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2013年9月

(25.9.30) NHK 「黄金の国ジパング」 深海に眠る巨大な資源をめぐる争奪戦 日本の資源を奪い取れ(中国・韓国の戦略)

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(ひたち海浜公園のコキア)

 黄金の国・ジパングの復活作戦が国運をかけて推し進められている。
かつて日本は黄金の国と言われ日本国中のあらゆる場所から金が産出された。
今はそのほとんどの金鉱山が掘りつくされ残ったのは鹿児島にある菱刈鉱山ぐらいだが、ここの金の含有量は世界最高水準の品位だという(昔はどこの金鉱山も含有率が高かった)。

 ジパングは地震大国だが地震大国とは同時に金や銀や銅といった地下資源大国なのだという。
その理由はジパング近海では4つのプレートがもぐりこんでいるが、その時薄く海底面に散らばっていた金や銀が濃縮されてマグマと一緒に上昇し、火山活動を終えた後にカルデラの周りの隙間にその鉱物資源がたまるからだそうだ。
だから鉱物資源の探査は陸上でも海中でもカルデラの周りの外輪山ということになって、いま海洋調査船による調査が活発に行われている。

 今まで私はこの凝縮のメカニズムを知らなかったのでどこにでも金鉱山があるのだと思っていたが、火山があってカルデラあるところに金属鉱床がある
これは陸上の話だが、海の底ではさらに凝縮度は上がって、熱水が濃縮してくれるので熱水鉱床の周りに鉱物が山のようになって集積しているという。

注)熱水鉱床とは、岩の隙間を通って温められた水が鉱物を溶け込ませながら海底に噴出している場所を言う。

  特に沖縄のトカラ列島周辺と、伊豆・小笠原諸島周辺にこのカルデラが集積している。
トカラ列島で日本の調査船白嶺が巨大なクレーンのようなもので水深1600mの地点から熱水鉱床約30トンの引き上げに成功していたが、ここには金・銀・コバルト・レアメタル等宝の山であることが確認されていた。
責任者は10年後をめどに商業化を図りたいと述べていたが、日本周辺はやはり黄金の国ジパングなのだ。

 熱水鉱床だけかと思っていたらさらに上手があった。
コバルト・リッチ・トラストという宝の山がり、これは本当にテーブル状の山なのだ。プレートがハワイあたりから長い年月をかけて日本近海までくる間に水に溶けていたコバルトがその山に降り積もり厚さ5cm程度の層ができる。
この山に降り積もったコバルト・リッチ・トラストを海底から採掘できれば一気にレアメタル等の問題が解決するという。
ゲストで出演していた女優が「お宝がかってにやってきているのね」と言っていたがそんな感じだ。

 何か日本近海は宝ばかりで実に希望に満ちた話だが、実際はこうした場所を中国と韓国が虎視眈々と狙って日本の排他的経済水域を奪おうとしている
問題の場所は東シナ海で日本は海の中央に領海線を設けるように主張しているが、中国と韓国は海底の大陸棚が伸びているのでそこまでは自国の領土でその大陸棚と沖縄との中間地帯が領海だと主張している。

注)国連海洋法条約では大陸棚の主権が及ぶ範囲は200カイリでさらに延長が認められる範囲は350カイリと定められている。これを根拠に中国と韓国は領海だと主張しているが、そんなことを言えば日本も同様に大陸棚だとの主張が可能になる。

 この中国と韓国の主張を受け入れると沖縄近海の熱水鉱床はすべて両国に奪われてしまうため、日本としてはおいそれと妥協するわけにいかない。
韓国は竹島や日本の仏像を奪い、中国は尖閣諸島を奪おうとしているので油断も隙もないというのが実態だ。
日本は世界的に見ても多くの海を支配しており、海洋大国としてこの鉱物資源の採掘に成功すれば世界最大規模の資源大国になる。
しかしそれを阻止しようと中国と韓国が躍起となっているので、今後とも両国との関係はぎくしゃくするだろう。

 中国・韓国はことあるごとに第二次世界大戦の謝罪を求め続け、その代償として日本の海を奪ってしまおうというのが戦略だ。
しかし客観的に見て日本が戦争したのは蒋介石の国民党軍であり、毛沢東の共産軍ではない。また韓国は当時は日本国民だったので別段戦勝国ではない。

 日本の経済復活は中国と韓国の政治的衰退につながるのだから、日本の再生を図るためにも海底資源問題で両国に妥協する訳にはいかない。

なおNHK特集は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhknhk/index.html

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません

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(25.9.29)NHK コズミック・フロント 天文将軍 徳川吉宗

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(北海道東部の海岸)

  徳川8代将軍徳川吉宗と言えば享保の改革を断行し、幕府財政の立て直しを行ったと日本史で学んだが、今一つ改革の趣旨が分からなかった。
目安箱の制度を設けて民間の意見をくみ上げたり、小石川に無料の養療所を設けたり、青木昆陽に甘藷の栽培を奨励させたり、南町奉行大岡忠相に江戸の都市政策を実行させたりしており、一言で言って「なかなかやるじゃないか」とは思うが、あまりにいろいろなことに手を出すので吉宗という人がよく分からなかった。

 しかし今回コズミック・フロントで放映した「天文将軍 徳川吉宗」を見て、初めて吉宗という人のキャラクターが理解できた。
私は全く知らなかったが吉宗は科学に対しなみなみならない興味を示し、特に天文学ライフワークと言ってよいもので、江戸城場内に天体観測所を設けて自ら天体観測を行っており、また太陽の高さをはかる道具で6年間にわたって太陽の高さの記録を残している。

 吉宗の科学関連のブレインは数学者の建部賢弘と天文学者中根元圭で、そうしたブレインを身近においていたこと自体信じられないが、この二人に命じて日本地図の作成を行った。
映像で見た日本地図は(北海道を除いて)信じられないほど正確で、伊能忠敬がより正確な日本地図を制作するまでは第一級の地図と言ってよい。

注)私は伊能忠敬がなぜ北海道の地図作りにあれほどこだわったか不思議に思っていたが、本州に関しては建部賢弘と中根元圭が近代的な測量法で地図づくりに成功していたからだと知った。

 さらに吉宗は日本の正確な人口を計測するように両名に命じて当時の人口が3200万人だとの結果を得ている。
江戸中期(18世紀前半)の人口を私たちが知っているのは吉宗の人口調査のおかげであり、吉宗は正確な地図による日本の耕地面積の把握(これが農業生産の基礎になり年貢割り当ての基礎になる)と、一方で年貢を課すべき民百姓の実数の把握に努めた。
このあたりは税金をとるための基本台帳の整備だから「なかなか吉宗はこすいな」と思うが、一方で正確な耕地面積と人口をもとに税を課すというのは合理的な判断だ。

 吉宗の天文学に対する傾斜はさらに進み、日本最初の望遠鏡を長崎の職人に作らせ、倍率10倍の望遠鏡で月や火星・木星・土星の観測を行っている。
特にすごいのは木星が月の後ろに隠れる木星食の観測を行っておりその記録を残していることだ。
このあたりになると天文オタクの部類で、吉宗が間違いなく理科系将軍であったことが分かる。

注)日本の首相の中にも理科系であることを公言していた人がいたが、福島原発のメルトダウンを防げなかった等すぐに馬脚を現している。

 しかしなぜ吉宗がそれほどまでに天文学にこだわったかというと、暦を幕府によって作成したかったからだ。暦は農業生産が主体だった頃はもっとも重要な情報でエジプトのファラオの昔から暦を作るのは為政者の第一級の仕事だった。
しかし日本ではこれを京都の朝廷が行っており、暦の作成の権限を江戸幕府は持っていなかった。
当時使用されていた朝廷が編纂した暦は800年前から改暦が行われずにいたため、日食・月食が全く当たらず、暦に対する信頼が地に落ちていた。

 こうした状況下で幕府は何度か改暦の試みをしており、渋沢春海の貞享暦等ができてはいたが、中国暦法を基礎としていたためどうしても正確さに限界があった。
吉宗は何とかパーフェクト日食と月食を正確に当てることのできる暦)を作ろうとして中根元圭に命じて天体観測を行わせたが、中国の暦法を踏襲する限り不可能なことを中根元圭は知っていた。

 そこで中根元圭と建部賢弘は吉宗に西洋天文学の導入のため洋書の一部解禁を建言した。
正確な暦を作るためにはどうしても西洋の進んだ天文学の知識が必要でございます。西洋ではガリレオ・ガリレイと申すものが望遠鏡という道具を使って天体観測を行っており、その知識は中国暦法をはるかに超えております

 私は吉宗がなぜキリスト教関係の書物を除いて天文学や医学や農学等の洋書の解禁をしたか不思議に思っていたが、吉宗自身が天文学にとりつかれていたからだと初めて知った。
そうか、洋書を解禁すれば第一級の天文学の知識が得られるのじゃな、よっしゃ、解禁しよう

 日本で天文学や医学が急速に発展したのは吉宗のこの決断によるもので、実際吉宗の死後約50年たって寛政暦書が完成し、これによって日本においてもっとも正確な暦の作成に成功した(幕府が朝廷に変わって暦を作成することになった)。
この寛政暦書の扉書きには「有徳大君(吉宗のこと)のご意志の万分の1がやっとかなうことができたとひそかに思う」との文章が記されているが、吉宗の意思がかなったという喜びが感じられる。

 やはり吉宗は偉大な将軍だったとつくづく思う。ロシアではサンクトペテロブルグを作ったピョートル大帝という理科系の皇帝がいてオランダまで出かけて行って造船技術を学ぶために船大工をしていたが、日本の天文将軍吉宗も負けてはいないではないかと思ってしまった。

 江戸時代は思いの他文化が発展していて、吉宗の決断もあり西洋の天文学や医学はよく知られていた。私が高校生の頃勉強させられた教科書では江戸時代は年がら年じゅう百姓の打ちこわしや一揆があって、何とも陰惨な時代に描かれていたが、実際は将軍自ら天体観測をするほど学問の水準は高く、なかなか魅力のあった時代だったと私は思っている。

なお日本史に関する記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat47308511/index.html
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/cat41526340/index.html

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・日程 10月6日(日) 10時スタート
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・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

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・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
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(25.9.28) ネット犯罪王国中国  日本人の預金をかっさらえ!! インターネットバンキングの恐怖

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  「中国人は犯罪者だらけだ」と言ったら中国人が怒るだろうが、ことインターネットバンキングを利用した不正送金詐欺に関していえばこれは真実だ。
警察庁が発表した本年度9月20日まで)の不正送金の被害額は5億5千万円で、その容疑者の88%までが中国人であるという。
10人中9人が中国人なのだから日本における不正送金のサイバー犯人はほとんどが中国人だと言っていいだろう。

 最もこの傾向は世界でも同じで、北米で3060億円、英国では50億円の被害が発生しているがその多くに中国人が関与している。
ネット犯罪では中国人の独断場で「何と中国人は頭がいいのだろう」と私などは感心してしまったが、これは中国の国家政策の賜物と言えそうだ。
中国政府は人民解放軍内部にサイバー部隊を組織し、アメリカや日本の軍事技術やIT技術を盗みまくってきたが、そのノウハウが今民間に流れ出している。

注)中国のサイバー部隊の実態については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-cad6.html

 もともと軍事技術だったインターネットが今では普通に多くの人が使用しているのと同様にサイバーウイルス技術が民間に流失し、それによって不正送金詐欺が世界的に蔓延してしまった。
不正送金を行うためには以下の対応が必要だ。

① ハッキングツールの開発部隊
② 消費者のアカウントを摂取する部隊
③ クレジットカードや銀行口座情報を摂取する部隊
④ ATMから素早く不正送金された資金を引き出す部隊

 こうした部隊をシステマチックに統合して作戦を遂行するのが現在の不正送金詐欺の実態だが、これはほとんど軍隊の組織と変わりがない。
人民解放軍の正規部隊は軍事技術摂取専門だから不正送金には関与していないだろうが、このサイバー部隊を引退した軍人は民間人として不正送金詐欺を組織することは大いに考えられる。

 アメリカにおいても軍の退役将校が民間の傭兵部隊を組織してもっとも危険な仕事を引き受けているがそれと同じだと思えばイメージがわく。
さすが中国人は世界一のネット空間の犯罪者だ!!!」
感心していたが感心ばかりしていられなくなった事情がある。

 私の周りもきな臭くなってきたからだ。
先日私の知り合いからメールが送られてきたが、私のセキュリティー検知プログラムが「フイッシィング」の警告を発した。
私は大いに悩んだのだが「この人は私の知り合いだし、この人からのメールを待っていたのだからまあ、大丈夫だろう」
そう思ってこのメールのセキュリティーを外して受信した。

 ところがその後、私が現在書いているこのブログの更新を行おうとしたところ、「すべての記事を抹消しようとしています。このまま継続していいですか」という警告メッセージがココログから急に出てきた。
そのまま「はい」なんてキーを押したら、危うく7年間記載してきたブログがすべてなくなるところだった
どうやらこのパソコンはウィルスに感染してしまったようなので、このパソコンからの更新は一切やめている(このウィルスはファイルをすべて消去するウィルスだったようだ)。

セキュリティープログラムの警告を無視すると大変なことが起こるのだなあ・・・・」としみじみ反省した。
そうした時に私が使用しているネット銀行から「トップ画面でID・パスワード以外に確認番号の入力を要請されたら、それは偽の画面だから入力しないように」とのメールが入った。
どうやら私が利用している銀行のインターネットバンキングも中国人サイバー窃盗団の標的になってきたようだ。

 何か分からないがウィルスに感染したり、銀行から注意情報が送られてきたり、わがサイバー空間も危険水域に入ってきている。
日本では「おれおれ詐欺」でもっぱらアナログ詐欺電話での説得)だが、中国人はそうしたアナログ時代をはるかに超えてデジタル詐欺の時代に入っている。
中国は国家単位ではもっぱら軍事技術を盗みまくり、民間レベルでは銀行預金の窃盗を繰り返している。
日本は欧米に比べるとまだ被害額は少ないが、警視庁はこれらの犯罪が爆発的に増加することを恐れて専従のサイバー犯罪担当部署を14年にも設置することにした。
しかし中国人の窃盗団はやわではないから、これからも日本人の預金が次々に中国人に盗まれ続けられそうだ。

注)最近の不正送金詐欺については前にも記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-3abf.html

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(25.9.27) ためしてガッテン ぐっすり朝まで眠る術

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  年をとるに従って不眠症に悩むものらしい。私もそれに近いが、私の場合は眠れないというよりは夜半にやたらと起きてトイレに行くことで、毎回3回は必ず行く。
寝る時間は8時から9時ごろで全く子供と同じだが、まず間違いなく11時ごろに目が覚める。次が12時過ぎ、さらに2時ごろで、4時には完全に目が覚めて起きるのだが、このパターンがここ10年ぐらい続いている。
何とか夜半に起きないで熟睡できないものか・・・・・・」と悩んでいたら、先日ためしてガッテンで「ぐっすり朝まで眠る術」という放送をしていた。

 私がびっくりしたのはこの番組に出ていた人で私と全く同じ症状の人がいたことだ。
この人は毎晩60回以上の覚醒があって睡眠が途切れているのだが、登山をしているときにテント山小屋で寝るときは熟睡するのだという。
実は私もそうで場所が変わって旅館などに泊まると熟睡するのに我が家ではやたらとトイレに起きてしまう。
なぜなのだろうか?」とても不思議に思っていた。

 今回のためしてガッテンで初めて知ったのだが、脳には動物脳と人間脳がありそれぞれ別々に寝ているのだという。
不眠に悩んでいる人はこの動物脳がやたらと覚醒してしまい、その結果人間脳の睡眠が妨げられて不眠症になるのだという。

 動物脳古い脳)とはいわば本能をつかさどる脳で、この脳は常に警戒態勢にあり猫や犬や私の飼っている亀などは、身体に障ったりすると飛び起きる。
動物として生きのこるための本能で外界を警戒し、動物は敵が来たら逃げるか戦うかしなければならない。
だから寝ているときも常に動物脳は覚醒させておかなければならないのだそうだ。
一方人間がのちに獲得した人間脳新しい脳)はぐっすり眠らないと十分な機能が発揮できずまた神経細胞の修復もできないのだという。
いわば安全を保障された状況で発達した脳だから警戒心がなく、熟睡を必要とする。

 なぜ古い脳が覚醒してしまうのかの説明はなかったが、年齢を重ねるにしたがって新しい脳の睡眠が浅くなり、若いうちは古い脳が覚醒しても新しい脳は寝ていたのに今では連動して目が覚めてしまうのではないかと思われた。
ゲストで出ていたドクターの説明では年を重ねるにしたがって必要とされる睡眠時間は減少するのだが、昔と同じように8時間寝ようとすると眠れない時間が増加するのだと言っていた。

