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(25.10.10) トラブル続きのみずほ銀行 経営者不在体質が続いている!!

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(パリ ベルサイユ宮殿)

 ふたたびみずほ銀行が火を噴き始めた。2002年3行第一勧銀、富士、興銀)のシステムのつなぎシステムを稼働させようとして大規模システム障害を発生させ、こっぴどく金融庁からお叱りを被ったが、東日本大震災時に再びシステムトラブルを発生させた。
そして今度は暴力団員への融資を放置し金融庁には「そうした融資はない」と報告していたのだから、経営トップの責任は逃れられない。
事実と異なる報告を行っていたことは極めて遺憾」と金融庁に言われてしまえばあとはない。
再び業務改善命令が出され、これで合併後7件目だから業務改善命令のオンパレードだ。

注)過去のシステムトラブルがなぜ発生したのかの分析は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/23522fg-17e1.html

 今回の暴力団員への融資の内容は、信販会社オリエント・コーポレーションで行っていた自動車関連の提携融資で、審査と保障をオリコが行いみずほBKが融資をするという仕組みである。
みずほBKはオリコが保証してくれているので安全確実な融資という位置づけであり、一方オリコは顧客から保証料を徴収できる。
信販会社は業績向上が第一だから審査はあまく、はっきり言えば返済さえ可能ならば誰にでも融資審査をパスさせてしまう。

 オリコがみずほBKと全く資本関係がなければ問題はなかったが、オリコが10年7月にみずほグループの傘下に入った為、シラを着ることができなくなってしまった。
少なくともみずほFGファイナンシャルグループ)の社長が知らないということは言えず、現在の佐藤社長は同時にみずほBKの頭取でもあるから、みずほ銀行も知らないと逃げることができない。

注)正確に言うと当時はまだみずほ銀行とみずほコーポレート銀行に分かれていて、オリコの検討をしたのはみずほコーポレート銀行。現在は合併してみずほ銀行になっている。

 当初はコンプライアンス担当役員までのミスとして逃げようとしたが、10年7月のオリコの子会社化の時点で、問題融資があることが分かり、みずほ銀行はこれを引き継ぐかどうかを役員会で検討している(議事録がある)。
君、暴力団関連の融資はやはりまずいよ、何とか解消できないかね・・・
頭取、そうしたいのはやまやまですが○○組の説得はかなり危険で難しいです。関西の地銀では担当役員が刺殺された例もありますので、へたに行うと死傷者がでます

 結局総額2億、230件余りの案件を長期的に減額させるということで(新規貸し出しをしないということ)で何とか収めることにしたようだ。
君、これは金融庁には厳秘ということにしよう。担当者にかん口令を引いておくように
しかし、こうした超内密な案件は内密なほど情報価値が高い。
出世や処遇に不満を持った担当者や役員は、「俺は頭にきた」時は情報をリークする。

 今回の案件は金融庁の検査で発覚したことになっているが、通常はそんなことはあり得ない。金融機関は隠すときは徹底的に隠すので検査で漏れるようなへまはしない。
事前にリークされた情報があり、かつ証拠書類のコピー(役員会の議事録等)などが入手できた場合にのみ、こうした問題案件が発覚するのだ。

 みずほ銀行がとくに問題含みなのは、第一勧銀、富士、興銀と言った日本が高度成長期には日本をリードしていた金融機関同士の合併だったからだ。
これが強者が弱者を飲み込む吸収合併だったら、システムも人事制度も経営方針もすべて押し付けることができる。
しかしみずほのように三行がイーブンな場合は3行の立場をそれぞれ立てなければならない。
2002年のシステム障害は各行の勘定系をそのまま残してつなぎシステムを作るという、何とも合併らしからぬ措置のために発生したトラブルであり、2011年の東日本大震災時のトラブルは取扱量の最大値の見込みを誤ったためだ。

注)つなぎシステム失敗後、一勧の勘定系システムをみずほのシステムにしたが、一勧のもつシステムの脆弱性を一勧のシステム担当者以外は把握していなかった。

 そして今回の暴力団への融資をしていたのが旧第一勧銀でオリコも旧第一勧銀の傘下にあったためみずほ全体での問題でなく、旧第一勧銀の問題に矮小化されてしまった。
この案件は一勧さん、あんたの所でなんとか裁いてほしいね。これはあんたの所で発生した問題だよ
2000年の大合併から早13年たったが、相も変わらない3行による確執がみずほ銀行全体の問題としてとらえる姿勢を弱めている。
経営者はいてもその威令は自分の出身母体の金融機関にしか及ばない。みずほ銀行と言っても内部は3行体制なのだ。

 力が拮抗している同士の合併は、なかなか合併効果が出ず、かえってトラブル続きなのは互いに人事で足の引っ張り合いをしているからだ。
このままではみずほ銀行は業務改善命令ばかりだされて、メガバンクの地位から滑り落ちそうだ。

注)東日本大震災時のシステムトラブルについては以下に詳細に記載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/23321.html

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