛一はその生涯を閉じたが、この人物のおかげで私たちは歴史を追体験できる。
中国には司馬遷という偉大な歴史家がいたが、太田牛一も日本史の大転換点でそれに迫る足跡を残したのだと改めて感動した。
歴史を動かすことができなくても動かした人を正確に記載すればそれが歴史的人物になるという稀有な存在だったといっていいだろう。

なお、日本史に関するブログ記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47308511/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat41526340/index.html

 

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(25.12.5) ゆとり教育から脱却し、ようやく教育レベルが上がってきた。

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 文部科学省もほっとしたことだろう。国際学習到達度調査PISA)で日本の15歳(高校一年生)のテスト結果が改善されてきたからだ。
元々このテストはOECD加盟34カ国高校1年生での学力を国際比較しようとして2000年に開始し、3年に1回の割で実施されているが、当初こそ日本はすべての科目数学、科学、国語)でトップだったものの、その後は急速に順位を低下させてどこまで落ちるか分からないような状況だった。

注)今回のテスト結果は、国と地域では国語4位、科学4位、数学7位だったが、国だけ比較すると日本がトップ(地域:上海、香港、シンガポール、台湾等)

これはまずいのじゃないか。いわゆるゆとり世代が全く勉強をしなくなって日本人はアホばかりになってきた」さすがの文部科学省も慌てふためいてゆとり教育を止めたのが2008年だが、その効果がようやく出てきたようだ。

 もともとゆとり教育は日本が高度成長を達成し、「ジャパン アズ NO1」と言われた高度成長期末期から提唱された教育方針で、詰め込み教育を止めて創造性あふれる学習体系にしようと言われたものだ。
だがその本当の心は「日本は今まで十分働いて世界の最先端に躍り出たのだから、これからは休むことにしよう。お父さんは休みをとるから、坊主、お前も勉強など止めて遊びなさい」ということだった。

 しかしバブルが崩壊すると日本は停滞の20年に入り込み、学業以外にまともな資源を持たない日本は急速に国際社会でその立ち位置を失っていった。
資源がほとんどなく、人口ばかり多い国家は勉学に励んで頑張る以外に生きるすべはないのに、油断をして国際社会から滑り落ちそうになったわけだ。

 これに危機感を持ったのが安倍首相で、2006年第一次安倍内閣の時に見直しを決定した。
アホばかりではこの国は持たない

 私はボランティアで中学生と小学生に勉強を教えているから分かるのだが、小学生や中学生にいくらゆとりを与えたからと言って創造性あふれる知性など期待できない。
それよりも先達が達成した学問レベルを吸収して、そのレベルに追いつくことが第一で、そうした後初めてこの世に役だつ創造性あふれる知識をもたらすことができる。
それでも実際はほとんどの人が創造的な仕事などせずに先達の後をただ追う存在として一生を送るのが普通だ。

注)私は老人はボランティア教師をすべきと思っており実践しているが、その詳細は以下の通り
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/11/24111-898b.html

 私がいつも不思議に思うのはほとんどの人間がクリエイターではなくフォロワーとして一生を終わるのに、日教組やかつての文部省創造的人間を作るためにゆとり行為が必要だと説いていたことだ。
本当ですか、創造的人間を一般の教育で行うのは無理ではないですか??」というのが私の正直な感想で、特殊な人間を育てるには幼児期から特別な訓練をさせる以外に方法はなく、実際、成功した音楽家やスポーツマンがそうした英才教育の結果だというのを見てもよく分かる。

 今回の結果を受けてイギリスのBBCが面白い報告を行っていた。
イギリスは成績がさっぱりで、いつもテストで上位に食い込む韓国を見習ってもっと受験勉強をまじめにしなければいけないというレポートだった。
私はレポートするなら韓国より今回トップの日本の方がいいのではないかと思ったが、おそらくレポーターは今回も韓国がトップに食い込むと想定してあらかじめ番組のシナリオを作っていたのだろう。

注)従来の常識では韓国の学生が最も学業成績が良いと世界的に思われていた。

 今回日本は大復活し国単位のオリンピックだったら金メダルになった。日本が韓国に負けるような教育レベルでは将来がないのだから何とも喜ばしい結果だと私は思う。
高校生までの学業はつめこみが当たり前で、これ以外の方法などあり得ない。
 ゆとり教育が終わりようやく日本は教育の面でも復活を遂げつつある。

