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(25.10.31) 安倍外交の見事な成果 「飛んでイスタンブール」 トルコとの親善外交

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(トルコ パムッカレの石灰棚)

 安倍首相の外交にはほとほと感心してしまった。しばらく前までは韓国の李明博前大統領が実に積極的な首脳外交を展開し、一方日本の首相は国会対策で明け暮れしているのを見て「なんで日本には首相らしい首相が現れないのだ」と落胆していたが、昨今の安倍外交を見ると思わす叫びたくなる。
イよー、大統領!!!、いや、首相!!」

 10月29日、この日はトルコの建国記念日なのだが悲願だったボスポラス海峡の下に海底トンネルが開通し地下鉄が運航することになった。
トルコが海底トンネルを建設しようと決心したのは今から150年前オスマントルコの時代からだから、トルコ国民にとってこんなうれしいプレゼントはないだろう。
 
  この式典に安倍首相エルドアン首相から正式に招待されたのだが、それには理由がある。
この海底トンネルの建設費用は約3000億円なのだが、そのうちの1500億円を円借款で調達し、さらに海底トンネルの工事を大成建設が請け負った。
日本の技術は関門トンネル青函トンネルで実証済みだが、トルコ国民の熱い日本に対する信頼が後押ししているようだ。
今回の開通に伴いNHKにインタビューを受けたトルコ女性は「日本のすることは何でも気に入っているの」と答えていたが、日本は世界で最も信頼されている国家の一つであることを再確認させてくれた。

 トルコは世界でもまれに見るほど親日的な国だが、それには二つの歴史的事実が存在する。
1890年というから今から120年以上も前だが、トルコの軍艦エルトゥールル号が日本に親善訪問をした帰り、現在の和歌山県串本町の沖合で台風に遭遇し沈没、600人余りの乗組員が死亡した。しかし奇跡的に69名の乗組員が助かったのだが、これには串本の住民が命を懸けてトルコ海軍の乗組員を助けたからだ。
そしてトルコはそのことを忘れず小学校の教科書に日本人がいかに懸命にトルコ人の命を救ったかが記載されている。
こうした記事を読めば小学校のトルコの児童が日本をどう思うか明確だ。
そしてそうした記事を教科書に記載し続けるトルコ政府の気持ちも分かろうというものだ。

注)それに比較して隣の韓国ではありもしない従軍慰安婦問題を教科書に記載し、日本を貶める教育に躍起となっている。その教育の成果がパク・クネ大統領で、でっち上げの歴史で日本を非難し続けている。

 もう一つの理由は、日本がけなげにも日露戦争でロシアを打ち破ったことに起因する。
16世紀以来トルコとロシアは角突き合わす仲で都合10回以上も戦争を行ってきたが、19世紀に入り形勢は明らかにトルコの不利になり、黒海周辺の旧オスマントルコ領は次々にロシアに蚕食されていった。
もうだめだ、ロシアにはかなわない。トルコに将来はない」と思ったときに東洋の小国の日本がロシアを打ち破ったので狂喜した。
トルコも日本を見習って国を作り直せば再建できる」建国の父、ケマルパシャはそう決心した。

注)1923年第一次世界大戦で疲弊したオスマントルコで革命を起こし現在のトルコ共和国を樹立したがそのモデルは日本だった。

 そして今安倍首相は今年に入って2回目のトルコへの訪問を果たした。
エルドアン首相はこの海底トンネルが日本の支援で建設された恩義を忘れず安倍首相を記念式典に招待したのだが、トルコ人は誇り高く、そして信義に厚い国民だ。
一年間に二回も訪問するとは「飛んでイスタンブール」と言ったところだが、安倍首相にとって本格的な経済首脳外交の始まりを、この信義に厚い国に定めた。

注)「飛んでイスタンブール」とは1978年に庄野真代さんが歌ってヒットした歌。知らない人は以下のURLをクリックしてください。
http://www.youtube.com/watch?v=YEDnxW1h46k

 今回の訪問で、三菱重工業が原発の発注をほぼ手にしたほか、東芝の火力発電所建設、IHIと伊藤忠商事の架橋建設、トヨタのカローラ生産工場の稼働、ブリジストンのタイヤ工場等、インフラを主体に対トルコ投資が一斉に動き出した。

 しばらく前まで円高の影響もあり、韓国と中国の企業に押されっぱなしだったが、ここにきて反転攻撃のきっかけがつかめた。
親日的なトルコの経済発展は同時に日本の安全保障にとって最も重要な礎で、ともにスクラムを組んで世知辛い世界を生き抜いていくことができる。

 日本の政治・経済戦略は日本を敵視している中国と韓国の経済を弱体化させ、一方親日的なトルコ、ロシア、インド、インドネシア、台湾等の経済発展を支援することにある。安倍首相の戦略は明確にその方向に舵を切った。
安倍首相はなかなかの役者だ。
おぬしも、ようやるのう!!」

なおトルコ経済については以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47029560/index.html

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コメント

ロシアは親日ではありません。中国の次に自衛隊のスクランブルが多いのがロシアです。
中国とロシア、互いに包括的戦略パートナーの最上位で、安全保障においても中露で盛んに合同演習をやってます。
メドベージェフ時代のロシアが日本に対するロシアの基本姿勢です。

(山崎)従来はまったくそうでしたが、現在は状況が変わってきております。今日(2日)日本とロシアの2プラス2(外相、国防相)会議が開かれたのがそれで、プーチン政権は盛んに日本にシグナルを送ってきています。
なお私が親日と言っている中には、敵の敵は味方という政治力学も入っております。

投稿: かず | 2013年11月 2日 (土) 17時54分

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