« (25.9.16) アメリカが凋落した日  シリア懲罰戦争の失敗 | トップページ | (25.9.18) 文學入門 井上靖 「おろしゃ国酔夢譚」 »

(25,9,17) 中南海の権力闘争 「習近平の虎退治」 石油利権は誰のものに?

18_009
(北海道東部の牧草地帯)

 今中南海中国の政治の中心地で日本でいえば霞ヶ関)で恐ろしいほどの権力闘争が行われている。
もともとは習近平主席李 克強首相が始めた汚職撲滅運動なのだが、私は中国は汚職天国であまりにひどい汚職がはびこるので人気取りにこの運動を始めたのだろうと思っていた。
まあ、そこそこ黒いネズミを捕まえたら適当なところでやめるんだろう

 ところがこの運動が中国の石油利権をめぐる権力闘争まで発展しているのを見て、世界のマスコミが注目し始めた。特に英国のエコノミストフィナンシャル・タイムズ「習近平の虎退治」と称する記事を掲載してからは「これはかつての整風運動や反右派闘争のような形になるのではないかと注目が集まっている。

注1)整風運動:毛沢東が1940年代に起こした反対派撲滅運動で、毛沢東に敵対した党員を1万人規模で粛清した。
注2)反右派運動:毛沢東が1957年に行った右派狩り。右派の知識人を50万人規模で要職から追放し僻地で農業労働に従事させた。

 中国の政党は共産党しかなく選挙も形式的な信任投票だから、権力闘争はすべて密室内で行われ、反対派粛清のためには秘密警察(公安警察)を使用した投獄と強制的な自白、そしてでっち上げの裁判が行われる。
現在この粛清の矢面に立っているのは国営石油会社の利権を牛耳ってきた石油派のボス蒋潔敏氏とその取り巻きで、すでに200人以上が逮捕拘束されている。

 さらに香港メディアは蒋潔敏氏ゴッドファーザー周永康氏が逮捕されるかどうかに注目している。周永康氏は石油閥出身で2007年まで政府の要職公安部長公安警察のトップ)を務めていた実力者で当時の序列は共産党第9位、国内の治安並びにアメリカ等へのコンピュータ攻撃の実質的な責任者だった。

 現在は石油閥の影の実力者といった立場で、石油利権を一手に握って世界各国に存在する子会社に資金ロンダリングを行い莫大な資産を隠し持っているとされている。
いわば中国の汚職の総本山なのだが、周永康氏は巧みに江沢民氏に取り入り、胡錦濤政権でも手出しができないほどのアンタッチャブルな立場にあった。

注)中国では利権集団が権力を持っていて一種の国家内国家のようなものを作っている。この利権集団には主席と言えども簡単に手が出せない。

 中国は政治と経済が分離せず、共産党幹部が同時に国営企業の幹部になっている。日本ではトヨタの社長が同時に経済産業省の大臣であることはないが、中国では共産党が全権を持っているため経済のトップと政治のトップは同じだ。
もっとも兼営するには忙しすぎるから派閥を形成してすべて派閥内で主要なポストを抑えることになる

 一方習近平氏は国家主席であってもそうした経済的基盤を持っておらず、このままでは単なる中国共産党のシャッポに過ぎない立場だった。
そこで警察権力を握ったことを幸いに汚職撲滅運動を開始し、周永康氏が握っている石油利権を簒奪することにした。
中国の歴史では皇帝が有力貴族を罠にかけてその資産を没収していたが、それの現代版がこの汚職撲滅運動と称する石油利権の簒奪である。
あいつの利権を奪って本当の権力者になるのだ!!!」

 もっとも周永康氏としてもあっさりと習近平氏に負けるわけにいかず(最悪の場合はでっち上げの裁判で死刑になる)、こうした場合の保険として江沢民氏の子分になっていたので何とか巻き返しをしようとしている。
そうなると習近平現政権と影の実力者江沢民氏との全面的な戦いになり、ここに胡錦濤前主席が加わって、中南海あげての泥仕合になる可能性がある。
すべては密室で行われるので外部にはなかなか真相は分からないが、敵対する陣営がそれぞれ自派に有利なように情報をリークするので、エコノミスト等に記事が掲載されることになる。

 中国は対外的には尖閣諸島の日本の領海に監視船を遊弋させたりしてこわもてだが、実際は権力闘争で火の車でありとても日本を相手にしている場合ではない。
経済は低迷し、国民の不満は一触即発でなおかつ権力闘争に明け暮れているのだから、中国の内実は張り子の虎なのだ。

なお中国経済が失調していることについては前に記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-ce0e.html

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

 

|

« (25.9.16) アメリカが凋落した日  シリア懲罰戦争の失敗 | トップページ | (25.9.18) 文學入門 井上靖 「おろしゃ国酔夢譚」 »

評論 世界経済 中国経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (25.9.16) アメリカが凋落した日  シリア懲罰戦争の失敗 | トップページ | (25.9.18) 文學入門 井上靖 「おろしゃ国酔夢譚」 »