« (25.9.22) ボランティア塾教師奮闘記  信じられないくらい中学入試問題が難しい! | トップページ | (25.9.24) NHK 神の数式その1 「この世はなんで作られているか」 »

(25.9.23) JR北海道 なぜいつまでたっても事故が続くのか?

Img_1442 
(タムさん撮影 フランス南部 サンチャゴ巡礼フランス道で見かけた少女)

 JR北海道特急列車の火災や貨物列車の脱線、それに運転手による自動列車停止装置(ATS)の破壊が続いている。
この4月からでも出火事故が4件、貨物列車の脱線が2件、それに運転手のATSの破壊や信号無視がそれぞれ1件だから、これではJR北海道の列車にはおちおち乗れないことになる。
あまりのひどさに国交省が特別監査に乗り出した。
一体JR北海道はどうしてしまったのだろうか・・・・・・

 特に事故が集中しているのが函館線の管区でここは何か事故を起こす構造的な原因が潜んでいるようだ(9件の事故・事件のうち函館線館内は6件)。
9月19日に発生した函館線大沼駅構内の貨物列車の脱線事故では、整備担当者が1年にわたって線路の整備を怠っていた。
社内の内規では20mm以上線路幅が拡大すれば釘の打ち直しが必要だが、昨年10月の検査で20mm、今年6月の検査で25mmになっていたのだが補修しなかったという。もっとも事故が起こる理論値は43mmだそうだから、「まあこの程度なら実際は事故は起こらないだろう」と現場では考えていたようだ。

 だが今回の事故は25mmなのに事故が起きたのではなく、実際は43mm以上開いていたのではないかとの疑問がある。
当初JR北海道の説明は20mm以上の箇所は今回の事故を含めて9か所だといったが、翌日には97か所だと訂正された。
JR北海道では現場からの報告は常に虚偽があり、調べなおすと内容が大幅に変わる。
どう見ても現場と本社間には正確な意思疎通が欠けており、意図的に虚偽の報告をするのが日常化している。

 私は2年前、JR北海道の前の社長中島尚俊氏が自殺した時にJR北海道の経営問題を分析してみたが、赤字会社JR北海道の苦悩がよくわかった。
鉄道事業が成り立つためには人口の集積が必要で大都市の存在が絶対だが、北海道には札幌を除いて大都市と言えるような都市がない。
さらに北海道全体では毎年のように人口が減少しており、特に東部や北部からは人口が激減している。

 こうした場所ではそもそも住民はJRを使用しない。それは当然で日に数本しか列車が来ないのにそれを待っていては仕事もちょっとした用事も達成することはできないので、自家用車でどこにでも行くことになる。
アメリカの自動車社会と同じで、アメリカでは大陸横断鉄道に乗っている人は観光客か暇人だったがJR北海道も同様だ。

注)JR北海道の経営問題の分析記事は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/23921.html

 北海道では大都市周辺を除けば鉄道は無用の長物なのだ。人々は自家用車かJRを代替したJRバスを利用しているが、このJRバスについても特定の路線以外は赤字続きでバスも廃線の一歩手前だ。
こうした状況下でなおもJRを維持しようとすれば経費を削減し(現場サイドでは手抜き工事になる)、また職員を退職させるか給与を引き下げる以外に手はない。
当然職員の士気は低下するし労使紛争は激化する。

もうこんなところでまともに仕事なんてやってられねえ、いいから線路の補修などほっておけ
なに、ATSが作動して列車が動かなくなった、ばかやろう、そんなのはハンマーでぶち壊せばいいんだ
信号が赤でかわらない、どうせまちがえてんだ。いいから出発しろ

 国交省ならずともJR北海道の労使間の精神の荒廃には唖然とするだろう。
今回国交省はJR本社と函館支社の特別監査に乗り出したが、とくに荒廃が激しいのがこの函館線管区だからだ。

 JR北海道の労使問題は根深い。
JR北海道の経営再建には赤字路線の廃止と不要になった職員の解雇が必須だが、こうした措置は地方経済をさらに弱体化させる。
国も地方自治体も何とかして赤字路線を維持しようとして支援をしているが、本質的に不必要になった赤字路線はどのように支援しても無駄だ。

 JR北海道の事故の多発原因は、本来JRがすでにその大都市周辺を除きビジネスモデルとして成り立たなくなった場所で、なお経営を維持していかなければならない経営体の苦悩と言える。


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

*人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません

 

|

« (25.9.22) ボランティア塾教師奮闘記  信じられないくらい中学入試問題が難しい! | トップページ | (25.9.24) NHK 神の数式その1 「この世はなんで作られているか」 »

評論 日本の経済 JRの経営」カテゴリの記事

コメント

再び、私の写真を掲載していただき、ありがとうございます。懐かしく拝見しています。

投稿: タムさん | 2013年9月24日 (火) 09時21分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (25.9.22) ボランティア塾教師奮闘記  信じられないくらい中学入試問題が難しい! | トップページ | (25.9.24) NHK 神の数式その1 「この世はなんで作られているか」 »