(25.8.26) 夏休みシリーズ NO7 毒入り餃子がこわい
(フランス南部の町 ル・ピュイ サンチャゴ巡礼の途中)
夏休みシリーズ
このころ中国産の餃子に毒が入っていて日本中が大騒ぎになっていた。その犯人を推理したのだが、完全に推理は当たっていた。自分でも驚くほどだ。
(20.2.9)毒入り餃子がこわい
「おゆみ野四季の道」のテーマソング。以下のファイルをダウンロードすると曲が始まります。
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例の毒入り餃子事件以来、中国製の食品に対し非常にナーバスになってしまった。
先日かみさんが冷凍のたこ焼きを解凍してくれたのだが、最初は何気なく食べていたのに「もしかしたらこれは中国製?」と思ったとたん、吐き気がしてきた。
あわててかみさんに「このたこ焼きはどこで作られらの」と聞いたが要領を得ない。
たこ焼きの入っていた袋を持ってこさせ、原産地がどこかくまなく探した。
「よかった、タイだ。それなら大丈夫だ」
急に食欲がわいてきたのだから現金なものだ。吐き気もすっかりすっ飛んでしまった。
実はこれは私だけでなく娘も同じような経験をしている。
娘はどこかの料亭で宴会のから揚げを食べたのだそうだが、「あれは安かったから中国製では?」と思ったとたん吐き気を催したらしい。
寝込んでしまった。
「から揚げを全部食べずに残して、保健所に持っていけばよかった」悔やむことしきりだ。
娘の場合も単なる食いすぎで、胃のもたれに過ぎなかったようで、次の日は元気に会社に出かけていった。
しかし困ったものだ。中国製と聞くとそれだけで毒が入っていると身体が反応してしまう。
これでは中国製食品に対する精神的やまいみたいなものだ。
実を言うと私は物理的やまいより精神的やまいのほうが多い。
昔会社に入った当初の頃、会社の門をくぐると急に頭痛がし、門から出るとすっかり直るのには閉口した。
中国製食品でまたそれが始まってしまった。
このまま原因が判明せずに時間が立つと、私のような中国製食品に対する精神的やまいを持った患者が増大しそうだ。
ホームズとワトソン君に今回の事件の謎解きをしてもらわないと安心して暮らせない。
「ホームズ、今回の毒の混入場所はほぼ確定されてきたようだね」
「中国政府も日本政府も正式には認めていないが、天洋食品の包装過程で毒が混入されたとターゲットを絞ったようだ。
神戸と福島の毒の接点はそこしかないのと、毒が袋の中に入っていたのが決めてだね」
「しかし誰がいったい何の目的でそのようなことをしたのだろう。
中国政府は『日中両国の親善を望まない分子の破壊活動の可能性を否定できない』といっているようだが」
「破壊活動の可能性は少ないと思われる。もし破壊活動ならもっと多くの毒を使用するだろう。そのほうがインパクトが大きいからね。
それにこうした活動をするグループは必ず犯行声明を出すものだ。
自分たちの行動が正しいと大衆にアピールしないと、何のために行動したのか分からないからね。
いまのところ犯行声明はない。だからこの可能性は小さいと思う」
「ではいったい誰が毒をいれたのだろうか」
「可能性が一番高いのは、天洋食品に何らかの不満を持つ従業員が会社を困らすためにやったと言う可能性だ。
おそらくこの人は個人で、かつ農民か農民出身者だ。農薬の扱いに相当慣れている。致死量までは入れていないところが味噌だ。
また特定の日に混入されているので、その日に作業をした人で、その後会社を辞めているか、辞めさせられた人を対象に捜査するのが一番だね」
「この事件は解決するだろうか」
「中国政府は威信をかけて捜査するはずだから、そのうちに犯人は捕まるだろう。中国の捜査方法は何でもありだから、解決は意外と早いかも知れないよ」
早く事件が解決してくれないと、私の精神的やまいは治りそうにない。
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