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(25.9.16) アメリカが凋落した日  シリア懲罰戦争の失敗

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(北海道の東海岸)

 ついに世界国家としてのアメリカが凋落した。あれほど「シリアに懲罰を与える」とこぶしを振り上げていたオバマ大統領がロシアのプーチン大統領に泣きを入れて、戦争回避に動き出した。アメリカが単独で戦争ができた時代が終わり、同時に超大国アメリカの時代が終わった。

注)アメリカが超大国の地位を滑り落ちたことは前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-c251.html


 「国家は純粋に人道主義にもとずく戦争をできない」というのが私の認識だが、今回のシリア懲罰戦争の迷走がそのことをあらためて証明している。
オバマ大統領は、8月21日のダマスカス郊外で発生した毒ガス攻撃で民間人約1000名が死傷したことを根拠に、人道的立場でシリア限定爆撃を主張したが、国内と国外から足を引っ張られた。

 私はオバマ大統領の人道主義の信念をいささかも疑っていないが、大統領がそうした信念を持っていても、国民も他国も人道主義という名の戦争においそれと賛成しない。
オバマ大統領シリア懲罰戦争が全く人気がないことに驚き、(限定戦争が大統領権限で実施できるにも関わらず)アメリカ議会両院の賛同を求めたが、議員がオバマ大統領の火遊びに賛成するはずはなかった。
アルカイダを利するための戦いをなぜする必要があるのだ。アメリカの主要な敵はシリアではなくアルカイダではないのか・・・・・・・

 結局戦争による解決に終始反対してきたロシアの要望を入れ、化学兵器を来年の前半までに廃棄することをアサド政権が了承することを条件に、振り上げたこぶしをひっこめることになった。
超大国の大統領が周りから寄ってたかって押し込められてしまったのだから、これでは威厳もへったくれもあったものではない。
おかげでオバマ大統領の支持率は50%割って急落している。
あいつはガキと同じだ!!!」

 前にも書いたがアメリカが唯一の超大国であるというのは、自身の判断で戦争をおこない他国に文句を言わせないのが条件だが、今回オバマ政権はロシアとの妥協を図らざる得なかった。
プーチン君のいうことはもっともだから戦争は止めた!!!」

 すべての戦争には経済的もしくは政治的利益が随伴している。最近行われた戦争でいえばイラク戦争カダフィ政権への空爆も本当の目的は石油である。
これは二つの意味があり戦後の復興にこの石油代金が利用できること(復興費用をアメリカもヨーロッパも出さないで済むこと)、および経済が安定してくれば確実に石油利権が入手できるからだ。
一方ロシアがグルジアオセチアで行った戦争は、ロシア領土がさらに縮小しロシア国家の存在が脅かされることに対する威信を守るための政治的戦争だったと言える。サッチャーが行ったフォークランド紛争もそうだった。

 シリアに関していえばただ貧しいだけの国家で、もしここをアメリカやヨーロッパがアサド政権から解放すればそのあとの復興費用がどれだけ必要になるか分からない。
しかもここはロシアが利権を持っておりアメリカやヨーロッパにとって最初から域外なのだから、シリアがどうなろうとも関係がない(ロシアにとってはアサド政権が崩壊すると中東での拠点が失われる)。

 アメリカ国民が本能的にこの戦争に反対し、世界でもフランス以外はあきれ返って手を引いてしまったのは、「人道主義では飯を食えない」という冷めた現実主義に基づいている。
戦争というものはある意味で人間の性(さが)でどんなに説得したり話し合いをしてもなくなることはない。
だから戦争を止めさせる最善の方法は、戦争好きの人間は徹底的に戦争をさせて互いに共倒れになって死に絶えるか、それ以上は戦争遂行能力がなくなるまで殴り合いをさせておくのがいいのだ。

注)戦略家のクラウゼビッツはこれを「戦争とは政治の延長である」と散文的に述べている。なおこの戦争がどれだけ愚かな戦争かについては私は以下の記事を書いている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-18d3.html


 平和国家がなすべきことはタダ一つだ。
ドイツスウェーデンがシリア難民の受け入れを宣言しているが、日本のように平和を愛する国家がすべき措置は戦争を嫌ってシリアから逃れてきた難民を受け入れることだ。
そうすればシリアに残っている人はアサド政権の支持者とアルカイダだけになる
安倍政権はオバマ大統領が戦争に突入すればそれを支持する予定だったが、こうした愚かな戦争を支持するよりドイツスウェーデンにならって難民受け入れを表明することだろう。

 日本人が本能的に外国人嫌いなことは私はよく認識しているが、これからの日本のあり方として難民受け入れ国になるのは平和を愛する日本の重要な国家戦略になると私は思っている。


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

 

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