注)成長期を過ぎれば食べ物も少なくて済むが、それと同様に睡眠も少なくて済む物らしい。

 ドクターによると不眠症の人は眠くなるまで起きているのが一番で、寝床に入っても眠れないのではなかろうかと心配になって悶々と時間を過ごすのは無駄だという。
寝床に入った途端にストレスホルモンが出てかえって目がさえてしまうということのようだ。
人間眠れなければ一日や二日起きていてもかまいません。そのうちに必ず寝るものです」と言っていたが、これは至言だ。

 私も昔は眠らないと問題が起こるのではないかと思い羊の数を数えたりしたが、反対にそう思うことがストレスになることに気がついてからは眠らないことを恐れる気持ちは持たないことにした。
実際私はしばしば24時間夜間走などをするのだが、24時間起きっぱなしで走っていても別段どうということもない。
だから眠らないことに対する恐怖感は全くなくなったのだが、それでもやたらとトイレに起きるのは何とも煩わしい。

 番組ではリラクゼーションをするのが一番で一種の筋弛緩法のトレーニングを指導していた。
結論は自分の睡眠時間を実際に計測してみて必要時間を確認し(たいていは若い時よりはるかに短くなっている)、それだけ寝ればOKと割り切って眠くなるまで寝床に向かわず、一方でリラクゼーションの運動をするのが一番だという。
簡単なことなので実行してみたいと思う。

なおためしてガッテンのシリーズは以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk/index.html

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・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

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・結果はこのブログに掲載します。
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(25.9.26) NHK 神の数式その2 「宇宙はなぜ生まれたか」

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 本件は「神の数式」その1の続きです。その1は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/nhk-1793.html

 だから言わんこっちゃないという状況になってきた。NHKが放送した「神の数式」シリーズをブログに掲載することである。
もともと私は物理学に弱い。全く分からないといったほうが早いのだがNHKが「神の数式、 宇宙はなぜ生まれたか」という番組を放映したために無理してでも書かざる得なくなった。
その1」を記載した以上「その2」を書かないと何とも片手落ちになり、精神が安定しないからだ。

 この番組に登場する理論物理学者とは頭脳と数式だけで宇宙の始まりを解き明かそうとする人たちだが、数式は神によって授けられており、それを数学者が発見する試みだと思われている。
神の意志を知る試みだから何か一種の宗教みたいだ。

 この神の数式へのアプローチは二つあって一つは素粒子の存在とその運動を完全に説明できる素粒子理論標準理論ともいう)と、もう一つはアインシュタインが発見した重力の数式、いわゆる一般相対性理論だという。
素粒子理論はミクロの世界を記述している数式で一方一般相対性理論はマクロの世界を記述している数式である。
素粒子理論については私は全く知らなかったが、一般相対性理論は何回か聞いたことがある。
簡単に言うと「重さやエネルギーがあると空間が歪む」ということで、太陽の周りの空間は歪んでいるので太陽の背後にある星の光がまがって地球に届くはずだとアインシュタインは予言した。
この予言は皆既日食の観測で見事に証明されたので空間が歪んでいることはその後の世界の常識になった。

 この一般相対性理論によれば究極に小さな星がありその重さが極端に重い場合は、歪みは底なしになってすべての物を吸い込むブラックホールになっていると考えられた。
一般相対性理論からブラックホールが導き出されたのだ
だがここには一つの難問が横たわっていたのだそうだ。車いすの天才物理学者ホーキングが提出した難問で、「もし物質が究極的に微少で素粒子間の距離がゼロならば空間のゆがみは計算できない」という難問だった。
一般相対性理論では空間のゆがみはブラックホールとの底との距離の3乗に逆比例すると考えられたが、距離がない以上分母がゼロになって計算不能に陥るからだ。

 世の中でこの分母0の問題ほど不思議な問題はない。私が中学で数学を学んだ時にゼロで割ってはならないと何回も教えられたが、どうしてもその理由が分からなかった。
なぜ数学ではゼロで割れないのだろうか・・・これは数学の欠陥なのではなかろうか・・・・・
今でも不思議だが、数式の計算で分母にゼロが現れるとその時点で数式が不能に陥り意味をなくしてしまう。
完璧と思われる数学の唯一と言っていい欠点はこの分母ゼロの問題だ。

 ホーキングが言ったのはブラックホールの底では一般相対性理論が成り立たないのだから、これは完全な数式神の数式)ではないということだ。
この難問の解決には一般相対性理論に素粒子の標準理論を結合させる手法が有効ではないかと考えられた。なぜならブラックホールの底は完全に微粒子がこちこちに固まった場所と考えられたからだ
だがどのように計算しても分母にゼロが現れ計算不能になってしまい、この結合は失敗だと思われた。
だめだ、一般相対性理論と素粒子理論は何の関係もない」ほとんどの物理学者が匙を投げてしまった。

 この分母ゼロの問題を解決したのが若き研究者だったジョン・シュワルツジョエル・シャークでその理論は超弦理論といわれた。
私などは超弦理論と言われても何のことか知らなかったが、素粒子は点ではなく震えるゴムのような輪っかだという理論である。
もし輪っかであればブラックホールの底との距離はいくらか間が空いておりゼロでないので一般相対性理論はブラックホールの底でも成り立つという理屈になる。

 これによりホーキングが提唱した分母ゼロの問題は解決するのだが、この超弦理論には新たな難問が発生した。
ゼロでないことは分かったが、しかし超弦理論による一般相対性理論と素粒子理論を結合させた計算結果は10次元になることだった。
この世界は4次元なのに超弦理論による計算の世界は10次元になってしまうよ。後の6次元はどこにあるの、シュワルツさん
シュワルツは多くの物理学者から嘲笑されたという。

 これに対しシュワルツは何度も計算をやり直しついに次の結論に達した。
この世界が4次元に見えるが、実際は隠された次元がありそれは超ミクロの世界に存在するために通常は見ることができない
このシュワルツの計算は今で理論物理学者の常識になっており、宇宙は10次元最新の計算では11次元)でその存在をSERNの研究所で実験によって確かめる試みが現在行われている。

 しかし超弦理論による神の数式になお疑問を提示したのがホーキングで、それはホーキングのパラドックスと言われた。
ブラックホールの底では粒子が全く動かないのに、計算上熱が発生するのはなぜか
超弦理論での説明にまだ矛盾があるとの指摘に、世界の物理学者は頭を抱えた。
確かに動けなければ熱は発生しない・・・・・・・・・・

注)私はこの番組を見てホーキングは相当の皮肉屋だと思った。

 これ難題を解決したのはポルチンスキーで弦は個別にあるのではなく膜のようになっており膜の隙間を弦が動き回っている(ただしこの説明は私には理解不能だった)。したがってブラックホールの底で熱が発生するのだというのだ。
かくして現在「神の数式」にもっとも近い数式は超弦理論による一般相対性理論と標準理論の結合だとされている。

 これによって完全に宇宙の始まりは説明されたのだろうか。私にはさっぱり分からないが物理学者は相当程度「神の数式」に近づいたと自信を持っているようだ。

注)本当にNHKには苦労させられる。よくぞこんな番組を制作したと私はあきれ返ってしまった。

 

 

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(25.9.25) ドイツの総選挙 「ドイツはドイツのためにある」 メルケル首相の大勝利

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 世界、わけてもヨーロッパ諸国がかたずをのんで見守っていたドイツの総選挙の結果はメルケル首相が率いる同盟が大勝利を収めた。
もっとも同盟だけでは過半数に達しないため第2党の社民党との大連立を模索している。

注)従来連立を組んでいた自由民主党が議席ゼロ(得票率が5%に満たない政党は議席が配分されない)になったため、社民党との連立を目指している。

 メルケル首相はいたって現実的な政治家でヨーロッパ債務危機ではドイツの負担が最小限になるように、ギリシャやスペインに緊縮財政を求め続けてきたため南欧諸国ではいたって評判が悪い。
鬼のメルケルがギリシャをつぶす!!!」シュプレヒコールが鳴り響いている。

 現在ドイツ経済は絶好調だが、最大の理由はEU圏で圧倒的な生産力を誇るドイツ企業が席巻しているからだ。
ギリシャやスペインやポルトガルにあった企業は関税が撤廃され価格の自由競争にさらされた結果次々に倒産し、失業者の山を築いている。

注)なぜドイツ経済が好調を維持するようになったのかの理由については以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/2448-4d47.html

 南欧諸国の若者は自国にいても仕事がないためドイツに出稼ぎに行くか、旧植民地のアフリカや南アメリカに行って生計をたてている。
当初は市場統合でわいたがインフレ経済が収まれば現実が牙をむく
ヨーロッパは一つの市場になり関税自主権がなくなり、為替政策もECBに握られたため、弱い経済諸国は財政緊縮政策しか打つ手がない。
EUとは強者のための同盟でなかったのかと、ここにきて南欧諸国は思い始めている。

注)インフレ政策が効果を上げている間は不動産価格や株式が上昇してすべてのヨーロッパ国民がユーフォリアにしたれるが、緊縮財政が始まれば花の宴は終わり弱肉強食が始まる。

 しかしメルケル首相はとても現実的な政治家で、ドイツさえよければいいのだというのが本音だから、相も変わらず緊縮財政の旗を降ろすつもりはない。
アジア政策も中国一辺倒だったのは中国経済がドイツにとって必要だったからだ。
中国さん、仲良く経済成長をしましょう
中国製パネルのダンピング問題の時もEUの制裁に反対して中国の肩を持っていたが、一方日本に対しては非常に冷たい対応をとってきた。
従軍慰安婦問題ではパク・クネ大統領を支持しており、また福島原発の汚染水問題の発生を見て日本の原発対策に批判的だった。
原子力発電所を維持するなんておバカさんよ!!!」

 だが、メルケル首相はイデオロギッシュな人間ではない
中国シフトはもっぱら経済のためだし、従軍慰安婦問題もリップサービスの範囲を出ていない。
中国経済が失速すればメルケル首相の対応も変化するし、日本経済が復活したと見れば素早く日本シフトに移ることも予測される。
何しろメルケル首相はドイツ国民のための首相で、EUもユーロも中国もそのための手段に過ぎないからだ。

 社民党との連立交渉はこれからだが、メルケル首相のスタンスは今後とも変わらないだろう。
EU市場をドイツのために使うのよ!!!」
EU経済全体がどんなに不調でもドイツ経済だけは好調を維持するだろう。何しろドイツ以外でまともな経済大国はないのだから、EUはドイツの植民地のようだ。

 かつてヒットラーが夢見た第三帝国の野望を今メルケル首相がEUという枠組みを利用して実現しようとしている。
ヨーロッパとは(イギリスを除いて)ドイツの別の呼び名になりつつある。

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

*人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません

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(25.9.24) NHK 神の数式その1 「この世はなんで作られているか」

2093_025 
(四季の道のキノコ)
 
  NHKは実に難しい番組を作るのが好きだ。前にリーマン予想ポアンカレ予想の番組を放映したが、今度は「神の数式」だという。
この宇宙の成り立ちを統一的に説明できる数式への挑戦を物理学者がここ100年でどのようにたどってきたかを追った番組だが、私のような物理音痴にとっては見ているのも苦難だった。

注)前にポアンカレ予想とリーマン予想の記事は書いておいた。
ポアンカレ予想:http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/21123-nhk-f7b1.html
リーマン予想:http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/11/211123-nhk.html

 何しろ私の知識は「物質の最小単位は原子で、それは電子と原子核からなり、さらに原子核は陽子と中性子からなる」という段階にとどまっているのに、現在物理学は原子を構成する素粒子電子、ニュートリノ、クオーク、ヒッグス粒子からなるところまで突き止めている。
2010年にヒッグス粒子が発見されてこれですべての素粒子(物質の構成要素)がそろったと大々的に発表されていたが、私などはヒッグス粒子と言われてもそれが何なのかさっぱり分からなかった。

注)ヒッグス粒子が発見された時の記事は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-b3a6.html

 しかし物理学者は私の知識不足をしり目に次々と宇宙の設計図を数式で表すことに熱中してきた。
当初物理学者は実験と観測結果を数式に置き換えて神の摂理を探ろうとしていたが、ある段階でこの方法の壁に突き当たった。
これでは実験ができなければ神の摂理を知ることができない
1920年代というから今から100年も前の話だが、この限界に果敢に挑戦を始めた物理学者がいた。

 イギリスの物理学者ポール・ディラックで、彼は実験や観測が不可能でもある種の前提を設ければ神の数式を導き出すことができ、この数式を使用すればまだ発見されていない素粒子の存在までもが予測できることに気が付いた。
その前提とは対照性のことだという。
対称性にはいくつかあり、たとえば座標軸を回転させても数式が成り立つ場合を回転対称性といい、一方座標軸を横に移動させても成り立つ場合を並進対称性と言い、時間と空間が一致する場合をローレンツ対称性というのだそうだ。

 私などは回転対称性円の公式はXY座標を回転させても成り立っている)程度は理解できても、時間と空間の一致など言われたらさっぱりだ。
ディラックの方程式とは上記の回転対称性、並進対称性、ローレンツ対称性を持った数式で、これによって当時知られていなかった電子以外のニュートリノやクオークの存在を予測していた。
ある物理学者はこのディラックの方程式を見てあまりの美しさに涙を流していたが、私もその難しさに涙を流した。

 このディラックの方程式は素粒子の存在を予測したものだが、次に素粒子の中の電子と原子核の間の電磁気力を予測する方程式に物理学者は挑戦し始めた。
電磁気力とは電子を原子核の周りに回らせる力であるが、この方程式を得るためにはさらにゲージ対称性を方程式が満たしていないといけない。
このあたりの説明になると私などはパニックで、「ゲージ対称性などと言われても理解できん」とさじを投げだしたくなったが、ブログを記載するために我慢して番組を見ていた。

 この電磁気学の方程式は原爆の父と言われたオッペンハイマーが発見している。
もっともこの方程式で計算すると電子のエネルギーが無限大になってしまい、それでは「あらゆる物質が存在しないこと」になってしまうのだという。
この問題を解決したのが日本の誇る物理学者朝永振一郎でオッペンハイマーの無限大を解決したことでノーベル物理学賞を得ている。
もっとも私には朝永振一郎がどのようにしてこの問題を解決したのか理解できなかった。

 番組はさらに続き「強い核力」や「弱い核力」さらに「ヒッグス粒子の想定」等まで説明していたが、 このブログは物理学の講義をしている訳でないのでこのあたりで説明はやめる(気になる人は実際に番組を見てみること)。
しかしディラックが「物理法則は数学的に美しくなければならない」と気が付いたのは卓見だったと思う。
そしてその美しさは対称性にあるというのは私の理解の外だが、さすが天才物理学者だけあってすごいことに気づくものだ。
実は私は前から数学の公式や物理学の法則がとてもスマートで美しいことに驚いていた(理解できなくても驚くことはできる)。
なぜ公式や法則はこんなにシンプルで美しいのだろう・・・・・・・・・

 この番組は2部に分かれていて次の2部が佳境だと放送では宣伝していたので見ることにするが、かなり気が思い。
しょうがない、ブログを書くためだ、見ることにするか・・・・」という感じだ。
それにしてもこうした番組を作ってしまうNHKには本当に脱帽だ。
視聴者が理解できようができまいが、人類にとり必要である以上放送する価値は絶対にあると自信満々だ。
こうした放送局は世界広しと言えどNHKとイギリスのBBCしか存在しない。

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

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(25.9.23) JR北海道 なぜいつまでたっても事故が続くのか?