 
 

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(25.12.4) 天皇皇后両陛下のインド訪問と日本の戦略

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 現在天皇皇后両陛下がインドをご訪問されている。両陛下のインド訪問は53年ぶりで、当時は皇太子として天皇の名代で訪問された。
マハトマ・ガンジーガンジー廟に献花され、大統領官邸での歓迎式典に臨まれていた。

 インドと日本の間にはほとんど問題になるような案件はなく、非常に親日的な国でインド人の約80%は日本を大好きな国に挙げている。
日本は世界的に見ても最も好まれる国の一つで、(世界的に嫌われている)中国と韓国以外からは平和を愛する国家と尊敬されている。

 両陛下がインドを訪問したのは明確に安倍政権のインド重視策がある。安倍首相は6年前の第一次安倍政権の時もインド重視策をとっていたが、今回はさらに中国の脅威が拡大しているのでその重要性が増した。
インドは中国とカシミールの領有権問題とインド洋のシーレーンの覇権で争っており、一方日本は尖閣諸島問題で中国に煮え湯を飲まされているので防衛面でのインドとのパートナーシップがことに大事だ。

注)インド側から見た対日戦略については以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/221028.html

 インドに対する投資はここ数年急速に増大し、日本企業の存在感がアップしてきたが、従来家電や通信で韓国企業が先行していた。
最近まで続いていたウォン安に日本製品が歯が立たなかったのだが、安倍政権発足以来の円安で韓国企業追い落としのとっかかりがつかめたようだ。

注)韓国経済のインド進出の実態は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/2383-47d2.html

 日本企業でインドで最も成功した企業はマルチ・スズキでスズキはまるでインドの会社のような感じだが、最近はマルチ・スズキでも労働争議が頻発して手放しで喜んでいられる状況ではない。
インドにはカースト制度という身分差別が今も残っており、従業員もカーストごとに分けられている。
派遣職員は低いカースト出身者で、この派遣職員が毛沢東主義者に扇動されて争議が拡大するという構図だ。
インドは世界最大の民主主義国家を標榜しているが、民主主義国家の中にカーストが残っているのは自慢にはならない。何とか解決を図らなければならない問題だが、カーストはインド人に染みついた意識の問題でもあるので一朝一夕には解決できない問題だ。

注)マルチ・スズキの争議の実態は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/08/post-0060.html

 またインドはインフラの整備が遅れており、特に電力事情が悪い。一日に8時間程度停電することはざらだから、企業は自家発電施設を常備しなければならず、その分経費がかかる。また交通網も未整備で橋などは大型トラックが通ろうものなら崩壊してしまうのでガスタービンなどの重い製品は作っても港に運べない。
現在日本企業が集中している特区のインフラは、日本のODAを使った道路や橋や港湾の整備を推し進めている。
政府と企業が一体となってインド進出を行わないと、企業そのものが稼働できないまま朽ち果ててしまう。 

 最近までインド経済は毎年8%程度の経済成長をしてきたが、12年、13年と3%台になって高成長がストップしてしまった。
新興国経済がもてはやされていた時期は海外からの資本がインド市場にあふれていたが、現在はインド市場から資本が引き挙げられている。
このため逃げ足の速いヘッジファンドではなく、日本の製造業による直接投資に強い期待を持っており、シン首相としたら両陛下のインド訪問を機会に日本企業の誘致に積極的に乗り出し、インド経済のブースターにしたいと考えている。

注)インド経済の実態については以前以下の分析をしておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-998e.html

 インドは日本にとり最高のパートナーの一国だ。アメリカとだけでなくインドとの間に強い経済的・政治的基盤が築かれれば日本にとりこれ以上の安全保障はないというものだ。

 

 

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(25.12.3) NHK 福島第一原発 汚染水特集 途方もない困難な作業

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(市原市 光徳寺の石仏)

 これは大変なことなんだなと改めて認識してしまった。福島第一原発の汚染水処理の実態についてである。
この9月安倍総理は東京にオリンピックを招致するためのスピーチで「汚染水は完全にブロックされている」とスピーチしたが、実際は港湾内には流れ出ているが外海には流れ出てないというのが正確な内容だ。

