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(25.11.30) 参議院選挙は違憲 広島高裁の乱「もう許さんぞ!!」

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 ふたたび裁判所が怒ってしまった。広島高裁岡山支部で行われていた裁判で、「12年7月に実施された参議院選挙は違憲で、当選者は無効である」という判決が出たからだ。
最も無効とされる議員は岡山選挙区の石井議員だけで、それも裁判が確定した後最高裁に上告されればその判決を待って)だから、石井議員がすぐに失職するわけではないが、裁判所が参議院選挙で違憲判決を出した歴史的判決になった。
広島高裁では先の衆議院選挙でも違憲判決が出されているから、広島高裁の管轄区では今後とも違憲判決が続きそうだ。

注)昨年12月の衆議院選挙では、広島高裁岡山支部で岡山2区の結果を違憲としたので違憲判決としては2度目になる。
また同じく広島1区2区については「将来効判決」と言う条件付きで、広島高裁で違憲判決が出されているが、それは以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-eb79.html

 それまで参議院選挙の格差是正を求める裁判は何回も起こされてきたが、いづれも「合憲」か「違憲状態」の判決だった。違憲と違憲状態の区別は素人には分かりづらいが、「違憲状態とは憲法的には違憲だが国会の裁量権の問題だから国会に任す」という意味で、一方「違憲は当選者は無効」だとの判決だから、まったく厳しさが違う。

 各党は「真摯に受け止める」との談話を発表したが、本音は違う。
裁判官のやつ、とんでもない判決を出しやがって・・・・・・・」というところだ。
衆議院も参議院も格差是正問題に弥縫策を繰り返してきたが、実際は参議院の格差是正はことのほか難しい。

 それは最小単位の選挙区が都道府県だからで、今人口最小県は鳥取県だが、人口は約60万人でそれも毎年のように人口減少に悩まされている。
ここが最も人口の少ない最小単位になって、しかも参議院が3年に一回半数ずつの改選だから、最低でも鳥取県に2名の参議院議員が割り当てられる
一方東京都の人口は1300万人だから、単純比例で行くと東京都は43名の参議院議員が選出されなくてはならない。
だが実際の数は10名で、5倍の格差が発生している。

注)本来は選挙権を持っている人の数で比較しなければならないが単純化のため人口を利用して計算した。1300÷60=21.7  21.7×2=43.4

 すでに最高裁判所は約4年前に「参議院の都道府県単位の選挙区には無理がある」と是正措置を勧告しているが、国会議員としてはそうやすやすと是正措置を実施するわけにはいかない。
俺は鳥取県の代表だ」という立場から「鳥取県と島根県と岡山県の一部の代表だ」なんて立場になれば、いままで培ってきた地盤が一挙に崩壊してしまうからだ。

 この選挙区の区割りについては議員は直接の利害関係者だから、これを国会議員に任せていては、自分に都合のいい区割りにするのは当然だ。
だから第三者機関を設けてそこで合理的な区割り制度を決め、それを国会が無修正で承認するような体制ができない限り、この問題は半永久的に後を引く。

注)単純人口割りのような制度で、議員の裁量の余地が少ない制度が望ましい。

 現在の選挙区制度が時代に沿わなくなっているのは確かだ。
特に参議院選の都道府県単位制度は都道府県の人口がほぼ均一化していることが前提にあった。
しかし高度成長期に人口の大移動があって、農村部から若者が消えてしまった。
さらに現在は日本全体の人口が減少し始めたが、老人人口の多い農村部の人口減少がことさら大きい。

 道州制の導入が叫ばれている理由もそれで、都道府県と言う単位がそもそも時代にそぐわなくなっているのだ。
現在は地方出身議員のウェイトが高く「地方の重要性」を訴えて予算措置をとっているので、地方にだけ立派な高速道路や新幹線が走り、都市は一方でスラム化している。

 やはり時代の要請に応じて選挙区制度を改正しなければ日本という国自体が埋没していくのだから、今回の広島高裁の判決結果をうけて時代に合った選挙制度に変更するのが重要だと私は思っている。

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