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(タムさん撮影 フランス南部 サンチャゴ巡礼フランス道で見かけた少女)

 JR北海道特急列車の火災や貨物列車の脱線、それに運転手による自動列車停止装置(ATS)の破壊が続いている。
この4月からでも出火事故が4件、貨物列車の脱線が2件、それに運転手のATSの破壊や信号無視がそれぞれ1件だから、これではJR北海道の列車にはおちおち乗れないことになる。
あまりのひどさに国交省が特別監査に乗り出した。
一体JR北海道はどうしてしまったのだろうか・・・・・・

 特に事故が集中しているのが函館線の管区でここは何か事故を起こす構造的な原因が潜んでいるようだ(9件の事故・事件のうち函館線館内は6件)。
9月19日に発生した函館線大沼駅構内の貨物列車の脱線事故では、整備担当者が1年にわたって線路の整備を怠っていた。
社内の内規では20mm以上線路幅が拡大すれば釘の打ち直しが必要だが、昨年10月の検査で20mm、今年6月の検査で25mmになっていたのだが補修しなかったという。もっとも事故が起こる理論値は43mmだそうだから、「まあこの程度なら実際は事故は起こらないだろう」と現場では考えていたようだ。

 だが今回の事故は25mmなのに事故が起きたのではなく、実際は43mm以上開いていたのではないかとの疑問がある。
当初JR北海道の説明は20mm以上の箇所は今回の事故を含めて9か所だといったが、翌日には97か所だと訂正された。
JR北海道では現場からの報告は常に虚偽があり、調べなおすと内容が大幅に変わる。
どう見ても現場と本社間には正確な意思疎通が欠けており、意図的に虚偽の報告をするのが日常化している。

 私は2年前、JR北海道の前の社長中島尚俊氏が自殺した時にJR北海道の経営問題を分析してみたが、赤字会社JR北海道の苦悩がよくわかった。
鉄道事業が成り立つためには人口の集積が必要で大都市の存在が絶対だが、北海道には札幌を除いて大都市と言えるような都市がない。
さらに北海道全体では毎年のように人口が減少しており、特に東部や北部からは人口が激減している。

 こうした場所ではそもそも住民はJRを使用しない。それは当然で日に数本しか列車が来ないのにそれを待っていては仕事もちょっとした用事も達成することはできないので、自家用車でどこにでも行くことになる。
アメリカの自動車社会と同じで、アメリカでは大陸横断鉄道に乗っている人は観光客か暇人だったがJR北海道も同様だ。

注)JR北海道の経営問題の分析記事は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/09/23921.html

 北海道では大都市周辺を除けば鉄道は無用の長物なのだ。人々は自家用車かJRを代替したJRバスを利用しているが、このJRバスについても特定の路線以外は赤字続きでバスも廃線の一歩手前だ。
こうした状況下でなおもJRを維持しようとすれば経費を削減し(現場サイドでは手抜き工事になる)、また職員を退職させるか給与を引き下げる以外に手はない。
当然職員の士気は低下するし労使紛争は激化する。

もうこんなところでまともに仕事なんてやってられねえ、いいから線路の補修などほっておけ
なに、ATSが作動して列車が動かなくなった、ばかやろう、そんなのはハンマーでぶち壊せばいいんだ
信号が赤でかわらない、どうせまちがえてんだ。いいから出発しろ

 国交省ならずともJR北海道の労使間の精神の荒廃には唖然とするだろう。
今回国交省はJR本社と函館支社の特別監査に乗り出したが、とくに荒廃が激しいのがこの函館線管区だからだ。

 JR北海道の労使問題は根深い。
JR北海道の経営再建には赤字路線の廃止と不要になった職員の解雇が必須だが、こうした措置は地方経済をさらに弱体化させる。
国も地方自治体も何とかして赤字路線を維持しようとして支援をしているが、本質的に不必要になった赤字路線はどのように支援しても無駄だ。

 JR北海道の事故の多発原因は、本来JRがすでにその大都市周辺を除きビジネスモデルとして成り立たなくなった場所で、なお経営を維持していかなければならない経営体の苦悩と言える。


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
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(25.9.22) ボランティア塾教師奮闘記  信じられないくらい中学入試問題が難しい!

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(タムさん撮影 フランス南部の農村地帯 サンチャゴ巡礼フランス道)

 子供に勉強を教え始めると色々な経験をさせられる。
現在小学校6年生中学2年生の女生徒を教えているのだが、小学6年生の児童が千葉ではかなり有名な6年制中高一貫校を受験することになったのでその指導を始めた。
もっとも今まで私はこの千葉県における中学や高校のレベルなど全く知らず、偏差値などまともに見たこともなく、特に中学についての知識は皆無に等しかった。

 しかし指導する以上はしっかりした対応が必要なので、その学校の過去問題集を取り寄せて毎日問題と取り組んでいる。
しかしやってみると信じられないくらいこの問題が難しいのだ。
私などは大学も卒業し、社会人としては一応サラリーマン生活を務めて一般的な社会常識や通念については十分知悉しているのだが、その私が歯が立たない。
何ということだ、私はこの種の中学校に入学できないレベルなのだろうか・・・・・・」
頭を抱えた。

 特に数学算数)がパズルを解くような問題で恐ろしいくらい難しい。この中学では適性検査ⅠとⅡがあり、は国語だけの問題で国語のウエイトが特に高いようだ。作文能力や表現能力を見ようとしているのでこの中学校の趣旨はよくわかるのだが、適性検査Ⅰの数学には度肝を抜かされた。

注)適性検査Ⅰでは問題が通常6問で、数学2問、理科2問、社会2問になっている。

 一般に数学算数)論理的思考を鍛えるための学問と思われているがそれは違う。
少なくとも受験数学算数)はそのようなものではなく、あるパターンの問題の解法を事前に記憶しておいて、問題が出されたらすぐさま記憶の箱を開け、直ちに回答するのが受験数学だ。
何しろ時間が45分と非常に少ないので考えていたりしたら、それだけでアウトだ。
理科も社会もほとんど同じで考える時間がほとんどない。
事前にパターンの勉強をしている児童だけが、この適性検査Ⅰを突破できる。
なるほどね、有名中学の問題はこのようにできているのか
感心したりため息をついたりしている。

 それに比べると適性検査Ⅱの国語は、問題が一題で十分考える時間はあるのだが、ここではやはり文書作成の形式とコツを心得ていないと文書そのものを作成できない
こちらは時間に追われないが、作文の事前練習は必須だ。

 適性検査Ⅰの問題そのものはよくできた問題で私は感心しているが、しかしこの受験問題はどう考えても思考能力を確認するものではない
考える能力ではなく、頭の反射神経をみる目的に試験を行っている。
今私は中学受験の試験問題について述べているが、思い出してみれば高校も大学も全く同様で頭の反射神経をみるのが入試試験だと言える。

注)一般に年齢を重ねるにしたがって試験に合格しなくなるのはこの頭の反射神経が鈍るからだ。わたしもIT関連の試験に年齢を重ねるにしたがって(どんなに勉強しても)合格しなくなった経験がある。

 だからなまじまじめに考えたりする生徒は絶対と言っていいほど難関校の受験に失敗する(アインシュタインなどは絶対に合格しない)。
反対にいえばじっくり考えずに問題のパターンが暗記でき、すぐに応用が利く生徒が難関校に入学できる。いわゆる頭の回転の速いと言われる子供たちだ。

 こうした試験で合格した生徒は、日本が世界のNO2で追いつき追い越せという状況下では有効だったが、トップランナーになって自らオリジナリティーを発揮しなければならない立場に立った時は不利だ
いわば追随型思考の人間を育てる場合のみ有効と言える教育と言える(中国や韓国もこうした試験を行っている)。

 しかし今はそうしたそもそも論を論じても何の役にも立たないので、私は塾教師としてこの生徒が目標の中学に入学できるように全力を尽くすだけだ。
がんばれヤマチャン、中学の入試問題を突破しろ!!!

 

なお、私がボランティアで子供たちに勉強を教えている経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat51314868/index.html

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
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(25.9.21) 失敗記  愚かな私と親切な主婦 日本人に生まれて助かった!!

 
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(タムさん撮影 フランス南部のひまわり畑)

  私はかなり慌て者で一つのことに熱中すると周りが見えなくなる傾向がある。
しかも何か行為をした後に見直すことが少ないから、細かいミスは四六時中発生している。
それでも何とか生きているのは決定的なミスになっていないからで、いつ何時何が起こるか分からない。
しかし今日(9月20日)はもう少しで決定的なミスになるところだった。

 いつものように四季の道の清掃を行い、ジャスコ鎌取店でこれもいつものようにコカ・コーラを飲んだ。ジャスコのコーラは88円で販売機の150円の約半額なので特に美味しい。
夏の道の太鼓橋で小谷小学校のセーフティー・ウォッチャーのお母さん方に挨拶し、夏の道の芝生をチェックしながら我が家に戻った。
さて家に入ろうとしてポシェットを探ったら、あるべき財布とそこに入っている家の鍵が見当たらない。
一瞬蒼白になった。
しまった、財布をどこかに落としてしまった

 私はいつもポシェットの中に財布を入れておくのだが、ポシェットの上下がさかさまになっていてさらにチャックを閉めていなかった。
まずいな、これじゃ財布を落としてくれと言っているようなものだ
通常はものが落ちれば音がして分かるのだが、私は今英会話の教材をiPodに入れて聞いているため外の音がほとんど聞こえない。

 財布と言っても小銭入れだから小銭は大したことはないが、スイカとプリペードカードと家の鍵が入っている。
一番困るのは家の鍵で、これは特製で複製は鍵を作成したメーカーしかできないかなり高価なものだ。
困ったなあ、また鍵を作ってもらわないといけないのか・・・・・・
カード類や身分証明書は入ってないはずだが、記憶はさだかでない。
保険証が入っていたら最悪だ・・・・・・・・・・・・・・・・・
手続きのことを考えるとうんざりした。

 しかしこうした場合は何はともあれ紛失の手続きをとらなければならないから、ジャスコのインフォーメーション鎌取駅前の交番に届けることにした。
ところが交番に届けてから1時間ぐらいしたら、交番から電話があり財布を届けてくれた人がいるという。
私は小躍りして鎌取駅前の交番に駆け付けた。

 私は日本に住んでいて本当に幸せだと思ったのはこうした紛失物がすぐに出てくることだ
日本では当たり前のように思っているがほとんどの外国ではなくした財布が現れることはまずない。
30歳ぐらいの奥さんで赤ん坊を連れた方が、わざわざこの財布を鎌取駅前の交番に届けてくれていた。

 私は恐縮し何回も頭を下げお礼をしようとしたがこの奥さんはお礼はいらないと言って帰って行かれた。
日本では財布を無くしても1時間で出てくる世界だ。何と高い民度だろうと心から思う。
この民度の高さはおそらく世界最高の部類で、なぜこのような日本人が生まれたのか研究の対象になるだろう。

 だが今は研究よりこの親切なお母さんに感謝しよう。

「財布を届けてくださって本当にありがとうございました!!!」

なお私の失敗記は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43923256/index.html


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
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(25.9.20) NHK アメリカ 冬の時代 転落する中産階級

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(鬼怒川渓谷)

 恐ろしいまでのアメリカの現実を反映した番組だ。NHKの海外ドキュメンタリーシリーズで「アメリカ 冬の時代 転落する中産階級」という番組を放送していた。
アメリカでは現在中産階級が雪崩を打ったように貧困階級に転落しているという。貧困階級全体の数は4850万人で、およそ6人に一人は貧困階級なってしまった。

 アメリカの中産階級の典型は高卒で工場労働者になり、一軒家を郊外に構えて自動車が数台あるというイメージだが、アメリカから工場が新興国に移転した結果、工場労働者としての職場が激減してしまった(日本もその傾向がある)。
残ったのは大学や大学院を卒業して医者や法律事務所や投資会社や会計士になる高所得職業とファーストフード店で最低賃金8ドル80セント)で働くパートタイマーの仕事だけになりつつある。

 この番組ではオレゴン州ポートランドアメリカ大陸の太平洋側の町で今までは豊かな町と思われていた)に住んでいる元中産階級の家族で、現在州の社会福祉ホットラインに助けを求めていた人々を追っていた。
私が驚いたのはその中にアメリカ白人が多かったことだ(黒人やヒスパニックではない)。

 アメリカの白人と言えば、私が小さかった頃は世界で最も金持ちの人々と思っていた。
近くに立川基地があった関係でアメリカ兵白人も黒人もいた)が近所に家を借りて住んでいたのだが、いつも袋いっぱいに食料を買い込んで戻ってきたものだ。
しかも思いっきり気前がよく、私などは待ち構えて「ギブ・ミー・チョコレート」というと信じられないような甘いチョコレートをくれた。

 あの豊かだったアメリカの中産階級がいま、家のローンが払えなくなり、電気もガスも止められて州の支援でかろうじて生活を維持しているという。
食べ物がなくなるとフードバンクで食料をめぐんでもらい、本当に家を追い出されるとシェルターと称する雑魚寝の場所(震災時の学校の避難所のような場所)で寝泊まりを余儀なくされる。
もっとも州の予算も限られ毎年のように縮小されているため、この支援事業も十分にいきわたらなくなりつつある様だった。
番組に出ていたある家族は「子供に1ドルの映画を見ようと誘われても親はその1ドルさえ捻出することもできない」と涙をためていた。

 電気とガスを滞納(15万円程度)したある白人のカップルは州の支援金約10万円程度受けられて電気とガスが再び使えるようになって泣いて喜んでいた。
白人のアメリカ人の生活としては信じられないような光景だ。

 どうしてそうなったかは5年前のリーマンショックに起因する。
アメリカではそれまでの金融緩和で住宅価格も株式も上昇の一途をたどっていたため、ほとんどの人々がローンを組んで住宅購入を行っていた。
しかし金融緩和は必ず行き過ぎバブルが発生すると崩壊せざる得ない。
住宅価格も株式も暴落して特に耐性のない中産階級の下の階層がひどい被害を受けた。

注)なお完全な下層階級はそもそも住宅や株式を購入する資金などはないし、誰もローンを組めないのでリーマンショックの影響は少ない。

 リーマンショック後アメリカを始め各国政府は再び金融緩和策をとってバブル崩壊から立ち治らせようとした(これをバブルをもってバブルをつぶす政策という)。
だがそうした資金の調達ができるのは上流階級と中産階級の上位までで、中産階級下位の人々にはもはや融資をしてくれない
それは当然で金融機関としたらサブプライムローン低所得者向け住宅ローン)でてひどい目にあったのだから、こんどの融資先は確実に回収が可能な先を狙う。

 現在アメリカでは再び不動産ブームと株式ブームが起こっているが、こうしたゲームに参加できる人々は所得の高い人に限られる。
一方中産階級下位の人々は、FRBが用意した資産拡大策の恩恵は受けられず、いまだに借金に追われて一直線に下層階級に堕ちて言っているのが実情だ

 金融緩和策インフレ政策)は富める者にとってのみ有利で、こうしてバブルが崩壊するたびに富の偏在化を繰り返し、富める者と貧しい者への容赦のない振り分けがおこなわれる
私がどうしてもアベノミクスのようなインフレ政策を嫌うのは一時的には全員が恩恵を受けているように見えるが、必ずバブル崩壊が起こり(日本は1990年代始めと、5年前のリーマンショックによる二回のバブル崩壊を経験している)、結果的にさらに豊かになるものと貧乏人の二極化が進むからだ。

 アメリカの現実がそのことを示していて、中産階級下位の人々の夢を奪ってしまった。
そして次のバブル崩壊では中産階級中位の人々が、アメリカンドリームから落ちこぼれるだろう。
資本主義体制を維持するためには金融緩和策(インフレ政策)が特効薬だが、その結果は富める者はさらに富み、貧しいものはさらに貧しくなって社会を不安定化させる。
このポートランドの現実が明日の日本を予測しているようだ。

注)資本主義体制がインフレでないと生き残れないことは前にも何回か記事を書いてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e932.html

 

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(25.9.19) アメリカの銃社会と社会の荒廃 海軍工廠銃乱射事件

 011
(西湖 癒しの里)
 
  やはりどこかおかしいのではないかと思う。
アメリカで起こった銃乱射事件のことで、今度はこともあろうにワシントンの海軍工廠(海洋システム司令部がある)で、この施設に出入りしていたコンピュータ会社の契約社員によって13名もの命が奪われた。
海軍施設の真っただ中でこの契約社員はライフル銃をぶっぱなし、わけもなく人を殺害したのだがどうしてこんなことが発生するのだろうか。

 海軍の責任者の説明では、「この契約社員は精神的に問題があった」とのことだが、ならアメリカ海軍の中枢ともいえる場所で平気で精神疾患者に身分証明書を発行し、ライフルの持ち込みまで許した責任はどう取るつもりなのだろうか。

 アメリカで毎年のようにわけもわからない銃乱射事件があり、12年12月にはコネチカット州の小学校で20歳の人格障害者による銃乱射事件があり、26名うち小学生20名)の死亡事件が発生したばかりだ。
この事件を受けオバマ大統領は殺傷力の強い銃(ライフル銃)の規制に乗り出そうとしたがいつものように全米ライフル協会の大反対にあって有効な対応がとれないうちに、ふたたび海軍工廠での乱射事件になってしまった。

 私などはアメリカ人がライフル銃を保持し全く軍隊と同じようなレベルの武装をしていることに驚くが、これがアメリカの伝統だと全米ライフル協会は主張する
その根拠は憲法修正第2条で「規律ある民兵は自由な国家の安全にとって必要であるから、人民が武器を保有しまた携帯する権利はこれを侵してはならない」という条文に起因する。

 日本人にとってはとても理解できない条文で、日本では豊臣秀吉が武士以外の百姓等の武装解除を400年前に行い(刀狩り)、さらに明治維新武士の廃刀令で軍人と警察官以外の武装は完全に解除されている。
通常の市民が拳銃など保持していたらすぐさま警察官に踏み込まれて刑務所に送り込まれるのが日本だ。

 アメリカで憲法修正第2条が制定された経緯は、アメリカが志願兵(民兵)の国家だったからだ。
イギリスとの独立戦争1775年~1783年)をアメリカ人は志願兵(民兵)で戦ったが、現代的なイメージでいえばアルカイダの戦士のようなものだ。
武装訓練はもっぱら自身で行い、武器も自分たちで調達してもっぱらゲリラ戦で勝利を収めたのだが、この時の志願兵の伝統がこの憲法の条文になった。
我が国は正規軍は必要としない。すべて志願兵で賄えるから市民に武器を持たせて日ごろから自身で訓練していれば、いざという場合はそうした市民を組織すればいい

