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(25.8.2) 中国の大気汚染はいつになったら解決するのだろうか? 夏場も大気汚染が継続している。

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(トシムネさん撮影 妙高山)

 中国では人間の命は鳥の羽毛より軽いと言われているが、それでも政府に護民官としての立場が少しある。
いつも国民を搾取して共産党幹部だけが甘い汁を吸っているわけにはいかないし、中国人がどこまで大気汚染に耐えて生き延びられるかの動物実験を未来永劫続けるわけにはいかない。

注)なぜ共産党政権が搾取政権になるかというと政権交代がなく、権力(政治、経済、警察、司法、マスコミ)をすべて一手に握っているからだ。当初はまじめに人民のために頑張っていてもそのうち疲れてきて、あとは金と女(男)と権力に執着するのは人間の性だ。

 このほど中国環境保護省が発表した上半期74主要都市の環境汚染状況は、環境基準に達しなかった日数が45%だったというから、約2日に1日は大気が汚染されていたことになる。
最もひどかったのは1月で68%が環境基準を超えており、6月はそれが36%になった。

 冬場は質の悪い石炭で暖房をとったり、大気が澱んだり、慢性的な交通渋滞があったりして特に大気汚染が深刻化するのだが、夏場になれば解消されると言われていた。
しかし夏場は夏場でオゾンが光化学反応で大量発生し大気汚染を引き起こしているのだそうで、なかなか大気汚染は解消しない。

 中国環境保護省がこうしたデータを発表するのは一歩前進だが、それにしても問題が多すぎる。
まず中国の環境基準はとても甘くPM2.5に関していえば日本の環境基準の約半分の甘さで日本基準でいえば1月は93%、6月は83%が基準を超えていることになる。

注)PM2.5の基準:一日平均 中国75マイクログラム、日本35マイクログラム

 おかげでダイキン工業の空気清浄機が売れに売れており、1月から3月までが前年同期比で3倍、4月から6月までが2.5倍だそうだ。やはり中国人と言えども自身が歴史的な動物実験にさらされていることに我慢がならないのだろう。

注)中国の大気汚染の現状とその理由については前に以下の記事で述べておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/post-c51e.html

 中国政府はようやく6月に「大気汚染防止措置」なる10項目からなる対策をまとめたが、PM2.5の削減、エネルギー構造の転換、省エネ等どれも困難な項目ばかりだ。
中国の環境省は海外進出企業には厳しい環境基準を課すが、国内の国有企業は目こぼしを行う。

注)日本企業に対し如何に厳しい環境基準を課しているかは以下の王子製紙の苦闘を見てもらえば分かる。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-910d.html

 国有企業の幹部と地方の共産党幹部は同じだから、たとえばGDPの目標達成のためには国有企業の生産量を増加させ、なおかつ利益を上げなければならない。
そのためには環境基準などかまっていられないし、当然環境調査など許可させないし、あるいは実施したとしても数値を改ざんしてしまう。
わが工場は中国政府の環境基準を十分クリアーした企業である

 こうして中国では国有企業が環境に配慮した優良企業になっているので、空気汚染の問題はもっぱら自動車の排気ガスということになっている。
これには自動車産業界がかみついた。
自動車そのものは排気ガス基準をクリアーしているが、使用しているガソリンの質が悪いのでPM2.5を輩出している。問題は石油業界にある

注)一方石油会社は政府の指示が悪いと言っていた。

 みんなで責任の転嫁合戦をしているが、そもそも環境基準が甘いうえに、数値を改ざんしているので中国の大気汚染は一向に収まらない。
そのため海を隔てた日本にも影響が出てきた。特に福岡といった中国に近い地方では1㎥あたり70マイクログラムを超える日が現れており、全く迷惑なことだ。

 
 だがこうした大気汚染も今後は緩和されるかもしれない。それは中国の経済成長が急減速しており、特に過剰生産の鉄鋼業界が悪質な石炭を使用する必要がなくなるからだ
日本でも二酸化炭素の排出量が減っているが、これはもっぱら企業が海外に出て行ったからで、経済成長が減速すればどの国でも大気汚染問題は軽減されるものだ。
そうした意味で世界最大の大気汚染大国中国の空も少し美しくなる可能性がある。

注)日本の二酸化炭素排出量の推移は以下参照
http://www.jccca.org/chart/chart04_03.html

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