注)港湾内のセシウムの値が下がらない。

 現在でも汚染水が海側に近いトレンチ配管等の設備が入っている通路)から流れ出ており、個別に流出場所を特定することが不可能なため、東京電力はトレンチを囲むように水ガラスでブロックする工事を行っていた。
水ガラスとは地下に注入すると固まって防護壁になるのだが、実施してみると海側だけの防護壁だけではだめで、現在はトレンチ全体を囲むようにする工事をしている。

注)汚染水問題は前にクローズアップ現代でも採りあげていた。その時の記事は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-5127.html

 
 汚染水の流出箇所がトレンチだけならこれで何とかなるのだが、どうやら原子炉建屋からも汚染水が漏れている可能性があるらしい。
原子炉建屋は1号機から4号機まであるので、ここからの流出を防ぐためには原子炉を取り囲むように今度は凍土壁で取り囲むのだそうだ。
全長1.4kmにおよぶ凍土壁の壁をこれから320億円の国費をかけて建設する。
マンモスを閉じ込めた凍土でメルトダウンした原子炉建屋を取り囲むという壮大な計画だ。

注)当初東電は建屋内部の水位を外側の地面の水位より低く保つことによって建屋からの汚染水漏れをブロックしたと公表していたが、実際は外側の水位は場所と時間で上下しており、ブロックに失敗している模様。

 もっともこうしてブロックをしても、原子炉に核燃料が残っている限りそれを冷却する水が一日370トン必要で、この汚染水をくみ上げてタンクに保管(一日400トン)しなければならない。
現在汚染水をためたタンクが1000基も建設されているが、問題は今後ともこのタンクを建設し続けなければならないことと、さらにこのタンクから汚染水が漏れ出す危険性が高いことである(再び大地震に襲われるとこのタンク群が崩壊して大量の汚染水が海に流れ出てしまう)。

 だから根本的な解決策は原子炉格納容器からの汚染水の水漏れをなくして、汚染水を格納容器内に閉じ込めておくことだが、そのためにはどこから水漏れが発生しているかの確認が必要になる。
今回初めて舟形ロボットによる汚染水漏えい個所の調査が行われて、それをNHKで放送したが、1号機のチェックでは2か所で汚染水に水漏れが発生していた。

注)この舟形ロボットは東大と日立が共同で開発していた。放射線の影響で無線が使用できないので特殊なケーブルを使用してロボットをコントロールしていた。

 問題は今回発見された箇所がすべての水漏れ個所という訳でなく、水中の調査や舟形ロボットでは見えない箇所の調査がさらに必要で、しかもそれを4つある格納容器すべてで行わなければならない。
何か気の遠くなるような作業だが、そうして水漏れ個所を見つけては一つ一つ塞ぐ以外に、この汚染水を完全に封じ込める手段はないのだという。

 東京電力で汚染水問題の指揮を執っている相澤副社長は「やり抜くより方法はない」と言っていたが、作業員問題一つをとっても現在1000人体制一日)で働いているが、被ばく線量が限度を超えると作業ができなくなり、新たな作業員確保をしなければならない等問題が山隅している。

注)東電のスタッフは60名程度で、それ以外に1000名の作業員が必要なようだ。

 汚染水を閉じ込めることは安倍総理の国際公約だから、何としても成し遂げてもらいたいものだが、その一つ一つの行程は途方もなく困難が横たわっているようだ。

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(25.12.2) 再び始まったタイの不可思議な政争 反タクシン派の逆襲

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(長柄町周辺)

 タイの政局はいつ見てもよく分からない。今度は政権党のタクシン派に対して反タクシン派が逆襲を始めた。
ことは今年の10月に反タクシン派の野党党首前首相アピシット氏を現政権のインラック首相殺人罪で起訴したことに始まる。
3年前のタイの暴動90人余りの死者が出たがその責任を問うたものだ。
さらにタクシン派タクシン元首相の恩赦法を制定しようとして、多数を占めている下院で強行採決したことが反タクシン派の怒りを買った。

注)2年前の総選挙でタクシン派が反タクシン派を破りインラック氏が首相になり、アピッシト氏が下野したのだが、その時の経緯は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/23628-d1ec.html

 この10月以降反政府デモが発生し、デモ隊がいつものように財務省や内務省や労働省を占拠しまた通信会社を抑えたりしていたが、今は首相府からインラック首相を追い出そうとし始めた。
タイのデモでは主要な政府建物や飛行場、通信設備をデモ隊が抑えるのが常だが、不思議なことに警察がデモ隊を阻止したり強制排除することはほとんどない。
3年前の暴動の時は当時のアピシット首相が警察を動員してデモ隊を排除し、90名の犠牲者が出たのだが、これはまれなケースだ。
今回インラック首相はあくまで話し合いで解決するとひどく低姿勢だが、一方でタクシン派と反タクシン派のデモ隊同士の衝突で死者が出始めた。