注)よく西部劇でお尋ね者の逮捕を行うとき保安官が一般人を募って臨時に副保安官に任命するが、アメリカの軍隊もそんなものだと認識されていた。

 本来この条文の主語は「民兵」であって、優秀な民兵を組織するために市民に銃をもたせるべきだと読むべきなのだ。
ところが全米ライフル協会の解釈はロビー活動が功を奏して、この条文の主語が「人民」になってしまった。
本来は民兵になる人に限定して武器の所持を認めたのが、すべての人民が民兵になろうがなるまいが武器を所持していいと解釈されるようになっている。

 ひどい拡大解釈で、何か日本の第9条と同じ扱いになっている。日本人としてはあまり大きなことは言えないが、それにしてもアメリカ人の銃の保有率は限度を越している(10人当たり9丁の銃が保有されている)。

 精神疾患者の割合はどこの社会でも同程度だが、日本とアメリカの違いはそうした人がライフル銃を持っているか否かが違う。
さらにアメリカ社会は勝ち組と負け組が明確に分かれる社会で、ジニ係数がすでに0.5に近づいており、0.4を超えると騒乱が起こるという線をはるかに超えた。
そんな社会で自由に殺傷力の強いライフル銃が自由に販売されているのだから、乱射事件が起こらないほうが不思議だ。

 アメリカは「不健全な社会で市民を自由に武装させるとどうなるか」の実験場になっている。

なお、アメリカの社会問題については以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56601707/index.html

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)
  

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(25.9.18) 文學入門 井上靖 「おろしゃ国酔夢譚」

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(北海道 ハマナス)

 私は井上靖氏の小説はどれも好きなのだが,わけても「おろしゃ国酔夢譚」は特に好きな小説だ。この小説は1966年から足かけ3年をかけて文芸春秋に掲載されたドキュメンタリータッチの小説で、私が丁度大学生の時に書かれている。当時この小説を読んでひどく感銘を受けたが残念なことに18世紀後半の時代的背景が分からず、必ずしも十分に理解したとは言えなかった。

 今回読書会のテーマ本がこの小説だったので、読み返してみて主人公の大黒屋光太夫こうだゆう)のたどった数奇な運命に再び感動した。
光太夫伊勢白子現在の三重県鈴鹿市)の廻船の船頭で、コメを積んで江戸に向かう途中台風にあい17名の乗組員とともに7か月にわたって漂流し、アリューシャン列島アムチトカ島にたどり着いた。1782年のことである。
アムチトカ島などと言われてもどこにあるかさっぱりだが地図で調べると日付変更線を越えたあたりで、戦争経験者ならキスカ島アッツ島に近いと言えばイメージがわくだろう。

 当時この島には原住民アレウト人)と海獣の毛皮をとるためのロシア人が住んでいた。ロシア人は毛皮商人といってもロシアの国策会社で毛皮は第一級の輸出品だった)の配下にあり、約3年間の契約で原住民を使役して毛皮を集める仕事をしていた。
光太夫は毛皮商人の船を待ってカムチャッカにわたりそこでロシア政府と交渉して日本に帰してもらうつもりだったが、やってきた毛皮商人の船は難破してしまい、さらに3年間(都合6年間)ロシアとの音信が取れない状況になってしまった。
このため日本人とロシア人が共同作業で船を作り、ようやっとのことで1787年にカムチャッカに渡った。

 アムチトカ島の寒さは尋常でなく7名の乗組員が死亡し、その後の移動でも次々に病死したため最終的に生き残ったのは5名になっている(約10年間に7割が死に絶えてしまった)。
光太夫はカムチャッカ半島に渡ったあと、対岸のオホーツク、シベリアのヤクーツク、イルクーツクを経由してロシアの首都サンクトペテルブルグ皇帝エカチェリーナ2世に謁見し、日本への帰国が許され10年間のロシア生活の後日本に帰国している。

 私はイルクーツクという町を3回訪問したことがあるのでよく知っている。バイカル湖のほとり(正確に言うとアンガラ川のほとり)に建設された美しい町で当時シベリア全体の統括を行っていた。
ここで光太夫は当時のロシアにおける最高の知識人の一人だったキリル・ラックスマンに遭遇するのだが、このラックスマンが支援してくれたことで日本帰還がかなうことになった。

 この小説を読むとキリル・ラックスマンという鉱物学、植物学、地理学、古生物学に大きな足跡を残した学者が、同時に光太夫を支援して、遠く日本の地理や植生に興味を持ち自身でも日本に渡ろうとした情熱が伝わってくる。

注)ロシア人には時々こうしたスケールの大きな、精神の自由な人物が現れる。キリル・ラックスマンはもっとも魅力的なロシア人の一人だ。

 当時ロシアはシベリア経営に乗り出したばかりだが、その東方に位置する日本との交易が可能になれば資材をわざわざヨーロッパロシアから運搬する必要がなく簡単に入手できるはずだった。
エカチェリーナ2世が国書をしたため、それをキリル・ラックスマンの息子アダム・ラックスマンに持たせ、さらに日本帰還を望んだ光太夫を含む3名を送り返すことにしたのもそうした理由からだった。
光太夫が帰還したのは1792年で、時の老中は松平定信だった。

 松平定信は北方警備に熱心だったから光太夫から聞き取った情報は第一級の重要性があることは認識したが、根が保守主義者で交易については拒絶をしている。
もし、この時の老中が前任者で失脚した田沼意次だったらまた違った対応になっただろう。田沼意次は現在でいうグローバリストだから、この機会をとらえてロシアとの交易を許可したかもしれない(函館あたりに出島ができた可能性がある)。

 この小説を読むと18世紀後半のロシアというものがよくわかり、わけてもそのシベリア経営の歴史が世界史のいかなる書物よりもよくわかる。
井上靖氏はこの小説を書くにあたって知られていたほとんどすべての記録を参照にしたが、もっとも参考になったのは光太夫からロシアの状況を聞き取りそれを北槎聞略ほくさぶんりゃく)として記録に残した桂川甫周の書だった。

 桂川甫周は当時の最高の知識人で今でいえば東大総長のような立場の人だが、光太夫自身がインテリでロシヤの風物や自然や人々の生活を書き残しており、それを日本最高の知識人が聞き取りをして編集をしている。
もっとも徳川幕府としてはそうした情報を一般に漏らすことを恐れて外部秘にしたため、大槻玄沢といった一部の蘭学者以外はこの情報に接していない桂川甫周は大槻玄沢と親交があった

 光太夫は帰国後幕府によって半ば監視状態に置かれたが、光太夫以上に海外の事情(特にロシア通)はいなかったため、大槻玄沢等とひたしく交わったことで蘭学者は正確な世界情勢を知ることができた。
一般に蘭学は医学のことだと思われているが実際は当時の私的な世界情勢を分析するシンクタンクの役割も演じていた。

注)幕府が時に蘭学者を弾圧したのは知りすぎたものを恐れたためで、できる限り医学といった狭い範囲に押し込めようとした。

 光太夫の江戸期における立場を理解することは難しいが、現在の日本人のイメージでいうと宇宙人に誘拐されてその後地球に帰ってきた地球人のようなものだったといえる。
井上靖氏はあまり感情を交えず光太夫がたどった運命をできるだけ客観的に記載しようとしているが、読む者にとっては光太夫が経験した過酷な運命と、それでも日本に帰ろうとした情念には感動せざる得ない。
多くの人に読むことを薦めたい本と言える。

なお、文学入門の過去の記事は以下に入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43898465/index.html

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)
  

 
 

 

 

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(25,9,17) 中南海の権力闘争 「習近平の虎退治」 石油利権は誰のものに?

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(北海道東部の牧草地帯)

 今中南海中国の政治の中心地で日本でいえば霞ヶ関)で恐ろしいほどの権力闘争が行われている。
もともとは習近平主席李 克強首相が始めた汚職撲滅運動なのだが、私は中国は汚職天国であまりにひどい汚職がはびこるので人気取りにこの運動を始めたのだろうと思っていた。
まあ、そこそこ黒いネズミを捕まえたら適当なところでやめるんだろう

 ところがこの運動が中国の石油利権をめぐる権力闘争まで発展しているのを見て、世界のマスコミが注目し始めた。特に英国のエコノミストフィナンシャル・タイムズ「習近平の虎退治」と称する記事を掲載してからは「これはかつての整風運動や反右派闘争のような形になるのではないかと注目が集まっている。

注1)整風運動:毛沢東が1940年代に起こした反対派撲滅運動で、毛沢東に敵対した党員を1万人規模で粛清した。
注2)反右派運動:毛沢東が1957年に行った右派狩り。右派の知識人を50万人規模で要職から追放し僻地で農業労働に従事させた。

 中国の政党は共産党しかなく選挙も形式的な信任投票だから、権力闘争はすべて密室内で行われ、反対派粛清のためには秘密警察(公安警察)を使用した投獄と強制的な自白、そしてでっち上げの裁判が行われる。
現在この粛清の矢面に立っているのは国営石油会社の利権を牛耳ってきた石油派のボス蒋潔敏氏とその取り巻きで、すでに200人以上が逮捕拘束されている。

 さらに香港メディアは蒋潔敏氏ゴッドファーザー周永康氏が逮捕されるかどうかに注目している。周永康氏は石油閥出身で2007年まで政府の要職公安部長公安警察のトップ)を務めていた実力者で当時の序列は共産党第9位、国内の治安並びにアメリカ等へのコンピュータ攻撃の実質的な責任者だった。

 現在は石油閥の影の実力者といった立場で、石油利権を一手に握って世界各国に存在する子会社に資金ロンダリングを行い莫大な資産を隠し持っているとされている。
いわば中国の汚職の総本山なのだが、周永康氏は巧みに江沢民氏に取り入り、胡錦濤政権でも手出しができないほどのアンタッチャブルな立場にあった。

注)中国では利権集団が権力を持っていて一種の国家内国家のようなものを作っている。この利権集団には主席と言えども簡単に手が出せない。

 中国は政治と経済が分離せず、共産党幹部が同時に国営企業の幹部になっている。日本ではトヨタの社長が同時に経済産業省の大臣であることはないが、中国では共産党が全権を持っているため経済のトップと政治のトップは同じだ。
もっとも兼営するには忙しすぎるから派閥を形成してすべて派閥内で主要なポストを抑えることになる

 一方習近平氏は国家主席であってもそうした経済的基盤を持っておらず、このままでは単なる中国共産党のシャッポに過ぎない立場だった。
そこで警察権力を握ったことを幸いに汚職撲滅運動を開始し、周永康氏が握っている石油利権を簒奪することにした。
中国の歴史では皇帝が有力貴族を罠にかけてその資産を没収していたが、それの現代版がこの汚職撲滅運動と称する石油利権の簒奪である。
あいつの利権を奪って本当の権力者になるのだ!!!」

 もっとも周永康氏としてもあっさりと習近平氏に負けるわけにいかず(最悪の場合はでっち上げの裁判で死刑になる)、こうした場合の保険として江沢民氏の子分になっていたので何とか巻き返しをしようとしている。
そうなると習近平現政権と影の実力者江沢民氏との全面的な戦いになり、ここに胡錦濤前主席が加わって、中南海あげての泥仕合になる可能性がある。
すべては密室で行われるので外部にはなかなか真相は分からないが、敵対する陣営がそれぞれ自派に有利なように情報をリークするので、エコノミスト等に記事が掲載されることになる。

 中国は対外的には尖閣諸島の日本の領海に監視船を遊弋させたりしてこわもてだが、実際は権力闘争で火の車でありとても日本を相手にしている場合ではない。
経済は低迷し、国民の不満は一触即発でなおかつ権力闘争に明け暮れているのだから、中国の内実は張り子の虎なのだ。

なお中国経済が失調していることについては前に記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-ce0e.html

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(25.9.16) アメリカが凋落した日  シリア懲罰戦争の失敗

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(北海道の東海岸)

 ついに世界国家としてのアメリカが凋落した。あれほど「シリアに懲罰を与える」とこぶしを振り上げていたオバマ大統領がロシアのプーチン大統領に泣きを入れて、戦争回避に動き出した。アメリカが単独で戦争ができた時代が終わり、同時に超大国アメリカの時代が終わった。

注)アメリカが超大国の地位を滑り落ちたことは前にも記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-c251.html


 「国家は純粋に人道主義にもとずく戦争をできない」というのが私の認識だが、今回のシリア懲罰戦争の迷走がそのことをあらためて証明している。
オバマ大統領は、8月21日のダマスカス郊外で発生した毒ガス攻撃で民間人約1000名が死傷したことを根拠に、人道的立場でシリア限定爆撃を主張したが、国内と国外から足を引っ張られた。

 私はオバマ大統領の人道主義の信念をいささかも疑っていないが、大統領がそうした信念を持っていても、国民も他国も人道主義という名の戦争においそれと賛成しない。
オバマ大統領シリア懲罰戦争が全く人気がないことに驚き、(限定戦争が大統領権限で実施できるにも関わらず)アメリカ議会両院の賛同を求めたが、議員がオバマ大統領の火遊びに賛成するはずはなかった。
アルカイダを利するための戦いをなぜする必要があるのだ。アメリカの主要な敵はシリアではなくアルカイダではないのか・・・・・・・

 結局戦争による解決に終始反対してきたロシアの要望を入れ、化学兵器を来年の前半までに廃棄することをアサド政権が了承することを条件に、振り上げたこぶしをひっこめることになった。
超大国の大統領が周りから寄ってたかって押し込められてしまったのだから、これでは威厳もへったくれもあったものではない。
おかげでオバマ大統領の支持率は50%割って急落している。
あいつはガキと同じだ!!!」

 前にも書いたがアメリカが唯一の超大国であるというのは、自身の判断で戦争をおこない他国に文句を言わせないのが条件だが、今回オバマ政権はロシアとの妥協を図らざる得なかった。
プーチン君のいうことはもっともだから戦争は止めた!!!」

 すべての戦争には経済的もしくは政治的利益が随伴している。最近行われた戦争でいえばイラク戦争カダフィ政権への空爆も本当の目的は石油である。
これは二つの意味があり戦後の復興にこの石油代金が利用できること(復興費用をアメリカもヨーロッパも出さないで済むこと)、および経済が安定してくれば確実に石油利権が入手できるからだ。
一方ロシアがグルジアオセチアで行った戦争は、ロシア領土がさらに縮小しロシア国家の存在が脅かされることに対する威信を守るための政治的戦争だったと言える。サッチャーが行ったフォークランド紛争もそうだった。

 シリアに関していえばただ貧しいだけの国家で、もしここをアメリカやヨーロッパがアサド政権から解放すればそのあとの復興費用がどれだけ必要になるか分からない。
しかもここはロシアが利権を持っておりアメリカやヨーロッパにとって最初から域外なのだから、シリアがどうなろうとも関係がない(ロシアにとってはアサド政権が崩壊すると中東での拠点が失われる)。

 アメリカ国民が本能的にこの戦争に反対し、世界でもフランス以外はあきれ返って手を引いてしまったのは、「人道主義では飯を食えない」という冷めた現実主義に基づいている。
戦争というものはある意味で人間の性(さが)でどんなに説得したり話し合いをしてもなくなることはない。
だから戦争を止めさせる最善の方法は、戦争好きの人間は徹底的に戦争をさせて互いに共倒れになって死に絶えるか、それ以上は戦争遂行能力がなくなるまで殴り合いをさせておくのがいいのだ。

注)戦略家のクラウゼビッツはこれを「戦争とは政治の延長である」と散文的に述べている。なおこの戦争がどれだけ愚かな戦争かについては私は以下の記事を書いている。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-18d3.html


 平和国家がなすべきことはタダ一つだ。
ドイツスウェーデンがシリア難民の受け入れを宣言しているが、日本のように平和を愛する国家がすべき措置は戦争を嫌ってシリアから逃れてきた難民を受け入れることだ。
そうすればシリアに残っている人はアサド政権の支持者とアルカイダだけになる
安倍政権はオバマ大統領が戦争に突入すればそれを支持する予定だったが、こうした愚かな戦争を支持するよりドイツスウェーデンにならって難民受け入れを表明することだろう。

 日本人が本能的に外国人嫌いなことは私はよく認識しているが、これからの日本のあり方として難民受け入れ国になるのは平和を愛する日本の重要な国家戦略になると私は思っている。


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

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(25.9.15) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その9(最終章) 帰宅

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(黒部五郎岳を過ぎる頃から蒲田川を隔てて笠ヶ岳が見えてくる。この角度から見た笠ヶ岳が一番美しい)

なお、北アルプス縦断記のその1,2,3,4,5,6,7,8、は以下のカテゴリーに入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html


  さて、このロドリゴ北アルプス縦断記も最終章になりました。
私ロドリゴが枢機卿クナーカ様の命を受け、この北アルプス縦断に乗り出したのは8月20日のことでございましたから、今日(8月28日)で足かけ9日が経過したのでございます。
当初は昼夜兼行でこの北アルプスを踏破する予定が、すでに初日の草月はやつき)尾根の登りで大雨にあい挫折をし、その後は左足が思うように動かず、かつ雷に打たれたりしてすっかり老人の登山になってしまいました。

