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(25.10.24) NHKクロースアップ現代 わが町を身の丈に  人口減少時代の都市再編

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(フランス南部の麦畑)

   先日のクローズアップ現代で「わが町を身の丈に 人口減少時代の都市再編」という番組を放送していた。
従来日本では右肩上がりの人口増加と経済成長を前提に都市計画が立てられ、この千葉市でも人口増加を前提にモノレールの建設をしてきたが、実態は人口減少に見舞われ赤字経営に陥ってしまった。

注)千葉市は100万都市を目指したが現在96万人程度で人口は減少に転じている。
モノレールの建設では将来人口を117万人と見込んでいた。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/21613-21b6.html


 国交省の2050年の人口予測では東京近辺と名古屋近辺を除きいづれも人口は大幅に減少し、政令指定都市でも▲20%、1~5万の都市では▲40%も人口が減少すると予想されている。
日本中から人がいなくなり過疎化が進むということで、特に地方都市は惨憺たる状況になりそうだ。

 地方都市は今でも過疎化が進んでいて、一方税収は低下しているため住民サービスを行うことが不可能になりつつある。
そこで自治体の約4割が都市の再編事業に乗り出し、公共施設の統廃合を始めた。
たとえばさいたま市では1700ヶ所ある公共施設の統廃合を実施しており、市の中心地区に体育館、支所、コミュニティーセンター、教育相談所、図書館を一か所に集めていた。
そうでもしなければ維持管理は全く不可能になります」というのが担当者の説明だ。

注)今後は行政サービスが良い自治体に人は集まり、そうでない自治体は過疎化するとい指摘は前にもNHKが行っていた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/25225-nhk-d18a.html

 コンパクトシティーというのがその概念で、住民をできるだけ一か所に集めそこのインフラの整備は行うが、郊外や過疎地のインフラ整備はしないというコンセプトだ。
だがこの行政指導のコンパクトシティーの取り組みは問題が多いのだそうだ。
たとえば青森市の事例だが、郊外のお年寄りを市の中心の高層マンションに集め、商業施設を整備したが、都市の住民がさっぱり増えないのだという。

 最大の原因は郊外に住んでいる年寄りがその場所の住宅を売却しようとしても、ほとんどそうした場所の購入者はいないからだという。
これは当たり前で今後こうした郊外に人が住まなくなり、かつインフラ整備もなおざりになることが明確な地域に不動産を求める人はよほど物好きだ。
したがって老人は土地家屋の売却ができず、都市部のマンション購入資金が手当てできないので移住など持ってのほかということになる。

 しかし行政の立場から言うと都市部の一人当たりのインフラ費用と郊外のインフラ費用の格差は年々広がって、名古屋市周辺の事例では最大180倍の格差が出てしまうのだそうだ。
これではいくらなんでも効率が悪すぎて公共サービスは致しかねます」ということになるが、一方今まで住んでいた住民の立場になれば「俺だって市民なのになぜ差別されるのだ」ということになる。

 ゲストで登場していた都市計画の専門家が「180倍と言ってもそれはすべて行政サービスを受けるということが前提で、住民が自ら道路整備や河川整備を行い、またソーラーパネルや合併浄化槽の設置を行えばこうした費用は抑えられる」と述べていた。
自分たちで努力すれば行政サービスが低下しても従来レベルの生活水準を維持できるという指摘で、住み続けたかったら行政はあてにせず自分たちで努力しろということだ。

注)私が毎日読んでいる「ちば公園のベンチから」というブログの作者が、銚子市の都市再生の市民委員を引き受けていた。
http://midorinochiba.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-d87c.html

 ここおゆみ野は隣のちはら台を含めて毎年人口が増加しているまれな地区で、おゆみ野地区だけで現在5万人弱だが、毎年2000人程度人口が増加している。
実際いたるところで宅地開発やマンションの建設が行われているから、何か高度成長期の日本のようだが、インフラの整備ということになるとかつてのインフラを食いつぶしているような側面がある。

 たとえば公園や遊歩道に設置されているベンチやテーブルは多くが耐用年数が来て朽ちかけており、板が外れたり割れたりしている箇所が多い。
行政もそれなりに対応しているが何しろ老朽化施設が莫大でとても追いついていないのが実態だ。
おゆみ野では昨年から円卓会議が主催され、その中でベンチやテーブルの補修は住民自らが行うという案が検討されており、実際にテストケースで一度テーブルの補修を行ってみた。

 やってみるとねじ穴の位置をよくチェックしないとうまくはまらないといった小さなトラブルはあるが、けっこう上手に補修はできるものだ。
このおゆみ野地区の景観を守るためにこうした取り組みはとても大事で、私は来年はカーペンターになっておゆみ野のベンチの補修に取り組みたいと盛んに提案しているところだ。

注)この住民参加のベンチ補修でネックになるのが、事故が起きた場合の責任問題だという。以前背もたれがないベンチで遊んでいた子供がひっくり返って訴訟になっていたが、その場合責任はベンチの補修をしている住民になるのか、市になるのかといった問題だ。
住民参加の社会ではそうしたトラブルを防ぐ仕組みも重要なようだ。

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