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(25.11.17) ようやく日本も正気になった。温室効果ガス削減目標の修正

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 やれやれ、日本もようやくまともな判断力を取り戻したと安心した。
日本が2020年の温室効果ガス削減目標を05年対比▲3.8%と決定したからだ。これは90年対比にすると+3.1%で、鳩山元首相が言っていた90年対比▲25%とは全く異なる数字だ。

 石原環境相は「野心的な目標だ」と言ったがもちろん冗談で、ヨーロッパの環境団体は「削減ではなく増加目標ではないか」とかみついた。
イギリスやEUの閣僚からも「失望した」という言葉が出ているが、温室効果ガスについてはヨーロッパを失望させるのが最も正しい戦略なのだ

 もともと地球環境問題に熱心なのは西欧だが、これは地球環境を守ろうという崇高な目標以外に、ヨーロッパの復権を狙った戦略的な取り組みでもある。
西欧は経済的にはジリ貧で残ったのは環境政策だけだ。
だから各国に温室効果ガスの削減目標を設定させこの目標が下回った場合は、上回った国から排出権という権利を購入してペナルティーを支払わなくてはならないようにシステムを設計した。
環境先進国のヨーロッパから排出権を購入しろ」ということだ。

注)ヨーロッパの戦略については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/23121-cop17-9ea.html
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-9857.html

 このため当初から目標達成など不可能と思っていた中国アメリカがさっさとこの条約から抜けて、最後に鴨ネギになったのは日本カナダ程度になってしまった。
条約締結国の温室効果ガス排出量は全世界の27%程度で、一方アメリカと中国を合わせると50%を超えてしまい、いくら締結国の間で削減しても世界の温室効果ガスは削減されないどころか増加する。
それでもこの条約を維持しようというのは、ペナルティーを日本からふんだくれるからで、「中国とアメリカは逃したが、日本というお坊ちゃんがいるからまあ良しにしよう」という状況になっていた。
特に鳩山元首相などは「90年対比▲25%削減する」と大見得を切ったので、「鴨ネギどころじゃない。日本は西欧の打ち出の小づちだ」と喜ばれていたものだ。

注)温室効果ガスの国別排出量のシェアは、中国とアメリカがそれぞれ25%程度、インドとロシアがそれぞれ5%程度、そして日本が4%程度。

 世界政治は崇高な理念を背負いながら、テーブルの下で足蹴りをするのが常識で、この地球環境問題もそうした種類のものだ。
着物の下に鎧が隠してあることが分からないようでは世知辛い世界政治を生き抜くことはできない。

 地球環境がますます悪化して、日本では最高気温を更新し、大島では過去例を見ない集中豪雨に見舞われ、アメリカ並みの竜巻まで発生している。
隣のフィリピンでは過去最大規模の台風に襲われたばかりだし、中国では北京の空の視界が消えてしまい、まともな水も確保できなくなりつつある。

注)異常気象の実態は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-1927.html

 だからこうした問題を地球規模で解決しなければならないのは当然だが、温室効果ガス排出国のNO1の中国と、NO2のアメリカが本気にならない限り解決の仕様がない。
特に中国が劣悪な石炭の使用を続ける限り、この問題は解決しないのだから、中国を地球温暖化対策に乗り出させるには、中国の環境を悪化させるのが最善の戦略になる。
日本さん、お願いですから助けてください。中国人民は日本の環境対策を参考にしますので、どうか技術を教えてください」と泣きを入れさせなければならない。

 そのためには日本や西欧が環境浄化に取り組んでは何にもならず、これでは半永久的に地球環境は悪化する。
北京の空に太陽が昇らなくなり、PM2.5の影響で気管支炎が慢性化し、さらに飲み水を煮沸しても飲料水として利用できなくなってはじめて中国は地球温暖化対策に乗り出してくる。
幸い日本の環境は中国からのPM2.5も間接的にしか影響がないから、ここはぜひとも粘りが必要だ。
地球を昔の青く美しい星にするには、中国・アメリカ・インドと言った国が自分の問題として取り組むまで、温暖化対策を骨抜きにしておくことが最も効果的な温暖化対策になる。

なお、地球温暖化問題については以下にまとめて記載してあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44491343/index.html

 

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