注)当初はトランス・アルプス・ジャパン・レースの選手のようにアルプスを走り抜けるイメージを持っておりました。

 思えばロドリゴは齢67歳で、こうした無理な登山はすでに不可能な状態になっていたことをあらためて思い知らされたのでございます。
それでも何とか北アルプス縦断だけはやり遂げようと穂高のキレットを越えて、岳沢からようやく上高地に降り立ったのでございます。

 長期の登山においてもっとも閉口するのは実は風呂に入ることができず、途中で体をふくことはあってもだんだんと臭気がまして自分でも気づくほどになることと、体にがまつわりついて夜間寝ているとかゆくて仕方がなくなることでございます。
ロドリゴは寝る前に手拭いを濡らしておき、体がかゆくなるたびにその手拭いで塩気をぬぐっていたのですが、臭気だけはいかんともしがたいレベルに達しておりました。

早く下界に降りて風呂に入ろう。くさいシャツやパンツや靴下は洗うか捨ててしまおう
当初の予定では上高地からバスに乗り松本市まで出てホテルに宿泊して山の垢をすべて落とす予定でございました。
夕方6時に上高地を発つバスに乗り、新島々で松本電鉄の電車に乗り換えて松本市には9時少し前に到着いたしました。

注)穂高や槍方面のほとんどの登山客はふもとまで自動車できており、電車を使用しての登山者はロドリゴ一人でございました。

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(北アルプスの中央部分はこうした平たいなだらかな山容が続いている)

 ロドリゴはさっそく駅の周りに点在しているホテルに宿泊を申し込んだのですが、信じられないことにどのホテルも「予約がいっぱいだ」との理由で断られたのでございます。
実際に予約がいっぱいだったのかもしれませんが、ロドリゴの風体があまりに山姥のようであったこと、および臭気がひどく他の宿泊客に迷惑が及ぶのをホテル側が恐れて断ったのではないかとロドリゴには思われました。

それならいい、もうホテルなんかには泊まらん
ロドリゴは一瞬松本駅の構内で寝ようかと思いましたが、新宿行のバスがあることを思い出して最終の10時発のバスで新宿に向かったのでございます。
バス内で靴を脱ぐと靴下が人間のにおいとは思われない悪臭を放ちましたので、すぐさま靴下と靴をビニール袋に入れて臭気の遮断を試みましたが、おそらく周囲の乗客は毒ガス兵器がハポンに持ち込まれたのではないかと疑ったはずでございます。

 新宿には夜中の12時半ごろ到着したのでございますが、まだこのころ若者が街にあふれており新宿は不夜城でしたが、残念なことにその時間にロドリゴが住む千葉市おゆみ野行きの電車は存在しませんでした

まあ、いいか、京葉線のコンコースで寝て朝一番の電車に乗ろう・・・・・
そう思いながらネオンサインを見ていると24時間営業の漫画キッサが目に入ったのでございます。
ロドリゴは斎藤 隆夫氏ゴルゴ13弘兼 憲史氏人間交差点のファンでしばしば漫画キッサを利用した関係で、ここに個室がありかつシャワーまで用意されていることを知っておりました。
料金は夜間8時間コースで2000円ちょっとで、はっきり言えば安価な木賃宿になっているのでございます。

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(槍から穂高にかけてはやはり日本の誇る山塊だと思う)

 北アルプス縦断の最後の締めが漫画キッサというのはいささか物足りなさを感じましたが、何しろ臭気をとれるならどこでもよいという状況でしたので、この漫画キッサに駆け込みようやくのことでシャワーを浴びることができたのでございます。
決して快適な眠りではありませんでしたが、それでも身体から塩気がぬぐい落ち久方ぶりにすっきりした気分にはなっておりました。

 こうしてあしかけ9日に及んだ北アルプス縦断は終わりました。
正直に言えばロドリゴにとって長期にわたる登山は体力がついていかず、特に前半は左足の不調に悩み山小屋にしばしば駆け込んでおりました。
かつて持久力抜群と言われたロドリゴにとっても寄る年波には勝てず、長期の登山はおそらくこれが最後になると思われました。

 クナーカ様には別途詳細な報告書をしたためる予定ですが、ブログでのロドリゴの報告はこれで終了いたします。長い間読んでくださり感謝申し上げます。

(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

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(25.9.14) クローズアップ現代 汚染水クライシズ 汚染水問題は解決するか?

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(尾瀬の木道)
 

 安倍総理
がIOCの総会で「福島原発の状況はコントロールされており、まったく問題なく、港湾内で汚染水はブロックされている」と説明し、東京オリンピックの招致に成功したが、実際はかなり危うい状態になっている。

 事故から2年半たち今もっとも緊急の課題は汚染水対策で、ほぼ毎日300tの割合で汚染水が海に放出されている。
その汚染水は海に流れ出ても港湾の内部にたまったままで外洋には流れ出ていないが、反対に言えば港湾内は徐々に汚染濃度が高まっていると言える
そのことをクローズアップ現代で取り上げていた。

 この汚染水問題は最近までその問題の所在が明らかになっていなかったが、実際はトレンチと称する配管とケーブルを収めている場所に、震災時に約1万5千トンの高濃度の汚染水が流れ込んだと推定されていた。
そして現在このトレンチから海に向かって汚染水が流出し始めており、しかもどこのトレンチからの流出かが東電の調査でも分からないのだそうだ。
専門家が「トレンチは水をためる場所ではないので特にトレンチの継ぎ目部分から水が流出しているのは当然だ」と解説していた。

 現在東京電力は相澤副社長をトップに汚染水対策チームを結成し、ほぼ60名体制で対応しているが、常に対策が後手に回り東電が正式に汚染水が海に流れ出ていることを認めたのは13年7月だった。

韓国のパク・クネ政権が小躍りして喜び、「日本がオリンピック開催にふさわしくない場所である」とのキャンペーンを実施したのはこの汚染水問題をうけてである。

 安倍首相が汚染水を「完全にコントロールしている」と見栄を切った以上、日本はこの問題を国を挙げて対処しなければならなくなった。
現在国が行おうとしている対処方法は二つあって、山側から流れてくる地下水を福島原発の直前で止めて、それをバイパス経由で海に流す案原発の地下を通過しないので汚染されていない)、それと原発建屋の周り1.4㎞を凍土壁で囲って、汚染水を凍土壁の中に閉じ込めるという案だという。

 ただ両案とも解決しなければならない課題があり、前者はバイパス経由で流れてくる水が汚染されていなくとも漁協が風評被害を恐れて反対していること(ただし今は大量に汚染水が海に流れ込んでいるのですでに風評被害が始まっている)、後者は凍土壁を1.4㎞にわたって張り巡らせた事例が世界のどこにもなく、人類最初のトライになり失敗の可能性も高いことが挙げられていた。

 元はと言えば原発がメルトダウンしたことが問題で、私は東電の吉田元所長を中心とするメンバーに全権を委任して対応させたならば、そもそもメルトダウンは起こさなかったのだろうと想定しているが、起こってしまったあとではその対策が第一級の課題になっている。

注)私は吉田元所長の手腕を高く評価しており、そのことについては以下の記事を記載してある
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-c13b.html

 東電を始め、政府も本腰を入れて汚染水問題に対応することになったが、残念ながらこうした問題はいくら手を打っても次々に新たな課題が発生するのが普通だ。
かつて私がシステム担当だった頃、いったんシステムダウンが起こり最初の対応を誤ると次々に新たな問題が発生して、パニックになっていたことを思い出す。

 それでもこの汚染水問題は安倍首相の国際公約になった以上、たとえ泥縄式と言われようとも日本の総力を挙げて解決しなければならない課題と言える。
ぜひとも東京オリンピックの前までに安倍首相の言葉通りのコントロールされた状況になってもらいたいものだと心から思う。

注)なお東日本大震災の記事は以下にまとめてあります。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat43206851/index.html


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(25.9.13) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その8 キレット越え

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大キレットの岸壁。危険な場所にははしごや鎖が設置されている)

北アルプス縦断記のその1,2,3,4,5,6,7は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html

 ロドリゴは若い時から登山をしてきましたが、なんとなく行くのが嫌な場所というものがあるのでございます。それが本日(8月27日)通過しようとしている南岳(3032m)北穂高岳3106m)の間の大キレット北穂高岳奥穂高岳3190m)の間にある小キレットでございました。
ここは上からこのキレットを覘くと何とも空恐ろしい断崖絶壁になっており、どこに底があるのかと思われるほど深く、到底人が通れるような場所と思われないような場所でございました。
こんな所は鳥以外は近寄ることはできまい」そう思って避けてきたのでございます。

 ただしこうした場所でも対処方法はあるもので、それは絶対に上や下を見ないことで、上や下を見るとそれだけでめまいがしますが、一方目の前の1m程度の範囲に視界を固定しその岩だけを見ていれば、たった1mの岩登りに過ぎないのでございます。
特に一般の登山道は危険な場所には鎖と梯子が設置されていますので、この方法は非常に有効でございました。

注)登山道でない場所のクライミングにはルートファインディングの能力が要求されますので上下左右を見渡さなくてはならず、視界1m固定方法は役立ちません

 「見まいぞ、見まいぞ、断崖絶壁」呪文を唱えながら南岳から大キレットに降り始めたのは5時半ごろでございました(ロドリゴは本当は絶壁が怖いのでございます)。
実はロドリゴが出発する1時間程度前に、老人グループインストラクターに引率されてこの大キレット越えを始めておりました。
このグループは総勢20名程度で、三つのグループに分けられ互いにロープで結ばれヘルメットを着用しておりました。

 登山経験のない方はこのローピングについてお分かりにならないでしょうが、ロドリゴが生まれたヨーロッパ・アルプスでは通常の方式で危険な岩場に向かう時の安全対策でございます。
ただしそれには条件があり、たとえば素人が登山するときは専門のガイドと1対1でローピングして、素人の滑落を防ぐのでございます。
ところが信じられないことにこの大キレット越えをしているグループはインストラクター一人に素人の老人5名程度がローピングをしておりました。

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(私の前にいた老人グループ。ナメクジの歩みのように遅かった)

これがローピングと言えるのだろうか、これでは一人が滑落したら全員が谷底に落ちてしまうじゃないか。助ける人が一人で滑落する人が5名では一蓮托生だ!!!」
ロドリゴはあきれ返ってしまいました。
しかし滑落するのは自身の責任としても、問題はこのグループのキレット越えは亀の歩みというよりはナメクジ並みのスピードで、1時間前に出発したグループにすぐに追いついてしまったのでございます。

注)なおこのようなローピングはとても危険で、いつか集団で滑落する事故が起こるとロドリゴは予測しておきます。

 この登山道は人一人がやっと通れる程度ですのでどのように努力しても追い抜くことは不可能で、無理して一般道を外れると奈落の底に落ちてしまうことは確実でございました。
いつまでも岩にかじりついてないで早く通ってくれ!!!」祈るような気持ちでしたが、この老人たちは岸壁を登るには腕に力がなく、一方岸壁を下るときは足が震えているといった有様で、本来こうした場所に来るのは絶対にふさわしくない人々の集団でございました。

注)老人登山が盛んになるにつれて安全な登山に飽きた老人が、インストラクター(登山家がバイトで行っている)に付き添われて素人が近寄らなかったキレット越えのような場所に集中するようになっております。

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(滝谷。見ると恐ろしいのでできるだけ見ないようにしていた)

 大キレットで唯一追い抜きが可能な場所はこのキレットのもっとも低い部分(鞍部)だけで、そこに行くまでロドリゴはただただひたすら岩を抱えて待つしか方法はなかったのでございます。
岩登りにはリズムが大事で、反対にこのリズムが失われると思わぬところで事故になるのですが、この時はリズムなんてものでなく高速道路の大渋滞といった有様でございました。
いいから、みんな滝谷に落ちてしまえ!!!」悪魔のささやきに思わず心が動かされそうになりました。

 結果的にこの大キレット越えには1時間半近く遅れてしまい、次の小キレット越えは慌てふためきながら突破し、奥穂高岳から前穂高岳3090m)を経由し、岳沢を下って上高地のバス停にたどり着いたのは6時少し前で、6時の最終バスにようやくのことで間に合ったのでございます。
正直に申しますと1週間以上山にこもっていたため、体は塩まみれになりあまつさえ自分でも分かるほど臭気を発しておりました。
ロドリゴが大キレット越えでイライラしたのも、本日中に下山し温泉に入りたかったからでございます。


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 *人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

 

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(25.9.12) 中国経済の失速とオーストラリア政治への影響  中国離れが始まった

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(ネパールのシバ神 日本の仁王様)

 オーストラリア政変が起こっている。最近行われた総選挙で与党労働党が大敗し、野党連合の自由党・国民党が過半数の議席を確保した。
もっとも日本人はオーストラリアの政治について普段注意を払わないから、このことが何を意味するか分からないだろうが、日本人が分かりやすい例でいうと、民主党が破れて自民党と公明党の地滑り的勝利と同じだと言えばイメージがわくだろう。

 労働党は中国に対し親中政策をとり、反対に日本に対しては捕鯨問題等で非常に厳しい態度をとってきた。
また環境保護には熱心で企業に炭素税を課して、アンチ企業のイメージを強く打ち出していたが、内部では政争が絶えずラッド氏ギラード氏が交互に党首を交代し、足の引っ張り合いをしていた。
親中国、環境保護、内部抗争と言えば日本の民主党とそっくりだと分かるだろう。

注)鳩山元首相は二酸化炭素25%削減を公約したし、小沢訪中団は民主党議員143名を引き連れ胡錦濤主席に拝謁した。

 労働党が政権に着いたのは2007年で、その後約6年間にわたって政権を維持できたのは(日本の民主党は約3年半)、もっぱら中国経済の好調に引っ張られて石炭と鉄鉱石の輸出が好調だったからだ。

注)オーストラリア経済の実態については「オーストラリア経済の曲がり角」という記事を記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/10/post-45ae.html

 だが、所詮はオーストラリア経済は中国経済の影であり中国経済の失速に伴いオーストラリア経済に黄色信号がともり始めた。
鉄鉱石も石炭もその主要な輸出先である中国が購入してくれなくてはどうにもならない。
鉱物資源の輸出が不調になるにつれ企業から不満が噴出しだした。
企業経営が追い込まれているのに炭素税まで支払っていては企業が持たない
労働党のギラード政権は国民からすっかり嫌われ、総選挙で敗れて下野した。

 オーストラリアの貿易額の約20%は対中国で、これはどこの国に対する貿易額より大きい。
しばらく前まではオーストラリアにとって最高のお得意先は日本だったが、最近は中国で日本との差は開くばかりだった。
そのためオーストラリアはすっかり中国経済に取り込まれ、口を開けば「最大の友好国は中国」で、一方日本などはどのように取り扱っても怖くないと思うようになっていた。
日本はクジラを食べる野蛮国だ!!!」
労働党政権はシー・シェパードを実質的に応援し、日本を提訴している。

 しかしここにきて経済情勢は大幅に転換されつつある。
中国経済の停滞、日本経済の復活が明確になるにつれ、労働党政権の対中国シフトに疑問が投げかけられるようになったからだ。
もしかしたら中国は非民主主義国家ではなかったかしら・・・・・・・・・・」

 今世界各国で中国の影響力の後退が始まっている。
親中国政権だった日本の民主党も下野し、同じくオーストラリアの労働党も下野した。
インド洋の島国モルディブでは親中国政府が親インド政府に変わってインド洋の覇権争いでインドが巻き返している。
ミャンマーはすっかり中国離れをしたし、今中国と一蓮托生の運命をかけているのは韓国のパク・クネ政権ぐらいだ。
憎い日本をたたくために一緒に頑張りましょう」

注)パク・クネ政権は日本のオリンピック招致を妨害するため、意図的に日本からの海産物の輸入禁止措置をとって福島原発の汚染水問題をアピールしたが、安倍首相の反撃にあって失敗した。

 こうして中国経済の失速に伴い、金の切れ目は縁の切れ目になりつつある。オーストラリア自由党は日本、アセアンとの友好関係の再構築に乗り出し、中国一辺倒の政治姿勢を転換しようとしている。
リーマンショック時に中国との結びつきを強化して不況を乗り切ったオーストラリアは、今度はその中国経済の停滞を見て、「次は日本とアセアンだ」と巧みな国際政治の遊泳術を発揮している。
人口2500万人の資源と農産物と観光以外に何もない国では、そうした遊泳術以外に生き残るすべがないのだろう。

なお、オーストラリア経済についての記事は以下にまとめて入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat44300846/index.html


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

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・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

 

*人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

 

主催 ちはら台走友会 担当 山崎次郎

 

 

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(25.9.11) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その7 槍ヶ岳から南岳へ

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(槍ヶ岳、中岳、南岳と続く稜線が見えた)

 なお北アルプス縦断記のその1,2,3,4,5,6は以下のカテゴリーの中に入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html

