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(25.11.18) 安倍外交の大成功と中国包囲網の完成 安倍首相のアセアン取り込み策

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 安倍首相首脳外交にはほとほと感心してしまった。就任してから5回目のアセアン訪問カンボジアラオスで、これでアセアン10各国すべて訪問したことになる。
安倍首相の戦略はアセアンを味方につけて中国を包囲するというものだが、特に今回訪問したカンボジアラオスは非常に強い中国の影響下にあり、特にインフラ投資は中国の独壇場となっている。

 ここに安倍首相は医療分野での切込みを行ったのだからいいセンスだ。中国は橋や道路や港湾を建設する能力は高いが、病院を建設したりそれを運営する能力は著しく低い。
中国にはまともな病院はほとんどなく、あればそれは共産党幹部や新興の資産家用で、一般の人はもっぱら漢方や民間治療に頼っている。
ハード先行で医療のようなソフトはすこぶる弱いから、日本は支援を医療分野に特化しようとしている。

 日本の医療保険制度は世界的水準から見たら非常に高く、これをカンボジアやラオスに売り込むのは遅れていた両国に対する進出策としては理にかなっている。
カンボジアには日本の援助で2年後に高度医療機器を備えた救急救命センターを設立する計画で、医師や看護師の育成も担っていくのだそうだ。

注)ラオスには95億円の円借款と空港の拡張を約束していた。ラオスの場合は医療よりまだインフラ整備が先行しているらしい。

 日本人が世界的に見ても最も長寿な社会を作り上げたのもこの医療保険制度のおかげで、今では薬が効きすぎて本来寿命が来てしまった人でも延命治療で生きながらえさせている。
私は延命治療はやりすぎだと思っているが、一方で日本の医療システムのおかげで長寿社会が実現していることも確かだ。

 しかしつくづく思うのは政権が安定するとこうも外交がうまくいくのかという驚きだ。
2006年第一次安倍政権では参議院選挙で大敗し、衆参のねじれ現象が発生してひどいダッチロールが始まったが、以来自民党政権も民主党政権もほぼ1年で交代しとても外交などしていられない状況だった。
この間をぬって韓国の李明博大統領が華々しい首脳外交を展開し私などは実にうらやましく思っていたものだ。

 しかし世の中禍福が転じるというのはこのことを言うのだろう。第二次安倍内閣は衆参に盤石の体制を引いたので、内憂に煩わされることなく外交に精力を注げることになった。
一方韓国はパク・クネ大統領イデオロギー政治をしているために海外ではまともに相手をしてもらえなくなっている。
少し頭がおかしいのではないか」そう思われている。

 また中国は民族問題が火を噴き、これを巡って習近平体制を揺さぶろうとする保守派習近平派が熾烈な内部抗争に入ってしまった。
もはや外交どころではなくなり、経済も失速して問題山積みだ。
中国は日本に代わって内政の時代に入り込んだ。

注)中国の習近平氏と江沢民氏の熾烈な内部抗争は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/nhk-7e7f.html

 アメリカのオバマ政権も上院と下院のねじれ現象があり、特に共和党強硬派の切り崩しをオバマ大統領は失敗して、まともに予算案が通らなくなっている。
内政に注力を注ぎ始めざる得なくなり、予定していたフィリピン訪問もキャンセルになり、アメリカも外国のことなんか知らないという状況になっている。

注)オバマ大統領のダッチロールは以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43809971/index.html

 信じられないことに現在最も活発に外交を展開しているのは日本とドイツで、日本は東南アジアを中国から奪還するための布石を着実に打っており、さらにインドとロシアを加えて中国包囲網がほぼ完成しつつある。
あまりの安倍外交の成果にとうとう韓国がヒステリーを起こし始めた。
日本は戦争の教訓を得ないまま、再びアジアを植民地化しようとしている

 いっぽうドイツはEUを完全に自分の経済圏にしてしまって、もはやフランスが口をはさむ余地がなくなった。ドイツ第3帝国が完成したみたいだ。

注)ドイツのEUにおける絶対的な優位については以下参照。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-edc0.html

 21世紀は中国の世紀と言われて久しかったが、実際は中国の時代は終わりつつあり、国内は民族問題と経済失速が重なって指導者は茫然自失の状態だ。
一方の大国アメリカもオバマ政権が予算も法律も通過させることができなくなり、外交ではさらにひどくシリアに対する軍事攻撃もできない。

 こうした中で着実に得点を重ねているのが政権基盤が盤石な日本とドイツで如何に政権の安定が外交交渉で力になるか分かろうというものだ。
再びドイツと日本の時代が始まろうとしている。


 

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