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(25.5.31) ヘッジファンドのカモにされた日本の株式市場 

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 いやはやまたしても株式市場はヘッジファンドのカモになってしまった。
いつものことだがヘッジファンドのやり口は汚いと思う。
アベノミクスが始まるとさっそく日本株の投資を始め、価格がうなぎのぼりに上昇して一般投資家が「俺も投資をしないと出遅れてしまう」とあわてて日本株を購入したころを見計らって一斉に売りに出た。

 23日に10年物国債の金利が1%になったのを契機としたのだが、原因は何でもよくどこかで利益を確定し、あわてた一般投資家が売りに回って十分株価が下がったころ再び投資を再開する魂胆だ。
23日以降相場は荒れ模様で一進一退を繰り返していて、1日の上下幅が1000円を超える日が何日も続いている。

 私は前から疑っているのだが、主要なヘッジファンドは裏でつながっていていわゆる談合をしているのではないかと思っている。
日銀が無制限の金融緩和に乗り出した。大儲けのチャンスだ。みんなで株を吊り上げよう
今回のターニングポイントは長期金利1%としよう。そこまでいったらみんなで売りまくろうぜ

 日本株の上昇の本当の理由は日銀がほぼ無制限と言っていいほどの金融緩和を行って、紙幣を擦りまくっているからだから、日銀の政策に変更が現れない限りトレンドとしては株価は上昇する。
しかし短期的にはヘッジファンドは、利益の確定と株価の引き下げをねらって売り浴びせるから、あわてた一般投資家は怖くなって株式からより安全な資産に資金を移す。
24日以降の相場はそんな展開だ。

 
 日本経済は円安になって輸出産業に元気が出てきたこと、株高になって含み益が出てきた富裕層がデパートで高級品の購入を始めたことで、GDPは上向いてきたが、日本経済が復活したわけではない
金融緩和による株高と円安で日本円の価値が下がっており、それならというので貯金をしているよりは物に変えたほうがよいとの判断がされているに過ぎない。

 安倍首相は実に精力的に首脳外交を展開し、ミャンマーやベトナムやトルコやインドにインフラ整備のためのODAを供与をし、日本企業の受注につなげようとしているが、こうした首脳外交の成果が表れるのには時間がかかる。
また成長戦略による規制緩和についても各省庁間の調整が必要で、日本は基本規制天国だから規制緩和と言っても時間がかかりそうだ。

 安倍首相が先日成長戦略について演説していた。
たとえば大学改革による日本の大学の水準を世界のトップ100の中で10校程度入るようにしたいと言っていたが(現在は東大と京大の2校)、それには大学関係者の死に物狂いの努力が必要だし、日本への観光客を現在の800万から1000万人まで伸ばすにも旅行業界の努力が必要だ。
自慢のクールジャパンを世界に売るにも相応の時間がかかる。
燃料電池自動車を開発しようにも、現在は規制だらけで公道で実験することすらままならない。

 こうした成長戦略は絶対に必要なのだが、それが効果を発揮するまでタイムラグがあり、その間は日銀の金融緩和策以外に対処方法はない
世界と競争して紙幣を印刷するのだが、これは世界中に紙幣がばらまかれることだから、当然インフレになり市場性のあるものはすべて値上がりする。

 株式も一種の商品だから金余りによって上昇し、不動産も同様に値上がりしてきた。だがこの値上益の争奪戦ではヘッジファンドが一枚も二枚も上で、今回のように一般の大衆が参加すれば一斉に売り浴びせ、儲かるのはヘッジファンドだけだ。

 何回も同じことを言って恐縮だが、この金融戦争では素人はプロに絶対に勝てない
だから株式が急激に上昇し始めたらヘッジファンドが売りに出るタイミングを計っているとみて、絶対に株式の追加購入などしないことだ。
基本は上昇トレンドだが、ここしばらくは調整局面が続きそうだ。
一般投資家が投げ売りをする頃を見計らって、ヘッジファンドが再び底値で株式を購入して吊り上げをするのが次のステージになる。

 何ともこの世界は強いものが常に勝つというジャングルのおきての社会だとつくづく思ってしまった。

なお、ヘッジファンドと日銀の死闘については先に記事を書いておいた。http://yamazakijirounew.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-a0f2.html

今日は英訳は休みです。

 

 
 

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