  今日(8月26日)は黒部五郎岳のキャンプ場を後にして、三俣蓮華岳2841m)、双六岳2860m)、槍ヶ岳3180m)を経由して南岳3032m)のキャンプ場まで行く予定でございました。
天気は晴れ渡り前半の悪天候がうそのような状況になり、ロドリゴはウキウキしながらこの高度3000m前後の尾根歩きを楽しんだのでございます。

 特にロドリゴが好きなのは双六岳の何ともだだっ広い稜線で、高度3000mの地点に何か草原が広がっているような錯覚さえ起こるような場所でございました。
こんなところで一日中寝ていたらどんなに幸福だろうか・・・・・

 双六岳から槍ヶ岳に向かうには西鎌尾根を4時間弱歩かなくてはならないのですが、このころから歩く速さがとても速くなり3時間弱槍ヶ岳の肩小屋まで到着いたしました。
しかしこの肩小屋についてロドリゴは目を見張ったのでございます。
いままで日本アルプスの中央部分を歩いてきた関係で、登山客は非常にまばらで山小屋なども10人以下の泊り客しか見なかったのに、ここには銀座か新宿を思わすような雑踏になっておりました。
な、なんなんだ。この混雑ぶりは・・・・・・・

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(槍ヶ岳の岩場、こうしたピークがいくつも続いている)

 ロドリゴは山では静寂を好み、しばらく前までは人っ子一人いない場所でよくキャンプを張っておりました。
10㎞四方にはクマと狐しかおらず、自身も動物に化身して夜を過ごしたものですので人の多い場所はどうしても違和感を覚えるのでございます。
こんな場所は早く通り過ぎて南岳まで行けば少しは静かになるだろう・・・・・

 ロドリゴが南岳に向かったのは明日は大キレットと言う難所をこえるためでございます。登山好きの人はよくご存知ですがこの南岳北穂高岳の間に大きく落ちくぼんだ登山道があり、かつては通常の登山者は通ることのできない難所中の難所でございました。
いまは鎖と梯子が設置され注意すれば通常の登山者も通過可能なのですが、蒲田川側滝谷と言ってロッククライマーのメッカになっており、断崖絶壁が真下に見える目のくらむような場所でございます。

注)なおキレットとはエゲレス語のように思われますが、切戸というハポンの言葉がなまったものでございます。

 ロドリゴは剣岳の難所を突破した後はほとんど稜線歩きといった具合で危険なものは雷ぐらいだったのですが、再びここ穂高にきて難所中の難所を越えることになったのでございます。
まあ、しかし所詮は一般の登山道だ。剣岳のカニの横這いを思えば楽勝だろう
そう思ったのですが、実は信じられないような伏兵がいて決して楽勝ではなかったのでございます(詳細は次回報告します)。

 ロドリゴは南岳のキャンプ場でキャンプを張り、一方で食事は南岳小屋で食べたのですが、ここも信じられないような混雑でございました。
かつてと言っても40年以上も前ですが、ここ南岳小屋に泊まった時はシーズン中だというのにガラガラに空いていたことを思い出しました。

 当時はキレットを超える登山客は少なく経験豊かな登山者以外は大キレット越えをしなかったのですが、信じられないことに今は私と同様の老人が登山のインストラクターに付き添われて大キレットを超えるツアーに参加しておりました。
なんなんだ、この爺さんと婆さんの大集団は・・・・・・・」ロドリゴは自身も爺さんであることを忘れて驚きの声を上げてしまいました。

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(西鎌尾根から見た赤岳、岩石が赤いのでとても印象的な山)

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(25.9.10) リーマンショックから5年 再び世界はリーマン前夜

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(北海道東部の海岸線。ところどころに人家があり昆布で生計を立てている)

 
 やはりと言おうか当然と言おうか、資本主義体制を維持する最高の特効薬はまたもやインフレーションになった。
リーマンショックから5年たち、あれほどサブプライムローンに悩まされたのに、アメリカはじめ世界各国は再び金融緩和という麻薬の投与で不況から立ち直ろうとしている。

 かつて私が学生だったときに経済学を学んで一番不思議だったのはクリーピング・インフレーションという概念だった。
毎年1~2%程度のインフレーションが経済にとって最適だというのだが、私はインフレもデフレもない価格が安定した状況が最適と思っていたので(日銀も白川前総裁まではそうした立場だった)この概念を理解することはできなかった。

注)現在安倍政権が行っている年に2%程度のインフレ政策とは、このクリーピング・インフレーションのことである。

 だがリーマンショックによる経済失速から立ち直るため、アメリカや日本やヨーロッパや中国が、意図的にインフレを起こし経済を再生しようとしているのを見てインフレこそが資本主義体制の特効薬だという感を強くした。
そうなのか、金を増刷して紙幣の価値を低下させれば人々は紙幣でなく物を持とうとして、経済活動が活発化するわけか・・・・・・

注)資本主義体制がインフレなくして生き残れないことは前にも述べてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-e932.html

 リーマンショック前、先進各国は金融緩和策をとり、その結果住宅宅市場が過熱化し貧困階級まで住宅を手当てしてサブプライムローンの崩壊を招いた。
一時は世界各国が反省し、金融機関を野放図にするとバブルが発生するということで金融規制の強化を図かり、3年前アメリカのオバマ政権は「金融規制法」を議会に通過させた。
だがこれは本質的なところで自己矛盾を抱えた法律だったと言える。

 金融規制法のポイントはボルガー・ルールと称するもので、金融機関がサブプライムローンのような金融商品を自己資金で売買することを禁止し、こうした金融商品を扱っている投資会社に出資することも禁止する法律である。
金融機関は金融商品の投資に手を出すな」ということだが、しかし法律制定から3年、このボルガー・ルールは実際には適応されていない。

 理由はJPモルガン・チェースのような大銀行が反対していることだが、より本質的な理由はFRBが歴史上でもまれといった金融緩和策をとり続けているからだ
考えても見てほしい。FRBは金融機関に対しサブプライムローンを担保に未曽有の貸し出しをしているが、一方で金融機関がボルガー・ルールに縛られて投資ができなければ資金は金融機関の中から外には出ず、資金は死蔵される。
FRBさん、あなたは資金供給をしてくれるが融資先などほとんどないのですよ。投資をする以外金融機関が資金を使用する相手はいません

 金融機関の主要な機能は融資だが、成熟した資本主義社会においては製造業に対する融資などは傾向的に低下している。今は住宅投資のような実需に基づかない危険な投資以外に資金需要はない。
アメリカにおいては再び住宅バブルが発生し、リーマン・ショック前の価格に戻りつつあると投資家は喜んでいたが、バブルを再来させるほかに先進国経済を成長させる手段がないからだ。
住宅価格も石油も株も、なんでもいいから価格を上げよう。それが資本主義経済を活性化する道だ。だからボルガー・ルールなんか無視してじゃんじゃん投資を行おう

注)アメリカの住宅価格の推移を示すケース・シラー指数の推移は以下参照
http://lets-gold.net/chart_gallery/chart_usa_macro_case-shiller.php

 何度も同じことを言うが成熟した社会では物やサービスに対する需要はこれ以上増やしようがない段階になっている。
人々が消費活動をしなくなればデフレ傾向になり、経済は失速する。
実需がなければ仮需を無理やり作って経済があたかも成長しているように見せるのが、ケインズ政策の真骨頂で紙幣を印刷してばらまき金融機関に無理やりその資金を使用させる。
しかし金融機関は危険な投資以外に資金を使用する方法はないのだから、ボルガー・ルールなど適用されてはFRBの超緩和策が何の意味を持たない。

 かくして、経済成長を図るためには金融機関に野放図な投資を認めることになるが、その結果紙幣をばらまきすぎて今世界経済は再びリーマン前夜に突入してきた。
これは資本主義体制の持つ本質的な矛盾だと言っていい。

)マルクスは資本主義体制は10年ごとの恐慌に襲われると指摘したが、ケインズは政府の財政・金融政策で恐慌を回避できると主張した。しかしその手段は主として金融緩和策ということになったため、現在の資本主義体制は常にインフレがないと生き残れなくなった(そして行き過ぎるとパニックを起こす)。

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・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)
https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

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(25.9.9) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その6 黒部五郎岳

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(黒部五郎岳。真ん中のえぐれている場所はかつて氷河があった場所でカールという)

北アルプス縦断記のその1、2、3、4、5は以下のカテゴリーの中に入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html

 天候も安定し、信じられないことにあれほど力が入らなかった左足も踏ん張りがきくようになり、快適な尾根歩きができるようになりました。
昨日は何とも長かった薬師岳の稜線を歩いたのですが、今日(8月25日)は黒部五郎岳2839m)を越してその向こう側にある黒部五郎小屋のキャンプ場まで行く予定でございました。
このころから朝5時半出発、3時か4時までにキャンプ場に着くというパターンがようやく定着したのでございます。

 今日のコースも2500mから2800m程度の山の稜線を歩くことになり、とても開けたはい松帯お花畑を縫うように歩くのでございますが、気になったことは道が雨で深くえぐられ地表が醜く露出していることでございました。
どうしても人間が歩くとそこの植物が枯死して岩だらけになり、そこに水が集中的に流れるようになって山肌が崩れていくのでございます。
特に太郎山2372m)から北ノ俣岳2661m)に向かう登山道は何か小さな渓谷と言っていいような状況になっておりました。

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(表土は50cm程度で、そこが水に洗われて表土が喪失し山が次第に荒れてくる)

 こうした場所は環境庁が尾瀬にあるような木道を整備し、また岩が流れないようになどを設置していましたが、予算の関係でしょうかとても十分な手当てには見えませんでした。
ハポンの財産と言っていい山肌がどんどん露出していくのはとても見るにたえない
ロドリゴにもし資金があり財団を組成できるならば、日本の山を守る会を結成して岩肌の露出部分に木道を設置してこれ以上の崩壊から自然を守るのですが、ロドリゴの最大の弱点はお金に縁がないことでございました。

 さて今回どうしてもクナーカ様に報告しなければならなかったことは、黒部五郎岳から五郎のカールコースをたどっていた時、背中が破れたリックを発見したことでございます。
背中がざっくりと穴が開いており、内容物が周りに散乱しテントのひもを止める金属製のペグが10m程度離れた場所にほっぽり出してありました。
なんだ、なんだ、どうしたんだ。このリックの持ち主に一体何が起こったのだろうか???」
山で時にリックがデポしてあることはあるのですが、持ち物が散乱しザックそのものが破けているような状況を見たのは初めてでございました。

 この場所から約2km程度下ると黒部五郎小屋がありますのでそこで小屋の管理者にその旨報告すると、ことの仔細が判明いたしました。
ロドリゴが五色が原で雷鳴に打たれて命からがら小屋に逃げ込んだ二日前、ここ黒部五郎岳周辺も雷に襲われ、登山客の一人のザックに雷が落下したそうでございます。
本人はすぐにザックを捨てたのですが背中に大やけどをしかちかち山の狸のようになり、それでも自力で2km下の黒部五郎小屋までたどり着き、そこから救助のヘリコプターに乗って病院に運ばれたのだそうでございます。
早くリックの回収をしたいのだけど時間がないのでそのままにしています」と山小屋の管理者がすまなそうに言っておりました。
雷が落下した後を見たのは初めてでございますが、一歩間違えばロドリゴの運命だったと思うととても異様な感じがしたものでございます。

 この日からロドリゴはようやくキャンプ生活に入ることにしました。
ところが取り出した寝袋は保護していたビニール袋に穴が開いていたため、かなりひどく濡れてしまっておりました。
こりゃまずい、早く乾かさないと夜中寝られない・・・・・・・・
ロドリゴは懸命にこの寝袋を乾かしかろうじて寝られる状態にしてその夜を過ごしたのでございます。
こうして黒部五郎岳でキャンプができ、いつもの山旅のスタイルになれてとてもうれしく思ったものでございました。
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(ようやくキャンプ生活にはいれた)

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(25.9.8) おめでとう 2020年 東京オリンピック

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(これは東京マラソンの映像です)

(25.9.8は東京でオリンピックが開催されることが決定したので、嬉しくなって追加で記事を掲載しました。そのため9月8日の記事は2つあります)

 IOCの総会で2020年東京オリンピック開催が決まった。最終投票は東京60票、イスタンブール36票で東京の圧勝だった。
下馬評では東京は福島原発の汚染水問題があり、一方イスタンブールはエルドアン政権に対する国民の反政府運動が激化してマドリードが一歩リードと言われていたが、意外にもマドリードは第一回投票で3位となって落選した。

注)トルコのエルドアン政権へ対する反政府運動の実態は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-2e20.html

 今回のオリンピック招致レースは当初から本命なき戦いと言われていたので、最後の最後まで各国は投票権を持つ委員に働きかけを行っていたが、勝因の第一は安倍総理の行った演説だったろう。
日本の総理がブエノスアイレスに乗り込んで、福島汚染水問題は国の責任で対処を必ず行うと言明したことが大きい。

 今回東京の最大のアキレス腱はこの福島原発の汚染水問題で、アンチジャパンのマスコミや政府はこの問題をことさら大きく取り上げて東京の足を引っ張ろうとしていた。
ニューヨークタイムズ韓国政府は特にそうした露骨な動きをしており、韓国政府は福島県を中心に東北各県からの水産物の輸入禁止措置をとった。
実際は韓国は日本からほとんど輸入などしておらず、また福島県沖の漁場は韓国漁船が好んで操業している場所なのだから、自分たちがとったものには放射能は含まれておらず、日本漁船がとった魚には放射能が含まれているという論理だ。
だからこうした意図的なジャパン・バッシングに対し安倍総理が問題の所在と国家の対処について明確に態度を表明したことがIOC委員に好印象を与えたのだろう。

 しばらく前のことになるが、日本を意図的に貶めようとしているニューヨークタイムズ中国資本に乗っ取られている)が猪瀬東京都知事の失言を取り上げてバッシングしたときは、東京はもうだめかと思われた。
しかし世の中の情勢などどう変化するか分からないものだ。トルコのエルドアン首相が経済政策でつまずき国内で暴動が発生し、さらに隣国のシリアと一触即発の戦争状態になってイスタンブールの優位性が損なわれた。

注)ニューヨークタイムズの猪瀬都知事へのひっかけ取材は以下に詳しく記載してある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-38bf.html

 マドリードは漁夫の利を狙ったのだが、スペイン政府の台所事情は火の車で今後とも経済が回復する見込みは全く立っていない。
無理して開催してもギリシャオリンピックと同様な更なる経済不振に陥ることは確実なのでむしろ落選したほうがマドリードにとって幸いだったと言えるだろう。

注)スペイン経済の実態は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-a55f.html

 私はしばらく前まではオリンピックのようなイベントに懐疑的だったが、石原前都知事が実施した東京マラソンを見てその考えを改めた。
すでに成熟した日本のような経済では次はイベントこそが経済活性化の鍵で、サービス業の中の本命はこのイベント事業だと気が付いた(東京ディズニーランドもその一つ)。

注)東京マラソンの評価は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/02/post-1920.html

 東京マラソンは私も一度応援したことがあるが、沿道の観客は途切れることなくその盛り上がりはまさに日本のお祭りだ。
日本では物は溢れてしまいこれ以上ものを持っても仕方がないが、お祭りは一過性のものでしかも物が増えないのがいい。
私はすっかりこのイベントの重大性が分かったので、ここおゆみ野とちはら台正式なハーフマラソンの開催を企画しようと努力している。
今はその準備段階で、来月10日にハーフマラソンを開催するので参加者が集まってもらいたいものだ。

(別件)東京オリンピック記念、ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)

https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

*人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

主催 ちはら台走友会 担当 山崎次郎

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(25.9.8) シリア軍事介入とアメリカの衰退 一国覇権主義の終わり 

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  かつて中西輝政氏の「大英帝国衰亡史」を読んでいた時に、「世界帝国が衰亡するのは大戦争でなく、ほんの些細な軍事介入とみられたところから実際は衰亡するのだ」という趣旨の指摘があった。
中西氏が指摘していた大英帝国の衰亡の例は、南アフリカでのボーア戦争イギリスとオランダ系植民地住民との戦い)で、19世紀後半から20世紀初めにかけての2度の戦争でイギリスは国力を消耗し(アメリカのベトナム戦争と同様実質的に敗北し)、アメリカに世界帝国の地位を譲った。

注)その後イギリスは第一次、第二次の世界大戦には勝利したが、大戦には勝利したものの世界帝国の残影に過ぎなかった。

 今回のシリアに対するアメリカの軍事行動の動きを見ていると、アメリカの世界帝国としての地位はここまでかと思うような兆候がいくらでもある。
今までアメリカはベトナム戦争もイラク戦争も全くでっち上げの理由で戦端を開き、前者は敗北、後者は勝ったもののその後の民政移管に失敗している。
それでもアメリカはなお超大国の地位は保ってこれたが、今回のシリア懲罰戦争はそうはいきそうもない。

 今回もアサド政権が化学兵器を使用したからそれに対する懲罰戦争を行うとこぶしを振り上げたが、国外でも国内でも戦争反対の世論が渦巻いている。
最大の理由は「化学兵器を使用したのが本当にアサド政権か?」というのが不明確だからだ。