注)本来タイでは銃撃戦のようなことも強制排除もなかったのだが、3年前の暴動で初めて警察権力の実行が行われた。その時の経緯は以下参照。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/22520-851d.html

 もともとのタクシン派と反タクシン派の対立の構図は農村と都市下層階級を支持基盤とするタクシン派都市の上層中層階級と、軍隊、裁判所等を支持基盤とする反タクシン派の対立にある。
大雑把に言ってしまえば「貧しいもの」と「豊かな者」の対立だが、圧倒的にタイでは貧しい者が多く、選挙をすればタクシン派が圧勝する。

 2年前の選挙でタクシン派はいつものように圧勝してインラック氏を首相に指名したが、インラック氏は2006年のクーデタで国外に追放されたタクシン氏の妹だ。
その妹がタクシン氏の復権を狙って恩赦法を制定しようとして両派の対立が激化した。

 これまでの経緯は2006年9月にタクシン政権を軍事クーデタで崩壊させ、その1年後に総選挙を実施したら再びタクシン派が勝利した。
そのタクシン派の首相を最高裁判所を使って汚職容疑で追放し、タクシン派の政党を解党させて2008年、反タクシン派が権力を握りアピシット氏が首相になったが、それもつかの間で2011年の総選挙で再びタクシン派が勝利して反タクシン派は追い落とされてしまった。

注)2006年、タクシン氏を軍事クーデタで追放した後のタイ政局のドタバタ劇は以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/12/20127-2433.html

 何とも不思議なのは総選挙ではタクシン派が常に勝利するので、反タクシン派は選挙を避けてタクシン派を引き摺り下ろす手段を考えることだ。
まず街頭デモと官庁の占拠をし、それを頃合いを見て軍隊がクーデタをおこしたり、最高裁判所がでっち上げの容疑でタクシン派政権を押しつぶすという構図だ。
選挙はだめだ。非常事態を作ってクーデタを行うか最高裁判所がタクシン派の政治活動を停止させろ

 今回の反タクシン派による財務省や通信施設の占拠についてもインラック首相は話し合いで解決し、武力行使は行わないという。
何とも平和が好きな国民と感心してしまうが、実際は警察や軍隊や最高裁判所が中立を保ってまともに動いてくれないので、仕方なしに平和的手段をとらざる得ない。
私が首相なのに、この国の警察はいつも中立ばかり言って何もしてくれない」歯ぎしりする思いだろう。

注)治安警察は政府側につくことがあるが、それもいつ寝返るか分からない。

 実際はこの国には隠れた権力があり、それが王室なのだが王室の意向を受けて警察も軍隊も最高裁判所も動く。だから反対に王室の意志が分からない間はこうした組織(保守派という)は静観するのだ。

 タイは日本にとってアセアンのかなめの国で、実際にここタイに進出した日本企業は7000社にも及ぶ。特に自動車産業は日本本土と同じくらい重要な拠点になっている。またミャンマーやカンボジア等の周辺諸国に進出するときの起点もまたタイだ。
だからタイの政局安定は何としても日本の利益になるのだが、このタイ政治に現れる不安定性は日本の政治・経済戦略の不安定性になってしまう。
何とか早急に解決してもらいたいものだが、タイの病巣も言えるこのタクシン派と反タクシン派の政争は今後とも続きそうだ。

 

 

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(25.12.1) 始めてパンクの修理ができた。 自転車奮闘記

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(私の愛車 ベガサス2号)

 何事も初めてのことは感動するものだ。今回生まれて初めて自転車のパンクの修理をすることができた。
私はほぼ毎日のように自転車に2時間から3時間乗っており、距離的には40kmから50km走っているのでいつかはパンクをするだろうとは思っていたが、ついに昨日(29日)、私の愛車ベガサス2号がパンクしてしまった。

注)この自転車はモーメンタムのロードバイクという製品。なお私がなぜ自転車に乗るのを日常的にするようになったかは以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-ef7c.html

