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(25.11.29) 猪瀬都知事の天国と地獄 この苦境から逃げ切れるだろうか?

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(泉自然公園)

 こういうのを天国と地獄というのだろう。
この9月、東京オリンピック開催が決定し歓喜の中にいた猪瀬東京都知事が今地獄を味わっている。
医療法人徳洲会から受け取った5000万円の資金が、政治献金か、賄賂か、それとも個人的借入かでマスコミの集中攻撃を受けているからだ。

 猪瀬知事はこれは個人的借入で、「ほれこの通り借用書がある」とマスコミに披瀝したが、通常の借用書(金銭消費貸借証書)のような立派なものではなく、「借用書、5000万円、徳田氏からの借入、猪瀬都知事の住所・氏名」だけが記載されたいたってあっさりとした借入メモのようなものだった。

 無利子・無担保・返済期限なしだから通常はこうしたものは借入と言わず、一種の贈与と同じもので貸したほうは返済をあてにしていない以上、通常返済されることはない。
しかしそれでも猪瀬知事が盛んに借り入れと主張するのは、そうでないとはなはだ面倒なことになるからだ。

 もしこれが政治献金であれば政治資金報告書に記載しなければならないが、個人が政治献金する場合の上限は150万円で、しかも政治家個人ではなくその資金管理団体への献金が許されているだけだ。
5000万円もの金が政治献金だということになると、金額においてもまた献金先においても政治資金規正法に明確に抵触してしまう。

 一方で都知事は病院や社会福祉施設の許認可権を持っているから、この許認可を見返りに徳洲会から金を得たことになると贈収賄事件に発展してしまう。
徳洲会としては病院の設置等に便宜を図ってもらうことを前提に資金を提供したことは明確だが、それを都知事は認めるわけにはいかない。
猪瀬知事としては「誰が何と言おうと借入金だ」と突っぱねる以外に生き残るすべはない。

 この借入金は12年11月20日に借り入れたものだが、ちょうど東京都知事選の告示の直前で、タイミング的には選挙資金を徳洲会に依頼しに行ったとしか思われない。
徳洲会の徳田議員は「1億円を要求されたが、ドンの父親と相談して5000万円提供することにした」と述べているが、もちろん猪瀬知事は「1億なんてとんでもない、生活資金として5000万円借用したのだ」と反論していた。

 猪瀬知事によると「都知事の給与はとても低く徳洲会から借り入れないと生活ができない」という論理だが、私のような貧しい生活者が言うのならともかく都知事が言ってはいけない。
そうか、日本の都知事の給与は生活ができないほど低く、生活保護世帯並なんだ」なんて世界中から同情されて、国連から救済資金が支出されてしまうからだ。
実際はオリンピックが決定された9月に、「(徳田議員周辺が怪しくなったので全額返済した」のだが「そんな大事な生活費を返して生活ができるのだろうか」と今度は皮肉られている。

注)徳洲会の問題の詳細は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/post-5b66.html

 この徳洲会からの借り入れは、前知事の石原氏がもう少しで辞任に追い込まれそうになった新銀行東京事件に匹敵するトラブルになっている。石原氏は「責任は新銀行東京の幹部にあり、俺は何にも知らなかった」と逃げ切ったが、はたして猪瀬氏は「借入金だといったら、借入金だ、俺は貧しくこれでかろうじて生活しようとしたんだ」と言って逃げ切れるだろうか。

注)結局石原前都知事は新銀行東京問題で逃げ切ったがその経緯は以下の通り。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/201030-c3b7.html

 猪瀬知事はクリントン大統領のような女性トラブルもなく、東京オリンピック招致に成功した有能な知事だから、私などは「まあ、本人の言うことを聞いてやるふりをしよう」という気持ちだが、週刊誌などは猪瀬氏を徹底的に追い詰めようとしている。
別に徳洲会からの資金が無くても都議選の勝利は間違いなかったのだから、これは明らかに勇み足だが、どんなに有能な人も時にこうした失敗をするものだ。

 

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