 戦争においては大国の介入をさせるために自作自演の演出がしばしば行われる。
日本の例では日中戦争の端緒になった盧溝橋事件では、日本軍と国民党軍が互いに相手が先制攻撃してきたと主張したが、実際は共産党軍が両軍に鉄砲を打ち込んで共倒れを狙ったものだった

注)共産党軍は国民党に追い詰められていたため、日本軍と国民党を戦争に引きずり込んで、国民党の矛先を日本に向けさせようとした。

 だから今回化学兵器が使用されたとする映像がインターネットに流されていても、それがアサド政権側が使用したという証拠は実際にはない。
ケリー国務長官は「アサド政権側が使用したのは明確だ」と主張しているが、それなら誰でも納得する証拠を見せてもらいたいものだ。

注)この件に関しては「実に愚かなアメリカの懲罰戦争」という記事を書いておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/post-18d3.html

 アフガン戦争が始まったのが2001年、イラク戦争が2003年であれからすでに10年以上たっている。アフガン戦争では終結のめどがたたず、一方イラク戦争は恥だけかいて撤退してしまった。
この間アメリカが戦争に投入した資金は計算の仕方にもよるが、アメリカの経済学者ジョセフ・ステグリッツ氏などは4兆ドル400兆円)規模だと推定している。
日本の国家予算の4倍の資金を投入しても全くめどが立たない戦争に、さらにもう一つ戦争を加えようとするのだから正気の沙汰ではない。

 中西輝政氏が言うように「世界帝国は大戦争に勝利しても地域戦争で泥沼に引きずり込まれ、消耗を繰り返し世界帝国としての地位を失う」のだろう。
アメリカが唯一の超大国になったのは1990年の初めだが、それから20年を経過しアメリカの世界帝国と地位が揺らいでいる。

 サンクトペテルブルグで開かれたG20の会議でも賛成と反対はほぼイーブンで、オバマ大統領が頼みのアメリカ下院の支持もほぼイーブンだ。
一方世論は主戦論のアメリカとフランスを含めて、どこも大反対だからこれほど人気のない作戦も珍しい。
アメリカが一声かければ戦争ができる状況ではなく、自国の判断だけで戦争ができた時代が終わっている
自分の意志だけで戦争ができなければそれは世界帝国ではない。オバマ大統領はくしくもアメリカが世界帝国の地位を滑り落ちたことを内外に表明してしまった。

なおシリア問題に関しては以下に記事をまとめております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat48561052/index.html


(別件)ちはら台・おゆみ野ハーフ・フルマラソン開催のお知らせ。

以下の日程でハーフ・フルマラソンを開催します。

・日程 10月6日(日) 10時スタート
・集合場所 ちはら台かずさの道 ちはら台走友会集合場所(地図添付)
・コース  ちはら台のかずさの道とおゆみ野の四季の道を使用(地図参照)
https://maps.google.co.jp/maps?hl=ja&tab=wl

・参加費用 300円(ゼッケン代と飲み物代)
・参加資格 高校生以上ならだれでも可
・ルール 1か所信号があります。交通規則を守って赤信号では停止(この間の時間はネットタイムに含めませんので、各自時計を止めて調整)
・結果はこのブログに掲載します。
・その他 雨天決行ですので走る人は各自雨具等を用意して走ってください。

*人数確認のため参加予定者はこのブログのメールかコメントを使用して、氏名、年齢、住所を連絡していただけると幸いです(ちはら台走友会のメンバーはその必要はありません)

主催 ちはら台走友会 担当 山崎次郎



 

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(25.9.7) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その5 薬師岳への道

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(北アルプスの中央部分にはまだ多くのライチョウが生息していた)

ロドリゴ 北アルプス縦断記のその1,2,3,4は以下のカテゴりーに入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html

 天候は5日目に入ってようやく回復の兆しを見せてきました。この日(8月24日)は朝方は弱い雨が降っていたものの、段々と晴れ模様になってきてロドリゴの気持ちもようやく晴れやかになってきたのでございます。
黒部渓谷を挟んで対岸にはかつてロドリゴが登った事がある烏帽子岳野口五郎岳が見え、その向こうには鹿島槍五竜といった、安曇野からも見えるなじみの山岳が姿をあらわしてまいりました。

やれやれ、雷はもう来そうもないし、稜線歩きは快適だし危険な場所も全くなくなった
北アルプスの中央部分は2500mから2900m程度の山が数珠つなぎに連なっており、標高差は400m程度で、剣や穂高のような断崖絶壁は全くなく、時にブロックのように積みあがった大石の上を飛ぶように歩く以外は危険とは無縁の場所なのでございます。

 眼下には黒部川の上廊下と呼ばれる断崖伝いの道が見えておりました。
山登りで遠くの山が見えるというのはとても気分を爽快にし、「今日はあすこまで行こう」なんて気持ちになるのですが、一方土砂降りの雨や霧にまかれると自分の立ち位置が全く分からなくなり、「なんでこんなつまらないことを自分はしているのだろう」とひどく懐疑的になるものでございます。

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(ようやく黒部渓谷を挟んだ対岸の山並みが見えてきました)

 今日登らなければならなかった山は薬師岳2926m)ですが、この山は横にだだっ広く広がっており、五色ガ原方面からくると、行けども行けども頂上が現れてこないという不思議な山でございました。
ようやくたどり着いたと思われた頂上は北薬師岳2900m)でそこからさらに1時間以上歩かないと薬師岳の頂上には到達しないのでございます。

 薬師岳の稜線はなにか大きな馬の背中といった感じで、晴れてさえいれば全く問題ないのでございますが、霧にまかれると方向が全く分からなくなり過去にここで愛知大学登山部の大量遭難事故が発生しておりました。
間違った尾根を降りてしまい一旦沢筋に入り込むと引き返すことができなくなって遭難するというパターンで、登山でははっきりしたルートになっている沢筋以外は絶対に入らないのが鉄則なのでございます。

注)沢には必ず滝があってここを降りてしまうと引き返すことができなくなり、さらに下に降りていくと滝の規模がだんだんと大きくなってどうにもならなくなるのでございます。
かつてロドリゴは伯耆大山の沢に降りてひどい目にあった経験がございます。
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2008/09/2091_050f.html


 
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(薬師岳の下降ルート。霧にまかれると全く方向が分からず、尾根筋を間違える)

 何ともだだっ広い尾根伝いに降りると薬師岳小屋が見えてまいりました。
ロドリゴは正直に白状しますが最初はすべてキャンプどまりにする予定でございましたが、山が大荒れに荒れていた関係で小屋どまりをしているうちにすっかり野性味を失い、山小屋をあてにするようになってしまいました。
この小屋から1時間程度下ればキャンプ場があったのですが、時間が3時ごろですでに10時間弱の時間が経っていたので、ここで草鞋を脱ぐことにいたしたのでございます。
姉さん、一晩泊めてやっておくんなせい

 ここ薬師岳小屋から見る景色は360度の遠望というような感じで、特に夕焼けは美しくうっとりするような眺めでございました。
しかしロドリゴは「日が暮れるまで歩く」という当初の目論見が崩れ、山小屋ばかりに泊まっている自分が情けなく思われたのでございました。
ロドリゴが山小屋ばかり泊まるのは、たまたま金があるからだ。いっそこの金をすべて破いて捨てれば二度と山小屋に泊まることはあるまい

注)ロドリゴがお金を持っていたのはクナーカ様から支給される伝道費用の一部をひそかにためていたからでございます。

 ロドリゴは強い決心をして残っていた万円札をすべて破り捨てようとしたのですが、そうすると山にごみを残してしまうことにはたと気が付きました。
主に仕える者が山を紙幣で汚しては主に対し面目が経たない」ロドリゴは(決して金が惜しいのではなく)自然を愛する心ゆえにこの行為を思いとどまったのでございます。


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(薬師岳小屋から見た夕焼け)

 

 

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(25.9.6) 異常気象はガイヤ(地球)からの警告 「それでも経済成長を続けるの?」

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(北海道宗谷岬の夕焼け)

 天地開闢以来の異常気象とでもいうのだろうか、昨年に引き続き関東地方はスーパーセルと呼ばれる積乱雲に伴う竜巻に襲われている。昨年は茨城県つくば市でその規模はF2だったが、今回は埼玉県の越谷市から千葉県の野田市にかけてで、やはり規模はF2だという。
さらに栃木県でも竜巻の被害が発生している。

注)昨年のつくば市での竜巻については以下の記事を掲載しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/post-5cd7.html

 しばらく前までは竜巻はアメリカの中西部で発生するものとばかり思っていたが、今では関東地方でも猛威を振るうようになった。
竜巻の移動速度は時速40km程度で自動車並みだから、気が付いたら竜巻に襲われていたというような状況になっており、今回被害にあった人の証言もほとんどそうしたものだ。
いやー、気が付いたらあっという間に襲われて、窓ガラスがめちゃめちゃだった

 スーパーセルが発生するメカニズムは地表の気温と上空の気温の差が40度C以上に開いた場合だそうだが、今回の越谷市の気温が34度で、上空6000m地点の空気が▲5度以下だったそうだから、ほぼ40度開いている。
こうなると地表の空気が一気に上昇し、一方上空の空気は下降するのだが、その時地球の自転の関係で渦を巻き、その渦がだんだん収縮してくると回転速度が上がるのだという。

 よく例が出されるのは、フィギアスケートの選手がスピンをするときに最初は手を広げてゆっくりと回転し、だんだんと手を胸に当ててスピンのスピードを上げるがそれと同じ状態だという。
今回のF2では渦の回転速度は秒速50m~69mだというから、大型台風並みの風速だったということになり、約1000棟の住宅に屋根が飛んでしまったような被害が出ていた。

 私の家も竜巻に巻き込まれたらまず間違いなく屋根が吹き飛ばされそうだが、幸いなことに竜巻の場合は一般火災保険の対象になるのだという。
ただし火災保険の種類によっては非対象の場合もあるので、火災保険の特約をよく読んでおくようにテレビの解説者が説明していた(まだ特約を読んでいない)。

 しかしこのところの異常気象には驚かされる。日本列島では梅雨の前半は全く雨が降らず渇水に悩まされたし、8月は猛暑が続き各地で最高気温を更新していた。
一方で東北地方や山陰地方では大雨で、過去に前例のない大雨と称されていた。
さらに9月になっても夏の続きだ。
何か日本の気候が亜熱帯化していると言えそうだ。

注)日本の気候が亜熱帯化していることはこのブログに何回も記載した。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-6ee9.html

 しばらく前までは国連主導でCOP(国連気候変動枠組条約締結会議)会議が熱心に開催されていたが、今では国連もすっかりあきらめてしまった。
それは当然で世界の二酸化炭素排出量の50%を占める中国とアメリカがこの会議をボイコットしているのだから、会議をしても無駄という状態がつづいている。

 地球の異常気象は日本だけでなく世界各地で発生しており、その被害は毎年甚大なものになっている。それでも中国とアメリカが二酸化炭素を排出しているため異常気象はさらに狂暴化してきたが、この狂暴化は地球から「異常気象か経済成長か」と問われているのだと言っていいだろう。
何度も言って恐縮だが経済成長には限界があり、この異常気象もその限界を示しているのだが、残念ながら世界の為政者と国民は相変わらず成長こそがすべてと思っている。
この態度が改まらない限り、異常気象は一層狂暴化することは間違いない。

注)世界の異常気象の状況は以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-57d6.html

 

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(25.9.5) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その4 雷鳴のなかで

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(五色ガ原周辺、道が川になってしまった)

なおロドリゴ北アルプス縦断記のその1,2,3は以下のカテゴリーの中に入っています。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html 


  ロドリゴは全く知りませんでしたがこの日(8月23日)富山地方では前線が停滞し、雷豪雨注意報が発令されておりました。
立山の大如山休憩所3015m)を出立した時はそれほどではなかったのですが、だんだんと驟雨が強くなり稜線の風の通り道に差し掛かると横殴りの雨が肌を打って痛いほどでございました。

 立山は竜王岳2872m)を過ぎると室堂平に引き返す道はなくなり、日本アルプスの中央部分に入っていくことになります。
かつてここは大学のワンゲル部のようなテントと食料持参で1週間程度山にこもれる人だけの天国でしたが、今では山小屋が整備され時間と体力のある登山客も入山が可能になっております。

 
 天候は時間が経つにつれ悪化し始め、当初は強い雨と強風だけでしたがそのうちに雷鳴が聞こえ始めたのでございます。
山の稜線伝いで雷鳴にあうのはかなり危険で、それも近くで雷鳴が鳴り出すと命の危険と隣り合わせになるのでございます。

 ロドリゴは稲光がして雷鳴がとどろくまでの時間を測定し、それが10秒以上では安心、5秒以内では危険と判断することにしておりました。
音速は約340mですので、10秒以上であれば3.5km以上も先だし、5秒以内であれば2km以内に迫ってきたということになるからでございます。

 当初は遠雷という状況だったのがついにロドリゴの上空で稲光が始まり、あたかも戦場のような状況なってきたのでございます。光だけでも迫力があるのに、何かまわり近所に砲弾が落ちているような状況でございました。
これはいくらなんでもまずい、どこかに退避しよう・・・・
通常の退避方法は稜線を避けて低い場所にうずくまっているということですが、実際にこれを行うのは全く不可能だと分かりました。

  と申しますのも歩いている間はTシャツとその上にカッパを着ている状態で適温を保てたのですが、止まって静かにしていると猛烈な雨と風でたちまちのうちに体温が奪われるのでございます。
最近韓国からの登山客が稜線で低体温症で死亡しておりましたが、ちょうどそれと同じ状況になってしまいました。
これじゃ低体温症で死ぬか、雷に打たれて死ぬかの選択じゃないか・・・・低体温症は確実に訪れるが雷は運が良ければ当たらないかもしれない・・・・・・・

 自分が今いる地点からもっとも近い山小屋は五色が原の山荘でしたので、何しろそこまで逃げ込むことにいたしました。
五色が原は標高2500m程度の場所に開けた平原のような場所で、池塘が美しく晴れていればいくらでも寝ていたくなるような場所でございます。
しかし今はあたかも戦場の砲弾の中を逃げ惑う敗残兵といった状況で、ただひたすら山荘までの道を急いだのでございます。

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(ようやくたどり着いた山荘)

 ロドリゴは何とか山荘にたどり着き難を逃れたのですが、ここから2日程度かかる場所を登攀していた登山客が雷に打たれ重傷を負ったということを後で聞きました。
雷に打たれるか否かは全く偶然というか確率の問題で、ロドリゴはタダひたすら主に祈ったのでございます。
善人なおもて往生す、いわんや悪人おや!!!」

 あまりに狼狽し、主の言葉をすっかりわすれてしまい親鸞聖人の言葉の方が出てしまいました。
ロドリゴはクナーカ様の目を盗んでひそかにハポンの仏教を研究し、他力本願のこの言葉が頭に焼き付いていたからでございます。
雷に打たれるか否かはすべて神のおぼしめし、クナーカ様から「秘かに異教を学ぶものは悪人だ」と言われたロドリゴでも生きたい」という気持ちでございました。

 ここ山荘には数名の登山客が避難しておりましたが、山荘に逃れた後も雷鳴はとどろき、大粒の雨が窓を打っておりました。
しかし山荘の中は快適で、地獄に仏とはこのことを言うのでございましょう。
かつてはこうした場所で生命を落とした登山家も今では山荘に逃げ込めば街中のホテルにいるのと何ら変わらない状況になることを身に染みて経験したのでございます。
雨と風と雷鳴は夜中まで続き、もしこのまま雨に打ち付けられていればおそらくロドリゴはこの場で67歳の生涯を終えていたと思われました。


この時の状況を山荘からビデオで撮ってあります。
https://picasaweb.google.com/111896301454809323707/CYtXq?authkey=Gv1sRgCPb-jZia_NKZ-AE#5919541223380016850

なお五色が原周辺の地図は以下参照
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-123965.html

 

 

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(25.9.4) クローズアップ現代 カネボウ化粧品の致命的ミス 美白が白斑になる!!

