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(25.10.27) 中国の悲惨な水事情 英エコノミストの指摘 中国経済のアキレス腱は水

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 中国人がなぜこれほどまでに水にこだわるのかは、日本人の想像を絶している。
日本の山林を中国人が買い占め、特に安価な北海道の山林が水資源確保のために買い占められているが、日本人にとっては分からないことばかりだ。
水なんてどこにでもあるのに、なぜそんなに水の確保が大事なのだろうか?」

注)中国人による北海道の山林の買い占めについては以下にまとめてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-a79c.html

 しかし中国人にとってはほとんど死活問題で、中国はもともと水資源の少ない乾いた大陸で、特に北京が存在する北部は砂漠の中の都市と言ったほうが適切なくらい水資源に乏しい。

 こうした事実を英エコノミストがレポートしていた。従来中国の経済記事はもっぱらGDPや輸出輸入量と言った数値の羅列がほとんどで量だけの分析だったが、最近イギリスの経済紙は中国経済の質の面に切り込むようになっている。
経済分析も量と質の面が合わさって初めて分析になるので、イギリス経済紙の分析レベルは中国の実態を正しく把握できるレベルに達してきた。

注)これに比較してアメリカの経済紙が中国経済の分析にあまり役に立たないのは相変わらず量の分析が主体だから。

 それによると北部の黄河流域は黄河そのものが干からびてきたことと、流域に4000もの石油製品化学工場が乱立して汚染水を垂れ流したため、その3分の1は農業用水に使用不可と中国の黄河水利委員会が発表するまでになっているという。

 中国の水質汚染はすさまじく中国国土部は「河北平原の地下水の半分以上が工業用水に使用できず、7割は人体の接触に適さない」と発表するまでになっている。
また黄河にはやたらと死体が浮かんでいて黄河流域の蘭州近辺では12年後半だけで300の死体が流れ着いた。
ほとんどが自殺者とみられているが、さすがに死体の浮いている水を飲むのには中国人でも躊躇する。

 中国で水資源が不足してる最大の理由の一つに水の再利用が進んでいないことがあげられる。工場用水の再利用率は40%で、これはヨーロッパの平均の約半分だという。
また家庭用水も垂れ流しで、水インフラ、特に下水道、水道管、下水処理所の整備が遅れている。

 本来なら中国政府としては工場用水の再利用を勧めたり、水インフラの整備を進めるのがもっとも妥当な戦略になるのだが、実際は「南水北調」といって揚子江流域の水を黄河に引き入れる計画が先行している。
中国は高度成長期の日本と同じで、大規模なインフラ整備が国家の困難を解決する唯一の手段と考えているらしい。

注)南水北調については前に記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/2368.html

 現在3本の運河が建設されており、海に近い方から東線、中央線、南線となずけられているが、東線はこの年末、中央線は14年10月に完成することになっている。
しかし問題はせっかく完成して揚子江から水を引っ張ってきてもこの水の汚染がはなはだしく、建設費の3分の1を水の浄化施設建設にあてねばならなくなっていることだ。
なんということだ、汚染水をいくら引っ張ってきてもこれでは中国人民の飲み水にならない!」
中国では何よりも水資源確保が第一級の課題だがあるのは汚染水ばかりだ。

 英エコノミストの指摘を読めば、中国人がなぜこれほどまでに水にこだわり、北海道の山林を買い捲っているか理由が理解できるだろう。中国の最大のアキレス腱は水だからだ。
かつてと言っても幕末のことだが、長州藩から高杉晋作ら数名が中国視察上海)に出かけている。
そこで高杉達が見た光景は中国人が人糞を道路に捨て去り、その容器を川で洗い、さらにその水を飲料水にしていた光景だ。
高杉は中国を「臭気に満ち、汚物にあふれ、水すらまともに飲めない国」と称したが、あれからおよそ160年が経過しても、現実の中国はその当時とさして変わりがなく相変わらずまともに水が飲めない国のままなのだ。

 太平洋戦争では日本は石油を求めて南方(インドネシア等)に進出したが、今中国は水をもとめて日本の山林を買い占め、国際河川のメコン川プラマプトラ川をせき止め、ダムの建設を行っては国際問題をひきおこしている。
信じられないかもしれないが日本の戦略物質は優良な水資源なのだ。このことに中国人は気が付いているが、残念ながら多くの日本人はそのことに気づいていない。

注)中国でお茶が発達した理由も生水を飲むとたちどころに病気になるためで、煮沸消毒をし、それでも濁っている水を見えなくするためにお茶の葉を入れたというのが実際だ。

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