« (25.7.24) パク・ケネ大統領の天敵 キム・ジョンウン氏 「あたしゃ、もうやってられないよ!!」 | トップページ | (25.7.26) 中国は資本輸出国か? 日本経済に酷似し始めた中国経済 »

(25.7.25) スノーデン爆弾の第4弾が炸裂した。アメリカが悲鳴を上げている!!

22725_057_2 
(甲斐駒ヶ岳。ふもとから登るとほぼ直線の岩登りになって非常にきつい)

 スノーデン容疑者がイギリスのガーディアン紙を通して暴露しているNSAの盗聴の実態の第4弾がさく裂した。
第一弾はアメリカ市民への盗聴、第二弾が世界市民への盗聴、第3弾がアメリカ在住の大使館への盗聴だったが、今回はオバマ政権のサイバー戦争戦略の全貌を明らかにした文書が公開された。

注)ガーディアン紙はイギリスの左派系新聞で発行部数は20万部。

 アメリカは中国のサイバー攻撃に業を煮やし、昨年10月主要閣僚と情報機関を集めオバマ大統領指令20なるものが発せられた。
この内容をスノーデン容疑者は入手しガーディアン紙にスクープしたのだが、トップシークレットの大統領指令がNSAの嘱託職員に過ぎなかったスノーデン容疑者に漏れるのではNSAのセキュリティーシステムは相当甘いと言わざる得ない。

注)第3弾までの経緯については以下にまとめてある。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/07/post-a332.html

 この指令の中でオバマ大統領は従来の情報収集と防御から、中国を想定したサイバー攻撃に移るように指令している。
中国からはいいようにアップルグーグルといったIT 産業や国防総省へのハッキング攻撃がなされていたので、これに対しアメリカが中国に対しサイバー戦争の宣戦を布告したことになる。

 その一環としてオバマ大統領は今年の6月に習近平主席を呼びつけて直談判をしたのだが、中国もそれを想定してスノーデン容疑者という隠し爆弾を用意していた。
さすが孫子の国中国と思ったほど手際のいい対応だったが、現在の最前線の攻防はスノーデン容疑者をアメリカが逮捕できるか、それとも中国の思惑の通り南米のアンチアメリカ政権エクアドルに逃亡できるかがこの戦争の帰趨にかかっている。

注)中国がスノーデン容疑者を隠し爆弾にした経緯は以下参照
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/post-cad6.html

 アメリカとしては現在ロシアのシェレメチェボ空港トランジットルームに足止めされているスノーデン容疑者の即時引き渡しをロシアに求めているが、プーチン大統領は「トランジットルームはロシア国内でないので逮捕などできない」と形式論理で対抗している。

注)ロシアはその気になれば外国だろうとどこだろうと敵対する人物(イギリスに亡命していたロシアスパイ)を殺害するのだから、トランジットルーム程度でおたおたするはずがない。

 アメリカとしては気が気ではないはずだ。
今回暴露された大統領指令20に従ってNSA内部では攻撃部隊が組織され、現在1500名のハッカー要因がいるが、近い将来はこれを5000名規模に拡大してサイバー攻撃を常時実施することになっている。

注)そのためNSAやその他情報部門は世界中からホワイトハッカーというハッキング専門者をリクルートしている。

 だが本当のところを言えば、アメリカがいくらサイバー攻撃を行おうとしても相手国のシステムがロウテクでは効果が発揮できない。
たとえばオサマ・ビンラディンは通信手段に携帯電話は一切使用せずすべて頭(または手紙)による通信手段をとっていたのでNSAもなかなかオサマ・ビンラディンを拘束することができなかった。

 中国とアメリカを比較すれば知的財産権は圧倒的にアメリカにあり、中国の軍事情報など全く二流だし、ハイテク企業と言ってももっぱらアップルやグーグルやフェイスブックのパクリだから、IT企業の情報を集めても何の価値もない
だから中国要人の通話や電子メールをチェックしていたのだが、ここにきてアメリカにも反転攻撃できる手段が整備された。

 それはスタックスネットと呼ばれるインフラに対する攻撃で、中国の原子力設備や交通網や水道ガスといった生活インフラに侵入し、誤操作や破壊を可能とするプログラムを仕掛けることで、すでにイランの原子力施設を誤作動させている実績がある。

注)スタックスネットについては以下に詳述しておいた。
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2011/11/231120.html
http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/2471-de66.html

 アメリカと中国はサイバー空間で戦争状態に入っており、現状は中国がスノーデン容疑者を籠絡することでやや優位に立っているが、アメリカがスノーデン容疑者の逮捕に成功すれば再び戦いはイーブンになるだろう。
そのためシェレメチェボ空港を舞台に今アメリカとロシアの間で猛烈な駆け引きが行われており、その帰趨の予想をたてるのは困難な状況だ。

注)その後ロシアは1年間の期限を切ってスノーデン容疑者の亡命を受け入れた。これによってアメリカとロシアの関係は非常に悪化している。

|

« (25.7.24) パク・ケネ大統領の天敵 キム・ジョンウン氏 「あたしゃ、もうやってられないよ!!」 | トップページ | (25.7.26) 中国は資本輸出国か? 日本経済に酷似し始めた中国経済 »

システム サイバー戦争」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« (25.7.24) パク・ケネ大統領の天敵 キム・ジョンウン氏 「あたしゃ、もうやってられないよ!!」 | トップページ | (25.7.26) 中国は資本輸出国か? 日本経済に酷似し始めた中国経済 »