(25.7.30) ちはら台走友会の夏山登山 妙高連山は美しい
今年のちはら台走友会の夏山登山は新潟県の妙高山と火打山の登山だった。最近はマラソンと登山の性格を併せ持ったトレッキングレースが日本でも広く行われるようになったので走友会が登山をするのは珍しくはないが、ちはら台走友会が登山を始めた7年ぐらい前はまだ珍しいほうだった。
走友会の登山は北アルプスや南アルプスに行くことが多いが、妙高連山は2500m程度の山塊が連なっている山でこの近くでは奥秩父と同程度の高さだ。
しかし積雪の多い新潟県に位置するこの連山は夏でも雪渓が残り、高山植物は豊富で池塘がいたるところにあり実際は尾瀬に近い。
湿原や池塘には水芭蕉が咲き誇っている実に美しい山だ。
私はまだ若かったころ妙高山には登ったことがあったが、火打山に行ったことがなかった。
妙高山から火打山、焼岳に連なる妙高連山はとても魅力あふれた場所で一度は行ってみたいと思っていたが、時期を失していた。
今回走友会で火打山から妙高に登ると聞いてうれしくなって参加した。
ちはら台走友会には30名以上の会員がおり、私のような老人から若者まで実に多くの年齢層の人がいるが、登山の参加率も高く今回は18名の参加だった(一部会員外の参加もある)。
バスをチャーターして夜中に出発し早朝ふもとに着いて登山をするので、慣れていないと寝不足になるが私は今回で5回目の参加ですっかりこのパターンになれてしまった(最初は驚いたものだ)。
火打山には笹ヶ峰という場所から登頂を始めたが、このあたりは日本のスキーの発祥の地だそうで戦前の学生や金持ち階級はこの場所でスキーを覚えたのだそうだ。
今でもスキー場が整備されているが、それよりもゴルフ場が多い。
初日は火打山に登って火打山と妙高山の中間にある黒沢池ヒュッテで一泊し、翌日は妙高山に登って燕温泉に下る計画だった。
初日は約8時間、翌日は約6時間半程度の行程だから、登山としてはそれほどきつくない。
私は昔妙高山に登った経験から何ということもなく登山できると思っていたが、実際はかなりタフな登山になった(昔は若かったことを忘れていた)。
妙高連山は妙高山を除いてあまり多くの登山客が入り込んでいないため、岩がむき出しの場所が多い。
特に妙高山を裏側(火打山方面から)から登るとひどく荒々しい登山道になっている。
妙高山は活火山で周りに2000m程度の外輪山を持った実に立派な風格をしている。この外輪山を超えてドーナツ状に存在する湿原地帯に降り、そこから一気に溶岩ドームの妙高山にとりつくのだが、登山道は信じられないことに直登だった。
通常アルプスなどではジグザグに登攀することが多いので、この直登にはびっくりした。
高度差はおそらく500m程度と思われたが、休ませてくれないのがきつい(休む場所がほとんどない)。
ひたすら我慢して登ると、頂上近くには修験者がこもって修行をした洞窟があってしめ縄が貼ってあった。
私はかつて修験者にあこがれ山で修行しようと思ったことがあったから感慨深かった(明治以降修験道という山岳宗教が禁止されたが、江戸時代までは非常に多くの修験者がいた)。
荒い山道だったので帰宅後身体全体に疲労感が漂っている。かつてはこの程度の登山で疲れることはなかったのだが、寄る年波には勝てない。
それでも美しい山並みと植物を楽しんだので満足だ。
なお走友会の昨年の白馬登山の記事は以下参照。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/post-0e87.html
なお、今回の登山に参加したA さんが詳細な報告をしていたので、一部修正して転載します。
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夏山登山参加の皆さま、おつかれさまでした。
幹事のMさん、Oさんには、 企画、計画、バスや宿の手配他、詳細な準備をしていただきまして
S会長には、チームの指揮をしていただき、ありがとうございま
X隊長先導のもと、今年も何とか火打山、妙高山と、二つの山を
今年は、火打山登頂直後に、雨が降り出し、しだいに雷まで鳴るザ
こんなに雨天で、合羽を着た年は、今までなかったので、ずるずる
妙高山は、雨は降られずに順調に登頂。
でも、燕温泉までの下りは、苔の生えた石、粘土質の土、ぬかるみ
最後まで、息の抜けない登山でした。
二日目の朝の出発から約6時間、河原の湯、黄金の湯の看板が見え
燕温泉に続く平地に着くと、左に壮大な惣滝を眺めながら涼しい風
燕温泉でサッパリ気持ちよかった!
たくさんの高山植物も楽しみました。十二曲で、キヌガサソウ、イ
妙高山下山途中の長助池では、ワタスゲが揺れて疲れた体を慰めて
燕新道では、湿原で巨大になった、ミズバショウの葉の群生やクル
今年は、高山病にもならずに黒沢池ヒュッテでも十分に眠れて元気
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