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(25.10.26) リビアの内乱 独裁政権と無法政権 どっちがいいんだ!!

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(千葉県のほぼ中央にある長柄ダム)

 私が独裁政権民主主義のために倒すというのにいつも疑問を持つのは、独裁政権を倒したからといって民主主義政権が樹立することはないからだ。
2年前、アラブの春の最中にリビアに40年間君臨したカダフィ政権が崩壊し、民主主義国家ができることになっていたが、実際は部族闘争に突入しその中で指導権を持ったのはアルカイダ系組織になってしまった。
カダフィ大佐の予言私を倒せばリビアには混乱と無秩序だけになる」は現実のものとなっている。

 リビアは今ひどい混乱のさなかにあり、本来は首都トリポリがある国民評議会が国を代表していたはずが、実際は石油利権を持つ東のベンガジを中心とする勢力と、西の国民評議会を中心とする勢力に分かれてしまった
この東西対立の上に主要な都市で民兵組織が樹立され、さらに中央と地方の対立があるため中央政府の威信などどっかに吹っ飛んでしまった。
カダフィ政権の崩壊により、カダフィ大佐が隠していた武器弾薬を民兵組織が強奪して武装したからだ。

注)カダフィ政権が崩壊まじかの時点で私が記載した記事があります。一部はあたり一部は外れている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/08/2384-a4bd.html

 フランスイギリスを中心とするNATOが住民保護と民主主義政権樹立を目的にリビアの内戦に干渉し、実質的にカダフィ政権を打ち破ったのだが、その後はなすすべをなくしてしまった。
昨年9月にはベンガジにあったアメリカ領事館がアルカイダ系組織に襲撃され大使を含む4人が殺害されたし、今月に入ってゼイダン首相が武装組織に拘束されるなど、全く治安が安定しない。
アフガニスタンと同じだといったらイメージがわくだろう。

注)なぜリビアに対する軍事介入にフランスとイギリスが積極的だったかの理由はリビアの石油利権はほとんどがヨーロッパ諸国が抑えていたから。一方アメリカが消極的だったのは石油利権がなかったから。

 アラブの春はその後混乱のただなかにあり、エジプトは軍が乗り出すことでかろうじて安定を取り戻しつつあるが、これは独裁政治への復帰と同じだ。
チュニジアはリビアと同じく内戦状態でアルカイダ系武装組織が力を持っており民主政権から程遠い。

 アメリカやイギリスやフランスという諸国は民主主義の名のもとに軍事介入を繰り返してきたが、さすがに反省期に入ったようだ。
はたして独裁政治を打倒してアルカイダに棟梁跋扈させるのが民主主義なのだろうか?」
もはや直接の脅威や利権が脅かされる場合を除いて、アメリカもイギリスもフランスも世界の警察官を演じるのがすっかりいやになってきた。

 その最適な例がシリアのアサド政権に対する態度で、民主主義が大好きなアメリカもイギリスもフランスも、ただ傍観しているだけだ。会議は開くが軍事介入はジェスチャーだけだということがオバマ政権のドタバタ劇で明らかになった。
まあ、好きにやってくれ。俺たちはもう知らん

注)アメリカのドタバタ劇は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-fdc3.html

 実際どのような対応がいいのだろうか。
独裁政権アルカイダ系テロ組織が戦っているときに、もっとも適切な対応は両者の共倒れを狙うことで、どちらか一方の勝利は望ましくない。くたくたになるまで戦わせるのがコツでこれはやくざの組織をつぶす場合の大人の知恵だ。
周りの国家はシリア内戦から逃れてきた難民の保護をすればいいので、戦うことがジハードになっている戦士を止めても無駄だ
リビアやチュニジアやシリアの内戦を見て、世界も少しは大人になっただろう。
戦争好きの人間は自然淘汰させるのが一番のようだ!!」と。

注)黒澤明監督、三船敏郎主演の「用心棒」と言う映画を見るとこのあたりの機微がよく分かる。

 

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