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(北海道東部の海岸公園)

  私のように色の黒さこそが男のシンボルと思っている人間からは想像もできないが、世の女性は美白のために心血を注いでいるらしい。
しかしその美白効果を歌った化粧品を使用したために、色素細胞自体が破壊され皮膚に白斑が出てしまっては美白どころではなくなる。

 カネボウ化粧品(株)が発売したロドデノールという物質を主成分にした化粧品を使用すると、ある条件下で色素細胞が破壊され、手や顔や首に白斑症状が出て回復が不可能になっている。
先日NHKのクローズアップ現代でその特集をしていたが、白斑の患者数は1万1000人でさらに患者が増えつつあるという。
カネボウはこの化粧品類を436万個も販売し、年間の売上高は50億円でカネボウ化粧品(株)の主力製品だったから、その経営に対する影響は致命的だ。

 もともとカネボウ化粧品(株)は鐘紡の一部門だったが、2003年鐘紡が倒産したためその化粧品部門を花王が買収したものだ。鐘紡の時代から化粧品部門は鐘紡の稼ぎ頭で、反対に言えば繊維や食品は赤字だがこの化粧品によって何とか経営を維持してきた経緯があった。
そうしたブランド力もあって花王が化粧品部門を買収したのだが、花王にとっては高い買い物になってしまった。

 美白効果のメカニズムは色素細胞の中にあるメラニンロドデノールで抑えるというものだが、一方強い太陽光線を浴びると色素細胞の中にチロシナーゼという物質ができ、これがロドデノールと反応すると、色素細胞そのものを破壊して白斑になってしまうのだという。

 実は私の肌にも足を中心に直径5mm程度白斑があって、なぜそんなものができるのか不思議に思っていたが、色素細胞が何らかの理由で死滅したために起こる現象だということを初めて知った。
私は化粧水等は一切使用していないからどう考えても自然現象で単に強い紫外線に当たりすぎたせいかもしれない。
この白斑は男の私でも若干は気になるのだから、手や首や顔に5cmに近い白斑が出たら、女性だったら外出することもままならないだろう。
映像で紹介されていた女性の首筋は白斑で目をそむけたくなるような症状だった。

 クローズアップ現代では問題点をいくつか指摘していたが、その一つはロドデノールに非常に近い物質のラズベリーケトンで過去にこの物質を生産していた工場の従業員に白斑が出たことをカネボウが十分に検証しなかったのではないかと言っていた(ラズベリーケトンに水素原子一個を加えるとロドデノールになる)。
またこの化粧品を審査する機構が十分その機能を果たしておらず、また機構が承認した案件を審議する厚生省の審議会もまったくゆるふんだったと指摘していた。

 だが実際は機構の担当者も厚生省の審議委員もカネボウ化粧品以上の知識は持っていないから、形式的な書類の過誤を除けばメーカーから申請されればそのまま認めたと言うのが実態だ。
機構も審査会もイチジクの葉でそれ以上の機能を期待するのはそもそも無理というものだろう。

 ただしNHKの指摘の中で、カネボウ化粧品が意図的にラズベリーケトンの被害状況を軽く評価して、山口大学の教授が3人中2人に白斑の症状が残ったと記載した論文を「経時的に白斑は治癒した」と書き換えていたのは今後損害賠償の裁判で問題になりそうだ。
意図的に嘘を記載して機構と審議会を欺いたということになるからだ。

 カネボウと言えば実業団駅伝の名門チームで、私などはカネボウと聞くととてもいい印象を持っていたし、今でも頑張ってもらいたいと思っているが、今回の美白問題はカネボウの経営にとって致命的になるだろう。
何しろカネボウ製品では白斑が出ると女性が思っているのだから、誰もカネボウ化粧品を購入しなくなるのは当然だ。

 カネボウというブランド力が完全に喪失してしまった以上、このブランドでの化粧品の販売は不可能で親会社花王としては新たな経営戦略を迫られることになりそうだ。

なお、クローズアップ現代のシリーズは以下に入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/nhk_2/index.html

 

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(25.9.3) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その3 剣岳越え

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(剣岳の岸壁)

なお、シリーズNO1,NO2は以下の「北アルプス縦断記」のカテゴリーの中に入っております。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/cat56434793/index.html

 この日(8月22日)、ようやく天候が回復し私ロドリゴも意気揚々と剣岳越えを再開したのでございます。
逗留した早月小屋2200m程度の場所にあるため、あと800m程度登れば剣岳を越えることができるはずでございます。

 だが剣岳は日本有数の岩場で特に上部はかつてはロッククライミングの素養のある登山家だけが登頂できる世界でございました。
今でもカニの縦這いとかカニの横這いとかいう難所があり、前者は約20m程度の直登、後者は約10m程度の断崖のトラバースを余儀なくされる場所でございます。

 しかし現在でははしごや鎖が設置されており、それをたどっている限りは事故は起きないのでございますが、それでもカニの横這いは素人にとっては恐怖以外の何物でもございません。
約70m程度の高度差のある断崖絶壁10m程度横に這わなければならないのですが、鎖とその下1m程度の場所に岩をくりぬいた溝があり、両手で鎖をもって足で溝をたぐれば今では容易に渡れるようになっております(昔は本当にロッククライミングでわたっておりました)。

 問題は鎖をもちながら足を1m下までずり落とさなければならないのですが、この時両腕を伸ばして断崖絶壁で一旦体を空中に投げ出さなければならないのでございます。
これがとても恐怖感を起こし、ロドリゴの前にいた男女のペアがこの恐怖感にとりつかれておりました。

 男性はかろうじてこの場所を突破したものの、女性は鎖にしがみついたまま「キャー」とか「アー」とか悲鳴を上げて鎖にしがみついていたのでございます。
男性が何か言っているのですがまともな言葉になっておらず、一方女性は今にも断崖から落ちる悲劇の女性のような状況になっておりました。

注)映画「クリフハンガー」で岩と岩のピーク間に張ったロープから女性が谷底に落ちる場面がありましたがちょうどそのような状況でございました。

 ロドリゴは前に進みたいのですがこの女性がいる限り前進はできず、しかも女性は金輪際鎖を離すまいとしがみついているのでございます。
ロドリゴは思わず「いいかげんにしろ、早く落ちてしまえ」と思ったのですが、神に仕える身がそのようなはしたない想像をしたことを恥じて女性を激励することにいたしました。
腕を伸ばして身体を落とせば10cm下に溝があります。さあ思い切って手を伸ばすのです。そうすれば足が足場に到達します。さあ勇気を出して手をのばして体を落としなさい

 その女性は何回か足を空中に遊弋し、最後にようやく足場に足を乗せることができました。
女性がカニの横這いを通ってくれたのでやっとのことで私の番になりましたが、実際自分が体を空中に浮かす番になるとやはり手が震えておりました。
剣岳はこうした難所があって、今でも素人にとっては難所中の難所と言える場所なのでございます。

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(剣岳を越えると手前のようななだらかな稜線が現れる)

 剣岳を越え立山連峰に入ると全く危険な場所はなくなり、稜線の散歩という状況になるのでございます。この日は天候に恵まれ振り返れば剣岳の雄姿がみえ、また眼下には室堂平がはっきりと見えておりました。
しかしロドリゴにはまだ問題が残っておりました。それは昨日からの左足に力が入らず踏ん張ると力が抜けてしまう症状が残っていたのでございます。
剣岳の岸壁を抜ける間はすっかり忘れておりましたが、立山の別山真砂岳を通過するころから再び左足の力がぬけて来ました。
「こりゃ駄目だ。室堂平に降りて温泉に入って帰ってしまおうかしら・・・・・・・・


注)立山周辺の簡単な地図は以下参照
http://www.alpen-route.com/plan/climb/

 しかしここでやめてしまうとクナーカ様とのあの魅力的な約束が実行されないことを思い出しました。
ロドリゴよ、もしこの役目見事果たしたならば、その褒美として吉野家の牛丼を食べることを許してやろう
ロドリゴは一度でもいいから牛丼を食べたかったのですが、わがイエズス会では牛丼は修道士はご法度で、クナーカ様のような枢機卿でないと食せない珍味なのでございました。

 牛丼のためならば石にかじりついても穂高まで行くこととし、そのためもう一日体力の回復を待ってみることにしました。
そこで不本意ながら大如山の休憩所で再び一泊することにいたしたのです。
はたして私の左足は回復してくれるのだろうか。それともこのまま右足だけで北アルプスを縦断しなければならないのだろうか
何とも不安な気持ちでいっぱいでございました。

注)大如山の休憩所は最近ではまれな昔ながらの山小屋で築50年だそうでございます。ここを舞台に山岳映画が撮影され、来年封切られるそうですが、それは「剣岳・点の記」「岳」に続く山岳映画の第三弾だそうですが、残念ながら題名を忘れてしまいました。

 

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(25.9.1) 実に愚かなアメリカの懲罰戦争 「アサドに罰を与える」

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(ネパールの山村の少女)

 実に愚かしいアメリカ政府のシリア・アサド政権に対する対応だ。
オバマ大統領が「多数の民間人が化学兵器使用で死亡したこと」「アサド政権による再度の化学兵器使用の可能性を排除」するため「」を与えなければならないという。

 地中海に展開した駆逐艦5隻に搭載されたトマホークミサイルでアサド政権側の軍事施設を攻撃しアサド政権に一定の打撃を与えようということだが、それは限定的な攻撃でおそらく1日程度の作戦になるという。

 本来ならば国連安保理の承認のもとに攻撃を行いたいが中露両国が反対しているので、安保理の承認は得られる見込みはなく、あとは1993年に締結された「化学兵器禁止条約違反」という人道的立場での攻撃になるらしい。

 だが今回のアメリカの攻撃については多くの問題点がある。
最大の問題点は「本当にアサド政権側が化学兵器の使用を行ったのか」であり、これについては国連の調査団が調査しているものの、たとえ化学兵器の使用が確認されてもそれがアサド政権側から使用されたのかどうかは分からないだろう。

 アメリカのケリー国務長官は「化学兵器を搭載したロケット弾がいつどこで発射されたかを把握している」と大見得を切ったが、アメリカの戦争理由はいつも眉唾だ。
2003年、イラクに大量破壊兵器が存在しているとしてサダム・フセイン政権の打倒を図ったイラク戦争では、大量破壊兵器の存在はCIAのでっち上げだった
また1964年のベトナム戦争参戦時のトンキン湾事件はアメリカの艦艇が北ベトナム海軍の攻撃を受けたことになっていたが、実際はアメリカ海軍の自作自演だった
太平洋戦争についてもルーズベルト大統領が日本を追い詰め窮鼠猫を噛む方式で戦争を誘発したものだ。

 イギリス議会はアメリカのこうした世論誘導方式に嫌気をさして、キャメロン首相が推し進めていたシリア懲罰戦争への参加にNOのサインを示して、戦線から離脱させた。
残ったのはアメリカとフランスで両国は大統領に戦争実施権限があるが、オバマ大統領は自身の責任で戦争を実施する自信を失い、議会の承認を得る方式で責任分担を図ろうとしている。
シリア懲罰戦争に議会も賛成したんだから大統領だけの責任ではない」という具合だ。

 今回国連の調査によって化学兵器が使用されていたことが判明しても、それはアサド政権側からの使用とはとても断言できない。
サリンについては日本のオウム真理教の信者がサティアンという最低限の設備で製造しており、反政府側主としてアルカイダ)がサリンを製造することはいたって容易だ。
だから化学兵器が使用されたとしたら互いに使用した可能性の方が高い。

注)片方で化学兵器を使用すれば対抗上他方も使用するのは第一次世界大戦での例がある。

 さらにいうと「化学兵器禁止条約」をシリアもアルカイダも承認していないのだから、承認していない当事者がそれを使用したとしても国際法違反とは言えない。
それを無理やり国際法違反としてでっち上げるのはそれこそ国際法違反だ。

 前にも言ったが人類に戦争はつきもので、戦争をしたければやらせておけばいいのだ。いわばやくざ同士の抗争のようなものでシリアのアサド政権も反体制派アルカイダも人道主義とは程遠いが、そうした勢力は共倒れにしてしまうのが一番いい。
国連や日本がすべきことはこうした地域から逃れてきた難民(200万人程度に達している)を救うことで、難民は戦争行為を避けるために難民になっているのだから、これこそ人道主義に基づいて救ってやらなければいけない。

注)黒沢明監督の「用心棒」という映画は敵対するやくざ同士をあおって共倒れにさせて住民を守ったという筋だったが、それが成熟した大人の知恵だ。

 アメリカが今行おうとしている限定的なシリア空爆ほど愚かしいものはない。サりンを使用しての殺し合いは「21世紀で最悪の出来事」ではなくどこにでもある戦争行為だ(日本の地下鉄もかつて攻撃された)。
アサド政権側だけがサリンを使用しているという証拠もないのに、一方的に懲罰を与えるとは、そんな権限がアメリカにあると思っているのだろうか。
アサド政権を弱体化させて、アルカイダを強化するのがそれほどアメリカの国益にかなうのだろうか。
実に愚かしい作戦としか言いようがない。

なお、アサド政権がなぜ崩壊しないかについては以下の記事を書いてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/nhk-7e7f.html


 

 

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(25.9.1) ロドリゴ 北アルプス縦断記 その2 早月尾根

 
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(雨の中で花だけが美しかった)

この「北アルプス縦断記」はシリーズになっており、「その1」は以下参照。

http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/08/post-a09a.html

 剣岳に登攀するには大きく分けて北と南からのルートがあり、ロドリゴが登攀しようとした早月尾根はやつきおね)は北側のルートでございます。
このルートは明治40年陸軍陸地測量部柴崎芳太郎氏が剣岳登頂を目指しながらも断念したルートで、断念をせざる得なかった最大の理由はその長大さにあったと思われます。

注)当時日本の中で測量が行われておらずその詳細が分からなかったのがこの剣岳周辺でした

 馬場島の標高は約750m剣岳が約3000mですので、急な斜面を2250mも登り切らなくてはなりません。
一方南側のルートのうち室堂平を起点とすると、ここの標高は約2500mですので標高差は500mではるかに容易に登頂が可能になるのでございます。

注)剣岳周辺の地図は以下参照
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/showmap.php?did=335452

 現在では一般ルートは整備され危険な場所にははしごがかけられており、また標識も随所にありますので注意さえ怠らなければ事故が起こることはないと言えましょう。
しかしここ剣岳の登頂を柴崎氏が目指した明治のころは、自身でルート開拓をしなければならずその苦労は並大抵のことではなかったと想像されます(映画 「剣岳・点の記」にその苦労がよく描かれていました)。

)映画「剣岳 点の記」の評については以下参照
http://yamazakijirou.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/218.html

 
 柴崎氏は尾根筋からの登頂をあきらめ、長次郎谷谷筋)を登ることでようやくのことで登頂を果たすのですが、信じられないことに剣岳の頂上には平安時代の錫杖が残されており、すでに初登頂がされていたことが判明いたしました。
しかしこの登攀者が誰でどのルートを通って登頂したかは一切不明ですが、登頂ルートは柴崎氏と同様長次郎谷か平蔵谷の雪渓を5月か6月ごろの雪渓が安定した時期に登攀したものと想像されます。

注)ロドリゴはかつて若かった時期に平蔵谷からの登攀を7月の終わり頃行いましたが、そのころは雪渓が切れてしまって途中で登頂を断念いたしました。

 と申しますのも尾根筋ルートは鎖やはしごがない場合はとても徒手ロッククライミングの道具を持たずに)で登攀は不可能ですが,雪渓は登りだけならば雪渓にキックを入れれば登攀が可能だからでございます。
一方雪渓の下降は大変困難で少しでも油断すると谷底に一直線で落ちてしまい、この平安時代の初登攀者もおそらく下降に失敗し、それゆえ初登攀者としての栄誉を失ったのだとロドリゴは想像いたしております。

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(雨の中を進むとこうした景色が続き気持ちがなえてくる)

 この日(8月21日)は朝から雨模様でしかも登るにしたがって雨は強くなり、カッパで雨は防いでいたものの内部からの汗は並大抵でなく、休むたびにTシャツを脱いで汗を絞るとぬれぞうきんのように汗がしたたり落ちるのでございました。
しかも信じられないことにロドリゴの左足は全く踏ん張りが利かず、右足一本での登攀を余儀なくされました。
実は8月以降マラソンのトレーニングは行わず、近くの有吉公園プールで水泳をしていたのですが、水泳は基本上半身の運動で下半身の筋肉が削げ落ちていたのでございます。
なんということだ。これでは片肺飛行している飛行機のようなものではないか・・・はたして右足一本で草月尾根を登りきることができるのだろうか・・・・・

注)早月尾根ルートは以下参照
http://www.town.kamiichi.toyama.jp/hp/kanko_turugi/root.htm

 当初の予定では剣岳を越え、反対側の剣沢キャンプ場あたりまで行くつもりでしたが、実際はとてもそのようなことはできず、あまつさえ雨脚はますますの強くなり体温も低下し、大雨の中で剣岳を越える自信はすっかりなくなってしまいました。
しかたない、早月小屋で世話になろう。身体も冷えきってしまってこのままでは低体温症になりそうだ・・・

注)草月小屋はこの尾根筋にある唯一の山小屋で標高2200mの地点にあります。

 本来はすべてキャンプをする予定でしたのに早くも登山初日で挫折し、早月小屋の蒲団の中で体温が回復してくるのを待っておりました。
このルートで当日登頂者はロドリゴ一人で、早月小屋には下降者を含めて5人が逗留しておりました。
小屋の食事は山小屋とは思われないほどおいしく、設備も立派でございましたが、宿の費用は9000円で、ロドリゴのように貧しい登山者にはその出費はかなり痛手でございました。
初日なのに左足は動かず、宿代は9000円では先が思いやられる・・・・・本当に穂高まで行けるのだろうか・・・・・・・
何かとても不安な気持ちでその夜を過ごしたのでございます。

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