 場所は長柄ダムの直下で、わが家からは18km程度の距離だ。
急に後ろのタイヤの振動が激しくなったのでチェックして見たら、空気が抜け細いピンのようなものが刺さっていた。
あれあれ、やってしまった。しかし困ったものだ。ここから自転車を引いて帰ると4時間以上かかってしまう」途方に暮れた。

しかし、4時間は我慢できないからこのまま乗って帰ってしまおう。おそらくチューブはボロボロになるかもしれないが、歩いて帰るよりましだ
チューブ一本無駄にするつもりで、そのまま乗って帰ることにした。
何とも乗り心地が悪く、片肺飛行をしている戦闘機のようで、「われ、戦闘で負傷セリ、右エンジン停止、基地に帰還せんとするも、太平洋上に落下セリ」なんて感じだった。

 それでも1時間以上かかってようやく我が家にたどり着き、まず風呂に入って汗を流したら気持ちに余裕ができた。当初はすぐにでもジャスコの自転車屋に飛び込んで修理してもらうつもりだったが、自分で一度はパンク修理をしてもいいのではないかとの気持ちになった。
実は4年前、ベガサス1号が新習志野のあたりでパンクをした折、そこの自転車屋さんでパンク修理セットを購入していたからだ。

注)ベガサス1号のパンクの状況は以下の通り
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/21527.html

 しかも私はこの地区のチャリ会の会長Sさんにパンク修理の講習をこの夏受けている。
よっしゃ、いい機会だからパンク修理に挑戦してみよう。チューブがボロボロだったらその時ジャスコの自転車屋さんに行こう」気持ちがハイになってきた。

 正直言うと私は自転車の構造に無知で、最近まで空気を入れるバルブに3種類あることも知らなかった。
普通のママチャリは英国式バルブと言われていて、虫ゴムで空気の入出力を制御しているが、私が乗っているレーサー用の自転車は仏式と言われるバブルを採用しており、当然空気入れも異なる。

 しかしあまり複雑なことは考えず、修理セットのマニュアルに書いてあるように自転車をさかさまにして、まずはタイヤからチューブを取り出すことにした。
チューブを取り出すためにはタイヤレバーというテコのようなもので、タイヤリムから外すのだが、やってみるとこれが思いの他、力がいるのだ。
最後は渾身の力をかけてタイヤレバーをリムに差し込んで、何とかタイヤを外すことに成功した。
こりゃ、自転車屋さんになるのも体力勝負じゃないか・・・・・

注)ママチャリやマウンテンバイクはすぐにタイヤを外すことができるが、ロードバイクはかたく非常に力がいる。

 私は当初チューブがボロボロになっているものと予想したが、信じられないことに全く傷ついていなかった。いわゆる強化チューブというもので、18km近く空気が抜けたまま走ってきたのに何ら問題がない。
いやー、これはすごい。最近のチューブはこんなに丈夫になっていたのか・・・」

 嬉しくなって、バケツに水を入れてパンク箇所のチェックをしたら、小さなピンによる傷が一か所あった。
後は水をふいてサンドペーパーでゴムをこすり、ゴムノリを付けてパッチをあればいいのだが、作業をしている間にどこが穴か分からなくなってしまった
もう一度水につけて調べればいいのだが、また最初から作業のやり直しになるので、見当を付けてパッチを張り、空気を入れてみたら相変わらず空気が漏れている。
なんだよ、場所を間違えてるじゃないか
がっくりしたが、こうした時はサインペンでしるしをつけるのが原則であることを後で知った。

 パッチの裏表を間違えたりして結局パッチ2枚を無駄にし、そうして何とかチューブをタイヤに戻して動かせるまでに2時間程度かかってしまった。
なれれば30分程度でできそうだが、最初は試行錯誤の連続で何しろタイヤをとり外すのも、はめたりするのも大事なのだ。

 試運転で回り近所を走ってみたが、今のところ全く問題ない。
よっしゃ、パンク修理完了!!」
私のように日常的に自転車に乗っていると必ずパンクに遭遇するので、この技術習得は実に嬉しい。
パンク修理の時間と費用も馬鹿にならず、自分で修理できればまさに鬼に金棒というものだ。
何とも誇らしい一日になってしまった。

なお自転車に関するブログ記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat46425663/index.html

別件)本日、「おゆみ野四季の道 新」に「おゆみ野四季の道」「おゆみ野四季の道その2」のパソコンと携帯のカウンター約2万を加えました。
 

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